この文書には, 東海大学連合大学院理工学研究科の博士課程を 2008年3月に修了しようと試みるヘタレ系Dの職探しに関する顛末が記されます. 一般的な博士課程在籍者はヘタレではないと思うので, この文書が役に立つことはないでしょう. 単純に,博士の就職活動が如何に困難であり, 如何に学部卒や修士卒と違うかを知っていただきたいです. 当然ながら,フィクションではありません.
JREC-INから情報を得て,助教の公募に応募する. 人生初の就職活動がのらりくらりと開始される.
応募していた助教公募の選考結果が送られてくる. 「条件不一致につき不採用」との旨. 「着任時期が10月1日以降の出来るだけ早い時期」だったからなぁ・・・ 10月着任可能の人がいれば,そっちを取るって話ですよね. さて,次の応募先を調査しなくては.
ここをご覧の皆様. ワタクシを雇っていただける大学様はいらっしゃいませんでしょうか? 専門分野は情報セキュリティと電子認証です.工学です. 教育に強い関心を持っており,低学年(1,2年)の基礎教育に特化しております. プログラミング,データ構造,コンピュータアーキテクチャあたりも教えられます. それから,なんといっても呑めますので,宴会要員に最適です. あと若いです.地方出張をものともしません. どなた様か,ワタクシを拾ってあげてくだしあ><
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JREC-INから情報を得て,特別助手の公募に応募する. なんとなく負け試合っぽい.
負け試合っぽく応募していた2ヵ所目から「面接実施」の案内が届いた. 審査してもらえるっぽい.
2ヵ所目の面接に行ってきた.面接官が5名もいて,想定外で緊張しすぎた.カレーが美味しかった.
2ヵ所目から結果が届いた.「貴意に沿い得ない結果」となった. 「取らないでください!」と主張するべきだったか・・・たぶん,違う.
初めての就職活動だった助教公募は条件不一致により不採用となったわけだが, その応募先から,新しく助教公募が始まる旨のご連絡を頂いた. 前回の公募条件よりも私に有利な条件になっているらしく, 確認したところ,担当分野に「情報セキュリティ」が加わっていた.追い風. 断る理由が微塵も見当たらないので,応募する旨の返信をした. 公募締切が12月7日なので,採否結果は相当先になる.
4ヵ所目の募集に応募する.募集は助教2名. 2名の採用枠は滅多にないので,狙い撃ちにしたい. ただ,残念なことに,募集分野にドンピシャではない. 分野条件が不利かもしれない. なお,提出書類が履歴書・業績一覧・博論の要旨だけで, 教育に対する抱負とか,応募の動機とか,アピールする場所がない・・・ 厳しいぜぇ.
先日,論文誌採録通知が届いたので,実績を増やして,5ヵ所目の募集に応募する. 今回は嘱託助教で任期5年で2名. 好条件なので,全力を尽くしたい. 全力を尽くす段階まで進めるかどうかが問題だが.
格上の本命である5ヵ所目から「面接実施」の案内が届いた. 審査してもらえるっぽい.
5ヵ所目の面接に行ってきた.泣かない.
完全に負け試合だと思っていた5ヵ所目から, 「採用候補と決定」した旨のメールが届く. 信じられなかったので,7回くらい見返した. 決まるときは,案外あっさりと決まるものだ. 大本命ではあったが,かなりの格上だったので,まさか採用になるとは・・・.
一応,5ヵ所目が「第1候補」であるかどうかの意思確認があった. ちょっと普通の就活っぽくて嬉しい. もちろん,大本命であるので,即日に「お受けする」旨のメールを送った. 嬉しくて,呑む.
並行して応募していた3ヵ所目と4ヵ所目に, 応募辞退の旨を送る. 特に,3ヵ所目は色々と取りはからっていただいたので,心苦しい. でも,それはそれで,これはこれ.仕方がない.
4ヵ所目からは即日返信があった. 「応募自体は大変に残念である」と言われると,社交辞令でも嬉しい. なお,応募書類は選考終了後に返送されるらしい.
3ヵ所目から応募辞退に対する返信がきた.
採用予定先からメールが届く. 学内決済手続きが進行していること, 後日開催される教授総会で正式採用が決定されることが知らされる. 教授総会に際して,研究業績リストを準備して欲しいとの連絡. すぐに作成し,送付する.
4ヵ所目から応募書類が返送されてくる.
採用予定先から正式採用通知が送られてきた. これにて,ヘタレ系Dの職探しは終了を迎える. 採用先は任期5年再任不可なので,数年後に再び職探しをすることになるだろう.