博士への長い道~研究活動編

はじめに

この文書には, 東海大学連合大学院理工学研究科の博士課程を 2008年3月に修了しようと試みるヘタレ系Dの博士課程在籍時の研究活動が記されます. 一般的な博士課程在籍者はヘタレではないと思うので, この文書が役に立たないでしょう. 当然ながら,フィクションではありません.

研究履歴

D1時代

2005年7月2日

国際会議へ投稿.

2005年8月16日

投稿した国際会議があえなくreject.

2005年11月25日

情報処理学会全国大会一般セッションに発表申し込み.

2005年12月14日

国際会議へ投稿.

2006年1月15日

投稿した国際会議からacceptの通知が来る.初の国際会議参戦決定.

2006年3月10日

情報処理学会全国大会一般セッションで発表. 生きていることを主張する. 辛くてもアカデミックな場には顔を出しておくべきだと感じる.

D2時代

2006年4月20日~22日(実績1)

人生初の国際会議に参加するため,オーストリアのウィーンへ.

2006年5月12日

国際会議で発表した内容を加筆修正しまくって,情報処理学会論文誌IS特集号に投稿.

2006年7月10日

国際会議の発表が英文論文誌にinviteされる.青天の霹靂.

2006年8月4日

情報処理学会論文誌IS特集号に投稿していた論文が条件付採録となる.夏休み返上のお知らせ.

2006年8月9日

inviteされた英文論文誌に投稿.

2006年9月2日

条件付採録になっていた情報処理学会論文誌IS特集号を投稿.

2006年9月初旬の某日

紀要論文を書かなくてはならない事実を知らされる.地獄の始まり.〆切は9月30日.

2006年9月29日

紀要論文を急造し,ボスにだめ出しされながら,しょんぼりしつつ投稿.

2006年11月21日(実績2)

英文論文誌にacceptとの通知が来る.

2006年12月6日

紀要論文が条件付採録になる.

2006年12月9日

国際ワークショップに投稿.

2006年12月11日(実績3)

情報処理学会から論文誌IS特集号への採録通知が届く.嬉しくて飲みに行く.

2007年1月7日

国際ワークショップからacceptの通知が来る.再び世界に飛び立つことが決定.

2007年1月8日

英文論文誌に掲載されていることを確認.

2007年1月19日~21日

国際ワークショップにカメラレディを送り,参加申し込みをするも, 申込手順に不備があり,運営局ともめる. 親身になって対応して下さった運営局のDr. Nguyen Manh Thoに感謝.

2007年2月2日(実績4)

紀要論文への採録通知が届く.嬉しくて飲む.

2007年3月8日

学部3年の吉田君が情報処理学会全国大会学生セッションで発表する. オレは第2著者で.後に,大会優秀賞を受賞する

2007年3月30日

第3回 IS論文執筆ワークショップに参加する. 有名人が大勢参加していて,挙動不審になる. 色々とためになるありがたいお話を聞かせていただく.

D3時代

2007年4月10日~13日(実績5)

国際ワークショップで発表するため,オーストリアのウィーンに飛び立つ. 2回目なので,慣れたものである.存分に海外を満喫する.

2007年5月13日

国際会議で発表した内容を加筆修正しまくって,2年連続で情報処理学会論文誌IS特集号に投稿. 論文投稿の電子化が行われたにもかかわらず,慣習に従って紙媒体による投稿を継続しているIS特集号. その職人堅気さにメロメロ.でも準備にヘロヘロ.

2007年5月14日

博論の準備を始める. 手始めに,先人の博論を眺め,TeXのスタイルファイルを考える. 結局,修論に使ったスタイルファイルを微調整することに決定. 修論のスタイルファイルは奥村氏のjsbookを微調整したもの. 微調整に微調整を重ねると困ることが多いので,サラの状態から調整し直す. スタイルファイルを弄くり始めると,論文って進みませんよね?(同意を求める)

2007年6月1日

研究会参加のため大阪へ. 発表者はM1の多田君で,オレは共著者. 保護者兼引率のような形.

2007年8月5日

博論進行の最中にもかかわらず,情報処理学会論文誌IS特集号に投稿していた論文が条件付採録となる. 「不採録の方が良かった」なんて,口が裂けたら言ってしまいそう.

2007年8月22日

条件付採録になっていた情報処理学会論文誌IS特集号を投稿.

2007年8月29日

3月の紀要に掲載された論文の英文abstractが英文紀要に掲載されるらしく, そのための校正依頼がきていたので,その処置を行う.

2007年9月5日~7日

FIT2007に参加する. 教育・情報システム論文執筆ワークショップに参加する. 6日に帰る予定だったが,台風9号により,帰れなくなり,さらにもう1泊する羽目に・・・

2007年10月16日~19日

CIT2007に参加する. 発表はしなかったが,有意義な聴講ができた.

2007年10月31日~11月2日

CSS2007に参加する. 是非,来年も参加したい. 来年は発表できるように準備をしたい.是非.

2007年11月8日(実績6)

情報処理学会から論文誌IS特集号への採録通知が届く. 査読付論文は国際会議を含め6連勝である. 修士時代の苦しみと努力が今を支えているのかもしれない.

2008年1月22日~25日

SCIS2008に参加する. 是非,来年も参加したい. 来年は発表できるように準備をしたい.是非.

論文受理条件

理工学研究科課程博士の場合,主論文1編と付加論文1編が必要要件となる. 当然ながら,ファーストオーサーまたはプライマリオーサーであることが必要. ファーストオーサーとは,印刷された論文の著者のうち筆頭者として,すなわち最初に記載されている者. プライマリオーサーとは,当該論文の主著者であり,論文の主な業績がその人に属する場合の著者をいう. プライマリオーサーはコレスポンディングオーサーあるいは責任著者という場合がある.

理工学研究科の主論文は以下の条件を満たすものである.

  1. 学術論文誌でインパクトファクター0.1以上のもの
  2. 同一学会発行の論文誌がインパクトファクター0.1以上の学会誌
  3. 上記に当てはまらないが,発行機関が法人格を有し,かつ学術会議登録団体である学会
  4. 理工学研究科で認められた,各コース独自の学術雑誌,論文誌等

私の場合,主論文として「実績3」が該当する. 「実績6」は学位申請後なので,論文受理条件には該当しない.

理工学研究科の付加論文は以下の一般条件を満たすものの他に,各コースにより定められている.

情報理工学コースの付加論文条件は以下.

私の場合,付加論文として「実績1実績5」 「実績2」「実績4」が該当する.

なお,これらの公式文書は連合大学院のサイトから入手することができる


Latest Update Jan 27, 2008. 23:46:26 Yocchan!