強烈なインパクトを持つ事実を知った.
むしろ,知らなかった方が幸せシリーズに該当する事実だ.
ウチの大学はおかしい.おかしすぎる.
順序立てておかしいことを指摘しよう.
まず,修士課程(博士課程前期)だ.
厳密なところがどうなっているのか知らないが,
32単位を修得し,修士論文が受理されれば,学位授与だ.
以上だ.
噂ばかりで信用に足る情報がないのだが,
学会発表は必須ではないという情報がある.
仮にこの情報が偽だったとしても,
全国大会等の査読無学会発表1回でokだ.
査読付,国際会議,論文誌も必要としない.
しかしだ.博士課程(博士課程後期)は違う.
修得単位数は連大と旧大学院で違うので,言及しない.
このぐらいは常識の範疇だ.やって当たり前.
まず,学位論文を書くために必要な条件を満たす必要がある.
旧大学院の場合,
1. 著名な学会による論文誌一編
2. 著名な学会による国際会議等一編
が最低ラインになる.
つまり,この条件を満たすことで,学位論文を書くことができる.
間違えてはいけない.
書くことができるのだ.
その後は,公聴会等の学位審査を経て,学位授与される.
修士と比べて,この突然のギャップに驚きを隠せない.
いやしかし,博士のこれは正しいと思う.修士がおかしいのだ.
ここで安心してはならない.
これは旧大学院なのだ.
もうこの組織に入学することはできない.
現存するのは連大のみなのだ.
では,連大はどうか.
学位論文を書くために必要な条件は,
1. 著名な学会による論文誌一編
2. 論文誌一編または紀要論文一編
となったらしい(明文化された書類を未入手).
つまり,連大では国際会議の実績は学位審査に関係が無くなったのだ.
これは大きな変更である.
同じ研究内容を別の学会に送って,論文誌2本とはいかないのだ.
ということは,少なくとも2つの研究を博士課程在学中に並行させなくてはならない.
これがどういうことなのかを具体例を挙げて説明しよう.
博士課程は3年だが,学位審査には時間が掛かるもので,6ヶ月を要する.
つまり,春入学を仮定して規定の3年で学位取得を目指すならば,
D3の秋には学位論文を書くための要件を満たしていないといけない.
逆算しよう.
論文誌の採録も査読などによって,投稿から6ヶ月程度かかるものだ.
つまり,D3の春前までには論文誌投稿が必要となる.
論文誌執筆作業が3ヶ月と仮定しよう.
D2の年末までには国際会議での実績を付けておきたい.
大変残念なことに,国際会議は査読時間こそ短いが,
会期のおよそ6ヶ月前にCFPがあるのだ.
逆算すると,D2の初夏には投稿する必要がある.
国際会議に投稿する前には,自分の研究を近いコミュニティで発表し,
意見を頂いたり,議論をしたりしたいところだ.
では,研究会に投稿しようではないか.
研究会は概ね会期の3ヶ月前にCFPがある.
国際会議の執筆作業を2ヶ月,研究会の執筆作業を1ヶ月としよう.
国際会議の執筆はD2の春には開始しないといけない.
研究会の執筆はD1の年末に始めなくてはいけないことになる.
あれ?もう1本はいつ書くの??
時間は完全かつ平等に有限なリソースである.
戻りもしないし,増えもしない.
オレの視野は狭すぎた.
ウチの大学.
学部のレベルが大変なことになっちゃってる割りに,
博士の審査が厳しすぎませんか?
審査を緩くしろとは言わないけど,サポートはしっかりしろ.
おかしすぎる.
敢えて,自分が所属する学内に設置してあるサーバのブログに書いてみるテスト.
おまけ:
当研究室在籍のD3で,秋から研究生(D4)になってしまうスティーラさん曰く.
「きびしいねー.JICAでここ来てる人,みんな卒業できてないよー」
意訳「他の大学だったら3年で学位取れたのになぁ・・・」