完全にジリ貧ですね.
誰かがどうにかしないと,どんどんダメになっていくと思います.
それは誰の仕事?
オレの仕事?じゃぁ雇ってくれよ.
総評:
今年の発表も酷かった.
どんどんダメになっていく様をただ眺めるだけなのだろうか?
午前は2パラだったので,まだマシだったのだが,午後の4パラは分散しすぎ.
1セッションに先生が司会を含めて3人しかいないなんて・・・
先生以外の聴講者が質問することなんて,希有稀なことです.
発表者が司会者の研究室だったりするわけで,事実上,質問できるのは2人.
何のために発表するんですか?
活発な議論が交わされない発表なんて,形式上の存在に過ぎない.
そして,発表する側も形式的だと思っているに違いない.
マインドの問題ですね.
確かに,物理的に時間が無いことはわかるが,譲れない一線がある.
それを超えるというなら,やらなければいいのに.
もしくは2日に分けるとか,司会は院生にやらせるとか,発表件数を絞り込むとか・・・
やり方は色々とあるだろうに.
オレは少なくとも,これは譲れない.
10分発表5分質疑.各セッションに先生が4名以上.
できないんなら,やめちゃえよ(堂々と批判)
運営のダメ出しはこの程度にして,発表に関して.
Sセッション(今年はRセッションと呼ぶべき?)はなかなか楽しかった.
もちろん,通常セッションもなかなか良い発表があったよ.
ただ,練習はするべきだし,発表会は発表して終わりじゃない.
我々にとっての常識が,情メにとっては常識ではないらしいのも困る.
常識が常識じゃなくてもいいけど,だとしたら誰かが教えるべき.
暗黙の了解が通じないのが,情メ.
改善を強く要求します.
雑感:
セッションはあくまでセッションです.
1セッションは通常の1講義に相当します.
途中でガヤガヤと入退室をする学生は大変失礼なことです.
特に,退出する学生は,
それ以降に行われる発表には興味が無いと態度で示しているようなものです.
大変不愉快であり,発表者に対して失礼極まりない行動である.
来年度から新社会人になるなんて・・・
PCの交換やパワーポイントの使い方に慣れていないのは,
勉強不足や発表練習不足です.勉強しなさい.させなさい.
卒研生からの質問は数える程度しか目にしなかった.
勇気ある行動であり,(普通だけど,特にここでは)賞賛されるべき行動である.
しかしながら,何のために質問しているのかを忘れてはいけない.
「わからないことを明確にする」「何故そう考えたのか知りたい」「それは何故?」などなど.
重箱の隅を突くような質問や不備を見つけて鬼の首を取ったように質問するのは,一体どのような意味があるのだろうか?
確かに,そういった質問にも意味があるのだが,今回は適切なのだろうか?
話を広げるための質問ではなく,話を萎縮させる質問は,不適切だろう.
他に質問したいと思っている学生がいるかもしれない.配慮するべきです.
質問自体は悪くないのだが,聞き方や場面が適切ではなかった.
もう少し考えられると,よりより質疑ができたものと思われる.
当研究室は会場設営と撤収の担当に割り当てられていたのだが,ちゃんと実施したのだろうか?
大変疑問である.
自分だけが良ければいいと考えている学生がいっぱいだ.
研究室生の発表:
他研究室比で,よろしくない発表が続いた.
夏合宿,全ゼミ発表,研究室発表会などが全く活かされていない.
安西先生的に言えば「まるで成長していない」といったところだろうか.
・POGO班
プレゼンテーションとしての質が低い.
発表者の発表に挑む態度と基礎知識が欠落してる.
修士でやっていくには,基礎中の基礎から勉強しないとね.
とりあえず,発表資料自体がダメ.
あれじゃぁ何が何だか全然わからない.
何を提案して,それによって何がどうなるのか.
提案事項の全てが素晴らしいのは当たり前.
その中で,どれをゴリ押ししなくちゃいけないのかがわかってない.
題目に"SNS"と入っているのに「SNSは何に使ったんですか?」という質問に対して,
「今回は特に・・・」って,自分で自分を全否定.
何ができて,何ができなかったのかの切り分けも不十分.
できたことは大きくいって,できなかったことはコソッという.
ただし,隠してはいけない.嘘は以ての外.
要特訓.
・検索班
典型的な悲劇パターン3である.
信じられない.何か言えばいいのに.
菊池先生が,あれほど分かりやすく説明してくださったということは,完全に呆れています.
共同研究者がいるにも関わらず,我関せずな態度を決め込んでいることも良くない.
登壇者は共同研究者の代表であり,他の共同研究者は登壇者ではない.
何故,登壇者以外が壇上に上がったのか.
通常,援護する場合は,会場から助け船を出すものです.
そして,壇上を介さない議論が会場でやり取りされると,発表者は恥をかくわけだ.
・AC班
違うよ.完全に違うよ.主張点を取り違えてる.
研究室発表会後に指摘はしたのだが,ミーティングはしなかった.
全然伝わっていなかったようだ.
まぁ.自分の研究だから,何が主張点かは自分が考えるべきことですね.
なお,会場からの質問がなかったのは,素晴らしい発表だったからではなく,わからなすぎたから.
菊池先生に至っては,得意技「発表中に首を振る」を発動させていましたよ.
・QR班
先生方から苦笑いが飛ぶときは,裏に何かがあると思ってください.
決して,受けてるわけではありません.
根本否定になるから改めて指摘しないが,オレは過去に何度か指摘した.
オレはこういう研究も卒研としての価値ならあると思う.
なお,ダメ紙置き場に,卒論の謝辞と思われるものが置いてあった.
オレの校閲の努力が一瞬で消し飛ぶようなことが書いてあった.
だったら,謝辞なんて書かなきゃいいのに.
書くなら,注意深く失礼がないようにやればいいのに.
他研究室生の発表:
・RA ウィルスってどの位感染し続けるのかな?
興味深い研究だったが,不明瞭な点が多かった.
質問できなかったけど,質問したかったことを列挙.
「年間平均1.5回の感染とは不正ホストに限った話か?」
「研究によって,定義ファイルやウィルススキャンタイミングを決定する指標を得られる
と,『はじめに』に書いてあるが,どういう指標が得られたのか?」
・RA データマイニングアルゴリズム「アプリオリ」と「ID3」の比較
「束縛をする」に該当してて,ワロタ.
結論として,「相関性があり,論理的矛盾がない」と述べられている.
だから,なんなのかがわからない.
知識がない私からすれば,当然の結果に思える.
そこを訊きたかった.
・RA 研究室入退室システムの評価:学校にこなくても卒論は進むのか?
前提条件が甘すぎる.
在室時間が短く,メッセのオンライン時間が長いと,研究は遅れるらしい.
本当にそうだろうか?
オンライン状態で,メッセをどのように活用しているかが重要だ.
オンラインでも議論は十分にできる.
また,個人の能力が考慮されている結果とは到底思えない.
研究の進捗状況は,個々の能力に大きく依存しているだろう.
その辺を訊きたかった.
・RA 指紋がキーとなる金庫"Indexed Fuzzy Vault"の開発
内容的にはピカ一だが,発表者がわかってて発表してたかは怪しい.
生体認証なので,認証精度の考察は行われていたのだが,認証強度の考察がなかった.
説明を鵜呑みにするのならば,生体情報から作り出した情報で認証をするようだ.
ということは,その情報がどの程度の攻撃耐性を持っているかだ.
説明例では,3文字だった.ブルートフォースですぐ破れるよね.
実際はどの程度の強度なのかと訊きたかった.
・A VPN構築支援システムの研究開発
菊池先生が全否定に近い質問を飛ばしていた.それはそれで.
オレも軽快にジョークを飛ばしながら質問してみた.
「VPNの知識がない人でも設定できるように」が目標であるのにもかかわらず,
「何故設定方法として,対話方式を採用しなかったのか?」と質問した.
ちゃんと返事が返ってきたので,よし.
議論の余地があるが,自分の意見を持ってたので,よし.
もう1点「何故ポート解放は支援しないのですか?」と訊きたかった.
きっと,こっちの方が厳しい質問だったはず.時間がなかったよ.
・A サーバ動作確認支援の研究
またもや軽快にジョークを飛ばしながら質問してみた.
「利用シーンがよくわからない」って.
何をするシステムなのかはわかるけど,いつ使うべきなのかがわからなかった.
一般的な質問ですね.
ちゃんと返答ができていた.グッド.
「SNMPとはどう違うんですか?」っていう質問は鬼.
してもよかったけどね.卒研レベルには厳しいね.
・A 音声データにおける墨塗り署名ツール“SANI”の開発
途中から聞いたので,勘違いしてたら本当にごめんなさい.
今回のような利用目的の場合,墨塗り署名である必要性があるのだろうか?
元のデータを加工した上で署名ではダメなのだろうか?
そこだけわからなかった.
・A 提出時刻の改竄を防止するTimeStampシステム“S3”の開発
軽快に質問.
リンキングプロトコルを用いていると説明されていたのだが,
「どのようにして,1つ前のハッシュを手に入れるのか?」と質問.
クライアントアプリケーションがサーバと通信しているらしい.納得.
個人的には,タイムスタンプという名前が適切とは思えない.
これは時刻を証明しているのではなく,提出順序を証明している.
確かに,改ざんが行われていないことを保証するが,
提出期限以前であれば,何時何分何秒であるかということに意味はない.
意味があることは,提出順序だけ.
タイムスタンプ?
・A 懸賞サイト登録にするとスパムは来るの?
上手く質問できなかった.ごめん.
「あなた方と私のスパムの定義が異なるようで,
あなた方の定義でいうスパムは私にとっては個人情報の目的外利用である.
一般的に知られるスパムは辞書などを使って総当たり的にメールを送ってくるのに対し,
あなた方の定義に従えば,スパム送信者は確固たるメルアドリストを持っている.
よって,スパム配信方法も違うし,目的も違う.
スパムメールに返信した場合の挙動が違うのではないか?」
というような主旨の質問をしたのだが,上手く伝わっただろうか?
彼女らの定義によるスパムメールに返信しても返事があったのは3件で,
その3件も「空メールに対する返信」だったということだ.
これは相手がスパム配信をしている自覚がないからだろう.
個人情報の目的外利用で手に入れたリストを持っているから,
ターゲット不明のメールアドレスに対して,無差別配信を試みているわけではないのだ.
上手く意志が交換できなかった.残念.
・A 入退室管理システム“TAG Lion”の開発
「入退室を管理することにどのような意味がありますか?」っていう根本否定や
「これを導入すると在室率は向上しますか?」って質問はナンセンスです.
ウケを狙うならいいけどね.
なお,RFIDによる在室確認だけであるならば,山本研の方が優れてる.
聴講できなかった発表:
以下は聴講予定だった発表.
・RC Haptic Interfaceを用いた超音波による組織弾性情報の提示に関する検討
・RC 人工筋肉を利用した反力提示可能なグローブデバイスの開発
・RC 力覚提示デバイスを用いたVR版画シミュレータの開発
・RC 湧過スクリーンとそれを用いたコンテンツ環境に関する検討
・A 音楽ファイルの不正コピー防止対策の提案
・A 電子すかしにおけるマスキング効果の主観評価
・A 情報メディア学科における,ゼミナールエントリーシステムの開発と運用
また,午前2パラ,午後4パラだったため,パラレルセッションの裏番組は聴講できませんでした.
全ての発表を見ることができなかったのは,大変残念なことですが,時間的都合により,致し方がないことです.
努力しなかったことに意味はありませんが,努力したことには価値があります.