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教育 アーカイブ

2008年02月14日

2007年度情メ卒研発表会

聴講した発表

~ここから第1セッション~

A1 五感インターフェースを用いたコンテンツの開発
色々なVRインタフェイスを用いて,学習内容の理解を促進させようって話.
「今回の例以外には,どのような適用が考えられますか?」って質問した.
一般的な質問.
「1.1背景」によれば,

実際行うには危険な作業(中略)出来,例えその作業が失敗しても(中略)何度もやり直し(略)

と述べているにも関わらず,彫刻刀による彫刻が例にあがっただけだった.
発表例が版画だったので,大した差違がない.
仕方がないので「絵画はどうですか?」と追撃.
自分の研究の特徴くらいは把握して発表しよう!


A2 国や文化の違いによるウェブユーザビリティの変化に関する研究
面白い.実験も行っていて,グー.
ただ,実験方法が中途半端で,網羅性が低い.根拠は重要.
「日本では認知度が高い絵文字が海外で通用しないものがある」と説明していたが,
その根拠が不明瞭.
「日本で使われている絵文字ではない絵文字が海外では使われている」のか,
そもそも「その絵文字を認識できない」のか,どちらなのだろうか.
コメントで述べた論文は以下.

宗森 純,大野純佳,吉野 孝
絵文字チャットの異文化コミュニケーシ ョンへの適用
FIT2005(第4回情報科学技術フォーラム), pp.227-228 (2005-09).

宗森 純,大野純佳,吉野 孝
絵文字チャットによるコミュニケーショ ンの提案と評価
情報処理学会論文誌,Vol.47, No.7,pp.2071-2080 (2006-07).

宗森 純,宮井俊輔,伊藤淳子
絵文字チャットコミュニケータ
FIT2006(第5回情報科学技術フォーラム),pp.321-322 (2006-09).

Junko Itou, Kenji Hoshio,JunMunemori
A Prototype of a Chat System Using Message Driven and Interactive Actions Character,
Bogdan Gabrys, Robert J. Howlett, and Lakhmi C. Jain (Eds.)
KES 2006 , LNAI4253, pp.212-218 (2006-10).


A3 家庭における小型没入型VRシステムの検討と開発


A4 磁気センサによる観察位置検出を利用した裸眼立体ディスプレイの開発


A5 ARを用いたフロントガラスカーナビゲーションのためのナビ情報表示技術の開発
質問の主旨が伝わらなかった.申し訳ないです><
目指すべきところが,これに近いはずだと思ったので,
「今回はVR上にARで表示していますが,
フロントガラスに表示するに際して,
実際に存在する遮蔽物をどのように認識させますか?」
と質問したのだが,上手く伝わらなかった.
「カーナビにはオブジェクト情報が入っている」のは知ってます.
そうではなくて,運転席から実際に見えるビュー上に存在するどれが,
カーナビ上のオブジェクトと合致するかの判断をどうるすか訊きたかった.
要するに,非マーカーによる識別の話
やっぱり,ARですよねー.VRだMRだ言ってる場合じゃないッスよ.


~ここでセッション移動~

B6 空気砲~発射角度による渦輪の軌跡に関する研究~
セッション中の移動だったので,それまでのBセッションがどうだったのか知らない.
KYで質問してみた.
みんなが振り返ったので,恐らく質問が出ないセッションだったんだろう.
恥ずかしがり屋ばっかりで,困っちゃうな.

空気砲の発射角によって,渦輪の軌跡がどうなるのかって話.
やってることは分かるが,目的が分からなかったので,
「この研究成果はどこに応用できますか」
と訊いてみた.
それに対する返事は「映画館でシーンに合わせた香りを発射するなど」などなど.
切り返しは「最低限,嗅覚に届く距離を設定すれば,飛びすぎてもいいのでは?」と.
返答は「風圧を感じるため」だそうだ.ふむ.そんなに風圧は感じるのかな?
「映画館だとみんなが同じシーンを見るので,指向性は不要では?」
と質問しかけて,途中でやめた.これは本題からずれちゃう.
そもそも,消臭の問題が発生してしまうので,本末転倒.


B7 食欲をうながすメニュー提示方法の研究-視覚・聴覚・嗅覚を使って-


~ここから第2セッション~

A8 センサネットワークによる研究室の環境マネージメント
イライラして,質問どころじゃなかった.
誤差」という言葉が気になりすぎた.
「何かと何かの値の差」のことを「誤差」とは言わない.
学士(工学)を授与されようとしているとは,到底思えない.信じられない.
指導教員は誰だ.全く,学会活動にかまけてばっかりで!プンプン!
「誤差」というのは「真値」に対する「計測値」等との差である.
あのような実験を行う上で,センサ類の「誤差」は測定しているのだろうか.
そっちの「誤差」の方がよっぽど重要である.
なんといっても,データの信頼性に直結するからだ.
ツッコミがてらに細かいことを言えば,分解能が不明.


A9 不正アクセスパケットの地図上での可視化
某独法に勤務されている発表者の研究室の先輩曰く,
「nicterのパクリ」だそうです.
世の中,パクりパクられだとおもうのだが・・・
とりあえず,基本的な質問として,「可視化によって,何が良くなるんですか?」と.
この研究はやらされたものか,やったものかの判断が簡単に付いてしまう.
自分の研究の価値は把握しておこう.
オレは終始「意味ないんですよね?」という論調だったのだが,
この研究は価値のある研究である.反論しろよ.
オレが例に挙げた踏み台も含めて,
どの国のホストが脆弱であるかが,分かるはずだ.
ところで,場所はwhoisから取ってると思うんですが,
正確性がないところが気になります


~ここでセッション移動~

C8 湧過スクリーンとそれを用いたコンテンツ開発 -スクリーンの大型化と実用化の検証-
湧過!湧過!!湧過!!!
ゴルフはいいとして,ボールを投げるタイプのゲームに利用した場合,
ゴム張力を上げすぎると,スクリーンで跳ね返ったりしないのだろうか?
逆の発想として,ピッチングマシーンに使えないだろうか.
おい.このアイディアはオレのものだぞ.公表したぞ.
「思ったことは言っておくもんだ」


~ここから第3セッション~

C11 共通マニューシャ抽出アルゴリズムによる指紋認証システム"CME"
ZeroBIOっぽいアレ.
Cセッションは研究室推薦セッションで,
C11はIPSJ70に出す(2ZB-3)ようなので,それなりの質問を.
サイズの違う指紋画像だと,マニューシャマッチングが上手く行かない,
って問題を解決するらしい.
よく分からんが,画像処理的なアプローチではダメなのだろうか?
まぁ,いいとして,実験データが甘すぎる.
拡大率70%のデータしかない.
70%の根拠と拡大率を可変でやらなかった理由を尋ねた.
「なんとなく」だそうだ.
実験は根拠と目的を持ってやろう.
オレは知っていたけど,他の多くの聴講者は分からないだろうから,
親切丁寧にわざわざ質問して差し上げた.
「FARとFRRの値が示されていますが,他の指紋認証はどの程度なのですか?」
指標がないのに,性能差を比べることはできない.


C12 ウィルスの感染先探索活動を可視化するツール"PacketViewer"に開発
「これから感染します」にワロタw
ただ単に,ログデータによるデモだから,感染してるわけでは・・・
この見せ方は新しいような気がする.面白い.
だがしかし,どこの応用が利くのかが分からない.
感染活動が分かると,何ができるのかがよく分からない.
勉強不足すぎなオレ.


C13 クロックの遅れからパソコンの違いはわかるのか?
C12に引き続き,同じPCで発表を試みたにもかかわらず,
パワポが開けなかったり,固まったり,変なエラーがでたり・・・
「ウィルスが感染したんじゃね?w」と会場は大盛り上がり.

IPSJ70の2ZB-6になるようなので,そういうレベルで.
PCのクロックの遅れから,PCを識別可能かという話.
ICMPタイムスタンプで,PCのクロックの遅れを測定するらしい.
で.色々な実験結果から,PCの識別はできそうだと.
ふむ.まぁ.納得.
これ,前提として抜けがありますよね.
例えば,ntpdでもいいし,時間マニアで30分ごとにntpdateを仕掛けてるとか,
そういうPCはクロックの遅れから推定できないんじゃないのかな?
でたらめなデータに見えちゃうんじゃないでしょうか.
もう1つ.
「1.はじめに」では,

多くの攻撃ではIPアドレスを偽装して不正パケットを送信するため,
攻撃元の特定さえ困難になっていきている.

と述べている.
「攻撃者はIPスプーフィングしているのだから,ICMPリクエストを投げられないのでは?」
という質問と
「そもそも攻撃者はICMPに返事を返すでしょうか?」
という2つの質問を投げつけてみた.
あまり良い返事が返ってこなかったので,IPSJ70までに考慮して下さいm(__)m


B19 効率良くブログを楽しむための絞込みシステムの提案
ブロガーとして,ガッカリした.
タイトルベイティングだ.
全然「ブログを楽しむ」ではなかった.
正しくは「効率よくブログの情報を得るための絞込みシステムの提案」だった.
ブログを楽しもうなんて考えは微塵もなかった.
ブロガーとして,絶望した.

トラックバックを指標にするのは間違い.
そういうことをするから,トラックバックスパムが後を絶たないんだ.
トラバは打たないがオレも基本.


~ここから第4セッション~

C17 利用者の嗜好を深化・展開するブログ検索補助システムの提案
同じく「ブログ」キーワードに釣られた!
絶望した!


C18 心地よい水滴音を発生する電気ポットの検討
面白い発想だと思ったが,
電気ポット内に落下する水滴音って聞こえるものなのだろうか.
次のセッションが控えていたので,発表中に失礼させていただきました.


~ここからセッション移動~

D4 静脈認証装置を用いた入退室管理システム"Ve-In/Out"の開発と運用
指紋認証装置とSDKを使ったり,タッチパネルディスプレイを使ったり,
初音ミクが「今日は掃除だよー」って喋ったり,金のかかった研究だ.
動画でのデモがあったが,ブラックアウト.
結論として,Vista+Office2007はダメだね.って.
やっぱり,XP+Office2003でしょ.


D5 インスタントメッセージによる天気配信サービス"kiknエージェント君"
「これでkiknは1つ賢くなりましたね!」って軽快にジョークを飛ばせば良かった.
降水予報を監視しているらしかったので,
「これは雨が降りそうだから,帰れー」
という情報が飛んでくるのかと思って質問したのだが,
そうではなく,定時にしか配信されないらしい.
それじゃぁ.面白くないんじゃないだろうか.
雨が降りそうだから,針のむしろなミーティングは終わりましょう.
っていう,メッセージが飛んでくるくらいだと,面白かったのに.


・聴講できなかった発表
・B5 プルースト効果を用いたバーチャル空間での記憶量増加に関する研究
・B9 MPEG-7を用いた動画検索
・B10 Ajaxによるウェブアプリケーションの開発と比較
・B15 選択式QRコードを用いる観光地案内行動支援システムの提案
・他,全ての裏番組

以上のセッションを聴講した方で,コメントできる人は,ここにコメントを付けて下さい.

2007年12月23日

「当たり前」を当たり前にやることがすごい

朝日新聞 12月19日付 朝刊29面社会欄よりスクラップ記事を転載.

071220_asahi.png

なにやら,秋田は日本のフィンランドらしい.
ドイツ村があったり,スペイン村があったり,日本の多国籍化も進んだもんだ.
その教育がどうすごいのかを特集している.

まず,TTについて述べておく.
TTはチームティーチングの略で,複数人の教員で1つの授業に当たることを言う.
昨年の勤務経験から言えば,厚木市でもTTは取り入れられてはいる.
やり方としては,クラスを2つに分ける方法が取り入れられていた.
「普通クラス」と「もう一歩クラス」に分けられている.
別に,人数は半割ではないし,普通クラスからの降格を認めるし,もう一歩クラスからの昇格もある.
この2クラスは別の教室で授業を行う.

オレはこのやり方が一番いいと思っている.
「できるクラス」と「できないクラス」のようにクラス分けをするのではなく,
成績を気にすることなくクラス分け(小学校ではもっと重要な要素でクラス分けするのだ!)をされたクラスの中で,
算数の時間は「できるクラス」,理科の時間は「できないクラス」と,科目毎に自由に授業を受けることができる.
これが一番児童よりのやり方であると思う.

だから,記事にあるように,同じ教室に2名の先生がいて,習熟度が異なる児童を同時に教えるなんて,無理だと思う.
あまつさえ,色々な声が聞こえてきて,集中力の欠落に繋がるだろうし,話を聞かない子供に育つかもしれない.
オレはこのやり方を潔しとしない.
しかしながら,秋田県はこのやり方で成功を収めている.
TTが全てだとは思わないが,そのような結果であることに驚きを感じる.


教育者の質という点も見逃せない.
記事に依れば,小学校教員の07年度採用が27.7倍,08年度採用で36.9倍となっている.
また,小中高を合わせた公立の教員採用では,07年度20.4倍で全国3位の高倍率である.
この狭き門をくぐり抜ける先生達が優秀じゃないわけがない.
試験のやり方がどうかという問題はあるが.
それにしても,神奈川でヒーヒーいってるようじゃ,日本ですら戦えないね.


また,「算数・数学学力向上推進班」やら「教育専門監」やら,本気なのかと疑うような名称が付いた超本気の部隊がいるようだ.
どこからどう考えても,今の小中学校教員に授業研究などやっている時間はないと思う.
授業の傾向を分析することはできても,なかなかフィードバックできない状態にあると思われる.
まして今時は,教えることに精一杯という先生も多くなっていると思われる.
そういった時に,専門監の先生がいるのは心強いことだと思う.
立場は違えど,去年のオレのようなポジションだろうか.


さて,本エントリーの主題は別の話題である.

「早寝・早起き・朝ご飯」が,今でも当たり前なのだった.

これに全てが集約されていると思う.
ゆとり教育の失敗はそれはそれで置いておくとして,近年の子供達は早く寝ない.
しかも,早起きもしない.
夏休みのラジオ体操に,一体どれ程の子供が参加しているだろうか?
一体,どれだけの子供がプリキュア5を見るために,日曜に早起きをするのだろうか?
大きなお友達は早起きするのかもしれないが

こういった規律正しい生活が送れなくなっていることによって,学習意欲が低下するのではないか.
夜更かしをするが,登校時間は守らざるを得ず,登校しても眠くて,授業中に寝てしまう.
それ,なんて,ウチの学生?


まとめ:
何に関しても,「当たり前」を当たり前にやることがすごい.
そして,「当たり前」を当たり前にできさえすれば,多くのことは問題にならないはずである.
一生懸命に勉強することよりも,当たり前に生きることの方が,よっぽど難しいことであろう.

2007年12月12日

コンピュータは何故2進法か?

なかなか正確に説明しているものを見かけない.
書籍にはあるはずなのだが,絶版の上に,失念したので紹介できない><
仕方がないので,コンピュータが何故2進法になったのかを説明したいと思う.
これはオレの大学生活で得た,CS分野で最高級の知識だ.
「これで最高級とは片腹痛いわ!」と言わないでください><
ヘタレですから.

まず始めに.
「電子回路のON(H)とOFF(L)に対応させやすいから2進法を選んだ」のではありません.
これは結果であり,理由ではありません.
「何故2進法か?」という疑問に対する十分な説得力に欠けます.


前提.
コンピュータを設計・製造するに辺り,必要な素子数を最小にしたい
ここを前提として,原点として始めないと,コンピュータは2進法になりません.
コスト度外視で行けば,人間が分かりやすいように10進法を採用すれば良かったわけで.
そこで,以下のように考える.

・r進法n桁の数値の組をN
・必要な素子数をM

とすれば,以下の方程式を導ける.

071212_eq1.png 式(1)


本題.
式(1)のNに対して,両辺の対数を取る.

071212_eq2.png 式(2)

式(2)をnについて解く.

071212_eq3.png 式(3)

さて,式(3)を式(1)のMに代入する.

071212_eq4.png 式(4)

ここで,素子数Mを最小にするためには,式(4)をrで微分した結果が0となればよい.

071212_eq5.png 式(5)

式(5)より,つまり式(6)が導かれる.

071212_eq6.png 式(6)


結論.
式(6)より,

071212_eq7.png 式(7)

となり,素子数Mを最小とするためにはe進法が最適であることが分かる.
ここで,eは自然対数の底であり,

071212_eq8.png 式(8)

である.
これに最も近い整数である3進法を用いるのが設計思想からは最適だが,
3値素子のコストよりも2値素子のコストの方が圧倒的に優れていたため,2進法が採用された.

2007年12月10日

C How to Program

月曜アドプロの指定教科書です.
Amazonでも,2ch Booksでも,比較的高評価です.
ただ,誤訳なのか,原著からして間違っているのか分からない誤りがあったり,
そもそも完全に間違っているだろうという間違いもあり,素直にオススメできない.
特に,今回の授業で取り扱った範囲に含まれる問題はかなり重症だった.

問題になったのは11.6~11.9までのランダムアクセスファイルの話.
まず,一番最初に問題になったのは11.8節のリスト11.6だ.


#include <stdio.h>

struct clientData {
int acctNum;
char lastName[15];
char firstName[10];
float balance;
};

main()
{
struct clientData client;
FILE *cfPtr;

if((cfPtr=fopen("credit.dat","r+"))==NULL)
printf("ファイルをオープンできません\n");
else {
printf("顧客の口座番号(1-100)を入力してください(0を入力すると終了)\n? ");
scanf("%d",&client.acctNum);

while(client.acctNum!=0){
printf("名字,名前,取引残高を入力してください\n? ");
scanf("%s%s%f", &client.lastName, &client.firstName, &client.balance);
fseek(cfPtr, (client.acctNum-1)*sizeof(struct clientData),SEEK_SET);
fwrite(&client, sizeof (struct clientData),1,cfPtr);
printf("口座番号を入力してください\n? ");
scanf("%d",&client.acctNum);
}
}
fclose(cfPtr);
return 0;
}

このリストには解さないコードが含まれている.
評価用の小さなコードを下に示す.


#include <stdio.h>
void main(void)
{
    char a[2];
    printf("%p %p %p\n",&a,a,&a[0]);
}

この3つは同じアドレスを示す.
後ろの2つが同じアドレスを示すことは明らかですが,1番目の指し方が分かりません.
先生とTAで話し合った結果,結局分かりませんでした.
これ.何故に同じアドレスを示すのか分かる方,いらっしゃいませんか?
コメント下さい.


そして,本題の議論は11.9節のリスト11.8にある.


#include <stdio.h>

struct clientData {
int acctNum;
char lastName[15];
char firstName[10];
float balance;
};

main()
{
struct clientData client;
FILE *cfPtr;

if((cfPtr=fopen("credit.dat","r"))==NULL)
printf("ファイルをオープンできません\n");
else {
printf("%-12s%-16s%-11s%8s\n","口座番号","苗字","名前","取引残高");

while(!feof(cfPtr)){
fread(&client,sizeof(struct clientData),1,cfPtr);
if(client.acctNum!=0)
printf("%-12d%-16s%-11s%8.2f\n",
client.acctNum,client.lastName,
client.firstName,client.balance);
}
}
fclose(cfPtr);
return 0;
}

このコードが良くない.
20行目のfeofの取り扱いが良くない.
大変残念なことに,Language C FAQに書かれてしまうくらいに良くない.
テキストの通りにテストを行っていくと,この問題には気づかないのだが,
前節のリスト11.6において,口座番号100番にデータを格納してしまうと,
リスト11.8における出力で,100番のデータが2回表示される.

これは真っ当な動作であり,コードが悪い.
feof(cfPtr)はcfPtrがEOFに達しているかどうかを返す.
よって,100番目のデータを読み出した時点で,cfPtrはEOFではなく,
101番目を読みに行って,読めなくて,EOFとなるのだ.
その際,freadは行われないので,clientは上書きされず,100番目のデータがそのまま残っている.
よって,この動作は至極当然の結果なのだ.

これに対する修正コードは先生との議論の結果,以下のように決まった.


if (1==fread(&client, sizeof(struct clientData), 1, cfPtr)
    && client.acctNum != 0)

大変に初歩的なミスで,がっかりを禁じ得ない.


また,これらの一連のコードはさらなる問題を含んでいる.
実習中にハッと気がついて,急いでテストコードで検証したのだが,予想通りの結果だった.
構造体を組んで固定長にして,ランダムアクセスを実現しているのだが,
fopenのオープンモードが"r"だったり,"r+"だったり,"w"だったりと,明らかにテキストモード.
そのため,windows環境においては,0x0Aを出力しようとすると,親切丁寧に0x0D 0x0Aに置き換えてくれます.
わーお!親切!(反語)
よって,ここはバイナリモードにしておかないとまずいのです.

これはamazonのカスタマレビューにも書かれており,全くその通りである.

windows 環境で使う人に注意。
この本では,ランダムアクセスファイルの処理で,ファイルをテキストモードで扱っています。
これは windows ではまずいです。
unix 系では テキストモードもバイナリモードも同じです。しかし,windows では扱いが違うのです。
だから,ランダムアクセスファイルを使うときは,wb, rb+ などのオプションで読まないといけません。
おそらく,著者がUNIX系をもっぱら使う人なのではないか……と思います。

参考になりすぎたので,「参考になりましたか?」に「はい」と投票しておいた.
いや.実際には知っている情報だから,参考にはならなかったけど・・・


というように,どうにもこのテキストには腑に落ちないコードが散在しています.
重箱の隅を突っつく感じですが,typedefを扱ったのに,相変わらずstruct~って書くし,
sizeof演算子は変数ではなく型にかけるし(どちらも正しいが,オレは変数にかける),
for(i=1;i<=100;i++)とか気持ち悪いし,
main()という宣言も個人的には許せない(int main(void)だろう)し・・・


このテキストは2006年5月に初版11刷となっている.
原著の第2版をベースにしているらしく,原著最新版では正しいコードになっているのかも知れない.
原著最新版は第5版のようだ.
最早,別の本のような気もするが・・・
何となく,原著が欲しいなぁって思った今日この頃.


関連:
ヘタレ系DのBlog: 謎の水平グラデバグを解明

2007年12月06日

OECD学力調査で日本の学力低下が明らかに(2)

ネット版には上がらないようなので,朝日新聞 12月5日付 朝刊 2面よりスクラップ記事を転載.
071206_asahi.png
PISAの結果は至る所に影響を与えているようだが,事細かに書いてると,
公聴会(予定)の準備が全く進まなくなるほど没頭してしまうので,掻い摘んで簡単に.

この記事を挙げたのは,どうしても見て欲しいグラフがあったからだ.
折れ線グラフを見て欲しい.
これは00年,03年,06年の調査における,読解力,科学的リテラシー,数学的リテラシーの各国順位である.
日本が続落し,韓国が健闘し,フィンランドが絶好調であることは分かるだろう.
で.書きたいのはそっちではなく,英国とフランスをよく見て欲しい.
続落も良いところで,フランスがとんでもないことになっている.
科学的リテラシーは03年13位から,一気に25位にまで下落している.
200桁の13乗根を計算しちゃう人はフランス人だが,平均層は下落を続けているようだ.
やはり,20進数が難しいのではないだろうか


こんなPISAの結果を受けて,フィンランド教育人気が高まりを見せているようだ.
熱しやすく冷めやすい,ブランド命で,限定に弱い,日本人体質全開と言わざるを得ない.
それが悪いことだとは思わないが.

フィンランド政府とともに高齢者福祉のプロジェクトを進める仙台市。市産業振興事業団の小笠原宏晃・プロジェクト推進室長は「教育はすべて無償だから、親の経済力によって勉強できないことがない。そういうこともつながっているんでしょうか。税金は高いですけど」と話す。

asahi.com:フィンランドの子はなぜ賢いのか 応用力が世界1位 - 関西

平等の教育を目指すならば,ある程度の強制力は必要なのだろう.
教育はすべて無償というのが,驚愕だが,そこまでやるからこそ,教育意欲が高まるのだろうか.
やはり,基礎教育は強制してでも行うべきだと思う.
「自主性を尊重して」とか「自由に」とか「嫌がってるじゃないですか!」とか,
全く意味を履き違えて,訳の分からないことを言い散らす親が多いのは問題だ.
オレが小学生だった頃のように,問題を解き終わるまで帰れないとか,
給食食べなきゃ遊びに行けない(オニ オニ オニ)とか,言っても分からないならゲンコツとか,
そのぐらいができないのに,初等教育ってできないんじゃないでしょうか.

「成功しているのは、教師がすべて修士号を取得していて質が高く、同じ学校で長く勤務して責任を持たせているためだ」。まねるだけではダメ、教師の環境を整えることが第一だという。

asahi.com:フィンランドの子はなぜ賢いのか 応用力が世界1位 - 関西

恐らくは,日本の修士とフィンランドの修士は全く違うだろう.
フィンランドをまねて,教職大学院だかなんだか,教師に修士を与えればいいと思っているなら,大間違いだ.
教師の学位が学士だろうが修士だろうが博士だろうが,どうでもいいんだと思う.
大切なことは,教師が教師になった後も,勉強を忘れずにいられるかだ.
常に学ぶ意欲を忘れていないかだ.
恐らく,フィンランドの修士取得済教師の質が高いのは,学び方を知っているからだろう.

暗記しなくてはいけないこともあるけど、本を読んでいるうちに覚えてしまうらしい。英単語帳などは存在しないし、歴史の年代がテストに出ることもあり得ない。

asahi.com:フィンランドの子はなぜ賢いのか 応用力が世界1位 - 関西

フィンランドっていい国ですね.
歴史きらーい!暗記にがてー!フィンランドばんざーい!
やっぱり読書って重要ですよね.
文学少女って,妙に賢いしね.うん.
読書をするってことは,知識欲がある,向上心がある,学ぶ力がある=学力.


さて,読解力世界一位の韓国は慢心しておらず,科学的リテラシーの低下を問題視している.

慶尚大学科学教育学部のソ・ヘエ教授は「記述式問題は自分が知っている概念を当てはめる応用力がなければ解けないが、韓国の生徒はこうした問題に慣れていないため、点数がかなり削られたものと思われる」と話す。やはり丸暗記式の教育は問題だということだ。

国際学力調査:韓国、成績転落の原因は?(上) | Chosun Online | 朝鮮日報

その通りだと思う.
丸暗記の勉強方法では,知ってる範囲内にしか適応できない.
応用問題は丸暗記では対応できない.
これは練習問題の改題に全く対応できない,ウチの学生にも同じことが言える.
と言っても,丸暗記をする韓国学生と丸暗記すらしない日本学生との差は圧倒的だと思うが.

OECD報告書によると、韓国政府は「学校で作文を強化しており、大学入試でも小論文のテストがあることから、上位圏の生徒たちが読解力や思考力を高める努力をした結果」と説明しているとのことだ。

国際学力調査:韓国、成績転落の原因は?(上) | Chosun Online | 朝鮮日報

スクラップ記事左下のコラムと合わせて見ていただきたい.
韓国の読解力は入試の影響だと分析されている.
韓国の入試戦線は異常ありというか,異常しかないことはご存じだと思うが,
やはり競争の中に育つ力があるということだろう.
それが日本はどうだ.
全入時代にかまけて,AO入試だ推薦入試だと,ほぼ無試験で入学できてしまうではないか.
しかも,入試に関しても採点側本意でマークシートを採用し,書く力を奪い取っている.
韓国の傾向と結果を真に受けるならば,需要と供給は上手く噛み合うということだろう.
日本は大学入学に際する無試験化が進みすぎたので,学生が慢心しているのだろう.
そうだと信じたい.
原因が分かれば対処できるが,原因が分からない問題に挑むのは難しすぎる.


最後に,以下の1文を示して終わりたい.

神奈川県鎌倉市立御成中も昨年度から、表現力の指導に力を入れている。吉崎和俊校長は「PISAで、フィンランドの子は書いて間違っているのに、日本の子は書かないで間違っていたことに、大きな課題を感じていた」という。

asahi.com:フィンランドの子はなぜ賢いのか 応用力が世界1位 - 関西

2007年12月05日

「ダメ」と言わずに「もったいない」と言う

FPN-やる気を削がないダメ出しのコツ

まったく信じられない.
語感の問題だけのようだが,本当に効果があるのかどうかが疑わしい.
特に,今時の若者には効果がないような気がする.

そう感じるのは依然取り上げた「反語が通じない」で取り上げた通りだが,
「もったいない」といわれて,今時の若者がその裏を読んで,奮起するのだろうか?

TAをやっている感じで眺めるならば,褒めると慢心する傾向にある.
「○○はいいけど,××を△△にした方がもっとよくなるんじゃない.もったいない.」
と言ったら,どうなるだろうか.
恐らく,多くの学生は「○○はいい」しか意識しない.
「褒められた.なんか言ってたけど,もういいや.」
と考えるだろう.
嘘だと思うでしょ?
オレだって,こんな考え方をするなんて,嘘だと思いたい.

最近は物事をはっきりといわないと伝わらない.
「これはダメだ」とだけ言っても通じない.
「これは××が○○で△△だから,これはダメだ」と言うと「ダメ」であることが通じるが,
「じゃぁどうすればいいんですか!」と解決策を問いただしてくる.
通じすぎると,キレるわけだが・・・
「通じない」か「通じてキレるか」しかないような気がする.
オレの説明が下手くそすぎて,キレているのかもしれないが.

そもそも,日本人は奥ゆかしすぎて,言葉の裏を感じ取るのが美徳のようなところがある.
それが今では言葉の裏を理解されなくなっている.
また,国際化社会にあって,あいまいな言葉で世界とは戦えない.
「Yes」は「Yes」.「No」は「No」とはっきりと意思表明をしなくてはならない.
「明日までに学会で発表する資料を準備してくれるかな?」
と言われて,「可能な限りがんばります」という返事は答えになっていない.
「できるか?できないか?」と訊かれているのだから,そう答えよ.

だからこそ,ダメなことにははっきりと「ダメ」だと言いたい.
あいまいな言葉で「もったいない」などとは言いたくない.
褒めるときは褒めて,叱るときは叱る.
飴と鞭をしっかりと使い分けることこそが重要だと思う.
「もったいない」なんて言っていて,いつ叱るのだろうか?
叱れない世代が今の自堕落な社会を作り上げたことを忘れてはならない.


まとめ:
あぁそうか.
やる気を削がないダメ出しのコツ」か.
やる気がある人に対するダメ出しのコツか・・・
それじゃぁ学生に対しては使えないですよね(反語・・・ではなく単なる皮肉).
このメソッドは本当にもったいない

OECD学力調査で日本の学力低下が明らかに

日本「お家芸」理数系で順位転落、OECD学力調査で判明 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

日本は、すでに2位から6位に転落したことが明らかになっている「科学的応用力」に加え、「数学的応用力」が6位から10位へ、「読解力」も14位から15位へと全分野で順位を下げた。

順当で妥当な結果だと思います.
前回も14位と低調だったようですが,読解力の無さは顕著ですね.
問題が読めないから,問題が解けないという痛烈な事実を単純に把握するべきだと思います.
「授業時間が足りない」とか「応用力が」とか「美しい国」とか,訳の分からないことを言ってないで,
読解力を身につけさせるために,国語を徹底的にやり直すべきです.
英語なんて,必要になったらやればいいんだよ.
小学生に英語が本当に必要なのかい?


他の記事からの引用だが,こういう文科相はこんなことを言っているらしい.

渡海紀三朗文部科学相は4日、結果を受け、読解力は横ばいだが、数学的活用力と科学的活用力は下がっていると分析し、「応用力や活用力の課題も改めて明確になった。今後理数教育に充実に努めたい」と述べた。

OECDテスト 文科相「理数教育に努めたい」 - MSN産経ニュース

なんたる対処療法.
時間は有限で,義務教育はたった1回しか受けられないことを忘れてはならない.
時間は絶対に逆戻りはしない.
今回の調査ではっきりとした応用力や活用力にだけ着目し,「今後はそれを強化します」と言ったところで,
これからの世代はその影響をもろに受けて,今度は基礎ががたがたになるであることが何故理解できない.
重要なのは応用力でも活用力でもなく,基礎だ.
基礎ができないから,応用力もないし,活用力もないんだ.
基礎理論をすっ飛ばして,楽しい理科実験ばっかりやるのが正しい教育だとでも思っているのか.


まとめ:
ゆとりの影響がデータとしてはっきりと出てきて嬉しい.
もっとやれ!
それにしても,MSN産経は読みやすくていいね.
MSN毎日はいまひとつだったからなぁ・・・もったいない


関連:
日本、全分野で順位が後退 OECD学習到達度調査 低い科学への関心 (1/2ページ) - MSN産経ニュース
「子供が考える時間を」「授業方法の改善を」 OECDテストで求められる対策 - MSN産経ニュース
OECDテスト 文科相「理数教育に努めたい」 - MSN産経ニュース
「国民の豊かさ」日本はOECD加盟30国中7位に後退 : 経済ニュース : 経済・マネー : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

2007年12月04日

Introduction to Information Retrieval

Introduction to Information Retrieval

インターネットは広大だ.
なんかすごいものがネット上に置いてある.
全部は読めないけど,興味がある部分だけを掻い摘んで読みたい.


情報源:
[を] 「Introduction to Information Retrieval」の輪講始めます

2007年11月30日

独学に勝る勉強はない

たけくまメモ : 独学に勝る勉強はない(2)

今日は本エントリーを取り上げます.
独学に勝る勉強はない(1)はそれほど共感しなかったけど,独学に勝る勉強はない(2)は共感せざるを得ない.

若い人に自分の考えや知識・経験を教えるようになって、痛感したことがひとつあるんですね。それは、

学ぶ意志のない者に何かを教えることは不可能

だということです。「学ぶ意志」は大きくモチベーション・目的意識と言い換えてもいいです。大学でも専門学校でもカルチャーセンターでも同じなんですけど、生徒さんのなかに、「この人、なんでここにいるんだろう」とこちらが思ってしまうような人が、少なからずいるんですね。そういう場所で積極的に何かを学ぼうとするのではなく、ただそこに「いる」人たち。来ないより来るならまだ積極的なのかもしれませんが、受け身で話を聞いているだけで「何かになれる」と考えているのだとしたら、甘い考えではないでしょうか。

学習意欲のない学生に勉強を教えることは,本当に困難を極めます.
理解しようとしない学生に,どうやって理解させるというのか.
授業を聞く気がない学生に,授業を聞かせて,一体どうなるというのか.

「学校で時間つぶしをしている」人が少なくない現状というのは、単純に無駄で、もったいないことだと思うし、不幸なことだと思うんですよ。自分はそうではないという人は、とても幸福なことですからおめでとうございます。

勉強をしないのに,高い学費を払って,授業の教室で時間を消費するなんて,どう考えても無駄.
ただ座っているだけで単位は獲れないし,卒業だってできない.
ここは私学だから,対価を払えば出られるのかも知れないが,よく知らない.

そういった大学の勉強に対する意欲がない学生だって,他のことには意欲があるかも知れない.
ものすごい才能を持っているかも知れないし,誰かの役に立つかも知れない.
少なくとも,学習意欲がない学生に勉強を教えることは,本当に困難です.


さて,掲示板のコメントにもいいことが書いてあった.

82 : たけくま ★ 2007/11/29 (木) 16:08:51 ID = ???

>>80 忍天丼さん

その問題については(3)に書きます。
一言だけ書いておくと、俺は今の学校で一番問題だと思うのは
知識や勉強ばかり教えていて、「知識獲得のしかた」「勉強の
やり方」をちゃんと教えてないところにあるんじゃないかと
思います。「図書館の使い方」や「知識の探し方」とかをですね。
「勉強のやり方」さえ覚えておけば、たいてのことは独学で
間に合いますし、どうしても独学困難な専門知識については、
そのときになってはじめて専門家の先生の出番が来るんだろうと
思うわけです。

たけくまメモ・コメント掲示板

同意せざるを得ない.共感せざるを得ない.
図書館の使い方を教えるべきだ
情報の探し方を教えるべきだ.
大学生になってすらも,それが自発的にできない.
ゼミのレポートを書かせても,検索結果上位数件からコピペしましたよろしく,のようなレポートが出てくる.
情報を探す能力も取り扱う能力もない.
膨大な情報がそこにあっても,あるだけで,宝の持ち腐れといえる.
情報の探し方を知るということは,今まで見えなかった世界が見えるということだ.
それによって,新しい発見があるかもしれないし,脳味噌がグルグル回り始めるかもしれない.
様々な可能性を見つけるためには,広い世界を知っておかないといけない.


まとめ:
まとめられません.
たけくまメモに完全同意の方向で.
エントリー元を読んで,あなたが感じることが,オレの言いたいことだと思います.
そのくらいに,当てられ中.

2007年11月29日

学位論文の謝辞の書き方

卒論(B論)や修論(M論)や博論(D論)などで,謝辞を書くことになるでしょう.
正しいかどうかは分からないけど,知り得る限りの書き方を説明してみます.
間違いはありませんが,謝辞はローカルルールが多いので,適合しないかもしれません.
自分のところのローカルルールに従いましょう.

071128_acknowledgment.png
↑これはオレの博論の謝辞です.
まだ受理されていないので,公表するとまずそうな気がするので,ところどころ伏せてます.
察してください.

ご存じとは思いますが,謝辞というものは,
学位論文をまとめるに当たってお世話になった方々に,感謝を述べるためにあります.
問題になるのは,
・誰を載せるべきか
・どの順番で書くべきか
といったところだろうか.
以下,オレの謝辞を例にして,説明します.

まず最初に登場するのは指導教員です.
「指導教員は指導をして当然の立場なのだから,謝辞に載せるべきではない」
という考え方もあるようです.
それはそうなのだが,指導教員がいなければ,学位論文は出せない.
それに自分1人で研究ができるわけもないわけで,指導教員は欠かせないと思われる.
謝辞の文言は自由である.
好きなように感謝を述べればいい.

次に,学位論文の審査においてお世話になった先生方に,感謝を述べる.
B論やM論では該当者がいないかもしれない.
D論ではいるであろうから,謝辞を述べる.
当然ながら,偉い人順に書くべきである.
どう偉いかは,感じた通りの偉さ加減でよい.
ここで注意したいことは,偉さ順よりも優先順位が高い事項がある.
自校内の場合,自専攻の先生よりも,他専攻の先生を前に書く必要がある.
他専攻の先生はわざわざ審査委員になって下さっているので,自専攻の先生よりも感謝を述べたい.

次に,研究の過程になってお世話になった方々に,感謝を述べる.
順番としては,お世話になった順に述べるべきである.
この際,謝辞を述べるときは具体的に感謝する内容を書く方がよいようだ.
「○○でお世話になった」とか「××について助言を頂いた」とか.
好きなように感謝を述べて良い.

次に書くべきは,科研費や奨学金などのお金関係.
オレは該当する獲得資金がないので,何も述べていませんが,
多くの優秀な研究者の方々は科研費等を獲得していると思うので,感謝を述べてください.

次に,お世話になった先生方に,感謝を述べます.
真っ先に挙げなくてはならないのは専攻主任教授(学科主任教授)に感謝を述べる.
直接的にお世話になっていることは少ないと思うが,裏ではかなりお世話になっているはずだ.
そういう点では研究科長(学部長)や学長,ひいては事務員や食堂のおばちゃんにも謝辞を述べるか?
ということになってしまいますが,その辺は述べません.
ものすごくお世話になったというなら,載せるべきでしょうが.
続いて,学科や専攻の先生方にも感謝を述べます.
本当なら個々人の名前を挙げて感謝を述べるべきでしょうが,抜けがあると困ります.
また,とんでもない人数になることもありますから,「○○学科の先生方」としてしまいましょう.

ここから後は,どう書いてもいいと思います.
感謝を述べたい人を挙げて,感謝する内容を述べればいいと思います.

最近,家族や彼女を謝辞に載せる人がいるようです.
オレは載せませんでした.
でも,載せることもやぶさかではないと思います.
家族の支え無しにしては学位取得は困難でしょう.
ましてや,論文博士の場合,家族の負担は計り知れないものがあると,想像に難くありません.
そういった点から,家族を謝辞に載せることは問題がないでしょう.
ただ,オレは載せませんでした.
学校と家族を切り離して考えたかったので,載せませんでした.
ご自由にどうぞ.


最後になりますが,所属を書くときは正確に書きましょう.
同じく,名前も正確に書きましょう.
誤字とか失礼すぎて,謝辞の意味が無くなります.
そういう意味で,謝辞は綿密にチェックしましょう.

2007年11月28日

砂場は重要

404 Blog Not Found:独学は一人では出来ない

エントリーの本質とは違う箇所に反応してみた.

その意味で、今の学校は実に中途半端に思える。まず「砂場」が少なすぎる。午後の授業は必要だろうか。学科として必須なのは母国語と数学ぐらいではないか。二時限もあれば足りるだろう。中学校以降はこれに外国語を加えても、三時限。残りは「砂場」でいいのではないか。

Yes, that's right.
義務教育は一体何がしたいのか分からなくなっている.
勉強を教えることにおいてはプロフェッショナルである塾と張り合おうとしたって無駄である.
学校は勉強を学ぶだけの場所ではないはずである.

母国語と数学に外国語を加えた3時限でいいかどうかはオレには分からない.
分からないが,「砂場」が重要であることは間違いない.
「箱庭」と言い換えた方が適切かもしれないが.
もっと遊ばせればいいと思うし,それこそが「ゆとり」の真髄だったのではないか.


もうとっくにエントリー化したと思っていたのだが,まだされていなかった.
30KBもあるエントリー化予備軍のテキストファイルから,持論をサルベージ.
以下,だいぶ前に書いた文章をそのまま掲載.


小学校ではもっと遊びを教えるべきだ.
もっと遊ぶことを学ぶべきだ.
勉強するのが早すぎるから,勉強嫌いが増えるんじゃないだろうか?
少なくとも,小3までは遊び主体でいいと思う.
勉強を教える余裕があるなら,道徳を教えろ.常識を教えろ.
勉強,勉強で変に詰めすぎるから,ぶっ壊れる人間が多くなるんだ.

中学はしっかり勉強すればいいと思う.
しっかりと勉強させて,勉強というのはなんたるかを教えればいい.
そして,この辺から教育観を大きく替える必要があるだろう.
本気で勉強を学ぶなら,やはり学習塾だろ.
やつらはプロフェッショナルだ.
あるのかどうか知らないが,大手学習塾が経営する学校法人が出来たら,志願者は多いと思う.
どっかやらないかなぁ・・・

思うには,学校は学問を学ぶ場所じゃダメだと思う.
学校では対人・集団コミュニケーション,社会道徳,規律,福祉と奉仕,良識を学ぶべきだ.
学問は学習塾に任せておけばいい.

考える力が身に付かない小・中学理科

asahi.com:小中学生理科、考える力身につかず 国立教育研究所調査 - 教育

理科の実験で、結果が予想と違った場合、原因を調べようという子どもは、小学校より中学校の方が少ない――こんな傾向が、国立教育政策研究所が27日にまとめた理科の授業の課題調査で分かった。

それが何故なのかを国立教育研究所は理解しているのだろうか.
子供達の気持ちを考えたことがあるのだろうか.

小5の90%、中2の82%が「観察や実験が好き」「どちらかと言えば好き」と答えた。一方、「考えが正しいか調べるため、観察や実験の方法を自分で考える」は小5の61%に対し、中2は29%。「予想と異なった時に原因を調べようとする」は小5が59%で、中2は48%だった。同研究所は「学年が進むと内容が高度になるという面はあるものの、課題がある」としている。

実験は楽しいに決まっている.
オレが小4の実験をやっても面白いと感じるんだから,小4が面白いと感じないわけがない.
ここで「面白くない」とか「嫌い」という返事が返って来るとなると,
実験が興味を引く内容になっていないか,児童の向学心や探求心が不足していると思う.
こうなると,事態はもっと厄介なことになるのだが,そうなっていないだけ良いだろう.

閑話休題.
予想と異なる原因を調べる必要性がどこにあるのだろうか.
小学生の教科書なら,次のページをめくれば,男の子と女の子が親切丁寧に説明してくれるだろう.
そう.そこにはその実験の「答え」が書かれているのだ.
答えが分かってしまったのに,その過程・理論を知ろうとするだろうか?
そういう次元の話だ.
彼らにとって,過程や理論は問題じゃないんだ.
必要なのは唯一の答えだけなのだ.
そう,結果だけなんだ.


理科や数学は答えが必ず決まっている.
その決まっている答え以外は間違いなんだ.
そう.見た目は子供,頭脳は大人も言っているではないか.

真実はいつも1つ!

中学生になる頃には学んだんだ.
それを学んでしまったんだ.
「どうせ答えは決まってるんだ」「オレが考えても間違っているかもしれない」
「待ってれば先生が答えをいう」「先生がいう答えを覚えれば良いんだ」

現代の児童・学生らは,とにかく無駄が嫌いで,時間を節約・効率化したがっている.
だから,答えが決まっているものに対して,その答えを探しに行くというアプローチは無駄なんだ.
探すなんていうのは,無駄な労力に過ぎないと考えているのだ.
答えはあるのだから,それを与えられるのを待つだけなのだ.
与えられなかったら,諦めるだけなのだ.
そういう教育をされ続けててきた結果なんだ.
必要なのは「過程ではなく結果である」と教育され続けてきたんだ.


必要なのは「過程だ」と言い切れるか.
誰がそれを言い切れるか.
現代社会の誰がそれを言い切れるか.
いつだって,求められているものは「結果」ではないか.
いつ「過程」が重要視されているのだ.
オレはそれを知りたい.

教育の現場に近いところでいえば,入試だ.
どんなに早い時期から準備をして,毎日10時間も勉強し,塾に通い続け,
品行方正に学校生活を送り,予習・復習を欠かさなかったとしても,
合格するか否かは,入試の出来不出来に掛かっているではないか.
違うのか?
センター試験で足切りをするような大学が,違うと言えるのか?
過程を重要視するなら,入試も面接も何も必要ないはずではないか.
過程に結果が付いてくるのではないのか?

入試はもっとダメな点を含んでいる.
途中点が入らないことだ.
完全完答のみが正答として配点される.
特に問題なのはマークシート式の試験だ.
どんな公式を使い,どういう方法で計算したのかが分からない.
だから,答えが間違っていたとしても,理解していなくて間違えたのか,
計算ミスで間違えたのか,マークシートへの転記ミスで間違えたのかがわからない.
そうしたのは誰だ?
過程を無視して,結果だけ搾取しようとしているのは誰だ?
そういうシステムにしたのは誰だ?
まさか教育者ではあるまいな.

学位審査でも同じだ.
睡眠時間を4時間に削り,授業を受けながら,遠い学校まで通いながら,
できない英語を必死で使いながら,苦労して苦労して書き上げた論文も,
査読に通るかどうかは内容次第であって,どれだけ努力したかという過程は考慮されない.
だから,どれだけ苦労して学位申請に必要な主論文を準備したかは関係がない.
博士生「私はこんなに苦労して博士課程を3年間過ごしました」
審査員「で?主論文は何本書けたの?」
というやり取りが行われるに決まっているではないか.明らかではないか.
過程なんて全然関係ないんだ.
必要なのは結果だけなんだ.


まとめ
誰が悪いかなんて,無駄な議論だ.
被害者は若者で,加害者はそれに関わるもの全てだ.
重要なのは「過程」であって,「結果」ではないことを擦り込まないといけない.
例え,実社会が「結果」偏重主義だとしても.
教育現場において,「結果」偏重主義は害を及ぼしていることを理解されたい.

MG法の追実験2回目

新しい実験試料が準備されたので,MG法の追実験2回目を行った.

理論
省略.


実験目的
新しい試料を用いて,メントスガイザー現象が観測できるかを確認する.


実験器材
・メントス(パイナップル味,メロン味)
・ペプシ NEX 1.5l 常温保管品
・コカ・コーラ ZERO 1.5l 常温保管品


実験方法
炭酸力を測定するため,背面壁に測定用スケールを準備した.
071127_scale.jpg
ペットボトルの口を0MG基点とし,50MG毎に目盛を準備した.
撮影カメラは約130MG水平に固定した.


実験条件
2007年11月27日(火) 午後4時
神奈川県内某所某建築物屋上
天候:曇り 気温:寒い 湿度:乾燥気味


実験1(試料:ペプシ NEX)
071127_vsNEX.jpg
実験映像(2.81MB,22秒,DivX6.7)


考察1
映像から140MGと推定される.
ペプシNEXでもメントスガイザー現象は観測されることが確認された.


実験2(試料:コカ・コーラ ZERO)
071127_vsZERO.jpg
実験映像(2.87MB,23秒,DivX6.7)


考察2
衝撃的な威力である.
想定されていた150MGラインを軽々と超えていった.
目視による観察に依れば,200MGをも超えていた.
当初,200MGラインの設置は検討されたが,実際には設置されなかった.
観測態勢が不十分であり,観測は失敗したと言える.


考察3
成分からではZEROノーカロリーの違いが分からない.
しかしながら,ZEROの製品特性には以下のように書かれている.

コカ・コーラ本来のしっかりした味わいと、シャープで力強い炭酸の刺激はそのままに糖分ゼロを実現しました。

と書かれていることから,炭酸力に自信ありと見受けられる.
また,Wikipediaによれば,アスパルテームとメントスガイザーの関係が指摘されており,
糖分ゼロであることもZEROの強さを裏付けているものと思われる.

実験結果が正確であるとするならば,ペプシNEXは炭酸が弱いという報告もあり,
炭酸とアスパルテームが炭酸力の強さに影響を与えていることは間違いなさそうだ.
上質のメントスガイザー現象は強炭酸とアスパルテームによって,実現されるものと思われる.

コカ・コーラや三ツ矢サイダーにはアスパルテームが添加されていない点も見逃せない.
この2試料においても,メントスガイザー現象は観測されている.
そのため,アスパルテームはメントスガイザー現象に必要な要素とは言えない.
しかしながら,アスパルテームが添加されているZEROやNEXなどが高炭酸力を記録していることから,
アスパルテームは炭酸力を強化するドーピング剤の位置付けであると思われる.

今後は炭酸ドープ,アスパルテームドープなどの現象強化実験を行い,
それぞれの炭酸力に対する影響度を検証したい.


結論
今までの実験結果を総合すると,各試料の炭酸力は以下のように位置付けられる.

コカ・コーラ ZERO(200MG超)
ノーカロリー コカ・コーラ(推定150MG)
ペプシ NEX(140MG)
三ツ矢サイダー(推定130MG)
コカ・コーラ(未測定)

実験結果から,現状においてはZEROが最も炭酸力があると言えるだろう.


謝辞
実験試料を提供してくださった山本先生および山本研究室に感謝いたします.


注釈
実験試料は後でスタッフがおいしくいただきました.
実験現場は後でスタッフが片付けました.


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2007年11月24日

反語が通じない

MORI LOG ACADEMY: 反語が通じない

羽海野チカさんのハチクロ風イラストが目を引くが,別に羽海野さんのブログではない.
オレもブログにイラストを入れたいなぁ・・・
画伯にお願いするか.

閑話休題.
近頃の若者には反語が通じないらしい.
全く意識したことがなかったが,そうなのだろうか?

確かに,反語ではないがそう言った反応があることはある.
学生「○○は××なので△△にした」
オレ「ふーん.それでいいの?(それじゃダメなんじゃないの?の意)」
というと,往々にして「もっと直接的に言ってください」とか
「言いたいことがあるならハッキリ言って」とか言われる.
確かに,言葉の裏というか,奥を読む能力が衰えているような気はしないでもない.
流行語風に言えば「空気読めない」と言ったところだろうか.

11/9の【国語】で、「ご遠慮下さい」が通じない話を書いたが、つまり、その言葉の意味どおりにしか受け取られない、ということである。

これは少し痛い.痛いのはオレ.
理系脳や法学脳の人たちは痛いんではないだろうか.
「○○せよ」と書かれていないのだから,しなくていい.
「××するな」と書かれているのだから,それ以外については述べていない.
などなど.
論文を書く人たちならわかると思うが,こういう表現に曖昧性があってはならない.

しかしながら,厳密性だけで世の中が回っているわけではないので,
言葉尻をとらえて,「あれはいいんじゃん?」というオレオレ解釈は如何だろうか(反語).
社会的な通例に従うでも,慣習に従うでも,良識で判断するでも,なんでもいいのだが,
書かれていることだけしか理解できないというのは,コミュニケーションのレベルとして低すぎる.
若者なんて「マジ」という言葉に複数の語感を持たせつつ,使い分けるではないか.

ということは,もしかすると,反語が通じないのではなく,敢えて無視しているのではないか.
往々にして反語というのは,皮肉っぽく聞こえるものであるので,
自分に不利な内容は自分から遠ざけようとする若者心理には適うところがあると思う.

であるからして,私は提案したい.というか,試してみたい.
若者は反語を反語として理解できるのか否かを.

「その問題はその解き方で良いのかな?(反語)」
「君はいつも僕のやり方に意見を述べてくれるよね(反語)」
「あーオレの酌じゃ呑めないよね(反語)」
「キャー!なにあの娘?チョー可愛い(反語)」
「ぇー!?ゼッタイ○○君はモテるって(反語)」
「酔ってないッスよ(反語)」

是非とも反語を使う場合は語尾や文末に「(反語)」を用いていただきたい.
こうすれば皮肉も少しは和らぐのだろうか(反語).

2007年11月23日

MG法の追実験

前回の反省を踏まえ,早くもMG法の追実験を行った.

CA390365.JPG


理論
省略.


実験目的
前回の反省を踏まえ,本格的なメントスガイザー現象を観測する.


実験器材
・メントス(グレープ味,ストロベリー味)
・コーラ(ノーカロリー コカ・コーラ 1.5l 常温保管品)
・強炭酸(三ツ矢サイダー 1.5l 常温保管品)


実験方法
省略.


実験条件
2007年11月22日(月) 午後3時20分
神奈川県内某所某建築物屋上
天候:晴れ 気温:寒い 湿度:乾燥気味


実験1(試料:ノーカロリー コカ・コーラ)
071122_vsNoCalorie.jpg
実験映像(3.44MB,35秒,DivX6.7)


考察1
これはメントスガイザー現象と認められる.
前回とは比べものにならない反応速度で,フレーム外まで飛び出してしまった.
推定150cmまで吹き上がったと思われる.
我々はこれらを炭酸力と定義し,炭酸飲料の1つの指標とすることを提案する.
今回は150MG(MGは炭酸力を示す単位で,1MGは1cm吹き上がる炭酸力)であると推定される.
今回の実験では正確な測定ができなかった.
また,気温・液温の測定も行っておらず,正確な炭酸力を公表することはできない.

今回の実験ではこのようなメントスガイザー現象を観測することができたが,
前回の実験から2つの変更が行われた.
1. ノーマル コカ・コーラからノーカロリー コカ・コーラへの変更
2. 冷蔵保管品から常温保管品への変更
そのため,どの変更がどれ程の影響を与えているかが,測定され得ない.
実験方法としては不適切だが,「本格的なメントスガイザー現象を観測する」とした
今回の実験目的を考えれば,十分であるものと思われる.


実験2(試料:三ツ矢サイダー)
071122_vsMitsuyaCider.jpg
実験映像(2.42MB,25秒,DivX6.7)


考察2
三ツ矢サイダーによっても,ノーカロリー コカ・コーラと同様のメントスガイザー現象を観測できた.
三ツ矢サイダーはペットボトルの形状がノーカロリー コカ・コーラとは異なるため,
メントス投入から反応開始までの時間が短く,吹き出し速度も速かった.
そのため,投入したはずのメントスが吹き出し速度に負け,押し出されてしまう現象が観測された.
映像にも,3粒のメントスが噴出している様子が記録されている.
この結果から,今回の実験では三ツ矢サイダーの本領は発揮されていないものと思われる.
今後はメントス強制射出装置の開発が必要になるものと思われる.
なお,三ツ矢サイダーの炭酸力は130MG程度と推測される.


結論
本格的なメントスガイザー現象を観測した.
今後はNEXゼロの参戦が期待される.


謝辞
実験試料を提供してくださった山本先生および山本研究室に感謝いたします.


注釈
炭酸力の単位であるMGはメントスガイザーと呼ぶ.
MもGもそれぞれにSI単位系接頭語のM(mega)とG(giga)ではないことに注意されたい.
実験試料は後でスタッフがおいしくいただきました.
実験後のノーカロリーの不味さは異常.
三ツ矢サイダーはそれなりにおいしかった.


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2007年11月20日

基礎化学実験~MG法の検証実験

I have a dream today.

Martin Luther King, Jr.

私にはいくつかの達し得ていない夢がある.

・ガード下で呑む
・屋台のおでん屋で呑む
・樹木系の果物(柑橘類を除く)を育てる
・etc. etc. etc.

私にはいくつかのやっておきたい実験がある.
社会人になったら,きっとできない.
学生である今なら許される(と強く信じている).
今回はその内の1つである,MG法の検証実験を行ってみた.


理論

ペットボトルに入ったコーラ の中にメントス数粒を一度に投入すると、急激に炭酸が反応を起こし、中身が一気に数mの高さまで吹き上がるという現象をメントスガイザーと呼ぶ。

メントス - Wikipedia


実験目的
嘘っぽいので,本当なのかを身をもって検証する.


実験器材
・メントス(ミント味)
・コーラ(コカコーラ500ml)


実験方法
1. 他人に迷惑が掛からない場所に移動する(室内は危険)
2. コーラを静かに置き,のふたを開ける
3. コーラにメントスを数粒投入する
4. 観察する


実験条件
2007年11月19日(月) 午後3時
神奈川県内某所某建築物屋上
天候:曇り 気温:寒い 湿度:乾燥気味


実験
071119_vs500ml.jpg
実験映像(1.76MB,24秒,DivX6.7)


考察
ペットボトルが500mlであることを考慮し,メントスを2粒投入した.
結果は映像に記録されているとおりで,ガッカリとしか言いようがない.
500ml中に封入されている二酸化炭素など,その程度であると言えよう.


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2007年11月19日

出席調査について思う

遅刻・早退は3回で欠席1回とする

一体誰がこんな悪しきことを言い始めたのか.
恐らくは教師側ではなく,学生側だと思われるが.
この方法は学生側にしかメリットがない.
教師側は出席したかどうかだけを記録すればいいのだ.
根拠は東海大学学修に関する規則第1章第17条2項だ.

出席回数が当該授業科目に定められた授業回数(試験を含む)の3分の2以上に満たない場合には原則として単位は認定されない.

つまり,出席調査は単位認定をしても良いかどうかの判断にしか使われない.
一部でまことしやかにささやかれる「出席点」などという好都合な仕組みは存在しない.


遅刻してきて,「出席カードもらってないんですけど」とか「出席は終わりましたか?」とか,一体何なのかと.
授業を聞きに来ているのか,出席を取りに来ているのか.
とりあえず,出席カードを配っていた時間に来ていなかったのに「もらってない」と寝言を言うやつは,家で寝ていろ.

それから「トイレに行っていた」という輩もいるが,これもダメだ.
一応,生理現象だし,やむにやまれない理由があるかも知れないので,配りはするが,
基本的に,こういうことを気にしている時点でダメだ.
先に述べたように,出席回数は成績評価の対象になるかどうかだけであり,
授業回数の2/3以上の出席があれば,こと足りるのだ.
だから,トイレに行っていて,1回出席を落としたところで,なんら問題はない.
そんなに躍起になることではない.
それよりも,入退室が自由に行えることを喜ぶべきではないのか.
授業中に手を挙げて「先生!しっこ!」って言わなくてもいいのだから.

大学生になったのなら,自己責任という言葉を覚えて,身をもって体感して欲しい.
授業に出席するのも欠席するのも遅刻するのも早退するのも,自己責任.
勉強するのもしないのも,授業を聞くのも寝るのも,自己責任.
自らを律することができるのが大学生だし,そうならねばならない.

だから,オレは出席調査をするのがとても嫌いだ.
一体何なのかと.
貴重な授業時間を消費して,何故そんな記録を残さなくてはならない.
どこぞやで「厳密な出席調査はちゃんと来ている学生への『頑張ってるね』という言葉」だと言っている人がいた.
それだったら,始業時に「今日も朝早くからボクの授業に来てくれてありがとう」と口に出して言えばいい.
冒頭で前回の要点をまとめたり,小テストをするなりすればいい.
そもそも,授業に出席して,講義を聴いて,勉強するのが当然なのに,
当然のことを当然のようにしている学生を褒めるばかりで,
当然のことを当然のようにできない学生を叱らない大学がお間抜けさんなんではないか.
こういうときだけ都合良く「来る来ないは自己責任だから」というのだ.


まとめ:
授業はちゃんと全部出席するのが普通.
休むのは自己責任.
遅刻・早退は出席に影響があるのではなく,その分の授業を聞けなかった自分に影響がある.
出席調査に労力と時間を払うのは高い学費を払っている真面目な学生に対して失礼.

2007年11月14日

勉強ができない人・成績の悪い人

勉強ができない人・成績の悪い人 - Slow Jamz

だいぶ出遅れた感があるけど,共感せざるを得ない.
文才のないオレを持ってして,自分が考えていることと同質のことが他所で文字化されてると嬉々として食い付く.

元記事では4つにカテゴライズしている.

1. 読み込まない・書き込まない
2. 試行錯誤しない・考えない
3. 途中を書かない・紙の上で考えない
4. 意欲が無い

結局の所,教育問題は「意欲がない」に集約されてしまうわけだが・・・
それは教育の限界というか,無力さというか,どうしていいか分からないというか・・・


1. 読み込まない・書き込まない

どうも口で言われた解説ばっかり聞いて理解したつもりになって、参考書のほうはあまり読んでないように感じる。「わかりますか?」「ここまで大丈夫ですか?」と聞いてみると頷きはするけど、実際に問題を解いてもらうとなると全然できないことが多い。逆にしっかり読み込んでくれている感じがする生徒は、「わかりますか?」「ここまで大丈夫ですか?」と聞くとわからなかったところを質問してくれるし、飲み込みも早い。

勉強ができない人・成績の悪い人 - Slow Jamz

「分かっていない」のに「分かった」とうなずく理由は,(経験上)3種類あるらしい.

1. 先生が一生懸命説明してくれてるのに,分からないなんて言えない派
2. 分かるに決まってるじゃん.今言ったとおりでしょ?派
3. そんなことはどうでもいいよ.早く先に進んでよ.結局,答えは何なの?派

まず1から.
自分の勉強不足や不理解で先生に迷惑を掛けるのは忍びないと考えている心優しい学生パターン.
ハッキリ言って,分からないものを分からないままにして,後々で泣きつかれる方がよっぽど迷惑.
分からないことは分からないときに解決しなくてはならないのです.
なので,分かっているかどうかは確認しなくてはならない.
確認手段は2と同じなので,2で解説.

2は右から左パターン.
先生が説明したことをオウム返しすれば,それは理解してると見なされると勘違いしている.

こんなとき、「じゃあ、どこまで分かる?」と聞く。「全部」と答えようものなら、問題文を声を出して読ませる(そのくらいの強制力は持っていたw)。そして一文ずつ、「ここまでは分かった?」と尋ねる。真剣に「分からない」ならば、その文が示す状況を、別の話に置き換えたり、絵に描いて見せたり,あの手この手である。そして「分かった」というのであれば、逆に生徒にその状況を自分の言葉で説明させる。絵に描いてもらったりもした。要するに国語の問題である(数学や理科なのに)。傍目にはイジメに見えたりもする

[教育]勉強できない人への対処 - 迷い羊の相対性持論

ここに通ずる所があるけど,まず自らの言葉で説明させる.
文章を読ませる.
例えば,
学生「○○は××と等しく,××は△△に等しい」
オレ「つまりどういうこと?」
学生「え?書いてあるとおり・・・」
というやり取りが行われた場合,全く理解していないと考えて間違いない.
必ず文章を読ませたり,説明させたりして,自分がどこまで理解しているかを確認させる.
これを何回か繰り返せば,自分がどの程度理解できているかの尺度を得られるようになってきて,
「わかる?」って訊いたときに,聞き返してくるようになる.
引用元にも書いてあるが,傍目には「イジメ」に見えるかもしれない.
オレは「尋問している」ように見えていると思っていたが,「イジメ」の方が合ってるかもね.

3は無気力パターンなので,どうにかしたい.
過程を求めずに結果を得ようとするパターン.
どうしたらいいんですか?orz


2. 試行錯誤しない・考えない

すると、類題のなかにほんの少し毛色が違う問題があると、例題のテンプレートに当てはまらなくなって解けなくなってしまう。解けないのは仕方がないにしても、どうやったら例題みたいな解き方で解けるようになるかとか前に習った問題の解き方にできるかとか考えずに、先生が丸付けをして解説をしてくれるまでケータイをいじりながら待っているという感じで、全く試行錯誤をしてくれない。

勉強ができない人・成績の悪い人 - Slow Jamz

イエス.正にその通り.
少しでもパターンからはずれた問題は,解けないと思うのか,挑戦しようとすらしない.
解ける問題しか解かない.
解けない問題は「まだ習っていないから解けない」としか考えてくれない.
教えた範囲で解ける問題しか出題しないんですが・・・orz

教科書や問題集では、基本パターンを身に付けさせるために、大抵の問題は、例題に似た類題であることが多い。だから、ただ数値を変えただけのような問題を繰り返すことはできるが、そのパターンから外れていると途端に手が止まる。いや、手が止まったならば、全然誉めて良い。パターンと違うことに気づけたのだから。中にはとりあえず数値を見つけて、パターンに無理やり組み込んで、不思議な値を捻りだす子もいる。

だから類題から少し外れた問題をやったときは、「どうやって考えたか、説明してみてくれる?」と、その思考過程をいちいち語ってもらっていた。論理的におかしいところがあれば質問する。だいたい止まる。「なにやら変なことをした」と思ってくれれば儲けモンである。

[教育]勉強できない人への対処 - 迷い羊の相対性持論

いるいる.
この手のパターンに無理矢理当てはめようとする学生は論理思考ができていないことが多い.
途中に「オレオレ解釈」が導入されていることが多い.
これも前述の「過程を求めない」パターンに該当するのだが,
「とにかく答えっぽいものが欲しい.なんとなくここにこれを入れればよくね?」
という発想の元に計算が進むので,説明させると論理的に無茶苦茶.
言葉にして説明させると,自分でもおかしいと気付く(こともある).
注意深く確認したり,検算したりをしないのだろうか・・・そんなに急いでどうするのだろうか?

実際の入試とかで全く知らない問題にぶち当たったときに頑張って解こうとせず、空欄のままほったらかしにして試験終了時間を待つようにならないか不安。

勉強ができない人・成績の悪い人 - Slow Jamz

それ,なんてウチのクラス?www


3. 途中を書かない・紙の上で考えない

ノートに計算の途中式や図を全然書かない人がいる。問題練習のノートなんてどうせあとで見直したりしないだろうから存分にぐちゃぐちゃ書いていけばいいと思うのだけど、ノートをきれいに使いたいのかなんなのか。

勉強ができない人・成績の悪い人 - Slow Jamz

彼らの視点で言うならば,ノートを書くことも消しゴムを使うことも,面倒なことであり,余分なコストらしい.
彼らは勉強を効率よく行いたいらしく,省力化は効率の一環であるので,なるべく書きたくないらしい.
「これしか勉強してないのに,成績はSだぜ!」って言いたいらしいです.
オレには全く理解できません.

閑話休題.
途中式を書いてくれないので,どこをどう間違えたのかが分からない.
使った公式が正しくないのか,公式への代入方法がまずいのか,単なる計算ミスなのか.
答えだけではその過程が見えてこない.
だから,答えしか書かれていない答案は,答えが間違っていたら0点である.
途中式や思考方法が書かれている答案は,答えが間違っていても途中点が入る.
大学の特に理工系においては,答えよりも過程が求められますよね?(違いますか?
完答のみに点が入る方式で採点されたら,物理学とか電気磁気学とか,大変なことに・・・
とにかく,途中式は重要です!必ず書こう!

ノートが汚くなって嫌だって人は,授業用(計算用)ノートとまとめノートと2冊持てばいい.
どうせテスト前になったら勉強しているアピールをするために,まとめノートを作るんでしょ?
オレはカンペを作るから,まとめノートは作らないけど.

なお,これは数学に限った話ではなく,プログラミングでも同じである.
コンピュータを使う授業なので,筆記用具を使うというイメージが湧きづらいのはわかるが,
コンピュータのような不便で貧弱な入出力デバイスしか存在し得ないところで考えるよりも,
紙とペンを走らせた方が圧倒的に簡単だとは思わないのだろうか?
スタックやキューやソートの問題,または配列の問題なんて,可視化したら明らかだと思うのだが・・・
ちなみに,頭の中で考えるもこれに通ずるところがある.
人間の脳なんて,そんなにいくつもの複雑なことを覚えておけません><
すぐに忘れちゃうからっ!


4. 意欲が無い

意欲があればどんどん自分で勉強して成績もうなぎ上りだわ!という風に思われるかもしれないけど、そこまでの意欲はいらないのでせめて塾に居る間くらい、できるかぎり100%に近い時間勉強に集中していてもらいたい。

勉強ができない人・成績の悪い人 - Slow Jamz

全くその通りだと思う.
引用元は塾で,オレは大学という状況の差違はあるものの,授業の時間は授業に集中して欲しい.
授業中にmixi見てたり,ニコニコしてたり・・・
それは今じゃなければならないことなのか?
授業は時間が決まっているから,今しかできないが,mixiなんて休み時間でもできるんじゃないのか?
こういう学生に
オレ「何しに学校来てるの?」
と尋ねると,往々にしてこのように返ってくる.
学生「授業に出に来てる」
完全に意欲がありませんね.
「勉強をしに来ている」わけではなく,「授業に出席しに来ている」らしいです.
学習意欲がある学生を巻き込まなければいいんですけどね.
水は低きに流れるので,大抵の場合,害を及ぼすことになるんですが・・・


そこにきて,携帯電話の話題に変わりましょう.
コメ欄でこのようなコメントが付いている.

エントリーを読むと、据え置き型の携帯ジャマーを設置するのが最も手っ取り早い解決法に見えますね。

「携帯電話を使えないようにすれば,授業に集中するだろう」という考え方なんだろうが,そうはいかない.
彼らは携帯が弄りたいんじゃないのだ.
あくまで時間を有効活用したいに過ぎないのだ.
恐らく,こういった人の場合,携帯が使えなくなったら,寝てしまうと思う.
プログラミングの授業で,ネット遮断したら,どうなったと思いますか?
寝てしまう学生が大量発生しました.
そういう現状なんです.
問題は解き終わった→時間が余った→携帯でも弄るか
問題は解き終わった→時間が余った→携帯・・・圏外かよ→寝不足だし寝るか
となってしまい,
問題は解き終わった→時間が余った→予習・復習するか!
とは絶対にならないのである.
だから,「意欲がない」にカテゴライズされてしまうのだ.
じゃぁどうするのかって言われると,大変に困ってしまうのだが・・・


携帯電話について持論をもう少し書いておく.
オレが中学・高校の頃は,ベル全盛期だった.
高校に入ってからPHSが普及し始め,高校の終わり頃から大学に入る頃に携帯だろうか.
オレはベルを持たなかったので,高2のPHSから,大1の携帯へとシフトした人間である.

さて,今の若者はベルなんて,理解できないかもしれない.じぇねれーしょんぎゃっぷ.
ベルは受信する機能しかないので,メッセージが来たからって,送り返せない.
送り返すには,休み時間に公衆電話に向って猛ダッシュする必要があったのだ.
懐かしい光景である.今は有り得ないw

また,PHSが普及し始めても,授業中になんだかんだは難しかった.
今と違って,NTTパーソナルとDポとアステルで相互に互換性がなかった.
そのため,メッセージを送るには,結局ベル打ちを利用する必要があったのだ.
まぁ.授業中に送り返せないこともないが.
この頃はまだ学校側によってPHSやベルは厳しく規制されていた.
取り上げられるとか,日常茶飯事でしたよ.

そこに来て,携帯電話は僕らを不便にしたよね.
携帯電話があれば,メッセージを受信して,いつでも送り返せるんだから.
送り返せるのに,送り返さないって,確かになんだか落ち着きません.
そこにきて,15分以内にメールを返さなかったら友達じゃないなんて・・・
昔のJ-Phoneはみんな友達じゃないですねっ!


まとめ:
とにかく書こう!
分からないことを放置しない!
授業中は授業に集中する!
携帯電話に依存しない!

教育って,難しい・・・


関連:
[教育]勉強できない人への対処 - 迷い羊の相対性持論
ナマケテ魂:処理してない子 - livedoor Blog(ブログ)
So-net blog:白の女王:待てない人々と勉強ができない人・成績の悪い人

2007年11月03日

学習指導要領改定で授業時間増

asahi.com:中学理科・英語33%増 小学算数・理科16%増 - 小中学校 - 教育

学習指導要領改定で授業時間が増えるそうです.
その増え方がおかしいので,ちょっと記事にしてみる.

071103_guideline.png

何故に国語はこんなに軽んじられているのだろうか.
小学校は89年改訂時1601コマあったのに,98年改訂で1377コマまで減少.
08年改訂案では1461コマまで戻るが,89年改訂には遠く及ばない.

中学校は89年改訂時に455コマ,98年改訂で350コマ,08年改訂案で385コマである.
にも関わらず,英語は98年改訂で315コマに減少していたのに,08年改訂案で89年改訂時最高の420コマに増加している.
何故,国語よりも英語なのだろうか.
日本で暮らしていくのに,日本語ができない日本人を育ててどうするのだろうか.
日本語もできない,英語もできない.
どうやってコミュニケーションをとればいいのだろうか.

国語は何においても基礎である.
社会でも算数でも理科でもなんでもかんでも.
国語ができなくては,問題を読めないし,答えが分かっても解答を書くことができない.
それが今の現状にあることを把握しているのだろうか.

大学の現状はそういう悲惨さがある.
計算問題は比較的よく解くのだが,文章問題は手を付けようともしない.
しかも,記述式の解答をさせると,支離滅裂でとんでもない解答が飛び出したりする.
国語ができていないのだ.
もっと,国語を教えるべきだ.
国語!国語!!国語!!!
「美しい日本」とか言うんだったら,「美しい日本語」をしっかりと教えるべきでしょう.


まとめ:
英語ってそんなに大事なことなの?
オレ.中学校の英語教育が役に立ったなんて,微塵も感じてないよ.
高校の英語は役に立ったような気もするけど.
ともかく,国語は重要!絶対!

2007年10月30日

アマグラマーのすすめ

404 Blog Not Found:アマグラマーのすすめ - 目次

プログラミングを知らずしてコンピューターを使うのは、エッチを知らずして人生を語るのも同然だと。

404 Blog Not Found:アマグラマーのすすめ - はじめに

いきなり名言が飛び出して,素敵.
順次追加されていくらしく,今日現在で3つしかエントリーがない.
公開されている分を読んでみたが,これは期待せざるを得ない.

2007年10月29日

「ゆとり」失敗の反省点を中教審が明確に

「授業減らしすぎた」中教審が異例の反省 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

おおおおお.なんだこれ,すごいぞ.
中教審がゆとり教育の反省として「授業を減らしすぎた」って認めたらしい.
なんぞー.


中教審は反省点として5点を挙げているようです.

〈1〉「生きる力」とは何か、なぜ必要なのかを、国が教師や保護者に伝えられなかった

いきなり「生きる力」という謎の言葉が出てきましたが,これは解説があります.

中教審は1996年、それまでの詰め込み教育への反省から、思考力や表現力といった学力と、他人を思いやる心などを「生きる力」として提唱

だそうです.
wikipediaの方が分かりやすいですね.
ハッキリ言って,「生きる力」を掲げた途端に,それが成されなくなったような気がするのだが・・・
今時の学生は探求心も学習意欲も向学心も低く,言われたことしかやらない.
完全に「生きる力」に反しているではないか.
反省点として「必要性を伝えられなかった」となっているが,それは違うと思う.
「生きる力」がゆとり以前よりも低下していることを考えれば,やり方が間違っていたんだと思う.
総合学習では学べなかったということ.
とにかく難問を投げつける方が効果はありそうだが・・・


〈2〉「生きる力」の象徴として、「自ら学び自ら考える力の育成」を掲げたが、子供の自主性を尊重するあまり、指導をちゅうちょする教師が増えた

あるあるw
これは諸悪の根源かもしれない.
「自主性を尊重」の名の下に,何もしない教師は実際にいた.
「自主性を尊重」することは大事なことだが,義務教育中はまだその段階ではないだろう.
そもそも「自主性」という言葉を理解できない小中学生が,
オレオレ解釈でなんでもかんでも「自主性自主性」と乱用するのを止められなかった教育が悪い.
茶髪にピアスで「これがオレの個性っスよ」とか,マジ死ねよ.


〈3〉総合学習の時間を創設したが、その意義を伝えきれなかった

総合学習に教育効果を求めているんだとするとダメかもしれないが,
厚木市の総合学習はあれはあれでいいと思う.
中学校の総合学習は今ひとつ重要性を理解できないが,小学校の総合学習は必要だと思う.
ただ,学校側(教師側)の負担はものすごいと思う.
地域ボランティアや専科の先生が入らざるを得なくなり,かなりの負担になる.
でも,やるだけの価値はあると思うけど.


〈4〉授業時間を減らしすぎたため、基礎的な知識の習得が不十分になり、思考力や表現力も育成できなかった

赤裸々すぎwバロスw
全く持ってその通りでございます.
他に言い表す言葉がございません.
GJ!


〈5〉家庭や地域の教育力の低下を踏まえていなかった

これもどうかと思いますが・・・
そこに責任を持っていかないで欲しい.
仮にこれが反省点だとして,家庭や地域の教育力をどうやって向上させるのか.
それは学校の役割なのか?
・・・・・・役割のような気もするなぁ.
ところで,「地域の教育力」っていうのは,いわゆる地元のおじいちゃんおばあちゃんのことですか?
戦争の話とか,農作の話とか,「わしが若い頃はー」的な話をしてくれたり,
竹とんぼを作ったり,竹馬を作ったり,凧を飛ばしたりする,おじいちゃんおばあちゃんですか?
なんでだろうねぇ.
オレが小学生の頃は,その辺にいっぱいいたような気がするのだが・・・
高齢化社会と言われている今,あんまり見かけないような気がするのだが・・・
カルチャースクールとか,インターネットとか・・・
井戸端会議なんてしなくなったからかしら?


まとめ
中教審の姿勢は評価できる.
しかしながら,一度低きに流れてしまった水を高きところに戻すのは大変である.
教育の本質が追究されるのは,これからだろう.

続・青森大の「携帯電話での出欠確認システム」

なんかMLが回ってきた.
以前に新聞記事を取り上げた青森大開発の「携帯電話による出欠確認システム」についての続報のようだ.
要約すると,

弘前大にも試験導入されます!記事が掲載されてます!見てみて!

ってことらしい.
では見てみようではないか.

大学新聞 - 連載 出欠確認の教育効果

学力向上のスタートは講義であり、最も重要なのも講義である。しかし、これらは学生が授業に出席することを前提とした方法であり、学生が授業に出てこなければ全く効果が無い。

出欠確認の教育効果(2)

その通りです.
授業に出てこない学生に,どうやって学ばせるのか.
「授業に来ないのは教員の指導が悪いからだ」とか無茶苦茶なことをいう人もいる.
なんで高校まではちゃんと学校に行ってたのに,大学になると突然サボり始めるのだろうか.
真面目に登校するのもサボるのも自由だが,単位が取れなくてキレてる連中は一体何なんだ.

高校生であれば学校を休むことを社会的“悪”に位置づけられ、何が何でも学校に行かされる。しかし、大学生が授業を少しぐらいサボっても社会は寛容である。社会は大学生を大人扱いし、「自主的に勉強する」ことを重んじてきた。なぜ、高校生と大学生ではこれほどまで社会の扱いが違うのであろうか。それは、1877年(明治10年)に唯一の大学として設立した東京大学以来、大学生が優秀だった時代が長く続いたからではなかろうか。

出欠確認の教育効果(2)

おお!そうなのか.
なんだかとってもよく調べられていて,読物としても参考になるではないか.
しかしながら,明治と平成を比べても・・・
どんだけ社会は適応能力も学習能力もないんですか.

良い授業を行うことで、学生の出席を促すのは当然であるが、それだけで現代の全学生の出席率を高めるのは不可能である。学校を休みがちな学生に「休んではいけない、遅刻してはいけない」と、真面目な学生に「いつも頑張ってるね」とメッセージを送るのが出欠確認である。

出欠確認の教育効果(2)

「良い授業を行うだけではダメ」というのは如何か.
「良い授業を行っても出席を(ゆるやかな)強制しなくてはならない」という主張だろうか.
ところで,休みがちな学生にメッセージが本当に伝わるのだろうか.
「うぜー」って思われるだけのような気がするのだが・・・
出欠確認にそれ程までの可能性が秘められているとは.

私は出欠確認により、大部分の学生の学力を向上させることができると考えている。授業は聞かないより聴いた方が良い、聴いた方が学力も向上するのは明らかである。これが出欠確認による教育改革であり、その効果である。しかし、改革の実現には、多大な努力と労力が必要であり、それが継続できないために挫折することが多い。事実、従来の方法では、正確に出欠確認を行うためには多くの時間が必要である。だから、出欠確認が教育改革につながらない。

出欠確認の教育効果(2)

論理展開が飛躍している.
出欠確認と学力向上の関係性が明確ではない.
何故,厳密に正確に出欠確認ができると,学生は授業を聞くのだろうか.
青森大はそうなるのかもしれないが,
東海大では登校してきてニコニコをみたり,youtubeをみたり,mixiをみたりしています.
あまつさえ,寝ていたり,喋ってたり,どっかいっちゃったり.
始業時に登校してきているからって,授業を聞いているとは限らない.
そりゃぁ確かに,始業時にいる学生と遅刻してくる学生とでは大違いだが,
出欠確認の正確さと授業への真面目さは関係がないと思うのだが,如何だろうか.

しかし、残念ながら学生達の反応は逆である。「せこい」、「こそく」などあまりよくない評価を受けることが多い。なぜなら、ほとんどの学生は「ズル」をしていないからだ。一部の「ズル」をする学生対策のために出欠カードに押印すれば、大部分の学生は「どうしてここまで疑われないといけない!」と思うからである。

出欠確認の教育効果(3)

よく分かっていらっしゃる.
正にその通りだ.
しかし,間違っている.
「せこい」「こそく」などと評価してくるのは「ズルをしていない」学生ではない.
「ズルをしている」学生である.
真面目な学生なら,どういう方法で出席を取られようと気にしないはずだ.
疑っているわけではない.それがルールなのだ.
ましてや,指定の出席カードにハンコが押されているだけで,学生にとっての面倒は何一つ無い.
面倒があるのは,サボろう,楽をしよう,うまくかいくぐろう,と考えるものだけだ.
さらに言えば,真面目に毎日登校してくる学生は1回くらいの遅刻や欠席は全く気にしない.
だって,そうでしょ?
出席をしに来てるんですか?勉強をしに来てるんですか?

七色の声を使う場合も、出欠カードに友人の名前を書く場合もどちらも教員がいる教室内で行なう行為である。「教員に隠れて」行なうのである。その行為は僅かながらでも「罪の意識」がある。

出欠確認の教育効果(3)

「罪の意識」なんて,ないないw
カンニングして見つかっても「やってません」と頑なに認めない.
言い訳をすることしか考えて無く,自分が悪くなければどうでもいいと思ってる.
あっ!もしかして,ウチの大学だけ??

読み取らせて教室に入るつもりだったが、読み取らせた直後にお腹が痛くなったら教室に入ることができない。おなかは痛くならなくとも、読み取らせた直後に急に用を思い出すこともあるだろう。この場合は、授業にいなくても罪ではない。

出欠確認の教育効果(3)

ものすごくよく分析されすぎてて大興奮.
でも,この例は適切ではない.
これはどんな出欠確認システムでも同じである.
ただ,出欠確認が授業開始後なのか開始前なのかという違いだけ.
小中高なら授業中にトイレに行くことは稀だが,大学生なら授業中だって平気でトイレに行く.
ズボンにRFIDでも埋め込んで,各座席にRFIDリーダを付けるとかしないと,この手の攻撃は防げない.
防ぐ必要があるかという気はするけど・・・

第二が「パソコンが使えない教員でも使える容易性」であった。

出欠確認の教育効果(3)

超重要なことです.
情報系学部の教授だって,怪しいですよ?


さて,ここからは技術的に理解できない点を挙げていく.

学生の携帯電話を活用することで、低コストで、代返を防止し、簡単、効率的に出欠確認ができるシステムを独自開発した。具体的には、
①学生に携帯電話で出席登録のWeb画面にログインさせ、
②教員がその場で思い付いた一桁の番号を学生に選択させ、
③教員の指示で全員同時に登録させるのである。

出欠確認の教育効果(2)

やはりこの出欠確認フェーズがよく分からない.
1桁の番号は適当にその場で決めるようだが,
システム側にはどうやってその番号が指定の番号であると示すのだろうか.
教員は携帯電話を操作しないという構成になっているようだが・・・

これは想像だが,記録されるデータはアクセスした時間と数字だけなのかな?
数字が教員の指定した番号かどうかはチェックしないのかもしれない.
後からPCで操作する際に,指示外の番号を入れた学生をはじくのかもしれない.
しかしながら,「1分以内に入力する」ではなく,「1分以内に入力が終わる」だと思われるので,
この推測が正しいなら,メールで来ていない学生に番号を伝えられそうだ.

また,以前のエントリーで問題にした代返防止に使われる「起立して名前を告げる」という話の答えを見つけた.
以前のエントリーで示した新聞記事では「メールで」となっていたが,解説サイトでは出席結果に表示されるようだ.
これなら,メール不着の問題は回避できますね.


まとめ
やっぱり分からない.
何故,出欠確認を厳密に行うと,学力が向上するのだろうか.
青森大では2005年4月から導入されているようですから,是非とも学力の推移を明らかにして欲しい.
結果が目に見えれば,眉唾のオレも納得するだろう.

ところで,大人数の授業には向かないが,授業開始直後に小テストを行うという古典的な手法はどうですか?
授業に出席しなくてはテストを受けられない(出席を促す),
テストの点は成績評価に反映されるので勉強をしっかりする(学力低下に歯止め),
そしてテストを採点し,成績簿に記す(出欠確認).
青森大の方式を導入しても小テストの採点結果入力の手間は変わりませんよね.
だったら,古典的な手法の方が圧倒的に教育的でよいと思うのですが,如何でしょうか.


関連:
Yahoo!ブログ - 青森大学 福永栄一
福永栄一 携帯電話での出欠確認
携帯電話を利用した出欠管理システム(大学・短期大学・専修学校殿向け)

2007年10月21日

私学経営に優しい大学生になるための4つのテクニック

私学の経営理念に賛同し,多額の学費を納付し続ける素晴らしい存在,
端的に言えば,再履修生や留年生についての話.
再履修生は何故再履修生になったのかを人間観察から導き出してみた.


若人よ.聖徳太子なれ.
左右の耳がある.
左耳でニコニコを聴きながら,右耳で授業を聴けば,実質的に時間は2倍になる.
イヤホン型補聴器なんて,もう言わせない!

多機能プリエンプションによる優れたマルチタスク.
教員センサとTAセンサを有し,光速の80%に近付こうかという割込み速度での切替えを実現.
教員・TA割込みが発生すると,ニコニコ,mixi,2chまとめ,ヤフオクなどの高優先度タスクから,
授業タスク,課題タスク,思考している振りタスクなどの低優先度タスク,または強制スリープモードへ移行する.
低優先度タスクのCPU使用率はとても低く抑えられており,低燃費である.
これに対し,高優先度タスクはCPU割当がほぼ100%に近く,視聴覚入力装置がフル活用される.

必要の有無は自らで取捨選択する.
必要なのは,勉強ではない.
必要なのは,知識ではない.
必要なのは,出席だ.
必要なのは,単位だ.
必要なのは,レポート提出だ.
必要なのは,その過程ではない.
必要なのは,自分に都合がよい未来だけだ.
レポート出せばいいから,2限に来ればよくね?

外部記憶装置と外部演算装置を隣りに置け.
分からないことは隣りに訊けばいい.
解けないものは隣りに訊けばいい.
ボクの内部記憶装置は640KB.
外部記憶装置(友人)は無限大!
外部演算装置(友人)も近くにある.
内部演算装置は外部演算装置で処理された結果の複写にのみ利用される.
しかしながら,外部演算装置はしばしば誤りを返す.
その信頼性は高くないが,内部演算装置では信頼性を検証することができない.
ところで年に4回くらい,内部装置と外部装置の接続が絶たれることがある.
再接続を試みると,インシデントが発生するリスクが高まる.
外部装置から隔絶された内部装置は脆弱で,機能不全になりやすい.


まだあるかもしれません.
結局のところ,勉強をする気がない学生に勉強を教えるのは困難です.
阪神ファンに巨人の素晴らしさを説き伏せるくらいに困難です.
高等教育って,本当に無力です.

2007年10月13日

背中に目が付いているか非効率的か

プ実の一風景をご覧に入れよう.

071013_CA390164.jpg
この写真は授業部屋のスクリーンから撮影したものです.
PCの配置が対面式の島構造になっているので,スクリーンに背を向けて座る学生が出てしまいます.
授業を行う部屋として,この配置は良くないと思うんですが・・・
どうでしょうか?

スクリーンに背を向けている学生は,スクリーンを見ながらPCを操作できない.
でも,この授業の資料はWebで公開されているので,自分のPCで見ることができる.
多くの学生は,自PCに表示させつつ,先生がどこを説明しているかを確認するために,スクリーンをチラ見する.
でも,スクリーンに背を向けている学生は,チラ見ができない.

071013_CA390165.jpg
スクリーン正面側の席はこんなに空いてるのにねっ!
この辺が,再履修者が再履修者足る条件だと思います.
何故,自分の勉強環境に無頓着でいられるのでしょうか.
わかりません.

2007年10月10日

コピペレポート

3年ゼミのレポート添削を行っているわけだが,なかなかに興味深い.
ゼミレポのレビューは全員分の添削が終わってから行うとして,今日はコピペの話.

コピペレポートが酷い.
何故,これほどまでに無自覚でいられるのかが,疑問でならない.
ある学生はレポートの実に9割近くがコピペで構成されている.
残りの1割は標題だったり,名前だったり,日付だったり,導入文だったり.
オリジナリティが全く見られない.
そりゃあ調査報告書だから,オリジナリティを出しにくいが,先行の調査と全く同じっていうのは・・・
その原文を読んだ方がよっぽどいいんじゃないだろうか.
コピペといえども,劣化コピペなのだから.

そんな折,レポートのコピペを自動チェックするサービスはないかなっと調査してみた.
見当たらなかったんだが・・・そんなはずはないと思うのだが・・・過去にどこかで見た気がする.
文章の癖などから,オリジナルレポートかコピペレポートかをチェックする研究があったような・・・
しかも,大真面目だったような気がするんだが.
どこで見かけたのかが思い出せない上に,今現在見つけられない.
知ってる方がいたら,教えてplz!
google先生とyahoo形態素解析とマッシュアップして,作っちゃった方が早いかな?

閑話休題.
自動チェックではないが,手動チェックのガイドラインを発見した.
これがスゴイ.あからさま.
素人編は見当たりませんが,初級編はザラに出ます.
書式まで平然とコピーしてくれるコピペレポ採点者のためのソフトウェアがword.
webページやpdfからの無自覚なコピペは書式で即時バレます.明らか.
しかも質が悪いことに,書式のコピーが後方に影響を及ぼしたりもする.
わかるかな?
コピペした書式が有効な範囲内で,改行を作りまくって,
その作られた改行の部分から新たに文章を書き始めると,前方の書式を引き継ぐんですよ.
また,webページからのコピペは別の特徴を持つこともあります.元のソースの書き方に依るけど.
ちなみに,当然ながらexcelやpowerpointも同様です.明らか.

あーそうそう.もう1つ特徴的なことを述べてみる.
文章中の半角英数字のフォントがMS明朝になってるのも怪しい.
wordのデフォだと,半角英数字はcenturyになっているはずだから,
それがMS明朝になってるってことは,周辺の書式を一括してMS明朝に変更したってこと.
半角や全角やフォントに無自覚だと,こういう所からコピペがばれる.
疑わしきは被告人の利益.
でも,調べるけど.

少なくとも,レポートがコピペかどうかが判別できないくらいまで細工を施すべきですね.
それだけ細工をするのならば,普通に書いた方が早いし,自分のためになると思うが・・・
今の学生にとって,何が無駄な努力かはよく分かりません><


関連
[R30]: コピペレポート論議で思う大学教育の価値軸

2007年10月07日

直接的に言って欲しいらしい 他

保坂クラスのプ実で面白いことがあったらしい.

演習問題か何かで,「以下のコードの実行結果を実際に実行して確認せずに書け」のような課題がでたらしい.
その演習中にコードを実行している学生がいたらしく,TAがこう指摘したらしい.
「実行しちゃったら,答えわかっちゃうでしょ」
って.

その授業終了後に,その学生がTAに文句を言いに来たらしい.
「癇に障るんで,ああいう言い方しないでください.直接的に言ってください」
って言ったらしい.厳密にどういったかは知らない.
これに対する保坂先生のコメントが秀逸で,名言レベル.全てを物語る.
「ばかやろうだよ!」
まだ酔ってないのに・・・

それにしても,変な学生もいるものです.
「直接的」に言って欲しいらしい.
オブラートに来るんで,遠回しに優しく優しく言わなくてもいいらしい.
「あ.指示無視ね.カンニングと同じだわ.単位取れないから,バイバイ」
って言えばいいのだろうか?

どうせ,そう言ったら言ったで,PTAママが登場して,
「ウチのボクちゃんが悪いっていうんざますの!」
って言ってくるに決まってる.
こんなの現実にいるのかな?


ウチのクラスにも変なのがいたね.
秋学期のプ実は再履修クラスだから,受講してるということは単位を取りに来ているんだろう.
そうだとオレは思っているんだが.
ある学生が遅刻してきたんだ.
どうやら電車が遅延したらしく,遅延証明を持ってきて,出席がどうのこうの言っていた.
まぁ.こんなのは日常茶飯事だから,どうでもいい.
どうでもいいが言っておくと,真面目な学生は出席など気にしないはずだ.
だって,毎回ちゃんと登校してくるんでしょ?
1回ぐらい遅刻したって,全然問題じゃないじゃんね.
出席率で成績はつかないんだもん.

閑話休題.
その学生はその後どうなったか.
実習時間中に,周りの目を気にしながら,Webコミックか何かを見ている.
何をしに来たんだ?
勉強しに来たんじゃないのか?
見回りつつ近づくと,気配を感じて,画面をVisual Studioに切替える.
で?

オレが思うにはだ.
さっさと課題を終わらせて,授業の部屋から退出して,自由に見ればいいじゃないか.
なんでコソコソと授業中に見てるんだ?
ほんとね.
課題の時間になっても寝てるやつとか,意味がわからん.
さっさと課題をやって,家で寝ればいいじゃないか.
なんであんな悪環境で寝てるんだ?意味わからん.

で.こんな学生はどうなると思う?
結局,全然理解してないから,授業終了間際まで,ポケーッとして,時間いっぱいになると,
「あーわかんね!時間が全然たりねーよ!まだ終わりませーん」
とか言い始める.
その上,学生によってはこういうことを言うヤツもいる.
「もう時間なんでレポートださないとなんですけど,結局,答えなんですか?」
当然,
「授業終わったから出して」
っていうと,「TA使えねー」みたいな顔をする.使えなくて結構.給料泥棒上等.
答えは1週間待てば,次回の最初にしっかりと解説が付くじゃないか.
きっと,その事実を知らないんだよ.遅刻してくるからねっ!あははっ!

再履修者は再履修者足る要素を持ち合わせていると思う.
それを無くすだけで,かなり単位は取りやすくなると思うんだがなぁ・・・

2007年10月01日

4研究室合同中間発表会

正式名称がよくわからないし,主催がどこなのかもわからないけど,
大原研,濱本研,菊池研,山本研の4研究室合同の中間発表が29日に行われたので,参加してきた.
目的は意見交換らしい.
参加者は・・・よく分からないけど4研の卒研生と院生はいたんじゃなかろうか.それ以外はわからない.

発表件数が多かったので,個別にどうこうは覚えてないので,書けない.
発表件数分の評価シートが与えられていたので,発表者の方はコメントを見てください.
参考になるような参考にならないようなコメントばかりで申し訳ない.


雑感
さすがは卒研レベル.
まだまだ経験不足で,スライドの作り方も発表の仕方も甘い.
そういう基本的なことを指摘する場は,あまりない.
卒研の場合,中間発表会はなく,全体の発表は卒研発表会しかない.
最後の最後の発表会で,研究内容ではなく発表の仕方を指摘するのは時間が勿体ない.
ということは,多くの卒研生は自分のスライドや発表方法を評価してもらえないということだ.
多くの研究室は研究室内での発表を経験しているだろうが,それで十分とは限らない.
そういう面でも,複数研究室合同の発表会は価値があると思う.

プレゼンに対する指摘事項は概ねいつも通りだが,改めて書いておく.

・文字は大きく
・1スライドの情報量を多くしない(多いときは表示時間を長く)
・見やすい配色で
・大きな声でハキハキと滑舌よく
・アニメーションは控えめに

それから,何といってもモチベーションの高さが目立った.
13時開始で17時終了の4時間構成だったわけだが,皆しっかりと聞いていた.
評価シートがあるから,何も書いていないと寝てることがバレルからか,そもそもモチベが高いか.
どちらかわからないが,最初から最後までしっかりと聞いている姿勢は評価できる.

質疑においては,学部生ももっと発言して欲しい.
恐らく,先生や院生が高度な質問を飛ばしまくるから,「オレ如きがこんな質問・・・」って感じるんだろう.
そんなことは一切ないわけで,学部生だとしても,積極的に質疑に参加して欲しい.
発表だって,質問だって,練習しないと上手くならないよ.


まとめ
このモチベーションの差はどこから来るんだろう.
発表を嫌々にやっている人は1人もいなかった.
発表したら終わりじゃなくて,通過点であることを理解しているのだと思われる.

それに対して,
「無難に発表して,質疑を耐えきれば,勝ち」
このようなクソな考え方をしているウチの研究室はどうすればいいか.
向学心も積極性も努力も何もかもがない.
そりゃぁウチの研究室は呼ばれないですよね.
呼ばなくて正解だったと思う.
モチベーションを上げるのは難しいけど,下げるのは簡単だからね.
悪影響がでちゃうよ.

他研究室の発表が聞けるチャンスはそう多くない.
こういう機会を積極的に利用し,知識の幅を広げることはとても有益だ.
また,自研究室メンバ以外から意見をもらえる機会もそう多くはない.
特に,全く違う視点からの指摘は新鮮でとても参考になる.
自研究室での発表ではマンネリになりやすく,刺激が足りない.
「前回と同じなんですが」とか「知ってると思いますが」とか,下らないことをいいだす.
質疑だって「今後の課題にします」とかいって捨て置く.何の意味もない.
あーあーあー.

できれば,このような会は構成する研究室を替えて,毎月できると喜ばしい.


蛇足1
「卒研ではこの目標のどこまでを達成するんですか?」
という質問に対して
「これは修士までの一貫した計画で」(発言を意訳)
という受け答えがあった.
先生・院生は苦笑い.
修士進学するかどうかは関係なく,卒研は卒研であり,
卒業できなければ進学できないことを理解しておくべきである.
これは卒業後に社会人となる人も同じだ.
「就職が決まってるから,卒業できないと困ります」
知らんがな.


蛇足2
湧過スクリーンは木綿香からきていたとは・・・
ずっと,濾過スクリーンだと思ってたのは秘密の方向で.

2007年09月30日

忙しい人,仕事ができる人

モチベーションは楽しさ創造から - 『忙しい人』と『仕事ができる人』の20の違い

このエントリーは素晴らしいと思う.
自戒の念も込めて,エントリー.

最近,「忙しい」ということを大真面目にいう院生・卒研生が増えている.
オレは「忙しい」という言葉を予防線代わりにしか使わない.
オレが忙しかろうが,暇だろうが,仕事は関係なく降ってくるわけで,暇だと思ったら,突然に忙しくなることなんて,ザラ.
にもかかわらず,「忙しい」と大真面目にいう院生や卒研生は,常に「忙しい」らしい.
常に忙しいということは,自分に見合った仕事量ではないということが自覚できていないらしい.
常に忙しくしていることが,カッコイイか仕事ができると勘違いしているんだろう.

ここら辺で,元エントリーから,特に気になった項目をリストアップして紹介.

『忙しい人』は、終了時間への認識が甘い。(なんとなく終わったらいいな~的な)
『仕事ができる人』は、絶対にここまでに終わらせるというスケジュール意識が強い。

忙しい人は提出期限に間に合わない理由として「忙しかったから」と平然と述べる.
忙しかったら,提出期限が延びるとでも思っているのだろうか.
世界は自分を中心に回っていると思っているのだろうか.
期限は絶対に守るべきものだと思うのだが・・・
ちなみに,ウチのボスも忙しい人の部類だ.
提出期限も出張予定も1ヶ月前から分かっているのに,提出期限を過ぎて提出をする.
その理由は「提出期限の日は出張でいなかったから,仕方がないんだ」だそうだ.
何が仕方がないのだろうか.

『忙しい人』は、「プライベートの時間を、とれたらいいな」的にしか考えていない。
『仕事ができる人』は、「プライベートの時間は絶対にとる」と最優先的に考え、その時間をホントに大切にする。

正に,ボスとオレだ.
ボスは仕事が片付かないからという理由で休日出勤をする.
休出しても手当が付かないらしく「ただ働きだからいつやってもいいでしょ」という.
趣味が仕事だというなら,それもありかもしれないが・・・オレには理解できない.
オレはどんなに忙しくても,絶対にやることはやる.
論文進行中でも呑みに行くし,BBQ行くし,スキーも行く.
論文は1日書かなくてもリカバできるが,スキーは行けるときにしか行けない.
優先順位を適切に設定できていれば,論文進行中にだって,旅行に行ける.

『忙しい人』は、自分が他人に頼んだ事を忘れている。頼んだ相手も、頼まれた仕事を忘れており、それがトラブルを生み出す。
『仕事ができる人』は、自分が他人に頼んだ仕事は決して忘れない。時折、チェックも入れるので、相手も忘れることができない。

そして,仕事ができる人と忙しい人が一緒に仕事をすると,仕事ができる人は忙しい人に煙たがられる.

『忙しい人』は、学習する時間をとれていない。いつまでも同じやり方で仕事をしている。
『仕事ができる人』は、どんなに忙しい時でも学習時間の確保を行っている。学んだ知識をもとに、もっと効率的な仕事のやり方を求めて、いつもチャレンジをしている

忙しい人は効率を考えるべきである.
効率が上がれば,今と同じ仕事量なら,短時間で片付くようになる.忙しくなくなる.
lifehackですね.
とりあえず,ボスはメールチェックの方法を考えるべきだと思う.
1日の仕事はメールボックスのスパム整理から始まる.
スパムフィルタを導入するだけで,如何ほどに仕事の効率を上げることができるだろうか.

『忙しい人』は、「忙しい状態」を甘んじて受け入れてしまっている。
『仕事ができる人』は、「忙しい状態」事は絶対にイヤ。受け入れる事ができないと思っている。

オレは仕事ができる人なのかどうか分からないが,こう考えている.
あらゆる状態は自分の管理下に置いておきたい.
だから,自分のスペックを超えた状態である「忙しい状態」は受け入れがたい.
言うなれば,「忙しい状態」は不安定なんだ.
なるべく安定に落ち着きたい.平静で暮らしたい.
そう思いませんか?
オレは思います.

2007年09月25日

空気嫁

空気嫁.
それは「空気読め」の2ch語化したもの.
これを英語で言うとどうなるか知ってる?
直訳すると,``read the atmosphere''じゃないですか.

この直訳英語,合ってるらしい
辞書を引いてご覧.
載ってたよ(英辞郎ver96で確認).

いやね.オレも今まで使ってたんだけど,直訳で楽しんでるのかと思ってた.
ちゃんとした英語だったなんて・・・><

2007年09月24日

オレオレCEマーク

以前作成したオレオレCEマークだが,実は満足していなかった.

070729_ce.png

円形文字の部分は回転させたかったんだ.
しかしながら,FLASHの使い方をよく知らない.
そもそも,過去に挫折経験があるくらいだ.
ましてや,博論の執筆真っ最中だったので,FLASHの勉強をしている場合ではなかった.

ところで,本研究室のエースプログラマにして参謀の安政が,
運悪く卒業単位が揃ってしまったらしく,今日,卒業の日を迎えてしまった.
ニコニコの吐血プログラマで有名な方よりは劣るが,仕事の速さはピカ一だった.

で.ヤツがいなくなると,ちょっとしたことをすごいスピードで片付けるのが難しくなる.
ややもすると,面倒くさくなって,やらなくなるかもしれない.
そんな危機感に駆られたので,FLASHでオレオレCEマークを作り直してみた.

完成品はこちら.

オレ,FLASHに失望した.
もっとマウスでグリグリすると,すぱぱぱーってアニメーションが作れると思ってた.
なんじゃありゃ?
完全にASプログラミングじゃないか!!

それにしても,FLASHって高いんだね.
アカデミックでも3万って・・・
研究室で買ってもらって良かった♪

2007年09月23日

プログラムが意図したとおりに動きません

47 生徒と先生 :2001/06/06(水) 23:00

生徒 「先生、プログラムが意図したとおりに動きません。」
先生 「プログラムは意図したとおりではなく、書かれたとおりに動くのです。」

アルファルファモザイクより「Life with UNIX 名言集」

TA中によくあるやり取り.
基本中の基本.

2007年09月22日

講義は

講義は,全員(all)に向かってなされているのではなく,各員(everyone)に向けられているのだ,と考えるべきです.

Amazon.co.jp: レポート・論文の書き方入門: 本: 河野 哲也

教える側も教えられる側も,これを忘れたら講義にならない.

英語のプレゼンで使える決めセリフ集

英語のプレゼンテーションで使える「決めセリフ」:ミッキーのproITなアメリカンライフ:ITpro

英語のプレゼンで使える決めセリフ集だ.
国際会議での発表に使えそうだ.
使えそうなんだが,きっと使えない.
何故,使えないか.

例えば,

本日はこのような(発表の)機会を得て光栄です。
・Thank you for such an opportunity to talk about xxx
・It is my privilege to present you about xxx
・It is my honor to present to such a distinguished audience.

opportunityとかprivilegeとかdistinguishedとか,既に言いにくいんだよね.
言い慣れてない単語が入ってるだけで,途端に不自然さが出てくる.
英語が苦手な人って,そう感じませんか?
だから,この決めセリフはきっと使えない.

きっと使えないが,使えるようになるかもしれない.
知っておくことに意味はありそう.


ちなみに,オレのお気に入りはプレゼン開始前の挨拶.

今日は「××」についての発表を行います.
Today I present to you about my research entitled ``XX''.

1つくらいはカッコイイ決めセリフを覚えておいても損はないだろう.

2007年09月21日

2007年度情理工修論中間発表会

修論の中間発表会があったから,参加してみた.
あんまり質問しなかった.
中間発表なので,個別に取り上げて,どうこうコメントする.

RSA Accumulatorを用いて署名長を削減した墨塗り署名スキームの提案
署名生成で

e_i = H(m_i || r_i || i)

で,e_iが素数となるようなr_iを求めるらしい.Hはハッシュ関数.
どうやって,r_iを探すのかなぁと思ったら,力業らしい.
署名生成時のコストは気にしない方向らしい.
ふむ.
ただ,ハッシュ関数を通しているから,狙って素数を作れるわけではないような気がする.
ハッシュ長が長くて,運が悪いと計算時間が長そうな気がする.
って思っただけ.
あと,この分野は詳しくないんだけど,署名の長期保存とかって考慮しなくてもいいのかしら?


ゼロ知識証明を用いた安全なリモート生体認証プロトコル ZeroBio
一番わかりやすい発表だったかなと.
内容的には量が多いのだが,発表はわかりやすくまとめられており,要点は理解できる.
今回発表された中で一番聞いてるからという可能性もあるけど.

ニューラルネットは被認証者が本人か他人かしか返さないらしい.
となると,ユーザ数に比例して,ニューラルネットの数が増えることになる.
これって,データセットとしてはかなりの量になると思うんだけど,そんなもんなのかしら.
従来手法もこんなにデータ量が多いのかな?
なんだか生体認証って大変.


ハプティックデバイスを用いたスキルキャプチャに関する研究
よく分からない.
参考文献も関連研究も提示されていないので,なんともかんとも.
片岡先生の質問と重複するが,これによるスキル獲得が,実際にどれほど有効か.
ハプティックインタフェイスを用いて操作をすることで,実際に現実空間に何かが作成できることと,
仮想空間上にしか作成できないのでは,実スキルの獲得に差異があると思う.
で.よく分からなくなったのは,この質問に対する返答.
このシステムで修得できるのは,要するに「テクニックFAQ」らしい.
あれ?
それって,ハプティックインタフェイスを使わないとできないこと?
マルチアングルで撮影したDVDを見せるのとはどう違うの?
「ハプティックインタフェイスを用いた」となっているんだから,それによる利点を示して欲しい.


あとは個別に述べなくても良いか.
とりあえず,発表練習をしていない人が多すぎる.
発表練習したのかも知れないが,全く意味をなしていないから,改善するべき.

プロジェクタへの接続確認
講演者はセッション開始前にプロジェクタへの接続確認を行っておかなければならない.
ちゃんと表示できないとか,表示されないとか,上下逆とか,無配慮すぎ.
そうやって時間を後ろに押すと,発表者以外の全ての人に迷惑がかかる.
なぜならば,そうやって失った時間は講演者の発表時間には含まれないからだ.

発表時間
発表時間を大きくはみ出す人は,一体何なのだろうか.
10分発表だと決められているのに,それを平然とはみ出す.
前半の研究背景等を丁寧に説明しすぎて,時間がはみ出すと,
急ぎ足に説明をし始めるから,後半の重要な部分が全然分からない.
研究背景の発表をしているのか,研究の発表をしているのか.
悲劇パターン2である.

発表時間と発表内容
発表時間10分,質疑5分と決められている.
それが修論中間発表として妥当であるかどうかは別として,
決められた時間の中で,自分の研究を説明しなくてはならない.
ETSSの発表がその最たる例だが,背景の説明に終始し,どこが自分の研究か分からない.
「10分しか時間がなく,この説明をしなくてはならなかった」
というのは言い訳に過ぎず,決められた時間内で自分の研究を説明しなくてはならない.
それができないのならば,その発表内容は余計なものを多く含みすぎているか,
完全に逃げているかのどちらかだろう.

予稿の書き方
題字はゴシック.
参考文献の書き方が不十分.
などなど,指導教員がしっかり教育するべき.
TeXを使ってる菊池研の美しさは異常.
そう見えてしまう予稿集.

2007年09月19日

レポート・論文の書き方に関する書籍

3年ゼミ用に新しく書籍を購入した.
Amazon.co.jp: 理科系の論文作法: 本: 高木 隆司
Amazon.co.jp: レポート・論文の書き方入門: 本: 河野 哲也
Amazon.co.jp: レポートの組み立て方 (ちくま学芸文庫): 本: 木下 是雄

木下先生の「レポートの組み立て方」は在庫がなかったため,取り寄せである.
久しぶりに,ネット書店ではないリアル書店を利用してみた途端,これだorz
ロングテールを実感した今日この頃.

レポート・論文の書き方に関する書籍の最高峰は,誰が何と言おうと,
Amazon.co.jp: 理科系の作文技術 (中公新書 (624)): 本: 木下 是雄
これ以外には考えられない.
何かしらの書籍を読みたいと思ったら,まずこれを買えばいい.
というか,理工系の院生は1冊ずつ持つべきだと思う.
そのぐらいに素晴らしい.

さて,新しく入手した書籍について,パラ見からレビュー.

Amazon.co.jp: 理科系の論文作法: 本: 高木 隆司
これいいわ.
「理科系の作文技術」の焼き直しかと思ったけど,そうではなかった.
ただ,タイトルが示す通り,論文作法についての書籍であるため,
論文を書く機会が少ないであろう学部生にお勧めするのは気が引ける.
値段も1700円と他の関連書籍と比べれば高めで,手を出しづらい印象.
「3.3 文の作り方」「3.4 文章の作り方」「3.5 明白な文のための諸注意」は学部生に読ませたい.
論文の投稿について,当たり前すぎて誰も教えてくれないのに,すごく大事なことがしっかり書かれている.
論文を投稿する人は,これを読めばいいのに.
発表の仕方,スライドの作り方,発表会の心得に至るまで網羅しており,研究者としては必読か.
特に,プロジェクタの話が出てくるなど,内容が現代化しており,端々で参考になる.
「5.3 研究集会の心得」は卒研生,修士生に熟読させたい.

自分の発表が終わったあと,すぐ退室することも控えるべきである. 他の人の講演を聞き,できれば質問をするのが,自分の発表を聞いてもらったことへの恩返しである.


Amazon.co.jp: レポート・論文の書き方入門: 本: 河野 哲也
明文術と同じサイズの本ででかい上に,薄っぺらい.
本のサイズがでかいので,字が大きくて読みやすい.
amazonではべた褒めされているが,オレはオススメしない.
もしかすると,オレの読歴が良くないのかもしれない.
これを読んでから,木下先生を読めば,効果ありかもしれない.
パラ見なので,正確なレビューになっていないが,第1章は見所がある.
個人的に,この書籍は第1章がクライマックス.
「1.2.3 講義中の態度・質問」から引用.

講義は,全員(all)に向かってなされているのではなく,各員(everyone)に向けられているのだ,と考えるべきです.


まとめ
Amazon.co.jp: 理科系の論文作法: 本: 高木 隆司
Amazon.co.jp: 理科系の作文技術 (中公新書 (624)): 本: 木下 是雄
Amazon.co.jp: 明文術 伝わる日本語の書きかた: 本: 阿部 圭一

この3冊で安定だと思います.
お買い求めは上記のアフェリエイトから♪

2007年09月12日

下らなさすぎるほど当たり前なのに,意外とみんな気付かないけど,ものすごく重要なこと

他班のことには干渉しないし,したくない.

オレには全く理解できないんだが,自己否定されたくないらしい.
だったら,人がいないところでひっそりと暮らしていればいいのに.
自己否定されたくないなら,否定されないような最大限の努力をすればいい.
そう心がけてるオレだって,しょっちゅう全否定攻撃を喰らってるわけだが.
その自己否定をどう捕らえるかなんだろうなぁ.

自分が完璧だと思った内容が,他人に依れば完璧ではない.
それによって「あれはダメだ」「これがダメだ」「何々がない」「どれそれがわからない」と言われる.
こう言われたときに「せっかくやったのに」って考えるのが最近のトレンドらしい.死ね.
何故こういうネガティブな考え方しかできないんだろうか.

彼らに言わせれば「これだけ頑張って作ってきたんだ」ということを評価して欲しいらしい.
そんなの評価する人がいるんですか?
報告書を作ってこいと指示されているのなら,報告書を作ってくるのは当たり前のこと.
それは当たり前のことだから,評価になんて値しない.
評価に値するのは,その報告書の中身である.
当たり前のことで褒めてもらおうと思ってること自体が理解不能.
当たり前のことは当たり前なんだから.
それともなにかい.
「今日も研究室までこれましたね.偉い偉い」とでも言われたいのか?

オレはよくボスを茶化す.
さも当たり前のことを当たり前のように対処したとき.
オレ「あ.××やっときましたよ.すごいっしょw」
ボス「なーにが.そんなの当たり前だよ!」
オレ「またまたまたー」
という具合に,コミュニケーションの一環に落とし込んでしまう.
具体的な言葉は一切出てこないが,これは評価されていることを意味している.
少なくとも,オレはそのように解釈している.ポジティブ.

ちなみに,オレは褒められることを期待していないし,むしろ,褒められるとこっぱずかしい.
オレ如きが褒められることなど,無いに等しい.
てか.褒められると,きっと有頂天になるから,手に負えない.


閑話休題.
自分の考え得る最善を尽くしたのに,ダメ出しを喰らったとき.
オレは常にこう考える.
・完璧のつもりだったのにぃぃ!!
・でも,このコメントを取り込めば・・・さらに良くなる!
・完璧のさらに上に行ける!オレ,レベルアップwてれててっててー☆
こうは考えられないものなのだろうか.
きっとあれだね.
自分以外の全てが悪意に満ち溢れていると思っているんだね.
自分を困らせるために言ってると思ってるんだね.
誰のためにコメントしてるのか,さっぱり理解できないんだね.


次,全否定の話.
全否定はされたって仕方がない.
だって,その程度なんだもん.

サーベイだって,報告書だって,要約書だって,なんだってそうだが,オレオレ式が多すぎる.
ある論文についての概要報告書を書かせたって,それが要件を満たさないことなんてザラ.
オレ「これはなに?」
学生「自分なりにまとめてみました」
そんなオレオレ報告書は要りません.
そうすると,決まってこう返ってくる.
学生「書き方が分からなかったんですよ」
本音が出た.
書き方が分からないものを作ったのに,何故それが報告書になるのか?
分からなければ訊けばいいし,グーグル先生に尋ねたって良い.山ほど出てくる.
それをやらないのに,自分は完璧だと思ってる.根拠のない自信.最近のトレンド.死ね.
こんな基本的なことさえできないのだから,全否定されたって致し方ない.
どうするべきかを学ぶ,良い機会である.

こういう学生は,自分が完璧だという自負があるんだろう.
そんなプライドは社会に出たらズタズタにされるんだから,さっさと捨てた方がいい.
自分の浅はかさを知って,学ぶ謙虚さを知るべきだ.
完璧を目指すことと,完璧だと思いこむことは全然違うでしょう.


この話題に関連して.
「研究は自分1人でできる」と考えている人間が多すぎる.
そんなわけないじゃん.
どんだけ視野が狭い独りよがりのマスターベーションだよ.

誰かの手助けをもらったら,それは自分の努力ではないと考えているんだろうか.
院生はなんでもかんでも自分で解決しないといけないと思っているんだろうか.
どうしたらいいのかわからなかったり,何が何だかわからなかったら,周りに訊いてみればいいのに.
「これ・・・どうするの?」
「ねぇ.これ,どう思う?」
「ヤッシーこれやっといて」

そのためには,周りとのコミュニケーションが大事だ.
自分が常に一方的に周りの協力を得るだけじゃダメだろ.
自分が周りに協力してあげないとダメだろ.
だから,研究室の常駐率は重要だし,研究室で研究なんかしてちゃいけないんだよ.
それは自分のためでもあるし,後輩や他の研究室メンバのためでもある.
オレは常々そう思っている.
研究室で研究しないというスタンスが採用できるのは,情報系特有かもね.


あと,これらとは関係が薄い話だけど.
期限は守る.これ絶対.特に院生.
「チャンスはいくつでもある」と思ったら大間違い.
チャンスがあるときは,常に万難を排して挑まなくてはならない.

期限が設定されたら,それまでに何としても間に合わせなくてはならない.
それを過ぎたら,そのチャンスは当然潰える.
エントリーシートの〆切だって,論文投稿〆切だって,デートの待ち合わせだって,同じ事.

特にミーティング.
「この日までに和文原稿」と指定されたら,必ずその日までに何かを準備する.
「できてないから」というよく分からない理由で,ミーティング自体を飛ばすことは全く意味不明.
間に合わないことが分かっていたとしても,その時点における最善を尽くさなくてはならない.
「本当の期限はまだ先だからいいや」なんて考え方は全然要らない.必要ナッシング.

それから原稿投稿〆切について.
原稿投稿〆切までに原稿が仕上がればいいと思ってる人が多い.
そんなわけないじゃん.
どうせ書き上がった原稿なんて,添削・校閲によって真っ赤になるんだよ.
〆切日に原稿が書き上がったんじゃ,全然間に合わないじゃん.
だから,原稿〆切の1週間前を設定しているのではないか.


共通の話.
優先度付けは重要.
バイトをやって,デートして,勉強して,研究して・・・
研究だけをやれなんて言ってない.
ただ,優先度付けがでたらめだし,何をしなくてはならないのかも把握してない.
また,優先度付けができていたとしても,その優先度が恒久的だったり.
優先度は常にダイナミックに変化するものなのだよ.


まとめ
どれもこれもつまらない.
もっと周りを見て,自分の愚かさを知ればいい.視野が狭すぎる.
「自分が自分が」じゃ世の中を渡り合っていけない.
周りの人間にしがみついていくぐらいの勢いが必要.
そして,しがみついても煙たがられないくらいの関係と信頼が必要.
そのためには,コミュニケーションだよ.


蛇足.
こういうエントリーは良くない.
いろんなことを1つに書いてしまうのは,整理上よくない.
でも,完全な駄文だから良しとする.捨てて書く.
てか.こんな文章を書いてる時間があるなら,さっさと博論を直せ.
優先付けができていない最たる例と言えるだろう.やれ.

2007年09月11日

明文術

FIT2007のイベントの1つ「良い論文を書くためには,伝わる日本語文章を書くためには」より.
奥村先生のエントリーから.

どうせ台風で帰れなかったんだから,会場に足を運べば良かったと思った.
このイベント企画は参加したいと思っていたのだが,出張日程がそれを許してくれなかったのだ.
やはり,後悔.出張申請なんて,ぶっちぎればよかった.
そこで,講演者の1人である阿部圭一先生の明文術を購入してみた.

ざっと見した感じとして,真新しさは感じない.
どれもこれも過去の良書によって,指摘されてきたこと.
ただ,何がスゴイかって,その全てがこの1冊に収まっていること.
そして,再整理され,とても読みやすく,分かりやすくなっていること.
過去の良書に見劣りしない,素晴らしい書籍です.

ただ,書籍のサイズがでかい.
個人的には文庫サイズの方が,本棚の収まりが良いのだが・・・
逆に考えれば,このサイズだから読みやすいのかもしれない.
このサイズだと,教科書として十分に利用できると思う.
あくまでイメージだけど,文庫サイズは教科書に指定しにくいような気がする.


まとめ
必読書籍に指定したいですね.

関連:
Amazon.co.jp: 理科系の作文技術 (中公新書 (624)): 本: 木下 是雄
Amazon.co.jp: 「超」文章法 (中公新書): 本: 野口 悠紀雄

学士を厳格に

asahi.com:大学の卒業、厳格に 「全入時代」迎え質を確保 中教審 - 暮らし
問われる「学士力」、楽じゃないぞ!大学全入時代 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

忙しくて,最近あまりエントリーを書いていないが,話題を追ってないわけじゃない.
中教審が学士の質を維持しろという無茶苦茶なことを言い始めたらしい.
現場をしれ.

ハッキリといわせてもらえば,この提言は実現不可能である.
全入を行っている限り,学士の質を維持することは不可能である.
何故無理だって言いきれるかって?
だって,ある年度の学士卒業者が0なんて,有り得ないでしょ?
今,現場はそんな状況なんですよ.少なくとも,ウチは.

そもそもだ.
高卒の質が保たれていないのに,なんで学士はそんなに厳格さを求めるのか.
これらは一連の流れなのだから,学士の質を保つためには,高卒の質を保つ必要があるだろう.
そうでないのならば,大学を4年で卒業できるなんて期待しないことだ.
中教審が示している「学士力」を身につけさせようと思ったら,現状の高卒に対して4年では短すぎる.

「学士力」のどれが現状の高等教育で実現不可能か示そう.
これは本学の本学科の場合である.
他の大学や学科では違う状況である可能性は往々にしてあるだろう.

◆「学士力」の主な項目◆

【知識】▽異文化の理解 外国などの文化を理解する▽社会情勢や自然、文化への理解 人類の文化や社会情勢などを理解する

【技能】▽コミュニケーション能力 日本語、特定の外国語で読み、書き、聞き、話すことが出来る▽情報活用力 インターネットなどの多様な情報を適切に使い、活用できる▽論理的思考力 情報や知識を分析、表現できる

【態度】▽チームワーク、リーダーシップ 他者と協力して行動したり、目標実現のために方向性を示せる▽倫理観 自分の良心や社会のルールに従って、行動できる▽生涯学習力 卒業後も自ら学習できる

【創造的思考力】知識、技能、態度を総合的に活用し、問題を解決することができる

倫理観と生涯学習力はどう考えても達成不可能だろう.
思考の中心は常に自分で「今日はオレの発表じゃないからゼミに行かない」とか,
欠席するときは連絡をしなさいと言っているのに,連絡がなかったりとか,
禁煙区域で「みんな吸ってるじゃん」とかいうモラルハザードなスモーカーとかとか.
倫理観は絶望的でしょう.
これって,大学で教えることですか?
大学で教えるようじゃ,完全に手遅れだと思うんですけどね.
生涯学習力も同様だ.
如何に勉強することなく,授業に行かずに,楽して,良い成績を取るかを考えている学生が,
卒業後に自ら何かを学習しようと考えるとは思えない.

もしもこの学士力に従った厳格な卒業判定が行われて,学士の質が保たれたとしましょう.
さぞ,修士や博士は優秀な人間揃いになることでしょう.
本当に,皮肉ではなく,優秀な人間揃いになると思います.
その結果,どうなるでしょうか.
あまり考えたくない結果となるでしょう.


まとめ
目標は良いぞ.正にその通りだ.もっとやれ.
結果,どうなろうともやりきる覚悟がないなら,絶対にできない.
それくらいに無茶苦茶なことをいっている.
なんで,現代教育はこんな無茶苦茶になってしまったんでしょうね.

2007年09月09日

教育・情報システム論文執筆ワークショップ in FIT2007

教育・情報システム論文執筆ワークショップの参加報告兼まとめ.
内容については第3回IS論文執筆ワークショップと大差ないので,真新しいことはなかった.
資料はFITのページから取れるようになっているので,是非ともご一読を.(注※PDFです)

主な要点をまとめるならば,投稿者は以下のことに気をつけるべきである.
- 新規性を明確に主張する.
+ その裏付けとして,サーベイが必要.しっかり調べる.
- 有効性/有用性を明確に主張する.
+ 狭いドメインでも有効性があるものは評価されるべき.
+ ただ,他への応用を要求される?
- 信頼性を明確に主張する.
+ 結論に至った根拠を明確に述べる.
+ 論理展開を飛躍させない.
- 論文は1つのストーリーになるように章構成を考える.
+ 章節項の見出しで内容を把握できるようにする.
+ 同じ文言が繰返し現れる場合は,構成を見直せ(正にオレ).
- 提案システムのカタログを書かない.
+ 仕様書・説明書に終始し,新規性・有用性・信頼性が明確ではない.


査読者側の話もありましたが,査読者になるなんて何十年後のことか・・・
とりあえず,投稿者側からしてみれば,査読基準は遵守していただきたい.
金田先生のお話しでは,査読者が査読基準を理解していないという指摘がありました.
引用しますが,IEICEの和文論文誌投稿のしおり(通信ソサイエティ)より.

4.投稿原稿の取り扱い
 査読では,新規性・有効性・信頼性・了解性の四つの項目が判定される.
4.1 査読の基準
4.1.1理論実験論文及びシステム開発・ソフトウエア開発論文の場合

(1) 新規性:論文の内容に著者の新規性があること.
(2) 有効性:論文の内容が学術や産業の発展に何らかの意味で役立つものであること.
(3) 信頼性:論文の内容が読者から見て信頼のおけるものであること.
(4) 了解性:論旨の展開が十分理解しやすく、順序立てて明瞭に記述してあること.

 ただし,システム開発・ソフトウェア開発論文では,通常の新規性・有効性・信頼性がある場合はもちろんのこと,下記のような場合も条件を満たすと判定される.

・ 新規性:システム開発・ソフトウェア開発論文では,既存の技術の組合せによる開発であることがあるが,そのような場合は,組合せの理由が新規性の対象となり得る.
・ 有効性:システム開発・ソフトウェア開発論文では,開発した結果が従来と比べて総合的あるいは部分的に優れており,また他のシステムに応用可能であれば,有効性があると判断される.
・ 信頼性:システム開発・ソフトウェア開発論文では,他のシステムに応用可能であるように記述してあれば, それが内容の信頼性につながる.

 なお,システム開発・ソフトウェア開発論文に限らず,論文一般に関して,有効性が高い場合は,新規性はさほど高くなくても採録の対象となる
 また,新規性が高い場合は,信頼性はさほど高くなくても採録の対象となり,了解性を余り厳しく求めることはしないものとする

となっており,必ずしも,

(新規性 and 有効性) and 信頼性

ではないのに,その3点全てが要求されており,ISとしては厳しいという話をされていた.
同様にして,IEICEの和文論文誌投稿のしおり(情報・システムソサイエティ)ではこう書かれている.

4.投稿原稿の取り扱い
4.1 査読の基準
 基本的に,次の3条件について査読を行う.

(1) 新規性:投稿の内容に著者の新規性があること.
(2) 有効性:投稿の内容が学術や産業の発展に役立つものであること.
(3) 信頼性:投稿の内容が読者から見て信用できるものであること.

 信頼性については必須の要件であるが,新規性と有効性についてはいずれかが高ければ採録の対象となる.すなわち,新規性が高い場合は,有効性はさほど高くなくても採録の対象となり,有効性が高い場合は,新規性がさほど高くなくても採録の対象となる

なお,IPSJでは執筆案内に以下のように書いている.

2.4.投稿原稿の取扱い
(5)投稿論文およびテクニカルノートは、次の場合に不採録とする。
a. 本学会で扱う分野と大きくかけ離れている。
b. 本質的な点で誤りがある。
c. 本質的な点が公知・既発表のものに含まれており、新規性が不明確である。
d. 内容に信頼できる根拠が示されていない
e. 本学会関連の学術や技術の発展のための有効性が不明確である。
f. 書き方、議論の進め方などに不明確な点が多く、内容の把握が困難である。
g. 条件付採録で示した条件が満たされていない。(投稿論文のみ適用)
h. その他編集委員会が不適当と判定したもの。

つまり,IPSJは

新規性 and 有効性 and 信頼性

であると言っているように聞こえる.
で.それがIS的には厳しいよねって.
でも,現実はこうだから,しっかり書きましょうって話.厳しい><


午後は例によって例の如く,献体を使った査読体験.
午後は何故か聴講者ではなく,IS側としてお仕事してました.
献体論文は40部準備したんですが,全然足りなかったですね.
裏番組にアイスフィギュアが入ってたりして,参加者不足が懸念されましたが,大入りで良かったですね.

さて,ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが,オレ,献体論文の著者の1人です.
オレが書いたものではありませんが(逃げ道を準備してみる).
奥村先生のご指摘にある程,よくできたサンプルであったかどうかは甚だ疑問です.
本来,献体はギブアンドテイクになるべきなのですが,
今回は我々が皆様のコメントを一方的にテイクして,査読体験として十分なギブが与えられたか疑問です.
多くのコメントがほぼ同一の指摘に集約され,議論のタネにもならなかったような・・・
皆様の有難い査読コメントは神沼先生からの特命により,私が全て記録させていただきました.
今後の論文執筆ワークショップに活かされることが期待されます.


戯言
SSS2007ではMacが多かったそうです.
FITのワークショップではLet's NOTEがいっぱいありました.
オレの周りもLet's NOTEが多いなぁ・・・カラー天板が羨ましい><
ワークショップはISとCEの共催だったけど,Macは見かけなかったような・・・出してなかっただけ?
Macユーザって,どういうコミュニティの人が多いんだろう?

2007年09月02日

難読名と偏差値

【コラム断 呉智英】難読名と偏差値|話題|社会|Sankei WEB

毎年学生名簿を見るたびに、読めない名前が増えたなと思う。特に女子名。子(こ)や枝(え)で終わる読みやすい名前が少なくなり、画数が多く無理読みの漢字を使った名前が多くなった。暴走族のグループ名に多い方式なので、私は「暴走万葉仮名」と呼んでいる。
暴走万葉仮名の女子学生が多い大学は、あのー、偏差値がね、ちょっと、あれなのですね。

ちょっと見てみた.
少なくともオレの携帯の中に入っている数少ない女性の方々は難読名ではないですね.
どっちかっていえば,オレの方が難読かw

学科もそれ程に難読とは思えない.
ただ,最近増えてきたなぁって思うのは,名前が漢字3文字で,読みも3字.
要するには,「よろしく」を「世濾紙句」みたいな感じ.
実際はもっとちゃんとしてて,別にDQNさを感じないわけだが,多いなと思う.


ところで,この記事で取り上げたいのはその部分じゃなかったりする.
取り上げたいのはこちらだ.

独自性・独創性(ホントに独自・独創かどうかはともかく)の追求の果ての「俺様(おれさま)化」である。むろん実績の伴う俺様ならけっこうだが、そうでないことを私は体験的に知ったのだ。

そう.正にこれ.
根拠のない自信.実績の伴わないオレTUEEEEEEEE.
何でもかんでもオレオレ.
普通もまともにできないくせに,「オレは普通じゃ嫌なんだ!」とか.
「この格好になんか文句あるんすか?これがオレの個性っすよ」って,その程度の個性しか持ち合わせてない.
そもそも,なんでそんなに個を表現したいのか?
オレにはさっぱりわからない.

オレの夏合宿の発表タイトルは衝撃的だったかもしれない.
「目指せ!没個性」「I do not have an identity」
という売り文句が飛んだ.
個は個として存在しても,大して輝かない.
個は群の中に存在するからこそ,群の中の個として評価されるものだ.
最初から爪弾きものなど,相手にはされないのだ.
まずは群に埋没することが重要だ.
そして,その中の個として評価されればいい.
それができないようなら,その程度の個性しか持っていないのだよ.


関連:
DQNネーム(子供の名前@あー勘違い・子供がカワイソ)

宿題代行業が大盛況

金で解決…親も子供も宿題丸投げ 代行業者が繁盛|その他教育|教育・福祉|Sankei WEB

ついこの前も似たようなエントリーを書いた気がするね.
代行業ネタ第2弾.
今回は宿題の代行業だそうです.

多くの小中学校で夏休み最後となる今週末は“駆け込み客”が殺到しているというが、「家庭学習の習慣を身につけるという本来の趣旨に反している」と、教育関係者は批判的だ。

批判的だ.
ん?批判的な考えを持ってるのは教育関係者だけなのか?
常識的に考えて,一般常識だろう.
宿題の目的や本質を全く理解していない低能な両親が悪い.
そりゃぁ子どもにとって見れば宿題なんてやりたくないものNo.1に近いだろう.
しかし,その過程を経て育った親ならば,宿題の本質がなんであるかを知っているはずだし,知らなくてはならない.
なのに,そういう教育ができない親なんて,親失格.
成績も進学先も就職先も嫁も,全部全部,金で解決すればいいのに!

三重大学の奥村晴彦教授(情報教育)は「宿題や課題は結果より努力した跡が大切。お金で買ったものでは意味がない。保護者や業者も『何でも金で解決できる』という考え方を子供の心に植え付けるのは良くない」と話している。

奥村先生も嘆いておられますぞ.
過程を無視して結果だけを得ようとする,昨今の風潮が蔓延しつつあるようです.
教育業界はてんやわんやですね.
こんな状況なのに,依然として教育に本腰を入れない某T海大学は全然ダメですね.マジで.


オレの過去の経験から照らし合わせるに,これの何が一番悪いかって,代行業者とそれに依頼する人.
だって,代行業者と依頼者の間に友情は存在しえるのかい?
常識的に考えて,宿題ってのは友達に頼るものだろ.
そんで,対価として飯をおごったり,ジュースおごったり,チロルチョコ10個だったり.
そういうコミュニケーションから友情が育まれていくんじゃなかったっけ?
夏休み末期って,友達の家(もしくは自宅)にみんなで集まって,助け合いながら答えを写すんだろ?
それが夏休みの風物詩なのに,それすらも忘れてしまうとは.
何のための夏休みの宿題だと思っているのか.
きっと友達もお金で買うんでしょうね.
名前は読みづらいんでしょうね


200709022228追記:
プレミアAを見てから追記.
最近は宿題の量が膨大なんだそうです.ゆとりの影響ですかね.
宿題は量ではなく,質ですよ.出題側も考えて!

それにしたって,宿題の量が多いから業者に頼るのはどうなのか.
ちゃんとやってくる人もいるわけだから,無理難題ではない.
ましてや「特殊な事情があってどうしてもできない」って人が業者を利用するらしいですよ.
「どうしてもできない特殊な事情」があるなら,先生にそう言えばいいのに.
なんで,宿題をやらないという選択肢を選択しないのか.
無駄金を落とすくらいなら,先生を買収してしまえばいいのに.
そして,先生を買収するくらいなら,家族旅行に行ってしまえばいいのに.
宿題って,そんなに大事なものだっけか?

そんなオレは図画工作や自由研究が好きだったなぁ.
毎年なんか作ってた気がする.
絵描きは画伯級なオレだが,ポスターによく応募した気がする.たまに入賞したり.
そんで,読書感想文は大嫌いだったな.
毎年,あらすじで終始して,最後に感想をちょろちょろ.芸がない.文才もない.

ところで,全然関係ないけど,富士ゼロックスの「一人一音の演奏会」ってCMはいいね.
ギター編にはMarty Friedmanが登場してて,なかなか豪華なメンツでやってます.
すんげーセンス溢れるCMだと思う.

2007年08月24日

ボクは根っからの理系~文章から読み解く

博論を書いていて,改めて痛感した.
ボクは根っからの理系人間である.

完全な理系思考のため,論理思考をして,曖昧性を排除し,無駄な形容をしない.
そのため,味気なく素っ気ない文章しかできあがらない.
かといって,過不足があるわけではなく,的確に説明すべき事を説明している.
それが理系の作文術だと思ってるし,オレ,正にそれ.

以下,涼宮ハルヒの憂鬱 34から引用.

200 名前:[名無し]さん(bin+cue).rar[sage] 投稿日:2007/08/11(土) 03:04:49 ID:UNFXuINC0

~第一回 ラノベっぽく書いてみよう!~  


   / ̄\  例文.
  | ^o^ |  「私はお腹がすいています」
   \_/
   _| |_
  |     |
  ( 二⊃.| |  


1、例文を話し手に合ったくだけた文に、漢字→かな(カナ)またはかな(カナ)→漢字に直す。
2、テキトーに修飾や無駄な句読点や間を付加する。
3、(重要)過去の事実、または現在の状況をこれでもかと差し込む。
4、倒置、反復、擬人、擬態を用いる。



   / ̄\  完成例.
  | ^o^ |  「昼に食べたカツサンドはとっくの昔に別れを告げていて、俺の胃は今や開店休業状態だ。
   \_/   たった今でも次のお客さんを催促してしきりに呼び鈴を鳴らしてやがる。
   _| |_   つまり、俺のハラの虫はお怒りでグーグーグーグー唸ってるってことで、簡単に言えば俺は腹が減っているのだ」
  |     |
  ( 二⊃.| |

これと同じことを論文でやれるわけではないが,オレだったら「お腹が空いている」とだけ書きそうだ.
今,博論を書くオレに求められているのはこのセンスだ(ちがっ
明らかに分量が足りない!
もっと説明しなくてはならない.
何を書くんだ?もう説明しきっているじゃないか.
なんか違うらしい.
もっと細かく分かりやすく詳細に書くらしい.
うあー.オレ,それ,できないかも><

実績ギリギリで出ようとすると,内容が薄っぺらいので,ページ数を稼ぐのが大変.
逆に,論博や実績十分な方々はページ数は十分にあるのだが,ストーリーを作るのに苦労するそうだ.
どちらを選択(いや選択はできないけど)しても,苦労することには変わりがないようだ.
博論は試練です.

2007年08月23日

携帯がFeliCaリーダに

先生の携帯をFeliCaリーダにするアプリ - @IT

なにこれ.面白そう.
顔写真付IC学生証が交付されている大学なら,これを使うと出欠確認が楽になりそうですね.
相変わらずの難点は,リーダが1台しかないので,大人数の講義には向かない.
かといって,少人数の講義に向くかといえば,そうでもない.
少人数なら点呼を取った方がいいかもしれない.
こういったITを利用した出欠確認は使い処が難しいのだ.

それにしても,このソリューションはいくらぐらいするんだろう?
値段の話がどこにも出てこない.
ビジネスになる価格って,どのくらいなんだろう?
なんとなく,卒研レベルっぽいのにね.

2007年08月18日

私が困るからお前ら勉強しろ

私が困るからお前ら勉強しろ :: 事象の地平線::---Event Horizon---

私が困るからお前ら勉強しろ

高等教育に捧げる名言です.

卒論代行は犯罪?

1文字5円、卒論に代行業者…大学は「見つけたら除籍」 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

痛すぎる記事なので,エントリー.
言いたいことは分かるが,単なる八つ当たりに過ぎない気がする.

学生がインターネット上で見つけた資料をリポートなどに引き写す「コピー&ペースト」が教育現場で問題となっているが、これを上回る究極の「丸投げ」で、文部科学省は「事実とすれば、到底認められない行為」としている。

どうせ教員だって見抜けないんでしょ?
近年,教員の質の低下が著しすぎる.
オレの学部時代の教員はすごかった.
書籍の大部分を引用(というか写し)で固めたレポートなんて,すぐに突き返された.
コピペじゃなくたって,どの文献の写しかわかってしまう.
それ程までに熟練の教員がゾロゾロいたもんだが,今ではどうか?
そもそもコピペのレポートなんて,全体の文体が一致しないからすぐ分かるだろうに・・・
ウソをウソと見抜けない教員は到底認められない.

丸投げ行為だって同じである.
ましてや卒論だ.
卒論指導をして,進捗状況を見ているはずなのに,本人が書いたかどうかも分からないのか?
だとしたら,もういいじゃないか.
何故そう考えるかは最後に書く.

「卒論を3日で仕上げてくれ」など、安易に代行を頼む学生もいるが、この男性は「依頼者の多くは、教員に放任扱いされ、課題にどう対処すべきか悩んでいる。我々がやっているのは、最後の駆け込み寺のようなもの」と主張している。

オレなんて放任扱いというか,放任ですが.
論文にどう対処すべきか悩んでますが.
そもそも教員に放任されてるんだったら,卒業できなくて当然なんじゃないの?
それを卒論という完成物だけを出して,過程を無視する.
あーやだやだ.また過程を無視して,結果だけ得ようとしてるよ.
もう過程を無視して,結果を得ればいいのに.みんな最後は死ぬんだよ.死ねばいいのに.

これに対し、この業者のHPをネット上で見つけた京都府立大の川瀬貴也准教授は、今年1月、「あなたたちのしていることは犯罪。即刻やめるべきだ」というメールを送った。「『卒論を代わりに書く』という商売があるとは、とんでもない話。発覚すれば、学生の単位を取り消すどころか除籍処分ものだ」と憤る。

学生が除籍になるのは一向に構わないが,何故代行業者が犯罪になるのだろうか?
一体何の罪を犯しているのだろうか?
2chでは学生が教授を騙した罪で詐欺罪,業者はその幇助犯という見解を持っている人がいた.
どうなのかは法律家じゃないのでわからないのだが・・・
なお,教員が放任しているとするならば,逆に教員が憲法違反である.

日本国憲法第26条1項
すべて国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する

それにしても,卒論代行が犯罪だとすると,論文校閲や英文校正も犯罪じゃないのか?
そう思う理由は最後に書く.

文部科学省大学振興課も「いかなる理由があろうと、他人に卒論やリポートを書いてもらうことは、常識からも認められない」との見解だ。

線引きの問題になるが,こういう曖昧なことをいうのは御役所特有.
他人に書いてもらうことはダメなのか?
他人に解いてもらっても,自分が書けばよいのか?
自力で解くのが勉強じゃないのか?
他人(友達)のレポートを写す輩なんて,ゾロゾロいるじゃないか.
あまつさえ,御役所だって,テンプレのコピペ祭じゃないか.
卒論代行の何が悪いのかも指摘できないのに,何を偉そうに.
ハッキリと「努力してないからダメだ」と言えばいいのに.


さて,結論に至ろう.
少なくとも卒論代行業は犯罪とは思えない.
そう思う理由は以下による.

東大で学んだ卒論の書き方★論文の書き方
卒論の代筆屋さん

「いらっしゃいませ。卒論の代筆ですね。
どんな内容ですか?
要点や構成のメモを書いてください。

メモを拝見・・・

この章では何を書けばいいですか? この節では? 次の節では?

おっしゃったことテープに録音して、タイプしました。この文章に微調整して論文にしますね。

完成しました。さてお値段ですが・・・」

結論:代書屋を使えるということは、ほとんど自力でできるということ。

だから,卒論代行が使える時点で,それなりのことはやってるんです.
それを全く評価せずに,悪即断.
学生の指導もできない無能な教員が負け犬の遠吠えをしているに過ぎない.
それともミスリーディング的に煽るならば,
「単位を出すのは誰だと思ってるんだ!卒論代行に払う金があるなら,オレから単位を買え」
とでも言いたいのだろうか.気持ちはよく分かるが.

ですから,卒論代行を使える時点で,文章化が出来ていないとはいえ,ほとんどできているんです.
つまりは,論文校閲や英文校正,ましてや和英翻訳となんら変わらないじゃないですか.
「私は英語で論文が書けません.和文はできてます.英文翻訳業者を使います」
「あなたは自分で英語を書かなかったので,この論文はrejectします」
こんなやり取り,聞いたことありませんよ?
自分たちだってそうやって代行業者を使うくせに.偉そうに.
知ればいいのに!


200708210009追記:
京都府立大の川瀬貴也准教授の元エントリーがあった.はてなはこっち
んー.読売の記事は嘘じゃないけど,バイアスがかなりかかっている.
マスコミバイアス恐るべし.
川瀬准教授の怒りの根底にあるのは教育者として正しい怒り.
とても良い先生のようです.

2007年08月09日

理系論文における箇条書き

博論を書いていて,いつもとは明らかに違う書き方をしていることに気がついた.
それは「箇条書きの多用」である.

ご存じのように,理系論文においては,曖昧性を排除して,誤読が内容に正確に書く必要がある.
そのため,箇条書きは構造的に整理されており,理解しやすい表現になる.
例えば,私の論文には以下のような文言が登場する.

認証情報は認証用の鍵と利用者鍵を利用者の公開鍵で暗号化したもの2つをサービス提供者の公開鍵で暗号化したものとする.

何を言っているのかサッパリ分からない.
書いてる本人も分からない.
これを箇条書きで書き下すとこのようになる.

認証情報は以下の2つをサービス提供者の公開鍵で暗号化したものとする.
・認証用の鍵.
・利用者鍵を利用者の公開鍵で暗号化したもの.

分かりやすい.
このように,何かと何かを並べるときに,箇条書きは絶大な威力を発揮する.

では何故,通常の論文において箇条書きを多用しないのか.
簡単に言えば,紙面の都合である.
2ページや8ページなどの制限があることがしばしばである.
そのような制限下で,一見するとスカスカな箇条書きを用いると,
あっという間に紙面が埋まっていくのである.
そのため,箇条書きは多用できない.
効果的なポイントでのみ使い,残りに関しては誤読がないように注意深く文章で書くか,表を使うか,などが考えられる.

博論においてはページ数の制限がない.
いや,逆の意味での制限があるけど・・・
そのため,大変自由な執筆が可能である.
箇条書きが思う存分使えるって,素晴らしい!

もちろんご存じだとは思うが,箇条書きは文章ではないので,箇条書きだけで論文にはなりません.
箇条書きばっかり使ってると,それこそ文章が書けないダメな子だと思われます.
使うべき場所に効果的に用いるべきです.

それから,箇条書きには2種類あります.
連番付の箇条書きと連番無の箇条書きがあります.
上に示した例は「・」で箇条書きにしているので,連番無になります.
LaTeXではitemizeですね.
反対に,「1.」とか「a)」とかの連番が付く場合は,LaTeXではenumerateですね.
何かの手順を説明する場合や順位になってる場合などはenumerateを使いましょう.

何においても,適材適所ですよ.
論文にはLaTeX.メモにはテキストエディタ.フォント弄りバリバリ文書はWord.

2007年08月06日

ヘタレDがほざく,時間の使い方講座

本日3エントリー目.
エントリー投稿数が多いということは,論文に集中できていないか,行き詰まっているか.

多くの研究者や院生はこう考えているだろう.
「1日が24時間では足りない」
こういう風に感じない人は,
・時間の使い方が異様にうまい
・現実を直視していない
・1週間が4日しか存在しない
のいずれかだろう.
どこからどう考えても,1日=24時間では足りない時期があるのだ.

それ.正に今.

1日のリソースはどう考えても24時間であり,皆に平等である.
1日を無理矢理拡張して27時間や30時間にする方法もあるが,
その翌日のリソースが減少するので,根本的な解決手段としては役に立たない.急場凌ぎだ.

さて,そんな事象に直面してしまったら,どうするのか?
単純に考えて,無駄な時間を圧縮することが考えられる.
何が無駄かといえば,ブログを書いたり,ニコニコを見たりする時間だろう.
そんなものは圧縮というか,削除して然りなので,今回は扱わない.
今回扱うのは,睡眠時間のコントロールである.

90分の倍数の睡眠時間が良いらしいことは一般的に知られているだろう.
90分サイクルを想定した場合,選択肢としては4時間半(=90*3=270分),6時間(=90*4=360分),7時間半(=90*5=450分)だろうか.
個人的には7時間半が良いのだが,そうも言っていられない.
かといって,4時間半は少なすぎる.
よって,消去法で6時間が選択されることになる.

さて,我が家は比較的厳しい家庭である.
午後まで寝ているなどということは認められない.
朝5時まで呑んでいようが,風邪をひいていようが,関係はない.厳しいのだ.
「昼飯の12時には起きろ」という家訓って程ではないが,ルールなのだ.

このルールに従うならば,朝方まで起きていてもこの時間には起きることになるのだ.
では,起床時間から先ほどの睡眠時間を適用すると,就寝時間はどうなるか?
12時起床なので,睡眠時間6時間とすれば,就寝時間は朝6時.
睡眠時間7時間半とすれば,就寝時間は朝4時半.
なかなか現実的な解が得られますね.

ところで,起床時間を一定にすることは重要です.
多くの睡眠障害は睡眠サイクルの乱れから来るそうです.
睡眠時間や睡眠サイクルが乱れがちな人たちは注意しましょう.

就職活動とメールアドレス

ちょっとジェネレーションギャップを感じたので,エントリー.
ジェネレーションギャップではなく,研究者と一般人の違いだけかもしれないけど・・・

就活にhotmailやyahooのフリーメールアドレスを使う人が多いようだ.
信じられない.
本学は一人一人にログイン名に基づいたメールアドレスを割り当てている.
(今年度から自由にメールアドレスを取れるようになるはずなのだが,未だに案内がないやる気がないようだ

大学のドメインを使ったメールアドレスであれば,所属が明らかである.
そのため,自分の所属を明らかにする上でも,大学が発行しているメールアドレスを使うのが常識だと思っていた.
だって,フリーメールアドレスなんて,誰もが自由にどんなユーザ名でも取れるではないか.
自分のIDを主張できないと思うのだが・・・違うのかな?

就職活動中の学生の言い分としては,就活用と個人用を使い分けたいらしい.
就活のメールは確かにスパムかと思うほどに届きますからね.
それが私用のメールと混同し始めたら,管理は容易じゃないでしょう.
納得できる理由です.

しかし,もう1つの理由が納得できない.
就活用のメアドは就活用だから,就活が終わったら破棄する.
これ,正しいと思いますか?
オレは間違ってると思います.
最近は過去を清算するためかなんだか知らないけど,携帯のメアドや番号を変える人がいる.
スパムメール対策とか,新規0円だからとか,そういう理由では全くなく.
これって,人間関係の断絶だと思いませんか?
ボクには理解できません.

閑話休題.
就活が終わったからって,そのメアドを破棄する.
そのメアドに内定先から連絡とかは来ないのだろうか?来ると思うのだが・・・
それとも,内定したら私用のメアドを教えるのだろうか?相手先を疑っているのか?
コロコロとメアドを変えるなんて,社会人として信用を失墜し得ないだろうか?

メアドの永続性の問題も検討しておかないといけない.
学校のメアドを利用する場合,利用期限は卒業までなので,それ以降は使えなくなる.
そういう意味では就活用メアドと同じような感覚である.
そうなるくらいなら永続的に使えるフリメを使うという感覚は理解できる.
オレも修了が近づいてきているので,なるべく転送メアドやgmailを前面に出している.
これは連絡が永続的に行えるように心がけているからである.
「卒業した途端,急に連絡がとれなくなりました」なんて,そんなコネはやだ.


まとめ
フリメを使うという選択肢もありなのかなぁって思った.
その際はgmailで本名に近い永続的利用を考えたメアドを取るのがいいと思う.
就活用はそれにエイリアスを組み合わせればいいと思う.
目先のことだけではなく,将来も見据えて動けることが大事かなって.
まぁ.しょっちゅうトラブってる学内のメールよりは,gmailの方が安心だと思いますよ.マジで.


関連:
メール - 就活用語大辞典 - 毎日就職ナビ
教えて!goo 就職活動時のメールアドレス

2007年08月01日

答えない子どもたち

asahi.comに上がってこないので,朝日新聞2007年7月29日付朝刊29面より,スクラップ転載.
070731_asahi.png

情メに限ったことではなかったようだ.
学習に対する積極性の面から考えても,この問題を捨て置くわけにはいかない.

情メでこの現象が顕著に表れたのは2年前のプ実である.
それまでは平均点が50点程度だったのが,一気に30点まで下がった.
成績上位者の衰退も1つの原因だったが,主原因は0点の大幅増加だった.
プ実のヒストグラムは面白い形をしており,山が3ヵ所ある.
90-100,平均点付近,0-9である.
この中でピークは平均点付近になるのが,普通だろう.
最近の傾向としては,山は1ヵ所のみ.
0-9がピークであり,それ以外はなだらかな右下がりとなっている.
なんといっても2年前のプ実では約半数が0-9に分布した.有り得ない.

中間試験の試験監督補助はTAが行うのだが,答案を見ていて嘆かわしい.
開始直後から突っ伏して寝ている学生.
解答欄以外にこちょこちょと色々書いているが解答欄には一切何も書かない学生.
近年,そんな学生が目立ち始めている.
「何か書けばいいのに」と常々思うし,先生もそのように言っている.
でも,何も書かない.
何か書いてあれば,そこから何かを評価することができる.
しかし,何も書いていないのであれば,何も評価することはできない.

この記事によれば「失敗や間違いを恐れる」からだそうだ.
失敗や間違いを恐れない人間なんているのだろうか.
オレは「失敗や間違いを極度に恐れる」タイプの人間である.
だからこそ,失敗や間違いをしないように,あらゆる努力を心がける.
失敗しないように下調べを入念に行うし,間違わないように必死で勉強する.
常に全力である.
それが近年の学生はできないし,やらないのだ.

失敗や間違いなんて,したけりゃすればいいのに.
重要なのは同じ過ちを2度繰り返さないこと.
そのためには,1度目の失敗は大目に見るべきだろう.
一体,初等中等教育はどういう指導をしているんだろう?


まとめ:
失敗や間違いはしたって構わない.むしろ,しろ.
そして,その失敗や間違いから学ぶべき.
重要なのは同じ過ちを2度繰り返さないこと.
そのために,あらゆる自助努力を怠らない.
どんな理由があれども,何もしない人は何もできない.

2007年07月30日

サイバー大学は驚異的な出席率

サイバー大学、驚異的な出席率の理由は「学生のコスト意識」

サイバー大学の出席率が脅威の9割だという話.
とんでもねぇ.出席率ってレベルじゃねーぞ!

同大学では年間単位ではなく、1単位ごとに授業料を徴収していることから、学生がコスト意識を持っていることが特徴と指摘する。なお、1単位の授業料は21,000円となっており、「通学制の大学に比べて遙かに安い」としている。

これはあると思う.
他大学はどうなのか知らないが,本学は授業料が固定となっている.
しかも上限24単位が設定されているので,ある単価より下がることはない.
逆に考えれば,1単位を受講する授業料と24単位を受講する授業料が同じなのである.
消費者の視点から考えれば,どう考えても理不尽である.
だからこそ,オレはこれを逆手にとって,単位を取りまくった.
そりゃ176単位も履修しますよね.
せっかく高い金を出してるわけだから,使わなきゃ損である.

そういう視点から考えれば,出席率が9割というのもうなずける.
取りたい科目だけ履修すればいい.
もっと言えば,取れそうな科目だけ受講する.
頑張って24単位を埋める必要もない.
プレッシャーがない.全部自己責任.
コストを意識していることもあると思うが,受講意識がハッキリとしているのが大きいと思う.

「サイバー大学では入試時に学力試験は行なわないが、遊び半分で入学する生徒はいない。普通の大学では出席を強要しなければ顔を出さない生徒も多く、私が受け持っていた授業では、出席率が3分の1に満たないこともあった。しかし、サイバー大学では非常に熱心な学生が多く、出席率は5月27日現在で平均9割を超える。これは驚異的に高い数字といえる。」(石田氏)

在るべき姿だと思います.
が.もしかするとミスリードされているかもしれないから,疑問を提示.
出席というのは一体何なのか.
24時間受講可能らしいので,インタラクティブではないのだろう.
だとするならば,e-learningを起動させるだけさせて,裏でニコニコという可能性は否定できない.
この定義に従えば,出席率が高いことと熱心であることは直結しない.
しかし前述したように,授業料が単位制になっているので,そんな無駄なことをする学生はいないだろう.
やはり,熱心な学生が多いと思われる.素晴らしい.
ところで,出席率ではなく,受講率という言葉を使った方が適切なんでは・・・?


でも,オレはサイバー大学は嫌いだ.
人と人のふれあいがないではないか.
対面ができないではないか.
呑みに行けないじゃん!

24時間受講可能ということは,先生に会うこともなく,単位が取れてしまうのか?
というか,授業なのに先生の顔が見えないなんて,すごく嫌だ.
神託かってんだ.

もう1つ大事なことがある.
サイバー大学は学士が取れるようだが,一体何の学士が取れるのか?
どこにも明言されていないようなのだが・・・
学士(IT)だったら,やだなぁ・・・

2007年07月22日

「ゆとり教育」と教育改革の行方

asahi.com:「ゆとり教育」と教育改革の行方:1(寺脇教授) - 紙上特別講義 - 大学 - 教育
asahi.com:「ゆとり教育」と教育改革の行方:2(寺脇教授) - 紙上特別講義 - 大学 - 教育

「ゆとり教育」の中の人による連載記事があった.
失敗を失敗と認められないこと自体が失敗だと思う.
彼の論調自体もふらふらしていて定まらない.
何を言いたいのかが釈然と理解できない.
こうやってのらりくらりと攻撃をかわす辺りがお役所的である.


まず始めに,冒頭にあるこの言葉を目に留めてください.

成功だとか失敗だとか、結論を出すのは性急に過ぎます。

1980年生まれの小学校3年生が人生で1回しかないように,
1990年生まれの小学校3年生も人生で1回しかないだろう.
今更ながらに,「失敗でした.やり直します」なんて出来るわけがない.
決断するなら早くしなくてはならない.
それとも何か.
現状の「ゆとり教育」世代は実験体だと言いたいのだろうか.

一人ひとりの子どもに応じたきめ細かな教育ができていないのではないか。そんな危機感が浮かび、学習指導要領を大幅に改定し、授業時間を1割弱、学習内容を約3割減らし、教育の「個別化」を図ることになりました。

学習内容は3割も減っているのに,授業時間が1割しか減っていない.
これがゆとりの元凶ではないのか.
「きめ細やかな教育」を施すための授業時間を1割も減らしているではないか.
「個別化」が本当の目的なら,授業時間をそのままに学習内容を削減すればよいだろう.
そうしなかったのは,単純に教育の放棄ではないのか.
そもそも,教師1対学生多の状況を改善しない限り,個別化に限界があるのは明らかだろう.

ところが、一律に教える内容を減らしたと受け止められ、「学力が下がる」と批判されました。理解の進んでいる子はより力を伸ばすようにし、そうでない子は基礎をしっかり学べるようにするという趣旨だったのですが。

オレは教える内容を減らしたから学力が下がったとは考えていない.
教育方針自体が学力を下げていると考えている.
内容ではなく,やり方だ.
それはいいとして,「趣旨だったのですが」は言い訳極まりない.
「上はそう考えました.現場はそう考えませんでした.現場の暴走です」とでも言いたいのだろうか.
それを統率するのが上の役割ではないのか.
この言葉を汲むだけでも,この時期の教育は失敗だったことがわかる.

性質が異なる第2期も第3期も一緒にして「ゆとり教育」と呼び、批判するのは乱暴です。

その批判が乱暴だとして,乱暴だったら取り合わないのか.言論封殺か.
それはそれで構わないが,教育者視点ならそれでいいかも知れないが,
教育されている側(要するに児童・生徒)視点から見ればたまったものじゃない.
「第1期は失敗かもしれません.第2期は成功のようです.あなたは?1期ですか・・・残念です」
こういう感覚でしか「ゆとり教育」を捕らえていない.

ところで第1期と第2期と第3期はそんなにも違うものなのか?
直感的にそれらは連続的に変化していっていると思うのだが・・・
それとも「ある年は第1期ゆとり教育でした.その翌年は第2期です.全く違います」というのか.
誰がこの考え方に納得するのだろうか.
この時期に該当する児童・生徒を持った親御さんはぶち切れ間違い無しだろう.


今回は、「ゆとり教育」が学力低下を招いたという見方が正しいのか、そもそも学力とはどんな力を指すのかを話します。

冒頭の文言を覚えているだろうか?
いきなり結論に達しました.
何を言いたいのだ.

文部科学省が今年4月、全国の高校3年生約15万人を対象に05年秋に実施した学力テストと意識調査の結果を公表しました。前回調査(02~03年)にも出題された問題で比べると、正答率は約14%の問題で上がり、約8割はほぼ同じでした。「勉強が好き」という答えは増えました。

この公表されている資料を見つけられないので,コメントしづらい.
「勉強が好き」という答えはどういう質問から導き出されるのだろうか?
「勉強は好きか」という質問に対して「勉強が好き」と答えるなんて,にわかに信じられない.
オレだった「嫌いだがやらなくてはならない」と答える.
そして,ミスリード的だが,「増えた」と書いているが,どのように増えたのか?
前回がどの程度で,今回がどの程度なのか?
絶対数が増えたのか?割合が増えたのか?
誤魔化されているような気がする.

「ゆとり教育で学力が下がった」という意見は必ずしも正しくないということでしょう。

ゆとり教育で学力が下がったとか下がってないとか,結論を出すのは性急に過ぎます.

加えて、学力低下問題を考える場合、そもそも「学力」とは何か、ということを明確しておくことが不可欠です。私は、本当の学力とは、単なる知識量ではないと考えています。時代の変化についていけるだけの柔軟な思考力や応用力とセットになって、初めて学力と呼べる。そう思います。02年度からの「ゆとり教育」の狙いも、そこにありました。

学力が単なる知識量でないことに同意します.
柔軟な思考力や応用力がセットで必要なことも同意します.
が,それは学力ではない.
それを学力と定義づけるなら,学力調査なんて行っていないではないか.
あんな試験で学力が推し量れるとでもいうのか.
そもそも,過去の学力のデータがないわけだから,比較できなくなるではないか.
「学力」とは「学ぶ力」であり,「学問の世界を前向きに進む力」だ.
後進的な教育改革からは学力なんて生み出されない.間違いない!

例えば、有名大学を卒業しても、パソコン一つ操作できないおじさんがたくさんいる。

この論点のすり替え技法は素晴らしい.
有名大学を卒業した人は完全無欠の完璧超人でなくてはならないらしい.
「パソコンも扱えないくせに!」と蔑みたいらしい.

「自ら調べて、学んでみようという姿勢」を引き出す教育が求められています。

そうだ.それが悪だ.全ての悪だ.
「自ら調べる」という教育がどのように行われているか知っているか?
往々にして「総合教育」の時間に行われ,PCとインターネットを使って行われる.
つまり,「インターネット万能」を前提にした教育が行われている.
「文献(資料)調査=インターネット検索」なんだ.
図書館の使い方を教えるべきだろう.
PCの操作なんて,時代の要求事項なんだから,放って置いたって身に付く.
図書館での文献調査は時代の要求事項外になりつつある.
しかし,インターネットに比べて図書館の文献は圧倒的に勝っている.
それを何故教えない.
インターネットを知って,それが全てだと勘違いしているから困る.


まとめ
ゆとり世代の学力が低下しているのかどうかは,議論の余地がなくなった.
それは諦めるとして,今の大学1,2年生の急激な学力低下はどのように説明されるものなのか.
「自ら調べる能力」も「学ぼうという姿勢」も圧倒的に前世代より劣っている.
現場から目をそらして,理想論ばかりつらつら並べて,一所懸命に言い訳して・・・
どうしてくれるんだ!文部科学省!

2007年07月20日

2007年度発見的レポ採点

発見的の最終レポートを採点しました.
現状を如実に反映していると思います.


努力しない
電子情報学部世代はある意味で変な学生が多かった.
発見的レポは差分加点方式を採用しているので,基本的に減点はない.
しかし採点項目があるので,その項目外は採点されない.
そういうルールなんです.
にも関わらず,既に満点が配点されている特許請求項を修正加筆してきたり・・・
しかも,その量が半端じゃなく,請求項が100近くにまで増えてたり・・・
班で作成した第2版に相当の不満があったらしく,ほぼ全文を修正してきた学生もいた.
基本的には採点項目外は採点されないので,気合いが空回りなんですが,
そういう学生はそれなりの評価を受けていました.
レポートの点は伸びなくても,総合的に良い評価を得る実力が伴っていました.

そこにきて最近はそのような無茶苦茶な学生が見当たらない.
差分加点方式を採用しているお陰で,採点はものすごく楽です.
だって,修正加筆されてなかったりしますからね.
修正されていたも「方法」が「手段」に変わっただけとか・・・それは本質?

思うには,彼らは大きな勘違いをしているんだと思う.
60点が合格点だと知っているようだが,レポで60点を取れば良いという意味ではない.
発見的は中間・レポ・期末と3つの評価基準をごにょごにょして,その結果が60点以上で合格となる.
よって,レポが60点であっても,中間・期末が悪ければ落ちる.
逆に,中間・期末が悪くても,レポが良い点であれば補填が可能である.
そういうことが全く分かっていない.
もしかすると,合格と不合格しかないと思っているかもしれない.
成績評価はS,A,B,C,D,E,/の7評価があり,C以上が合格であることを分かっているのだろうか?
本学ではGPAを採用しているから,Cなんて取ると痛いよなぁ・・・


提出方法が守れない
「レポートは左上1ヵ所をステープラで止める」と散々言ったにもかかわらず,
やっぱり右上を止めたり,2ヵ所止をしてきたりする学生がいた.
「レポートの表紙は指定の用紙を使うこと」と言っているのに,やっぱり違うのを出してきた.
1名は最後の授業を欠席していた学生だが,提出に必要な表紙を持っていないのに,
何故レポートを提出しようと考えたのかが理解できない.
何故取りに来ない.
オレはTAだから権限がないが,担当教員だったら間違いなく受け取らない.
ルールは遵守するためにある.


無配慮
レポートがなんたるかを全く理解していない学生が大勢いる.
成績評価に直接関係がある重要な書類であることを何故理解しない.
読めないような汚い字で名前を書く.履歴書もそんな字で書くのか?
「ページ下中央に通し番号を入れる」と指示したら,入れたは入れたのだが,
全部「1」と印刷されたらしく,それをエンピツで修正していた.
しかも,ぐちゃぐちゃっとして,横に書き加える.修正液って何ですか?
そもそも,間違いに気付いたのなら,作り直せば良かろうに.
オレはこういうところを厳しくチェックしてますので.


日本語の乱れ
今年に限った話ではなく,近年の傾向だが,きっとペンと紙で何かを書くという習慣が減っているのだろう.
誤字に全く気がつかない.
漢字変換に誤りがあるのに,全く気に留めていないようだ.
1ヵ所ならまだしも,同じ誤変換が文書全てに渡っているとか,どんだけー.

口語体と文語体の区別が付かないようで,「~っていう」という表現が頻繁に見受けられる.
電子メール世代らしく,段落の開始で1文字下げるなんて有り得ない.
手書き文書でなければ,段落の開始で1文字を下げる必要がないと思っているのだろうか・・・
それから,妙にカタカナ語が多いです.
しかも,和製英語や外来語という意味でのカタカナ語ではなく,メールで見受けられるカタカナの使い方.
例:「この文書はイイけど,スゴク違和感あるよね」
レポートとは思えない.
あとあと,体言止だらけです!
レポートなので,倒置法もできればやめてください.

主述泣き別れシンドロームも主述ねじれシンドロームも見受けられる.
というか,それらが見受けられるだけマシだという評価をするべきなのだろうか?
1つ1つの文が短すぎて,ブチブチと分断されていて,かつ「なので」や「だから」などの接続詞で,繋ぎまくる.
数式じゃなくて,文書なんだから,なめらかな日本語で書き表していただきたいところです.


まとめ
がんばれよ.
この一言に全てを集約できそうでなりません.


200707201541追記:
ステープラの件で,書き忘れ.
落合先生は「ここにステープラを押す」と言わんばかりに印を付けているそうです.
ゲーム性がないとルールは守られないようです.

2007年07月16日

2007年度春学期TA終了

先週の土曜日で,春学期のTA業務は終了しました.
厳密には発見的のレポート採点が残っていますが.

今年度のオレは過去に類を見ないほど役に立たないTAだと思われます.
一応,学生にとって不利になるようなことは避けましたが,
TAの相方にとって不利になることはバンバンしました.
それは単純に後輩指導.

昨年度までの相方は大変に優秀であり,特に指導するべきこともなかった.
今年はどことなく頼りないので「しっかり育成しないと」と思った.
TAに対して指示が飛んだ場合,オレがノソノソしていたらどうするか?
誰がどうであると関係なく,自分から率先して動けるか.
自分の判断で適切に行動することはできるか.
授業前に何をするか,授業中に何をするか,授業後に何をするか.
それらを暗に示しながら,たまに遠回りにチクチクしてました.
少しは気がついてくれただろうか.


さて,7A生は期待されたほどの成果を上げられなかった.
まだ期末試験は行われていないので結果は出ていないが,恐らく6A同等か少し良い程度だろう.
1年生科目のほんの一部しか担当していないので,他の科目がどうであるのかはサッパリ分からない.
でも,各先生の前評判は悪くなかった.
少なくとも中間試験前までは.
大変残念である.
春学期の結果を受けて,秋学期に奮起してくれる学生が多くいることを期待したい.

学期末になると授業評価アンケートが行われる.
授業評価アンケートについては,既にエントリーで述べているので,詳細は割愛.
ただ,どうしても書いておきたいことがあるので,書く.

「先生の説明が分からない」「説明が速い」「説明が下手」「TAが不親切」
などの意見が目立つ.
目立つといっても,自由意見に書かれている中で,という話だ.
そもそも自由意見など書かない学生が大半である.

この傾向は大変いいことだと思わないだろうか?
「理解できないのは先生(TA)の所為だ」「TAが悪いから成績が悪いんだ」
と言いたいようだ.
良いことではないか.
もっと批判したらいい.どんどん批判したらいい.
だが,これらのコメントに共通することがある.
「あれはだめ」「これはだめ」と書くが,「どうしたらいい」というコメントは一切ない.
ダメだと言われるのだが,どう改善して欲しいのかという意見が全くない.
つまり,このコメントだけを汲み取ると,成績が悪い責任を全て教員(TA)に転嫁しているに過ぎない.

彼らは単位が取れなかったときに,きっとこう言って欲しいはずだ.
「君が単位を落としたのは○○先生の教え方が悪かったからだね」
「××TAが答えを教えてくれなかったからレポートが出せなかったんだよね」
そうやって,自分が単位を取れなかったことを正当化して欲しいのだ.
秋学期に成績不良者を呼び出して面談をするであろう学年担任の先生方.
是非とも,そのように声を掛けて差し上げてください.
彼らはそれを望んでいますよ

だから,良いんです.
TAは悪者で構いません.
どんどんTAの所為にしたらいいんです.
そうやって逃げ場所を与えておいたら良いんです.
そして,社会に出てからこてんぱんに伸されてしまえば良いんです.

そうしたくないとするならば,大学は社会に出る前に,学生をたたき直さなくてはならない.
勉強を教えるだけが大学の役目ではない.
社会人に相応しいように育てることも重要だろう.
オレが学部だった頃は,そういう教育をされたものだが・・・

2007年07月15日

青森大開発の「携帯電話による出欠確認システム」

河北新報ニュース 携帯電話で出欠確認 青森大開発、他大学でも利用拡大

比較的まともそうなシステムである.
代返とのいたちごっこ大戦争に終止符を打つべく,工夫を施しているところが涙ぐましい.
難しい言葉でいうならば,腐心している.腐ってないよ.
出席管理については関連エントリーの「出席管理」も参照されたし.


学生の履修科目の出席状況が一目で分かり、教員の労力も大幅に軽減できるのがメリット。

学生側のメリットが全く書かれていない.
つまり,出席調査をされることで,学生が得るメリットはないということである.
その反面,出席簿に起こすとか,点呼するとか,授業時間が減るとかのデメリットを教員は受け続けているということである.
出席調査が如何に不毛であり,弊害の多いことであるかが分かるだろう.
だから,低コストで出席管理が確実に行えるのならば,教員は大手を振って利用するのだ.

確認方法は、講義中に教員が1けたの数字を発表。学生は携帯電話で、1分以内に数字と講義名を専用サイトに入力する。

携帯電話(に限らずWebを使った技術全般)を使った出席管理における最大の問題点は,
どこからでもアクセスできることであり,教室にいるかどうかをどの様に特定するかが重要になる.
このシステムでは教室にいる人に1桁の数字,要するにそこに居る者しかわかり得ないパスワードを配るわけだ.

細かいシステム構成が分からないのだが,1分以内に入力をするということは,
逆に考えれば,その授業に対する1桁の数字の有効期限が1分であると推測される.
では,その1桁の数字はどの様にして入手されるのか?
出席を取ろうと思ったときに教員がWebにアクセスして入手するのだろうか?
それとも授業開始前に数字を決定しておいて,授業に来るのだろうか?
恐らくは前者の方式が採用されているものと思われるが,携帯の操作に不慣れな教員もいるのではないか?
さらにいえば,某先生のように携帯を持ち歩かない(またはそもそも所有していない)という人もいるだろう.
大学が出席調査専用端末として貸与すれば事足りると思うのだが,そこまで真剣ではないのだろう.

それから,1桁が妥当かどうかという問題がある.
純粋に考えて,1分あれば10回の試行は容易のように感じられる.
総当たりで出席を試みることが可能ではないだろうか?
また,代返代行者から番号をメールで送ってもらっても十分に間に合いそうである.
次に示す代返対策機能があるようだが,低リスクなので,とりあえず一か八かで試みたい.

代返防止のため、無作為に選んだ数人に、起立して名前を告げるよう求めるメールが届く。

この手のシステムの最大の売りは代返防止機構にある.
これがこのシステムの肝だろうか.
出席者の何割が無作為抽出されるのか分からないが,数人ということから,数パーセントだろうか?
だとするならば,代返出席のリスクは僅かに数パーセント以下である.
学校に来なくても出席になれる確率が実に90%超ということになる.
積極的にチャレンジしたい.

それからメールは完全完璧ではないので,いつ届くか分からないし,必ず届く保証はない.
授業の教室によっては,電波状況が悪い,または圏外の可能性を否定できない.
そしてそのような状況下では,学生は頻繁に携帯を確認し,センター問い合わせをすることだろう.
授業中に携帯をいじっていても正当に言い訳が出来てしまう状況を与えている.
だってそうでしょ?
メールが一斉に送信されたとしても,一斉同時に受信されるとは限らない.
数人が「起立して名前を告げた」としても,それで全員である保証はない.

というか,そもそも誰にメールが送られているかを教員はどうやって確認するのだろうか?
確認リストがメールで送られてくるのだろうか?
それとも出席調査が終わった後に再度アクセスし,確認するのだろうか?
メールで行われているとしたら,いつ届くか分からない.

開発した福永准教授は「わずかな労力と時間で講義への出席を促せる。大学生の学力低下が問題となる中で、大学教育の改革につながる」と話している。

これはこれで1つの成果だと思われるが,大学教育の改革には一切繋がらない.
ビジネスにはなるだろうが.皮肉だよ.
何度だって述べるが,厳密に出席を取りたくて,かつ出席を促したく,さらに学力低下に歯止めをかけたいなら,
授業開始直後のミニテストしか有り得ない.
授業に出席しなくてはテストを受けられない(出席を促す),
テストの点は成績評価に反映されるので勉強をしてくる,勉強をしっかりする(学力低下に歯止め),
そしてテストを採点し,成績簿に記す(出席調査).
これほどまでに完璧なシステムがあるのに,何故ITシステムに頼らなくてはならないのか.
「携帯電話,携帯電話」っていいたいだけなのかと違うのか.
出席調査など工夫次第で,如何様にだってとることが出来る.

何も努力することなく,道具がないから上手くいかない.
そんな御託を並べるばかりが,現在の大学教員の最前線であるようだ.


完全に蛇足だが,記事タイトルが「青森,大開発」と読めた.

2007年07月14日

授業評価の重要性

教師力 大学編(8) 学生の授業評価 改善途上 : 教育ルネサンス : 教育 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
Kakku Tips: 教師力-大学編

連動してないけど,ネタ元もリンク.
読売の記事は大変重要なことに言及しているので,肯定的に取り扱う.

まず始めに明確にしておくと,本学で行われている授業評価は意味を成さない.
単なる形式であり,アンケートを何のために行うのかが全く理解されていない.
「やっておけばいい」という考えの基に行われているとしか思えない.
何故ならば,あのアンケートはオレが学部入学をした頃から,何も一切変わっていない.
こんなことを書くと「自由意見を書く欄がある」といわれそうだが,それこそ無知晒し.
要するに,何をアンケートすればいいのか分からないから,学生に丸投げ.
金の無駄遣いであることを知るべきであるし,学生はそこに不満をぶつけるべきだ.

さて,記事について言及する.

玉川大学(東京都町田市)の菊池重雄教授(53)が「地域研究入門」の講義を打ち切り、授業評価のアンケート用紙を配り始めたのは、終了25分前だった。携帯ゲーム機で遊んでいた学生やおしゃべりに興じていた学生も、神妙な顔でシャープペンシルを走らせ始めた。

スルーするべきかとも思ったが,触れておいた方がいいと思った.
この段落に全てが要約されていると思う.
これが大学教育の現場なのだから,何をどう頑張ったところで,改善はされない.
教える側の問題ではなく,教えられる側の問題である.
菊池教授は今のやり方では微塵も良くないことを即座に理解するべきである.
記者が誇張して書いている可能性は否定できないが,現状と大きくかけ離れていないリアリティがある.

大学の授業は、大学設置基準で、予習復習を前提に組み立ててもよいことになっている。しかし実際は、予習を前提にした授業に「ついていけない」と厳しい評価が集中する。

良く言った!良く書いた!
もっと周知するべきである.
単位は大学設置基準で規定されている.
単位については「単位とは」で述べているので熟読されたい.
「ついていけない」のではなく「ついてこない」のだ.
そして,「わからない」のではなく「わかろうとしない」のだ.
出題される問題も解答例も分かっていながら,平然と30点以下を取るような学生共に「難しい」などと評価されたくはない.
答えが分かっている問題を出題しているのに,これ以上どうしろというのだ?
「名前を書けたら合格」とでもして欲しいのか?
恥を知れ.痴れ者共が.
学力低下の最たる例である.

さらに、学生の評価が簡単に変わることにも、菊池さんは困惑する。ある時、菊池さんは、質問項目を説明しながら、授業準備にどれだけ努力しているかを披露してみた。「毎回、前日は徹夜で準備したよ」「みんなにわかりやすいよう、こんな工夫をしたよね」。結果はそれまでにない最上の評価だった。

素晴らしい試みである.
それと同時に絶句である.
要するに,アンケートの信憑性など微塵も存在し得ないと言える.
つまり,このアンケートからくみ取れるのは,どれだけ学生に媚びられたかだ.
教員はアンケート結果に左右されることなく,常に毅然とした態度で挑まなくてはならないということだ.
ほら.アンケートなんて完全に無意味ではないか.

菊池さんは、記名式への変更も考えている。授業改善の取り組みと学生個々の成績との関係を分析できるように改め、学びの質の向上に役立つ授業のあり方を探りたいからだ。ただ個人情報保護の面から課題があり、すぐに実現するのは難しいという。

これ・・・いい加減どうにかならないのだろうか.
何でもかんでも個人情報保護法といえばいいと思いやがって.
政治家の「適切に対処いたします」や「記憶に御座いません」と同じだな.
面倒くさいときに使われる便利な言葉.
以下,個人情報の保護に関する法律第五十条を引用.

    第五章 雑則
 (適用除外)
第五十条 個人情報取扱事業者のうち次の各号に掲げる者については、その個人情報を取り扱う目的の全
  部又は一部がそれぞれ当該各号に規定する目的であるときは、前章の規定は、適用しない。
  一 放送機関、新聞社、通信社その他の報道機関(報道を業として行う個人を含む。) 報道の用に供
    する目的
  二 著述を業として行う者 著述の用に供する目的
  三 大学その他の学術研究を目的とする機関若しくは団体又はそれらに属する者 学術研究の用に供す
    る目的
  四 宗教団体 宗教活動(これに付随する活動を含む。)の用に供する目的
  五 政治団体 政治活動(これに付随する活動を含む。)の用に供する目的

要するに,個人情報保護法を盾に記名アンケートを行えないとするならば,
そのアンケートは学術研究目的に利用されないということを意味しており,
何を書いたところで,授業には一切反映されないであろうことを暗に示している.
(誤解釈があったら指摘してください.法の専門家ではありません.)

「まじめに授業も聞かない学生の評価に意味があるのか」

ありません.
そういう学生は悪意のアンケートを返してくるので,アンケート結果の信頼性に関わります.
出来ることなら除外するべきです.
ちょっと考えればわかると思いませんか?
評価できない人が評価することを正しいと思いますか?


まとめ
アンケートは全廃止にしても良いくらい.
どうしてもエビデンスが欲しいなら,金をかけずにやるべき.
真面目にやりたいのなら,少人数を無作為抽出して,別室でアンケートをしたらいい.
全数検査が良いとは限らないこともあるのだ.
ノイズの除去は重要なことです.

オレは,授業評価アンケートというものは授業を改善するためにあるのだと信じている.
だとするならば,授業に対して強い不満を持つ者だけが述べれば十分である.
「この授業は素晴らしい!」などという絶賛は必要ない.
絶賛されて当然なのだから,絶賛されるためのアンケートなど,一切不要である.
良い点を変える必要はないが,悪い点は改善しなくてはならない.
悪い点の評価,すなわち授業に対する批判である.
批判されたくないのならば,学生の意見なんて聞かなければいいのに.

TAに対するFD

教師力 大学編(7) 院生助手と魅力の授業 : 教育ルネサンス : 教育 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

この記事はツッコミ所が満載である.
良い部分も悪い部分も共存している.


院生も「単なるアルバイト」と考える人から「教育者への第一歩」と熱心に取り組む人まで様々だった。

この現状は恐らくどの大学でも同様であると思われる.
しかし,この記事は完全に間違っているから,毅然たる態度で正すが,
TAを「教育者への第一歩」などと考えているようなTAは迷惑極まりない.
既に実践の場に投入されていながら,「第一歩」などと考えているなんて信じられない.
実践の場に出てしまえば,TAだろうが教員だろうが,学生から見れば先生だ.
甘い考えしてんじゃねーですよ.

小笠原さんは、講義やグループ討論を中心としたTA研修だけでなく、自らの授業準備の時間を使った個別研修も始めた。

小笠原さんはとても教育熱心な方のようだ.
「授業準備の時間」があるという構えを多くの大学教員は見習うべきである.
研究や雑務の合間に授業準備をする教員の方が多いのではないだろうか.
ましてや,当日の朝に資料を作っている教員もいるくらいだから.
如何に大学の教育が軽んじられているかということが分かるだろう.
もしかすると,これは本学もしくは本学科だけのことかもしれない.

それが授業の予行演習となり、TA自身の教える力が育つ。「分かりやすく伝えるにはどうすればいい?」と繰り返し尋ねることで、教員側の課題の整理にも役立つ。そして、授業そのものがよくなって学生のためにもなる。「一石三鳥だ」と小笠原教授の口調は熱がこもる。

ものすごく良いことを言っているが,わかるだろうか?
要するに,TAなんて片手間じゃ出来ないということを言っている.
それだけの努力をしなくては良い授業が構成できないという意味でもある.
本学でこれほどの努力をしている教員やTAが一体いかほどにいるだろうか?

小笠原さんが北大でまいた種は育ち、今年度からはTAとしての指導を単位として認定する授業が大学院で本格的に始まった。1年生の必修科目「情報学」を受ける約2600人を約20人ずつのクラスに分け、TA自身が教える。
教員と同様の責任が問われるため、「勉強に熱が入る。授業の構成力や発表力がついた」と情報科学研究科博士課程3年の筒井洋一郎さん(28)。

これがヒドイ!
完全に勘違いをしている.
TAの業務が単位として認定されるとなれば,金と単位の一挙両得であり,多くの院生が受講するだろう.
ご存じだと思うが,授業に来る学生の全てが授業を受けたくて来ているわけではない.
同様にして,この授業でも同様の状態になるだろう.
ということは,TAとして教育業務に参加したいと心から考えている学生ばかりではない.
それなのにもかかわらず,1年生の必修科目をTA自身が教えるそうだ.
入学したての1年生がTAの実験台にさせられている事実.
学生は怒るべきである.
自分が勉強できないのはTAの教え方が悪いからであると.
全ての責任はTAにあり,自分は一切悪くないと(別エントリーを投稿予定).

TA自身が教えるのだから,教員は授業をやらないのだろう.
完全に教員の怠慢ではないか.
言い換えようか.
TAでも出来るような授業なのか?
それともFDが優れていてTAでも授業を行えるようになるのか?
だったら,薄給のTAを使った方が,高給の教員よりもよっぽどいいじゃないか.
優れたFDができる教員を何人か置いて,TAに全授業をやらせれば,経営に優しいではないか.
しかも,教員と同様の責任が問われるということは,減給も懲戒免職も有り得るということだ.
ほら.完全におかしいじゃないか.

TAはTAであって,教員ではない.あくまで補助だ.
TAはTAに徹するべき.教員の補助に徹するべき.

2007年07月12日

よく聞こえないのだろうか

5月中旬頃,TAの就業態度についてのお達しが全TAに送信され,大憤慨したわけですが,
そうなった裏事情は程なく聞こえてきて,仕方がないかと呆れたわけです.
だからといって,当事者に対して直接指導しなくては,何の意味もない.
常識的に考えて,おかしいと感じることをおかしいと感じないのだから,
全TAに送信してしまっては,自分のことだとは認識できないだろう.

閑話休題.
最近の学生は耳が悪いのだろうか?
大音量で音楽を聴いたり,うるさい街中で暮らしているからだろうか.
流れてくる噂も不正確であり,地獄耳も減っているようだ.

授業をやっていて,よく見かける光景.
先生が「前に行きなさい」と言っても聞こえないらしい.
先生が「静かにしなさい」と言っても聞こえないらしい.
マイクを使って言っても聞こえないらしい.
通常生活に影響が出そうな気がするのだが・・・

あれ?もしかして,聞こえないんじゃなくて,聞いてない?
「オレの美声を聞けぇ」

耳が遠くなると,話し声も大きくなりがち.
電話で相手の声が聞こえにくいときに,小さな声で話すと相手が大きな声で話し始める理論ですね.
やはり,耳が遠くなっているらしく,授業中のこそこそ話もまともに出来ないようだ.
当人達はこそこそ話のつもりかもしれないが,我々にとっては通常の会話に聞こえる.
んー.電車内でも大声で話してる高校生とかいるからねぇ・・・

あれ?もしかして,こそこそ話なんて,する気ない?
「ナウでヤングなら茶店でチャすればいいのに」

数年前からちらほら見かけてて,気にはなっていたのだが,授業中にイヤホン型補聴器(?)を使用している人がいる.
1人や2人ではなく,結構いる.相当聞こえづらいようだ.
ケーブルが長くて使いにくくないのかと思いきや,パソコンに接続されている.
どうやらパソコンがないと利用できないらしい.不便な装置だ.
ある人は耳に差し込まずに,首に下げている人もいる.
恐らく,骨伝導タイプなのだろうが,ケーブルの長さは邪魔そうだ.

あれ?もしかして,授業中なのに音楽聞いてる?
「授業を~♪リッスン♪リッスン♪」

2007年07月11日

論理的思考はどこで養われるのか

8班の肯定側立論中だが,最後の班になる所為か,最もまともな立論である.
ただ,論理思考ができていないので,論点のすり替えが頻繁に発生している.

否定側が立論前によくわからないことを言っていた.

語弊が生じるかもしれません.

語弊が生じるとわかっているのなら,語弊が生じないように配慮するべき.
誤解といいたかったのか?齟齬の間違いか?

否定側の立論が終わったのだが,3枚目のポスターを使っていない.
きっと,隠し玉のような位置づけで「最後にとどめを刺すぜ!」といったところなのだろうか.
はっきり言って,非紳士的行為だし,論拠の後出しは禁止行為.

否定側を聞いていると,肯定側が大変すばらしく見える.
否定側は感情や感覚でしか物事を考えられないらしく,議論の質が低く,説得力がない.
と思ったけど,肯定側も質問に質問で返すという愚行.
肯定側は肯定側で毅然とした態度で臨めばいいのに.


オレの審査結果.
・商品金額読み込み装置 拒絶査定
・3次元仮想試着システム 拒絶査定
・センサー式リフト稼動浴槽 特許査定


200707111146追記:
審判団による審査結果は,全部拒絶査定でした.

ディベートはどこかで学ばせたい

ディベートなのに,ディベートになっていない.
単なる質疑応答に過ぎない.

特に,肯定側がひどい.
否定側の立論でテンパっているのだろうが,肯定側は自らの新規性・進歩性・有効性を主張しなくてはならない.

否定側意見にコストがかかるとありましたが,どのように考えたのか教えてください.

相手がどう主張しようと,低コストで実現できることを述べれば十分.
相手がどう考えているのかなど,まったく問題ではない.

詳細が書いていないのに推測で判断されるのはわからない.

詳細を書かないから推測される.
書かれていないことはどのように解釈されても致し方ない.

わからないのに難しいといわれるのはおかしい.

上記とあわせて,説明責任を果たしていない.
理解されえないものは,決して(模擬的な)特許査定されない.


本学科は「○○しながら××も学ぶ」類の授業が多い.
昔なら一挙両得なのだが,今では共倒れである.
教えることを詳細に決め手,密に行う必要があると思う.
ディベートはディベートの授業で教えよう.

金銭感覚が異常

現在,発見的のディベート中.
随時ネタ振り.

金銭感覚が異常.

ICタグは1つ10円しないので,コスト的に問題ありません.

といっていたが,とんでもない金銭感覚である.
1つ数円もするものを店舗にあるすべての商品につけなくてはならないのだ.
レジでは買い物かごに表示された金額で精算するだけらしいので,
商品に取り付けられたICタグは回収しないのだろう.
ということは,商品が入荷するたびに新しいICタグを購入しなくてはならない.

一体,1日にどれほどの商品が販売され,どれほどの商品が入荷すると考えているのだろうか?
スーパーでの利用を考えたとき,うまい棒(9円)に対しても,数円のICタグ費がかかるのだ.
どこから利益を得るつもりなのだろうか?

結局,レジは精算に必要になるので,レジの固定費も人件費のコストも変わらない.
コスト面から見れば,設備投資費とICタグ購入費がかかるので,相対的に高コストである.

ところで,これは(模擬的な)特許査定なので,コスト云々は度外視であるはずなのだが,この手の議論が毎年でてくる.
コスト減を特許請求の範囲に含んでいるのならいざ知らず.

2007年07月10日

大学院「3割枠」こう評価

asahi.com:大学院「3割枠」どう評価 - 全入時代 - 大学 - 教育

紙面では数日前に出ていたのだが,なかなかasahi.comに上がってこなかった.
やっと発見したので記事にしてみる.
大学院3割枠の話はernst@hatenaが分かりやすくまとめられている.
そういう前提で.
今日も記事を引用しながら,意見を述べて,批判して,まとめる.

日本の大学の最大の問題は学生に流動性がないこと。米国では大学院は学部と違う大学に進むのが常識だ。

そうらしいです.タイやベトナムでも同様だそうです.
もっと言うならば,タイでは海外に行くのがトレンドのようです.

ただ、「3割枠」を「上からの押しつけ」的に実施しても効果は上がらないだろう。現場では目標を達成するために、上位3割の学生を囲い込もうとするからだ。優秀な学生が動くことこそ大事なのに、逆の結果をもたらしてしまう。

良いこと言った!その通り!
本学においても,「合格率を6割に」とおかしなことを言っている.
具体的な数値を上から押しつけると,現場がでたらめなことをし始め,本末転倒の事態となる.

ただ、今回の方針を実現するにはお金をかけなければだめだ。まず、キャンパス内の宿舎を充実させる。米国では宿舎が充実しているので、私の場合も、家族が一緒でも非常に気楽に大学を移れた。
次に奨学金制度の改革。ずっと同じ大学にいると半減し、他の大学に移ると倍増するくらいでもいい。研究設備を充実させ、大学間の研究環境の格差を小さくすることも必要だ。

良い考え方だと思いますが,大学はそのような投資をしないでしょう.
大学にとって,大学院生は経営主体とは見なされないので,投資対象にはならないでしょう.
あぁ.国立大学の方ですか.
私学とは考え方が異なるのか.
でも,良いことを言ってるのは間違いない.

教員の採用では外部出身者の割合を高める。内部、外部、外国人で3分の1ずつが理想だが、少なくとも半分は外部と外国人にするべきだ。今は、ずっと同じところにいた方が採用でも有利になることが多い。

本学では真逆であり,内部出身者に全く関心を示しません.
何のために5年間も入院させて育成させたのでしょうか?私には理解できません.
愛校心がないのが問題だろうなぁ・・・
自分が創り上げた組織ではないですからね.

今回の方針には、実現のための方策が何も書かれていない。真に流動性を高めようというのなら、お金をかけて研究環境をもっと整備しなければ。学生だけに負担を押しつけるのは酷。むしろ教員の流動性を高める方が先だと思う。

すごく良いことを言いすぎてて,目からウロコ.
核心を突きすぎてて,机上の空論であることがバレバレ.


3者とも「金」「金」と言っているが,金がかかるのは間違いがない.
問題にするべきは,どこに投資するかだ.
奨学金然り,寮設備然り,研究施設然り.
流動性を導入する時期に関しても,博士課程が適切との意見が多いが,その通りだと思う.

持論を述べる.
修士課程における一時期を他大学の研究室で過ごすのは如何だろうか.
言うなれば,コースワーキングにおいて国内(または海外)留学を必須とする.

他大学に進学するとなると,それはそれですごく大変なことである.
新しい受入先を探さなくてはならないし,受入承諾も必要だ.
そのためには,人脈が必要だし,誰がどの様な研究をしているかを知る必要がある.
そういった機会を設ける必要性があるだろう.
学会や研究会において,修士課程の学生と大学教員がコミュニケーションを取れる場が欲しい.
一般的には懇親会があるのだが,大御所同士が話しているところに,
ずけずけと踏み込んでいくのは,かなり気が引けるものである.

博士進学に際して,他大学に進学しやすくする必要があると思う.
前述したように,出会いの機会を設けることも必要であるし,金銭面も重要である.
しかし,一番重要なことは環境の急激な変化であろう.
3月まではA大学にいて,4月からはB大学.
研究室の環境も違えば,雰囲気も違う.
ゼミのやり方も研究のペースも違う.
そんな環境で,突然にまともな研究は始められない.
段階的なシフトが必要だと思う.
そこで,進学決定(合格)時から新受入先に通えることが望ましく感じる.
そのために,強烈な提案をしてみる.

修士から博士へ進学する学生は,必ずしも修士論文の提出を求めない.
これどうですか?
修論って博士進学にとって,意外と障害になってると思いませんか?
その時点で,一応の成果物を出さないといけないわけですから,それなりの労力を必要とします.
それをなくしてしまう.
当然ながら,修論が出ないのならば,修士の学位は渡さない.
博士で中退や学位取得できなかった場合,学位は学士.
博士の学位を取得したら,学位は博士.
修論を出していれば,その時点で学位は修士.
要するに,飛び級のような扱い.


全然まとまらないけど,まとめ
他大学に進学するメリットを準備する.
現状ではデメリットがクリティカルなものばかりで,厳しい.
金銭面の話をするなら,授業料をどうにかするべき.他大学出身者限定全額免除大歓迎.
本当に全然まとまらなくて申し訳ないけど,目標には大賛成.
実現可能性については,疑問符1000個.
具体的な方策が示されていないので,期待は5%.
こうやって,教育はジリ貧になるのです.

2007年07月09日

出席管理

授業における出席管理は重要視されているらしく,様々な大学の卒研で扱われている.
情メでも菊池研とウチが取り扱ったことがある.
教員の関心と興味も高い分野であるようだ.

Okumura's Blogを眺めていて,代返を防止するのが大変に困難であることを再認識した.
IC学生証は磁気学生証に比べて,利便性は高い.
しかしながら結局のところ,読取り端末のコストは無視できない.
産業能率大学のように各座席にICカードリーダがあるような環境は,そう多くはないだろう.
最終的にはいたちごっこになるわけで,いたちごっこになるような状況下では,防衛側が圧倒的に不利.

ところで,出席確認に躍起になるほどの意味があるのだろうか.
出席確認を厳密にしたところで,教師側の負担になっては意味がないし,学生側に負担を強いても本末転倒.
どうしてそこまで出席確認に拘るのだろうか.

これにはいくつかの理由がある.
不正者の排除
1限開始からちゃんと出席している学生に対して,代返をするものや遅刻するものを許さないという立場.
そのために,ありとあらゆる手を使って,出席確認を厳密に行う.
その代償として,授業時間を削ったり,ちゃんと出席している学生につまらない思いをさせる.
誰のために出席を取っているのかが分からなくなる典型.

出席回数を盾にした授業への半強制参加

全授業回数に対して,2/3以上の出席を持って,成績評価の対象とする.

これが本学のルールだが,如何ともし難い.
オレが入学する以前からこのルールだったと思うのだが,旧電子でこのルールに従っていた先生はいるのだろうか?
授業に来ない学生が単位を取れるほど甘い授業は存在しなかったから,出席確認なんて意味を成さない.
だから,出席確認なんて,適当もいいところ.
あくまで,教学へのエヴィデンスとして取っていたに過ぎない.
つまり,出席回数云々という話が出始めるということは,内部が腐り始めている証拠.
出席のために授業に出るのか.授業のために出席するのか.
本末転倒も甚だしい.


結論
出席なんてとらなくてもいいじゃないか.
授業をしっかり聞かないと単位が取れない授業をやればいい.
そんなに厳密に出席状況を確認したいのなら,授業開始直後にミニテストをやればいい.

プログラマレベル

Geekなぺーじ:プログラマレベル

これは・・・当てはまりすぎてて,ワロタ.
オレはレベル3~4といったところですね.
研究室内権力的にはレベル7の焼け野原系ですね.

オレはよく勘違いをされる.
「プログラムを作るのが早い→プログラムが好き」
一般的にそうかもしれないけど,オレは違う.
「プログラミングが面倒→プログラミングの時間を最小に→作るのが早い」
勉強って,しなければならないものだから,嫌いなものはなるべく最小に.
トマトも視界に収まっている時間をなるべく最小に.

合わせて読みたい: Geekなぺーじ:HTML知識レベル
こっちは4~5だな.

2007年07月08日

研究室配属

前々から疑問に感じてはいたんだけど,昨日色々とあって思い出したから,書く.

オレが卒研に配属された頃,配属決定後に「集まりなさい」という連絡を出す先生と出さない先生がいた.
出す先生は「○月×日△時限目に研究室へ集まりなさい」という掲示.
単純であり,明らか.わかりやすい.
しかし,連絡を出す先生と出さない先生,どちらが多いかといえば,出さない先生が多い.
これは何故か.

連絡を出す先生は物性系の先生であり,引継等を含めて,素早く確実に配属者を集めたかったのだ.
卒研配属後(要するに7セメになってから)に装置の説明や使い方をしたのでは,遅すぎる.
7セメ開始直後から実験が出来るように,予めある程度の勉強をさせておきたいのだ.

では,連絡を出さない先生は一体なんのか.
卒研配属の学生を一堂に会して説明する必要がない先生は連絡を出さないのだ.
単純なことである.
常識的に考えて,配属決定されたのであれば,挨拶に行くのは当たり前のこと.
だって,取ってもらったのに挨拶もしないなんて,どんなに失礼な行為ですかと.
そんな条件下で挨拶に来ないような学生は放って置かれちゃうんです.
だから,敢えて連絡をする必要性がないのだ.
もう既にそこで差が出るのだから.

オレは配属決定後の5時限目(というか実験から帰ってくる先生を待ち伏せ)に伺った.
ご挨拶をして,社交辞令的に(ぇ)「卒研までに勉強しておくことはありますか?」って聞く.
すると,「別にないさー」と言いながら,紙資料を差し出してきた.
それはIEEE CSの英論文で,3層パーセプトロンについて述べた(解説?)論文だった.
「とりあえずガイダンス後にここに集まって.ゼミはこれを使うから,読んでおくといいさー」って.
要するに,挨拶にくることを含みに,資料をちゃんと準備していたのだ.
そんなオレの学部時代.

情メはどうなのだろうか?
そのような光景を見かけたことがないのだが,それはオレの研究室在室率が低いからだろうか?
オレ推薦で突っ込んだ学生には,研究室に連れて行きがてらに,
「先生に挨拶していけば?」と壮絶に遠回しにチクチクするのだが,
「あーそうですね」という返事が返ってくる.
「もちろんそのつもりです」なんて返事は聞いたことがない.

ゼミエントリ中は前向きにアピール.
ゼミ配属後はやる気減退.
研究室説明会でオレが述べた通りのことが再現されないことを期待したい.
再現したところで,呆れるだけで,驚きませんが.

2007年07月01日

NSEC懇親会の仕切りが悪かった件

懇親会の幹事はウチの研究室だったのだが,仕切りが悪すぎ.
自戒の念を込めて,エントリ.

そもそものことの発端はボスにある.
NSEC-MLで懇親会の幹事依頼が流れた際に,ボスが応答したのだ.
この場合,返答をした人が責任者になることは明白である.
ボスはその後に懇親会の準備をM1に指示した.
M1にどのような指示を出したのか知らないが,M1で懇親会の手配ができると思うなんて,どんだけー.
普通のM1はできないと考えるべきだし,具体的な指示を出した方が良かった.
分からないことを分からないまま放置する方も悪いが.

幹事が決定したのなら,MLで幹事が誰であるのかを明確にする必要があった.
しかし,そんなメールがML上に流れてはいない.
ウチの研究室でMLに投稿しているのは,ボスとスティーラさんとオレだけ.
情報が開示されないから,どういう状態なのかがサッパリ分からない.
懇親会の案内も懇親会幹事からではなく,NSEC幹事から流れてきた.

懇親会の案内も準備も仕切りが悪い.
まず出欠確認が行われていないような気がする.
MLがあるんだから,ML上で情報を流しておくべき.
少なくとも,オレは明確な出欠確認をされた記憶がない.
暗黙として来ることになっているらしい.
また,当然ながら,欠席の連絡期限も最終出欠確認もなかった.
これだと,仲間外れにされている人が仲間外れにされている事実に気付かない.

次に,予算の提示が当日までなかった.有り得ない.
予算の明示がないということは,過去の例にならうと,幹事研究室のボス払いということになる.
NSECが始まった当初はそうだった.
会場も前日まで予約を入れていなかったらしい.
前日であれだけの人数を予約するのは大変なわけで・・・
普通は粗人数で予約を入れて場所を確保して,直前で調整する.
人数調整(要するにキャンセル)をする必要があるのだから,
店にいつまでならキャンセルできるかを確認しておき,その日までに最終出欠確認を行う.
大人数の宴会となれば,店も仕入れの問題があるわけだから,前日キャンセルができるなんて思わない.
結局,当初の予定とは別の店になった.
しかし,その事実も当日まで伏せられていた.
MLに情報が流れないから,確認のしようがない.
で.懇親会会場の連絡が当日なので,場所の連絡をしようがない.
懇親会会場の場所はみんなが知ってるという暗黙があるようだ.
でも,事実知らない人がたくさんいた.

会場準備もダメ.
幹事は誰よりも先に会場に行って,スタンバってないといけない.
今回はギリギリセーフだったかな.
ほぼ同着で,応対したのはボスとオレだけど.幹事じゃねー.

それからお金.これ重要.
当日キャンセルが不可なんだから,出席予定者からは予算を徴収しないと合わなくなる.
そのためにも,欠席の最終期限も予算は明確にしておかないといけない.
欠席者からキャンセル料を徴収するような話をしていたが,有り得ない.不備すぎ.
会費をいつ集めるかも問題だが,いつが適切なのかをオレはしらない.
少なくとも,着席するより前であることだけは確かだ.
オレならポスタ終了後に集めたかなっと.


過去,色々様々な幹事がいたけど,NSECで一番うまくやったのは,上山さん.
さすがはお母さん係.
引用してみる.

ネットワークセキュリティ研究グループ関係者の皆様.

菊池研究室の上山です.

10月28日に開催されるポスターセッション後の
懇親会の幹事を担当させていただきます.

詳細が決定しましたのでご連絡させていただきます.

会場:湘南いちば 東海大学駅前店
開始時間:6時~
集合場所:会場
金額:4000円

欠席される方は,21日(土)までに,
上山までメールにてご連絡ください.
メールアドレスは@です.

よろしくお願いいたします.

2007年06月30日

「先週休んだんですけど」

TAでよく聞く言葉.
TAはこういう視点で学生を見ているんだぞっていう一例を示す.

プ実などなど,どの科目においてもそうだと思うのだが,
毎週毎週独立のことを勉強しているわけではないので,先週の内容を踏まえて,今週の勉強をしているのだ.
そういう場面でよく学生がいう言葉がこれ.

「先週休んだんですけど」
「先週休んだんで,わからないんですけど」

だから?って感じだ.
オレに一体どうして欲しいのか?
先週の授業を再現しろと言っているのか?
それとも「それなら仕方がないね.やらなくていいよ」と言って欲しいのか?
もしくは「知らないんだからできるわけがない.答えを教えろ」と言っているのか?

類似にこういうやり取りもある.
オレ「ランダムな整数ってどうやって作るの?」
学生「えーと・・・」
オレ「先週のレポートでやったよね?」
学生「忘れました」
オレ「ふーん」
学生「それでどうすればいいですか?」

どう考えても,解答例を期待している.
「先週の範囲を復習しなさい」とたしなめると,大層不満そうな顔をする.

常識的に考えて,こういう質問ややり取りが発生する時点でおかしいと思う.
休んだんであれば,休んだ分を自習してくるのは当然だろう.
最近はこれが当然ではないらしいから,驚きを隠せない.
予習も復習もしてこないのだから,授業がわからなくて当然.
オレが学部生の頃とは違って,今は授業で扱う範囲内でしか課題を出さない.
だから,分からないというのは単純に勉強不足だし,調べて無さ過ぎ.
教科書を開かないし,ジーッとIDEと睨めっこ.
プログラミングの勉強をしているのに,考えて答えが出てくるのだろうか?
プ実の教科書は手作りでしかも薄っぺらい.
でも,授業で扱う範囲の情報は全て網羅されており,必要十分である.
あんな安っぽい作りなのに,未だに新品同様の人がいっぱいいる.
オレの教科書なんて,3冊目だぜ?
すり減るまで読めばいいのに.

何度も言うが,オレは答えを求める学生には何も与えない.
過程を求めずに結果を求める学生には何も与えない.
学ぶ気があるかどうかなんて,授業態度を見ればおおよそに分かるし,
一言二言言葉を交わせば,すぐに理解できる.
向学心がある学生とない学生では,全然違うのだよ.


まとめ.
分からなかったら,復習する.予習・復習は基本.
何が分からないのかを明確にする.
「全然分かりません」「何が分からないか分かりません」なんて考えてない証拠.
睨めっこしない.試す,調べる.

2007年06月25日

3年ゼミエントリー速報

ウチがトップらしいよw
オレが本気でプロモーションした年は人気が出る法則発動.
研究室の雰囲気は院生が作る.
どんだけー.

2007年06月24日

理科離れ対策に「博士」の先生増員

asahi.com:理科離れ対策に「博士」の先生増員を 学術会議が要望 - 教育

またとんでもないことを始めようとしている.
「博士」が小学校教員として役に立つとでも思っているのだろうか?
大間違いだ.

学術会議は昨年5月、教育学者や科学者ら13人からなる「教師の科学的教養と教員養成に関する検討委員会」を設けて議論を重ねてきた。秋田喜代美委員長(東京大教授、学校心理学)は「理科好きの教員を増やさないと、理科離れは止められない。教員の科学的教養を高めるようなシステムづくりが必要だ」と話している。

と述べているのにもかかわらず,何故,

子どもたちの理科離れを防ぐために大学院で学んだ「博士」や「修士」の教員を増やすとともに、すべての小学校に理科専任の教員を置くことなどを文部科学省や各地の教育委員会などに求める要望をまとめた。

こういう結論に達するのだろうか?
私には理解しがたい論理展開である.

「博士」というものは足の裏の米粒に過ぎず,所詮は学位である.
「理科好き」だから「理学博士」になれるわけではなく,「理学博士」だから「理科を教えるのがうまい」とも限らない.
そもそも,教育の現場において,「博士」や「修士」といった学位をどのように活かすというのだ?
「博士」はその分野の勉強をしていれば取れるものではない.
どちらかといえば,教育には即時結びつきにくいようなことを研究する.
なのに,何故「博士」の学位を要求するのか?

「博士」の教員を増やすというのは,どうやって増やすのか?
1.博士取得者の教員採用を増やす.
博士を取るにまで至ったものが,小学校の教員になろうとするだろうか?
皆無とはいわないが,相当数に少ないと思われる.
そもそも,どのようにして小学校の教員免許を取得するのだろうか?
少なくとも,東海大学では小学校の教員免許は取得できない.

2.現行の教員に博士取得させる
現実解のような気がするが,途方もない苦労がある.
ここで問題になっているのは,小学校教員が学士ばかりだという点である.
博士を取得するためには,修士から始める必要があるだろうか?
特殊な条件下で博士課程から始めるられることも有り得なくはない.
しかしながら,研究の世界から遠く離れていた人たちが,突然に博士課程に入学し,
しかも社会人博士として研究活動をして,難なく3年で学位が獲れるとは到底思えない.
それでなくても,小学校教員は忙しいと言われているのに.
無茶苦茶である.
それとも,そんな状況下でも学位が獲れるとでもいうのだろうか?
どれだけ現実離れした話が繰り広げられているかが分かっていただけるだろうか.

ところで,私が最も指摘したいのはこれらの話ではない.

「科学的知識は年々高度化しているのに、日本の教員の科学的教養は国際的に劣っているのではないか」などと指摘。教員養成を大学の学部段階から大学院段階に高め、理系の大学院修了者を積極的に採用するよう求めている。

科学的知識が年々高度化しており,教員の科学的教養を高めるために,理系修士卒の採用を積極的に行うそうだ.
ちゃんちゃらおかしいと思わないだろうか.
彼らの論調では「学士卒はダメだ.修士卒を採用しよう」といっている.
その理由が「科学的教養の向上」のようだが,果たしてそうだろうか?
確かに,学士卒と修士卒では,その時点における教養の差があるかもしれない.
しかし,大学を離れ,小学校勤務を続けていたら,どうなるだろうか?
現行教員の科学的教養が劣っている(と感じているらしい)ことから考えても,
小学校勤務を続けていたら,科学的教養は劣ってしまうのではないだろうか.
一時的に優れた教員が欲しいのか,永続的に優れた教員が欲しいのか.
政策が幼稚すぎる.

重要なのはそんなことではない.
小学校教員になった後に,どれ程に勉強をする時間を作れるかだ.
小学校教員が小学校教員足るに十分な勉強の時間を与えなくてはならないし,その機会が必要だ.

昨年度,小学校の理科補助教員をさせていただいた経験に基づいて意見を述べる.
小学校に理科専任教員を配置することには大賛成である.
しかし,その理科専任教員の学位がどうであるかなど,問題外である.
重要なのは如何に楽しく理科実験が行えるかと,小学生に勉強を教えられるかだ.
オレは前者を満たしていたが,後者を満たしていたとは思えない.
小学生に勉強を教えるのが,如何に難しいことかを現場で身をもって思い知るが良い.
大学のTAなんか,目じゃない.全然マシである.
そういう意味でも,専科教員を募集するのではなく,現行教員を専科教員として登用するべきである.
そして,専科教員に相応しい能力を得られるように,再教育プログラムを準備するべきだ.
そのために,近隣の理系大学は協力を惜しんではならない.
オレが勤務していた小学校はすぐ近くにある神奈川工科大学が力強くサポートしていた.
そういう一体感を見せてみやがれ.

なお,専科教員を配置するならば,学級担任からは外さなくてはならない.
副担任ならまだしも.
学級担任になってしまったら,専科教員は何の意味もなくなる.
実験準備をいつやる?
予備実験をいつやる?
教材をいつ作る?
学級担任になってしまっては,そんな時間を確保するのは困窮である.

勤務先の小学校には専科教員が数名おり,理科に限らず,学級を持たない教員として,
教科専任という位置付けで動いていた.
オレは理科補助教員だったから,理科の実験にばっかり参加していたのだが,
専科教員に求められているのは「理科実験」が多かった.
「学級担任は実験準備の時間も無ければ,予備実験をするのも難しい」といっていた.
もしかすると,専科教員がいなければ,理科実験は行われないのかもしれないまで思わせる.

「実験準備なんて前日の夜にやればいいじゃないか」と思ったあなたは平和ボケ.
小学校でそんなことをしたら,次の日の朝はピリピリものです.
好奇心の塊の小学生が珍しい実験器具を目にしたら,どうなると思うか.想像に難くない.
だから,実験準備は実験開始の直前にしか,できないし,やらない.
そのための専科教員だし,理科補助教員だった.

個人的な意見を述べると,理科補助教員をもっと推進するべきだと思う.
厚木市独自の制度のようだが,全国に普及することを期待する.
理科補助教員なら,あくまで補助教員なので,主教員がつくことになる.
小学生への教育や指導は学級担任が行い,理科補助教員は実験に専念する.
博士と助手みたいな感じだろうか.
昨年度,理科補助教員をやっていて,この関係が一番安心できた.
いきなり「単独で小学生に理科を教えなさい」と言われても,無理だ.
補助だからこそできることもある.


まとめ:
理科専任の推進は大賛成.
「博士」「修士」の理系教員を増産する案には猛反対.
理科補助教員制度の全国的な導入を進言.
なお,理科専任を各小学校に配置するのならば,各小学校に3名は置いて欲しい.
4~6年に各1名ずつ必要だと思う.
そのぐらいの本気さがないなら,そんな政策は推し進めなくてもいい.

2007年06月22日

博士への長い道

博士への長い道 東海大学連合大学院理工学研究科(課程博士)の場合(2007年度版)

「博士への長い道」を書き始めた.
博士を目指す者として,生き様を後世に伝える必要があると思った.

まだまだ情報不足だが,情報が整理でき次第,追記していく.
時系列情報は随時追記していく.

こうやってブログを書いたり,「博士への長い道」を書けるということは,
比較的暇であるか,または,忙しすぎて現実逃避に走っているかのいずれかだ.
今は前者.
後者に該当しないように,頑張りたい所存である.

関連:
toward the doctoral thesis(1997)
博士への長い道,東大計数2002年度版 (earning Ph.D at MEIP, Univ. of Tokyo, 2002)

2007年06月21日

中退を防ぐ政策は私学の利己

asahi.com:中退防ぐ「親身な指導」 学生の生活面も支援 - 全入時代 - 大学 - 教育

「優しく接すること」も「手取り足取り」も「親切心」もどれもこれもが教育の切り札ではない.
ましてや,最高学府である大学の教育としてはどれもこれもが間違っている.
そんな最高学府なんて消え去ってしまえ.

授業のために教室へやってきた教員が、スーパーのレジ係が使うような端末を持っている。学生を1人ずつ順に回ったり、端末を学生の間で回したりして、学生証のバーコードを読み取っていく。

「授業のために教室へやってきた教員」が授業そっちのけで出欠確認に勤しんでおられるようだ.
この出欠確認で一体どれだけの授業時間を削減しているのだろうか?
それとも,授業開始前に出欠確認を行うのだろうか?
時間通りに来るなんて,優秀な学生達です.誉れ.

担任はデータを細かくチェック。学生が3回続けて授業を休むと携帯電話などに連絡し、面談もする。原則として毎週水曜日の1コマ目には学科ごとに会議を開き、担任が「要注意」学生を報告する。情報を共有し、担任以外の教員も目配りするためだ。

恐るべき監視下.
3回続けて休むというのは同一授業においてのことだろうか?
そうでないとしたら,おちおち旅行にも行けないではないか.
電話をしたり,面談をしたりして,一体なにをするのだろうか?
「今日の授業を休みましたね.明日は必ず来てください」とでも言うのだろうか?
それとも「何故授業を休んだんですか?」とでも問うのだろうか?
たった3回休んだだけで,過剰に反応しすぎである.

どんな教員がいるのかしらないが,大学教員なので教員免許は持っていないだろう.
そんな教員達に「あいつは要注意だ」というお触れが発せられ,
たまに授業に来てみたら,各先生に問いつめられたり,視線が針のむしろだったりで,
不登校予備軍の学生はさらに萎縮してしまうではないだろうか.可能性の提示.
担任がいるのなら,担任がフォローするべきだと思う.
情報は共有するべきだが,教員一丸となってというのは間違っている.

「がんの早期発見と同じですよ」。担任として今春、初めて学生を送り出した信山克義講師(34)は話す。

がん」www
中退予備軍の学生は悪性腫瘍らしいですw
摘出が必要ですねっ!
QoLや終末期ケアもお忘れ無く.皮肉だよ.
One rotten apple can spoil the barrel.
金八先生を涙ながらに見るべきですね.

「2年の時は遊びとアルバイトで月に1、2回しか大学に行かなかった」。3年に進めなかったが、2学年分の単位をまとめて取れば「飛び進級」できる制度を使い、在学4年で卒業した。

どんなウルトラテクニック!?
月1,2回しか来ていなかった学生が,突然2学年分の単位を修得できると?
単位がなんたるかをしっているのだろうか
オレがこの制度を利用したら2年で卒業してしまいそうですね.

「もしもし。どうしてかかってきたか、わかる?」

「ぼぼぼ,ぼく,まだ何も悪いことしてないよ?」

登校する意欲はあるが、朝どうしても起きられない学生に励ましの電話をかけることも。休んだら欠席届を書くよう指導して「休む方が面倒だ」という気にさせる。

多分にそれは睡眠リズム障害だと思いますよ.
素人判断は危険なので心療内科等を受診するように勧めるべきでしょう.
休んだら欠席届を書くように指導するのはいいと思う.
確かに,面倒に感じると思います.
今時の学生は面倒に感じたら,無視すると思いますけどね.
それを指導できてるのは素晴らしいと単純に思う.
でも,「休む方が面倒→登校する」っていう論理は如何なものだろうか.

また,時間ができたときに別エントリを書く予定だが,何故大学生は欠席を連絡しないだろうか?
幼稚園も小学校も中学校も高校も,休むときは連絡をしていたはずだ.
そして,社会人になれば,会社に欠勤の連絡を入れるだろう.
何故,大学だけは連絡無しに無断で休むのだろうか.理解できない.
オレはどこに連絡をして良いのか分からなかったから,休んだことはない.そういう根性.


まとめ.
最高学府に似つかわしくない学生が大量に流入しているのだ.
それが全入時代と呼ばれる現在.
本来ならば,最高学府に相応しいものだけを入学させるべきなのだが,
そんなことをしたら,恐らく日本の大学の90%は倒産するだろう.
だって,そうでしょ?
本当に学習意欲がある学生なんて,ほんの一握りなんですから.

特に,私学は厳しい現実がある.
優秀な学生のみを集めて,最高学府足るに相応しい環境を準備したとしても,
学生数が少なければ経営が回らないのである.
理想を追求しても,それを実現できないのが私学.国立も同じか.

だからといって,甘やかしていいという結論にはならない.
入学後1年を費やしてでも,徹底的に自立心を育て上げ,向上心を芽生えさせなくてはならない.
それ如きもできないのに,最高学府足る教育が出来得るはずがない.
学問はそんなに志が低いものになってしまったのか.

大学は教育の最高学府であるのだから,教育されて然り.
教育されたくないのならば,大学になんて来なければいい.
大学は義務教育ではないし,そもそも高校だって義務教育ではない.
なんて議論をし始めると,決まってこういうことをいう人がいる.
「実質的に大卒じゃないと就職が厳しい」
結果だけを求めて,過程を顧みない人間の典型である.愚劣.

類似にこのようなものもある.
就職は決まったらしいのだが,卒研を全くしていない学生が,こういう.
「4月からの就職が決まっているから,卒業させてもらわないと困る」
困るのならば,自分がしっかりとすればいいだけの話であって,
大学に責任を押しつけるのは論外だ.笑止.

大学を卒業したいなら,大学の基準をクリアするべきである.
「忙しい」とか「めんどくさい」とか「眠い」とか「つまらない」とかいうなら,来なければいい.
なんでものうのうと暮らしていればいいと思わせておくのが悪い.
求めなくては得られないものがあることを知らしめなくてはならない.

2007年06月17日

辻研の研究テーマ

万が一にも誤解してる方がいると,オレではない誰かが大変に困ると思うので,
確認の意味を込めて,強調しておきます.

透過ディスプレイもARも辻研の研究テーマには存在しません.
あれは研究の域に達するようなものではなく,本流の研究を促進するための息抜きです.
いうなれば,サイボウズの50%ルールのようなものです.
オレにとっては,息抜きの方が圧倒的に本流の様相を呈していますが・・・

オレは研究室では研究を極力しないように心がけています.
そのため,研究を進めるときは,自宅にこもるわけです.
かといって,研究室に行かないわけでもなく,週5日は在室しています.
その時間は何をやっているか?
息抜きで趣味の研究をしていたり,最新のネタに乗っかってたり,
他の研究室生とコラボレーションするために,トークしてたり・・・
研究室には色んな学生がいますから,知識の吸収ができるし,
新しい発想の手がかりが見つかるかもしれないのです.

透過ディスプレイやARを真面目に研究してると思われると,ちょっと困ります.
研究というよりは,遊んでる感じです.
でも,遊んでるというレベルでは有り得ませんが.

でも,遊びから研究に発展することもあります.
大会優秀賞を受賞した吉田君のタグクラウドは,最初は遊びだった.
Web2.0って言ってみたかった.集合知って言ってみたかった.
ただ,それだけ.
それを面白可笑しく説得力がありそうな形にしたのが,あれのプロトモデル.
あんなのは,とてもじゃないが,研究としては使えなかった.
それを吉田君の努力で研究レベルに昇華させたのだ.

まとめ.
透過ディスプレイもARも研究としては扱われていません.
将来的に研究ベースに昇格するかもしれませんが,それはやる人次第です.
研究しかやらない研究室なんて,窒息してしまうよ.
オレは耐えられない.

2007年06月15日

2007年度情メゼミ第3回説明会

本日の4時限目に研究室で3回目のゼミ説明会を行いました.
ご参加いただいた3年生の皆様,ありがとうございました.
30名の参加があって,ビックリ.
立ち見とか,誠に申し訳ないです.

オレとはプレゼンの目的が違うし,やり方が違うからなんだけど,
吉田君の発表はもっと客引きに使えると思う.
過去2回の説明会で,ニコニコネタで一般的に笑いを取れることができることがわかった.
そこに自分の研究業績を絡めれば,高度な笑いに結びつくと思うのだが・・・

学会発表しました!
→同じセッションにSynvieがいました!
→Synvieってのはニコニコのインスパイア元です!
→Synvieの発表は学生奨励賞を受賞してました!
→学生奨励賞は学生セッション各1名です!
→後日,オレ,大会優秀賞を受賞しました!
→全発表から10件選ばれます!
→オレSUGEEEEEEEEE!!

って感じで.
彼のキャラクターじゃないか.


今日の説明会では,色々な意味で集大成をぶつけてみてみました.
説明会最終回に向けて微調整を施したプレゼンは,今年度最高の出来.
恐らく,夏合宿よりも気合いが入っていたと思います.ハッキリ言って,異常.
そして,本学での最後の仕事とも言えるだろうか.
学科に直接関与できる出来事の中で,ゼミ選択は最大規模.
オレのアイデンティティを最大限にぶつけるなら,今しかない.
本当に最後の仕事は,学科の卒研発表会になると思うのですが,
関与する対象が発表者のみなので,いまいちインパクトが足りない.
ゼミ説明会はオレのアイデンティティを少しは表現できたと思う.

なお,オレを目当てに辻研に入る場合は注意が必要です.
まぁ,そんな酔狂な学生はいないと思うが・・・
オレ,来年度は辻研にいないはずなので・・・
もしも,万が一にも,もしも,オレのアイデンティティに当てられた人がいましたら,
3年ゼミの半年間で,オレのアイデンティティに触れるべきだと思います.
色んな人に触れて,色んな人からいいとこ取りをする.
矛盾したことを言いますが,オレにはアイデンティティなんてありません.
オレにあるのは,集合知としてのオレだけです.
あらゆることにインスパイアされる.それがオレ.
そんな中で自我を保ってるから,こうしてヘタレDをやっていられる.

真面目なんてつまらない.面白くないことなんてできません.
そんなわがままさだけが,純然たるアイデンティティかもね.

2007年06月14日

2007年度デ構アルゴ中間2回目

 こ れ も ひ ど い !

今回の試験問題はしっかりと校閲したので,完答できる問題に仕上がっていたと思いますが,
今度は受験側がひどい.

サービス問題と思われる問題が壊滅した.
再帰関数で階乗を求める問題.
教科書そのままなのに,正解した人はかなり少ない.
何故だぁ!
ボス曰く「授業中にしっかり説明して,動作も書いたのに!」だそうです.
ですから,教員のあらゆる努力は無駄なんですよ.
きっと,授業をやらずに,試験範囲だけを伝えて試験を行っても,結果は同じかもね.

それからそれから,カンニングがバロスwww
工夫なさすぎて,バロスwww
隣接の2名の答案が全く一緒.
もちろん,間違ってますから,間違い方も一緒.
その間違い方が爆笑もので,二分木の節点削除の問題で,
削除される節点に次節点が移動するわけだが,
次節点が元々の場所に書かれたまま,「ここに移動する」のような矢印が書いてあった.
なんじゃそりゃw
ここまで工夫がないカンニングもすごい.
あまりにもひどすぎて,呼び出しです><
教室会議の話題にも上るかも知れません.なむ~.

それから,少し高度なヒソヒソ話法を用いた3人組は,
伝達の道中でエントロピーが増加したようで,だんだん解答が乱れていってました.
気づかれてないとでも思ってるのかね.
注意されないからいいと思ってるのかね.
そんなことも自分で理解できないような人は,期末試験でも同様の行為を行って,
当該セメスタの全単位剥奪されてしまえばいいのに!
しればいいのに!

2007年06月12日

2007年度情メゼミ第1,2回説明会

本日の3,4時限目に研究室でゼミ説明会を行いました.
ご参加いただいた3年生の皆様,ありがとうございました.

3時限目は強敵の濱本研とバッティングした割りには,20名の参加があって,ビックリ.
てっきり,数名くらいしか来ないものかと思ってた.
そんな強敵の濱本研は40名近く集まってましたが・・・

4時限目は宮地研とバッティングしていたんですが,
宮地研は敢えて辻研の日程に被せているという事実を知りました.
辻研に被せてくるとは・・・
4時限目も20名の参加があって,盛況でした.

説明会ではオレも発表させていただきました.
研究の話は4時限目のオープニングトークだけで,それ以外は全くしませんでした.
真面目な話に疲れ切った皆様に,笑いを提供するのがオレの役目!
辻研が情メで最先端の研究を行っていることがお分かり頂けたことでしょう.

第3回は15日金曜日の15:15~15:45です.場所は辻研究室.
最終回となりますので,ふるってご参加下さい.
なお,19日火曜日の13:30~13:45に追加公演が行われます.
院生のみで行われる非公式な説明会です.
きっと,全3回の説明会よりもコアな話が聞けると思います.
是非,ご参加下さい.

2007年06月09日

2007年度情報メディアゼミナール募集

information media seminar

6月11日~25日まで,5セメスタ生以上を対象にした情報メディアゼミナールの説明会が行われます.
当研究室でも説明会が行われます.

第1回
日時:6月12日(火) 3時限目 13:30~14:00
場所:9号館2階 情報メディア第3研究室(辻研究室)
第2回
日時:6月12日(火) 4時限目 15:15~15:45
場所:9号館2階 情報メディア第3研究室(辻研究室)
第3回
日時:6月15日(金) 4時限目 15:15~15:45
場所:9号館2階 情報メディア第3研究室(辻研究室)

案内ページも準備されているので,ご参照ください.

なお,濱本研と第1回の時間帯が同じです.困った.
宮地研とは第2回と第3回が同じ時間帯です.困った.
矢澤研とも金曜日の日程が同じです.困った.

それにしても,同じ日に2回も説明会をやるとか,
説明会期間前半で全3回の全てを消費してしまうとか,戦略がでたらめです.
それについて,ボスに問いただしたところ,「19日は忙しいんだよ」といわれた.
っておい!
ゼミ説明会は卒研生と院生がやるんだから,関係ないじゃん!!

そんな内紛が巻き起こったりしていますが,是非とも辻研の説明会に足をお運びください.
私も全3回ともプレゼンテーションさせていただきます.
情メの闇を暴く!

2007年06月04日

対外用パワーポイントデザインテンプレート

だいぶ前から使っているので,学外の発表等で見かけたことがある方もいるかと思います.
東海大学のロゴをあしらったパワーポイントのデザインテンプレートです.
もちろん,ロゴの使用許諾なんてとってないし,大学公認のテンプレートでもない.
使用許諾を得るつもりもないし,公認に認定してもらおうなんて微塵も考えていない.
にも関わらず,勝手に配布してみる.

東海大学対外用パワーポイントデザインテンプレート(非公認)をダウンロード
PowerPoint2003で作成しました.

苦情が聞こえてきたら,即行でエントリーごと無かったことにします.

大学のプロモーション活動も研究活動の一環ですよね?
そうでなければ,研究業績に優れた教員ばかりを集めたりしませんよね?
優れた研究を学会などで発表すれば,学校の知名度も上がりますよね?
でも,プロモーション向けのテンプレートなんて,準備されてないんです.
大手企業はそういうテンプレートがあるのに・・・
大学も準備すればいいのにね!

何故論理思考ができないのか?

前回のレポートは以下のような課題であった.

でたらめな正の整数を10個入力したとき,n番目の値がn+1番目の値よりも大きかった回数を数えたい.

出題の意図としては,
・正の整数を10個入力するので,配列.
・正の整数を10個入力するので,forループ.
・大小比較をするので,if条件判定.
・数えるという概念.
を確認したい.

「うまく動かない」と質問してきた学生が数名いた.
その大半がほぼ共通する問題を共有していた.
それぞれ異なるプログラムで,細かいニュアンスは違うが,以下のようなプログラムだ.


#include <stdio.h>
void main(void)
{
  int i,a[10],c=0;
  for(i=0;i<10;i++)
  {
    scanf("%d",&a[i]);
    if(a[i]>a[i+1]) c++;
  }
  printf("%d\n",c);
}

確かに,配列を作成し,10個の整数を入力し,2つの隣り合う配列要素を比較し,条件に合うものを数えている.
が.全く要件を満たしていない.
何故これが正しく動くと思うのだろうか.
これはプログラミングセンス以前の問題であると考える.

a[i]を入力したときに,a[i+1]がまだ決まっていないという事実に気付かない.意識しない.
そもそも,出題文をそのままプログラムに起こせばいいのだから,
「でたらめな正の整数を10個入力」→「n番目の値とn+1番目の値を比較」→「条件に合えば数える」
と思考できるはずなのだが,それがどうやらできない.
これはアルゴリズムの問題なので,プログラミングの問題ではない.

課題の下には例が書かれている.
オレ「この例だと結果はいくつになるの?」
学生「・・・(数えてる)・・・4です」
オレ「どうやって4ってわかったの?」
学生「ぇ?」
ここで止まってしまう.
どうやってその問題を解いたのかを説明できない.
今まさに,自らがそれを行っていたのにも関わらずだ.
オレ「今,君はどうやってこれが4だってわかったの?」
学生「1,2,3,4」
オレ「うん.だから,どうやって数えたの?」
学生「・・・・・・」
何も考えていないのだ.
何故そうするのか?何故そうなるのか?
「何故」が足りなさすぎる.

もう1つ.
彼らは優しすぎるようだ.
コンピュータに仕事をさせるのは可哀想だと思っているようだ.
なるべくforの回数を減らしたいらしいし,メモリも節約したいらしい.
なんだか,ものすごく高度なことですよね.
その結果が,入力しながら無理矢理比較するという発想.
無茶苦茶.
これは今年に限った話ではなく,論理思考できない人全般に共通するのだが,
複数のforを書こうとしない.
多重ループとかではなく,独立に複数のfor.
「100個のデータを入力し,それを並び替える」
というプログラムを1つのforで解決しようと四苦八苦する.
問題を細かく分割して,個々に考えればいいのにね.
小さな小さな処理の連続でプログラムはできあがるのにね.
それが関数プログラミングなのに,いまいちそれが伝わってない.
やっぱり,入学してすぐにプログラミングを教えることは無謀なんだと思う.
先にやるか同時にやるか,とにかく,デ構アルゴとかコ基を知らないことには・・・

それから,考えずにプログラムを書いてる人もいる.
オレ「これは?この命令は何をするために書いたの?」
学生「・・・わかりません」
オレ「オレもわかりません」
自分で書いたプログラムなんだから,何かの意図があって書いたはずなのに,わからないらしい.
書いているうちに忘れてしまうのだろうか?スタック領域が狭いなぁ・・・
わからないものを書いたんだったら,わからない動作をしても仕方がない.
わからないものを「正しく直してくれ」と言われても,それは無理な相談だ.
「これこれこうしたい」とか「こうなるはず」とか,何か意図がないとどうしようもない.

あと,よくやるやり取り.
学生はムカッとしてるかもしれないが,それがプログラミングというもの.
学生「この結果,合ってますか?」
オレ「うん.合ってるよ.君の書いたプログラム通りに動いてるよ」
学生「え?でも,先生の答えと違うんですけど・・・」
オレ「この結果は君が書いたプログラムの動作として,何も間違ってないよ」
類似のやりとりに「これ,どこが間違ってますか?」というのもある.
この質問はエラーがない状態で,期待の結果が得られないときによく出る.
しかしながら,「間違っている」という以上,「正しい」結果があるはずであるが,
どうなれば「正しい」のかを示せない学生がいっぱいいる.
「正しい」状態がわからないのに,現状は「間違っている」と認識している.
不可思議だ.
総じて,「何をしたいのか?」「どういう考えをしたのか?」「どうしたいのか?」を示せないなら,答えない.
それを無くして,学生が求めているものをTAが提示してしまっては,答えをばらまいているのと同じ.
それは勉強でも学習でもなんでもない,解答の流布である.


結論:
自分が何をしているのかを考える.
論理思考を心がける.っていうか,できるようにする.
勉強をする気があるなら,アグレッシブに.
自己主張はハッキリと.
聞くときは聞く,勉強するときは勉強する,寝るときは寝る,メリハリを付ける.

プログラミングができない学生の大半は,プログラミング以前の問題を抱えています.
それを解決しない限り,何回再履修したって取れません.
ずーっと前から学科主任に苦情を申し立ててるけど,一向に改善されません.
論理思考は理系の基礎中の基礎なんだから,それができないとなれば,
その影響は計り知れないという事実をなかなか受け入れてくれない.
「プログラミングをやりながら身につけよう」なんて甘い考えが通用しない事実から目を背ける.
本学科の教育カリキュラムに乗っかってれば,ちゃんと勉強できるなんて考えてはいけません.
自学自習が大学教育の基本です.決断するのは自分自身.
あ.そういう意味では,大学教育の真髄を実践しているのか.
もちろん,皮肉.

2007年06月02日

2007年度春学期プ実中間速報

過度の期待をしてはいけなかった.
中間の結果を踏まえて奮起してくれればいいけど・・・


200706031320追記:
まだ採点はされていないだろうから,正確な結果ではないが,
試験中に巡回して見回した限りでは,昨年度とほぼ同等の成果である.
これは良いことではなく,悪いこと.

例によって例の如く,大問2に各小問2の構成.
大問1はプログラムの実行結果を書く問題(トレース能力)で,
もう1問はプログラムを作成する問題.

問1において,トレース能力がほとんどないという事実がわかる.
多重forの中でifの二択でprintf(書式付出力)するという問題.
現在のループカウンタがいくつであるのかを追えない.
書式付出力でどのような出力になるのかを意識していない.
改行のエスケープシーケンスがどのような効果をもたらすかを知らない.
だから,できない.
問題をそのまま一例として載せよう.
変数名とか括弧の位置が違うかもしれないが,本質は同じ.


#include <stdio.h>
void main(void)
{
  int i;
  for(i=0;i<5;i++)
  {
    if(i%2==1) printf("?\n\n");
    else printf("##");
  }
}

次に,救いの言葉も見つからないのが,プログラムを作成する問2である.
小問が2問出題されているが,2問ともに過去の授業レポート課題そのままである.
授業レポートということは,次回の最初に解答例と説明を行っている.
つまり,過去にやった問題であり,かつ,答えも分かっている.
なのに,何故できない?
どれ程に授業を聞いておらず,どれ程に試験勉強をしていなかったかが,明るみに出る.
こういう結果を目の当たりにすれば,TAが居ようと居まいと,教員がどのような教え方をしようと,
単純に学生の学力が低いだけであるということがありありと証明される.


最早,中間試験の成績が悪いのは「含み」であるような気がする.
あれほどに簡単なテストができないという事実を突きつけて,
「このままではダメだ」と思わせることができれば,成功だろうか.
高校と大学が全然違うという実感を持ってもらわないと困る.
何度も何度も,予習復習の重要性を解いているのだが・・・
分からないのであれば,身をもって体感してもらうしかない.
これで分からないのであれば,それはそれで仕方がない.

なお,プ実に関しては,中間試験がヒドイ点数(たとえ0点だとしても)でも,期末で挽回できます.
是非とも,結果にめげることなく,成し遂げていただきたいものです.
諦めるのは簡単.
事実を受け入れれば良いだけだから.

2007年05月24日

これが受講生のやる気度合い

デ解(6A生対象)における受講生の着席状況です.

070523_seat.png

わかりにくい図で申し訳ない.
グリッドの交点が座席です.
交点が青くなっていれば,そこに学生が座っていることを表しています.
縦軸は教室の奥行きで,一番上が教師卓に近い側で,下が一番後ろです.
縦軸のA-Fが2回繰り返されているのは,A教室とB教室の2部屋連結だからです.
A教室とB教室の間にはスクリーンがあるので,B教室からA教室にいる先生は見えません.
同様にして,A教室にいる先生からB教室にいる学生は見えません.
横軸2-11は左右方向の座席番号で,2が窓側,11が廊下側です.

傾向:
B教室はほぼ満席.
廊下側の席はほぼ満席.

「スクリーンが遠くてよく見えない!A教室の後ろに座るなら,B教室の前に座りたい!」
こんな意見が出るかもしれませんが,A教室はスカスカですので,B教室に行かなくても平気.
さらに言えば,今年度から授業支援ソフトウェアが導入されたので,
教師卓の映像を各PCに送信することができるようになりました.
よって,スクリーンなんて見えなくても良いんです.
各自のPCモニタを見てくれれば良いんです.
だから,スクリーンから遠い席でも大丈夫です.

ということは,何故,先生が見えない(先生から見えない)B教室を選択するのか.
ボクニハリカイデキマセン.

これが受講生のやる気を推し量る1つのパラメータです.
どうですか?


200705241206追記:
図を作成するための元データが間違っていたので,作り直しました.

2007年05月23日

続「声をかけない」

前エントリーの続編.
Kakku Tips: TAはこうあるべきだ?にインスパイア.

自分が正しいと思うことをやればいい.
絶対に正しいことなんてない.
もしも,絶対に正しいことがあるのならば,議論になり得ない.
色々な背景があって,色々な考え方がある.
議論をするためには,持論と異なる価値観が必要だ.

論1「質問したくてもできない学生に対して,TAから声を掛ける」
論2「求めなくては与えられないことを学ばせるために,声はかけない」

この2つを論じ合えばいい.
そして,どうするべきかを議論すればいい.

何かが正しくて,それ以外は正しくないということはない.
だから,オレは批判する.
「この世界に希望をもつためには批判し続けることこそが必要だ」

私は「自ら進んで学生に声を掛けること」を絶対にしない

これは私の意思表明であり,皆にこうしろと言ってるわけではない.
「自ら進んで学生に声を掛けること」は私の思想に合わないだけであって,それ自体がダメではない.
ただ,ただ単に,私は「自ら進んで学生に声を掛けること」を絶対にしないだけである.

あのような注意書きで,思想が揺らぐような軽い気持ちでTAをやってなどいない.
もっというならば,あの程度の注意書きで行動を改めるようなTAはTAに相応しくない.
教育を軽んじている.
誰も彼もが教育をできるわけではない.
大学院生ならば教育者として適任でもなければ,優秀な人間が教育者として適任でもない.
教育に対して熱意を持っているものが,適任者だ.
だから,優れた研究者が教育者として適任かどうかはわからない.
高等教育に対する皮肉だよ.知ればいいのに!

2007年05月21日

私は「自ら進んで学生に声を掛けること」を絶対にしない

(3) 自ら進んで学生に声を掛けること。質問したくてもできない学生が多くいます。できたら,そのような学生にもTAから声を掛けて分からない点を聞き出すような工夫をお願いします。

全くそうは思わない.

質問ができないというのはどういうことか?
恥ずかしいからか?かっこ悪いからか?
「聞くは一時の恥,聞かぬは一生の恥」
勝手に一生恥じていればいい.
大学は義務教育ではないので,能動的に学ぶ気持ちがないのであれば,
教える側だって能動的に学ばせる必要はない.
「わからない.でも学びたい!」という学生はすくい上げるべきだが,
「わからない.でもいいや!」という学生なんて時間の無駄.
「精神的に向上心のないものは馬鹿だ」(夏目漱石:こころ

質問をしてこない学生に声をかけるデメリットを考える.
デメリットなんてないと考えているとしたら,相当なエゴだ.

一般的に考えて,質問ができない学生は引っ込み思案の学生である.
前に出ようとしない,自分を出そうとしない,密かな存在でありたい.
「あぁ,質問したいけど,恥ずかしくてできない」
そんな学生にTAが声をかけたとしよう.
この学生はどう感じるだろうか.
「あぁ,TAさんはちゃんとみんなのことを見てくれているんだ」
これは良い面.
「手を挙げなくてもTAが見に来てくれる.その時に質問すればいい」
と考えたらどうなるか.
引っ込み思案がさらに引っ込む.
ましてや,TAは決してその学生だけを見ているわけではなく,クラス全体を見ている.
手を挙げている学生を後にして,手を挙げていない学生を見て回ることは有り得ない.
とすれば,引っ込み思案の学生のところに行く機会は恒久的になくなるかもしれない.

常識的に考えて,手を挙げない学生は以下のように分類できる.
1. 質問をする必要がないほど理解している学生(優秀型)
2. 引っ込み思案の学生(受動型)
3. 出席していることに価値があると信じている学生(無気力型)

優秀型はいいんです.放って置いても自学自習します.
無気力型もいいんです.学ぶ気がない学生を相手にする気はありません.
TAにうるさく言われるのは,彼らにとっても不本意でしょう.
単位を落とす学生を生暖かく励まし,中退しないようにうまく取り扱い,
留年させて,その分の超過授業料を得るのが,私学の本質でしょうか?
↑これは皮肉ですよ.
悔しいと思ったら,奮起してしっかり卒業してください.

問題になるのは受動型だ.
手を挙げないだけで,質問したいことを抱えていることが多々だ.
そんなことは知っている.百も承知である.
だが,彼らは質問をため込んでいるわけだ.
手を挙げないわけだから,質問ができないわけだ.
その分の質問をため込んでいる.
そうでなければ,優秀型か無気力型に該当するはずだ.

その受動型の学生に一度声をかけるとどうなるか.
あれもわからない.これもわからない.
質問の嵐になるだろう.
一度声をかけてしまった以上「質問は1つまで」なんて言えない.
やるならとことん,最後まで.
その間に,積極的に手を挙げる向学心の高い学生がいたとしても,
そちらに行くことはできない.

TAの人数が十分にいる少人数教育の状態なら,一人一人に声をかける意味はある.
だが,実際にはTAは2人であり,先生を含めても3人である.
たった3人で,80名程度を相手にするのだ.
単純計算で,1人当たり30名弱を見ることになる.
これ,どんな小・中・高?
しかも,ご存じのように,その30名の能力差はものすごくでかい.
能力差は小学校のそれの比ではない.
このような環境で,全ての学生を等しく扱うことなどできはしない.
もし,等しく学生を扱うことができるというのならば,単位を落とす学生なんて居るはずがない.

私は大抵において極論派の人間だから,ハッキリと述べておく.
手を挙げて質問できない学生は,手を挙げられるようにならなくてはならない.
だから,オレは絶対に自ら声をかけることはしない.
「言われなかったからやらないかった」
「わからなかったけど質問できなかった」
「誰も教えてくれなかった」
「手を挙げるくらいなら分からなくてもいい」
どれもこれも利己的な言い訳であり,他人を理由に逃げている.
こんな学生が増える温床を作ってはいけない.
知りたいこと・聞きたいことがあるなら,自らアクションを起こす必要があると知らしめなくてはならない.
何でもかんでも,受け身でやっていけると思っていることを正さなくてはならない.

何も考えてないとか,「全く分からない」というとか,レポートが出せればいいだけとか,
過程を求めずに結果のみを欲するとか,そういう学生でなければ,必ずお相手します.
誰にでも懇切丁寧に優しく手取り足取り接すればいいというものではない.
そうやって下の学生を甘やかすから,ますます低きに流れることに,何故気がつかない.

勉強を教えるだけが,高等教育である大学の役目なのか?
社会に出て行くに相応しい人格,教養,知識,経験.
そういうことを正しく身につけさせることこそ重要なのではないだろうか.
「自己責任」「自業自得」
学ばせることが,高等教育の役目ではないだろうか.

コンピュータは無能

どこでそういう教育を受けてくるのか,知識を身につけてくるのか分からない.
でも,新入生諸君はこのように考えている.

「コンピュータは万能」
「コンピュータは人間ができないことでもやってのける」

完全な間違いだし,思いこみだし,買い被りすぎだし.
コンピュータを作ったのは人間だし,コンピュータは神ではないのだから,
人間以上でもなければ,万能でもない.

コンピュータは自由意志を持っていないし,感情も持ち合わせていない.
自分で何かを考えて,決断し,実行することはない.
「そんなことはない!勝手にメールチェックするじゃないか!」
そういう反論が来そうな気がする.
その背景を考えたことがないのだろう.幸せだ.
コンピュータ(またはOSもしくはメールソフト)が独断で行った行動ではない.
誰かがそう仕組んだのだ.
その誰かとは誰か.
コンピュータでも神でも何でもない,そのソフトウェアの設計者(作成者)である.

「コンピュータは人間よりも高速に誤り無く計算することができる」
という話は色々な場所で聞いたことがあるだろう.
これは間違っていないのだが,前提が欠如している.
「コンピュータは指示されたことについて人間が行うよりも高速に誤り無く計算することができる」
「指示された」というのはそのようにプログラムが組まれているということ.
コンピュータに対し「こういう動きをしなさい」とコンピュータが理解できる言葉で指示したのだ.
そして,「人間が行うよりも高速」というのは,アルゴリズムの問題.割愛.
「誤り無く」は指示されたことについては誤り無く行う.
ハードウェアやソフトウェアの問題があるかもしれないが,通常は間違えない.
もしも,期待した動作と異なる動作をしたのならば,それはプログラムが間違っている.
コンピュータは常に指示されたことしかこなさない.使えないヤツだ.

プログラムで指示すれば,コンピュータはその通り動くんだ.
ならば「6億円が当たるtotoBIGを買ってこい」という指示は有効だろうか?
いや,有効ではない(反語).
何故ならば,そのような指示が出せないからだ.

プログラムへの指示は命令と呼ばれる.
コンピュータ(MPU)には命令セットというものが存在しており,それ以上のことは一切できない.
C言語においても標準ライブラリで準備されている関数の組み合わせでできないことはできない.
(インラインアセンブラなんてものは秘密)
コンピュータにはできることとできないことがある.
いや,できないことの方が圧倒的に多いんだけどね.

だから「万能」でもなれけば,「人間できないこと」はできない.
単純に「人間でもできるんだけど,単純作業過ぎて苦痛で苦痛で仕方がない」ようなことを
文句も言わず(空冷ファンが唸りを上げるかもしれないが)黙々と実行するのがコンピュータだ.
だがしかし,その「単純すぎて苦痛な仕事」をプログラムに書き起こすのは人間だ.
そして,書き起こすことさえできれば,コンピュータはそれを実行してくれる.
コンピュータとは,なんとわがままで傲慢なヤツなんだ!
自分では何もできないくせに!


プ実における我々の本当の使命は,
「コンピュータが如何に無能であるかを理解させること」
なのかもしれない.

2007年05月17日

2007年度デ構アルゴ中間1回目

こ れ は ひ ど い !

試験監督をしたのだが,問題がひどい.
5問中4問が出題ミス.
あんな問題を出題するくらいなら,中間試験なんてやらないで,講義をやった方がいい.

試験後に学生が,「簡単じゃね?」と話していた.
彼の答案には何か答えが書いてあった.
解答不能の問題に解答らしきものを書いておいて,何が「簡単」だったのか?

それにしても,学生の注意力散漫具合はひどい.
「問題がおかしい」と指摘してきた学生が数名いたが,そのいずれもが問1について.
問3以降の出題ミスを指摘してきた学生は,誰もいなかった.
問5はまだしも,問3は配列要素が未定義だったし,問4は未定義かつ不定の変数が使われていた.
どうやって解答したのかが気になってならない.

世の中には解答できない問題もあるということを忘れないでください.

2007年05月14日

学生の携帯メール

もろ式: 読書日記 - よくあるメール
ARTIFACT@ハテナ系 - ケータイとPCのメールの感覚の違い

あるある.
ウチのボスはよくメールを飛ばす.
全ゼミで言えばいいようなことをメールで飛ばす.
しかも,研究室全員に対して,緊急を要さないようなメールを飛ばす.
そんなにメールを飛ばすのが好きなら,全ゼミの連絡事項をメールにしてくれれば,
どれ程全ゼミの時間が短縮されて,密度の濃い議論ができるだろうか.

閑話休題.
研究室全員に送るようなメールに返信が来るんだ.
メールを送る場合は,学内のメールアドレスに送るのだが,
多くの学生は携帯電話に転送されるように設定しているようだ.
そして,その転送されてきたメールに,携帯でそのまま返信するのだ.
もちろん,返信を書いている携帯のメールアドレスなんて知らないし,
携帯のメールで自分を名乗るなんて非日常的な行為をするわけがない.
結果,謎の返信メールがご到着と相成るわけでございます.

困りましたねぇ・・・
私が使う携帯はauのW41CAなのだが,メールの設定に「差出人名称」という項目があり,
これを設定しておけば,Fromに差出人の名称が挿入されるのだ.
これはauならできるようです.
携帯電話同士で差出人名称のやり取りができないだけで,対PCメールに対しては効果があるだろう.
au以外のキャリアは差出人名称に相当する機能を提供していないのだろうか?

今時は携帯で1000文字のレポートを書く学生もいるようですから,
携帯からPCにメールを送ってくるなとはいいませんが,
あらゆることに無頓着な学生はこういった自己防衛策を展開しておくべきではないでしょうか.


P.S.
携帯のメールアドレスはRFC違反のものもありますので,PCからは携帯宛に送れない場合があります.
携帯は携帯で閉じちゃっててください.
もしくは,PCともちゃんとやり取りできるように,RFCに準拠してください.

2006年度検索班の卒論PDF

今更だが,直し方を見かけたので,渋々と直してみた.

Acrobatで開いてトリミングツールで全頁を一括で同じ範囲で切り抜き。
その後、Acrobatの印刷でページの拡大・縮小を「用紙に合わせる」で印刷する、でどうでしょうか?
Acrobat 7.0 Standardでは、
「ツール」の「高度な編集」の「トリミングツール」で範囲指定してEnter。
その後に出てくるダイアログでページ範囲を設定するわけですね。
あとは印刷するときに「用紙に合わせる」で拡大させる……と。

至って簡単だった.
ちゃんとベクトルデータのまま処理されるんですね.素晴らしい.

で.
これまた今更ながらだが,チラ見しただけだけど,やっぱり酷かった.
指摘した箇所は直ってなかったし,引用文献が特に酷い.
引用文献[4]があっちこっちに出てくるから何かと思いきや,
はてなダイアリーキーワード」って・・・なんじゃそりゃ!
仮にも,「はてなキーワード」から引用したとしても,個々のURIを書くべきである.
情報処理学会論文誌で発表された論文を引用するのに,
引用元として「情報処理学会論文誌」と書いているようなものだ.

で.で.
なんであんなへんちくりんな出力が得られたのかの原因もわかった.
素晴らしきWORD先生の優しさですね.
オレは使ったことがないからわからないけど,WORDの版数管理を使っていたようだ.
前版での修正箇所と修正内容が書かれていて,それが用紙サイズからはみ出ていた.
PDF出力時にはそれも含めてA4に収まるように出力されたのだろう.
だから,そのわずか1箇所のために,全てのページがちっちゃくなったのだ.
出力した時点で気付くだろうに・・・なんたる無関心!
ということは?
製本された卒業論文にも修正箇所に修正内容が書かれているわけだ.
これは完成版と呼べるのだろうか?

まとめると,元のWORDデータがあれば,簡単に作り直すことができたわけだ.
何故,消したのか.なんたる責任放棄!


結局,そこまで気付いてしまったので,拡大トリミングのみのrevise版を作ってやめた.
修正内容のコメントも消せるだろうが,そこまで労を払う必要性が見当たらない.
だって,こんな不完全なもので満足するんだから,作り直したって感謝されないし,誰も読まない.
やるだけ無駄.

2007年05月13日

「全然分かりません」

学生「全然分かりません」

相変わらず丸投げ的な質問をしてくる学生がいる.
といっても,学生がここを見てるとは思えないので,知れ渡ってはいないだろう.

で.
そんな無気力質問をしてくる学生に対して,解答例を提示するのは簡単.
でも,教育として最悪.意味を成さない.

そこで,講義の技術を参考に,良い切り返しを考えました.

4~5人を指名すると「前の人と同じです」という答えが必ず出てきます。その対応は次の通り。
「同じかどうかは私が判断します。紙に書いたとおり、一字一句そのままに読みなさい」

これになぞらえて,こう問い返すことにしました.

「本当に全然分からないの?あの問題はなんて書いてあるの?」

従来は「問題が分からない」と丸投げしてくる学生に対して,問題を音読して差し上げるという方法を採用していた.
しかしながら,今回は一歩踏み込んで,問題を音読させるという方法を試みた.
音読することで,言葉を意識し,考えるようだ.
発声しているから,どこで詰まるとか,どこが分からないとかの情報を汲み取ることができる.
これはこれで一定の効果が期待できるのではないかと思う.

7A生の近況報告

ゴールデンウィークも明けて,五月病が発病することでしょうか?
そんな7A生の近況報告をしてみます.

講義出席状況
遅刻する学生は遅刻するし,休む学生は休む.
基本的に,その辺は変わらないのですが,特筆すべきはその絶対数.
大半の学生は真面目に出席しています.
この出席率は近年稀に見る良さです.
ハッキリ言わせてもらえば,信じられないほどに真面目です.

受講態度
寝る人は寝ます.これは変わらない.
内職している学生はパッと見では見当たりません.
プ実に限定した話をするならば,実習時間は真面目に実習している.
昨年度は実習時間になるとオレンジ色のページを開いている人が多かったが,
今年度は皆無と言っていいほどに,見当たらない.素晴らしい.

気になること
コミュニケーション量が圧倒的に少ないです.
実習中の私語の少なさが,それを物語ります.
良い捉え方をすれば,真面目に実習をしている.
別に,実習中に友達と相談したり,教え合ったりしてはダメではない.
むしろ,それを推奨している.
なのに,静か.
例年なら「あーじゃないこーじゃない」「おー!すげー!」「なんだよそれ!」のような
たわいない会話ながら,コミュニケーションをとっていることはわかるのだが,今年はそれが少ない.
完全にないわけではないが,ハッキリ言って少ない.

また,プログラミングの授業ですから,メチャメチャ得意な学生が数人はいるものです.
一般的に,そういう人の周りには人が群がるものです.
そこで,学生同士で教え合うアクションがあると,全体の成長にもなるし,その学生の成長にもなる.
教えるってことは,それについて教えられる人よりも深い知識が必要です.
教えている内に,さらに理解が深まることもしばしばです.
なのに,今年はそういった風景が見られません.去年も少なかったけど.
これは気になる.

発想法演習
発見的のTAをしていて感じたのだが,打算的な学生が多い.
ブレーンストーミング~KJ法~NM法T型展開をやるのだが,
NM法の段階で打算的な考え方をして,狭い視野に陥ってる班が多かった.
真面目であるが故なのか?失敗のリスクを恐れるからなのか?
とにかく打算的で,全く面白味に欠ける.

また,お互いのコミュニケーションが少ないため,ブレーンストーミングが弱い.
全然アイディアが出てこないし,KJ法の収束もいまいち.
優等生的な結果しか出てこない.
奇抜な発想がどこかへ忘れ去られてしまっている.せっかくの発想法なのに・・・


結論
現在の印象は以下の通り.
・真面目.打算的.
・道を踏み外さない.石橋を叩きすぎ.

真面目ではあるが,もう少しアグレッシブさと自己主張が欲しい.
こういう場合,教員や大学側は,学生の成績が優秀であるならば,満足するべきなのだろうか?

2007年05月06日

後ろに座る学生は教員に厳しく自分に甘く

asahi.com:後ろに座る学生、教員に厳しく自分に甘く 産能大調べ - 教育

概ね同意できます.
どこに座るかと成績の相関性はかなり高いと思う.
直感的に誰もが感じていると思う.
それを明らかにしたという点は評価できる.
引用しながら,ツッコミながら,エントリー化します.

学生にはICカードを渡し、着席時に座席の端末に載せることで、誰がどこに座ったかがわかる。

本学の計算機室に導入された授業支援ソフトウェアで同等のことができます.
本学でも評価を試みる先生はいないのだろうか・・・
オレがやってしまおうか?

後ろだとスクリーンが見づらいから成績が悪いのか、それとも成績が悪いから後ろに行くのか。分析はこれからだ。

どちらかという問題ではない.
はっきりいって,両方とも原因であり,結果.
つまりは,デフレスパイラル状態.
後ろだからスクリーンが見づらいのは事実だし,成績が悪いから授業に消極的で後ろに行くのも事実.
問題なのは,どちらが先なのかということ.
後ろの席に座るから成績が悪くなるのか.
成績が悪いから後ろに座るのか.

逆説的にいけば,この評価を得たクラスで,座席を完全に反転してみて欲しい.
その結果,成績がどのように変化するのかを突き止めて欲しい.
そうしなくてはならない理由は学力の問題があるからだ.

この記事の落ち度は成績と学力を同じものだと考えていることだ.
「学力=学ぼうとする力」が高い学生は,自ずと前に集まる.
逆に,向学心がない学生は,自然と後ろに集まる.
この傾向は経験的に明らかではないだろうか.
つまり,この記事の落ち度は,座る席と成績を直結させているが,その間には学力が関与しているはずだ.
前の席に座る→学力が高い(向学心がある)→勉強をする→成績がよい
後ろの席に座る→学力が低い(向学心がない)→勉強をしない→成績が悪い

サンプル数は少ないが,ほぼ100%的中する話をします.
中間試験は正式な試験ではないので,遅刻者が比較的多い.舐められている.
既に試験は始まっているので,遅刻者は空いてる席に速やかに着席し,受験する.
通常ならば,教室の前から入るので,前の方の席に座るわけだ.
だがしかし,毎回遅刻する学生や演習を真面目にやっていない学生は,
試験に遅刻してきたにもかかわらず,後ろの方の席に座りに行くのだ.
混んでるのに.前が空いてるのに.
私は,学力(=学ぼうとする力)と座る席には強い相関性があると感じています.
統計データはありませんが,経験的にそう感じます.

分かりやすい講義をするために調査を始めた松村教授は「(後ろに座るのは)自分が教員から見えづらいよう、少しでも長い距離を取りたいのかもしれない。でも、見え方は同じなんですがね」と話している。

事実です.
学生は教員がどのような視点で授業を行っているのかを知るべきです.
教壇からの眺めは素晴らしいですよ.
授業に関係ないことをしてる人なんて,一目瞭然です.
マンガを読んでる人なんて,一瞬で分かります.
教科書はそんなに早く読めませんし,そんなに真面目に読みません.目が真剣すぎ.
集団の中で違うことをしている人はすぐに分かります.
木を隠すなら森.
正に,その言葉通りです.目立ちすぎ.

教員に対する評価の話ですが,これは大條先生が既に評価しています.
授業評価アンケートの結果と成績を評価したもの.
アンケート内容は授業の進め方・やり方がどうであるかといったこと.
成績が良い学生は「分かりやすい」「よく理解できる」と回答しているのに対し,
成績が悪い学生は「わかりにくい」「説明がわからない」等と回答している.
しかも,この相関関係はかなり強い.

なお,一部反論があります.
前に座ればいいというものではありません.
私は絶対に1番前には座りません.
あんな受講効率の悪い劣悪な席には座りません.
最適な受講ポジションについては,既に書いているので,ご参照下さい

ところで,私が教員だったら,まず間違いなくこういうだろう.
「なるべく前の方に座って下さい.前が空いてるのに後ろに座る人は向学心がないものと見なします」


200705061208追記:
スラッシュドット ジャパン | 後方に座る学生は成績が悪い

2007年04月25日

全国学力調査の問題と解答

asahi.com:全国学力・学習状況調査 - 教育

全国学力調査の問題と解答が出てました.
明日にでも詳しく書きます.


200704252319追記:
TAの合間を縫って,レビュー用に解いてみました.
以下,結果.

小6国語A:満点
小6国語B:満点
小6算数A:1(2)を間違えたorz
小6算数B:満点

中3国語A:未回答
中3国語B:未回答
中3数学A:11(1)を間違えたorz
中3数学B:満点

自慢するべきスコアじゃない.
小学校からやり直しだな.
レビューまで至ってない.
後日,さらに追記.

2007年04月22日

ゆとりの影響ではない?

昨日は2007年度初のプ実TAを行った.
プ実は2週目なのだが,先週はオーストリアにいたので,出れませんでした.
プ実は学科専門の基礎科目であり,学年全体の学力(=学ぶ力,≠能力)を推し量ることができます.

以下に書くことは,全体の印象であって,個々がどうであるのかという話ではありません.
全体としてそういう雰囲気であるということ.

ハッキリいって,今年は期待できそう.
去年の惨状を目の当たりにしているので,今年も覚悟していたのだが,
学年が変われば雰囲気も変わるようで,昨年の印象とは全く違う.
分かりやすい言葉で形容するならば,真面目.
授業に挑む姿勢が前向きである.
受動的に勉強を「習おう」という姿勢ではなく,
能動的に勉強を「しよう」という姿勢が垣間見られる.

始業時間にはちゃんと揃っているし(当たり前だが・・・),実習中に質問の手がよく挙がる.
分からないことを分からないままにしておかないということは,とても重要なこと.
小さな分からないが累積して,最終的にはちんぷんかんぷんになるわけだ.
テスト直前に基礎中の基礎を質問されると,こっちも困るわけです.
限られた時間の上に,ある特定の学生に時間を占有されるとなると,
オレは構わなくても,それ以外の全ての学生の時間を奪ってしまうわけだ.
閑話休題.
とにかく質問が多い.
「そんなことまで訊くなよ」という質問もあるが,今はそれで構わない.
「同じことを何度も訊いてこなければ」それは「学んでいる」ことに他ならない.

総じて,前向きの学習姿勢は良い影響を及ぼします.
質問が多く出れば,多くの人と話す機会がある.
話す機会があれば,どこがどう分からないのか,どこを不得意としているか,
どの辺を誤解しているのか,などを知ることができる.
知ることができれば,対策を考えることもできるし,授業にフィードバックも可能だ.
そして,学生がそれを理解できたとき,その学生は自分の周りにいる友達にも教えるだろう.
これが繰り返されれば,最終的にみんなが理解し,みんなが先生になる.
これは理想的な状態.
今年の雰囲気はいい.

この話題はNSEC懇親会の時にも挙がった.
全く同じ印象を保坂先生も感じていられたようだ.
保坂先生は昨年度新任となられて,大変苦労された.
その経験と照らし合わせても,今年度はよく見えるようだ.
同様にして,熱田先生と辻先生もそういった印象を受けたようで,安心されたようだ.
確かに,昨年度のような状態が続くようだと,
学科カリキュラムが上手く回らなくなるので,お先真っ暗になってしまうことは目に見えていた.
今年はその流れが断ち切られたので,一安心といったところであろうか.
昨年度は海外留学されていた山本先生に至っては「例年通りでしょ?」という印象のようだ.
そのぐらいに今年度は例年通り.
昨年度は特異点だったのかなぁ・・・


私が感じている学年と学力の関係はこのような感じだ.
070422_graph.png
年々低下しているのは明らかである.
これは全体の印象であるので,個々の学力が低下しているというわけではない.
当然ながら,圧倒的に学力が高い学生も存在する.
しかしながら,全体としては低きに流れている印象を受ける.

そこにきて,昨年は何があったのか,突然にして酷い惨状となってしまった.
ゆとり教育世代であることを事前に知っていた私は,ゆとり教育の影響だと信じ切った.
ただ1つのサンプルを見て,全てを知ったと思った.
僅かに1つのサンプルを見て,全てを知る事なんて,できはしないのだった.
7aは6aに比べて,明らかに前向きであり,学ぼうという意志がある.
本当にゆとり教育が学力低下の原因であるならば,さらに色濃く影響を受けているであろう7aも,
当然ながら学ぶ力のない学生でなくてはならなかった.
だが,違った.
これはどうしたことか.

まず,ゆとり教育が全ての悪であるわけではなさそうだ.
これはマスコミ報道に毒されていたというべきだ.反省.
ゆとり教育の影響を精査するには,もうしばらくの時間が必要だ.

では,何故6aはあれだけ突然にして学力が急速に低下したのか.
こちらの方が解明すべき問題となる.
安易に結論は出せないが,1つには高校教育の努力があるかもしれない.
世間的に「ゆとり教育はダメだ」と言われ続け,それでもカリキュラムの限界で努力を続け,
基礎学力向上を目標として,補習を行っていた高校もあるようだ.
そういった補習の効果が現れているのかもしれない.
もしくは,ゆとり教育に色濃く影響されたからこそ,その真髄をくみ取ることができ,
学力が向上したと考えられないこともない.
これについてはもう少し色々と様子を見ないとわからない.


結論:
7aは例年通りの学力を有している印象を感じる.
6aはもっと頑張りましょう.
最後に繰り返しますが,これは個々がどうこうではなく,全体の印象です.
個々それぞれには学力の高い学生がいます.
6aが全部ダメって話ではありません.あしからず.

RFCを印刷する方法

きっとみんな読んでるRFC
RFCのtxtファイルには制御文字の改ページFF(0x0c)が入っているのだ.
だから,制御文字を解釈できるソフトを使うことで,適切に印刷ができるのだ.

ご存じのように,私の愛用しているテキストエディタはEmEditorなのだが,
こいつは残念なことに制御文字を解釈してくれない.
解釈させる方法があるのかもしれないが,知らない.
あるなら教えてっ!

で.制御文字を解釈してくれるテキストエディタがWindowsには標準装備なんです.
そうです!ワードパッドです!

しかしながら,日本語環境のワードパッドでは,欧文仕様のRFCは上手く印刷できません.
そこで,フォントの調整をしましょう.
以下のように設定すると,快適に印刷できると思います.

フォント:Courier New
フォントサイズ:9pt

enjoy!

2007年04月18日

2007年度春学期TA始動

2007年度春学期のTAが始まりました.
厳密には,先週の土曜日から始まっていたんですが,
海外出張中だったので,今日が初勤務です.
今学期も例年通り,発見的,デ解,プ実です.

今年から発見的とプ実は3クラス編成に変わったので,受講者が少ないです.
少ないといっても,今日の発見的は66人もいたわけですが・・・
少人数の方がきめ細やかな対応ができるのでいいと思います.
特に,発見的に関しては.
その分,TAは4人から2人に減りましたけど・・・

発見的は新1年生が受講対象者だから,まだ真面目.
時間にはキッチリと来てますね.
遅刻者もいたけど,7aかどうかはわからない.
きっとオーバーエイジ枠.

真面目に登校してきていることと,真面目に勉強することは別問題.
眠そうに授業を聞いている.
ノートを持ってきてない人も多数.
今の高校ってどういう教育をしてるのかしら?
それとも,大学に勉強しに来てるわけではない?

午後はデ解.
デ解は2年生対象だから,妙な慣れがある.
相変わらず「TAは何でも知ってる」と勘違いしている学生がいて,
「全部わかりません」的な質問をしてくる.
当然,あしらうわけですが.
考えるというプロセスをすっ飛ばして,結果だけを得ようとするのはダメです.
どこまで考えて,何がわからない.
こういう考えなんだが,何ができない.
ここが何故こうなるのかがわからない.
などなど.
具体的に何がどうだとか,どう考えているとか,そういうのが見えないのは,あしらう.
まだ序盤だから,優しいんですよ.
本当にどうでもいいと思ったら,答えを与えますから.
考える力なんて,身につけさせようと努力しても無駄ですから.
あしらわれてる内は,相手にされてると思ってください.

2007年03月31日

第3回 IS論文執筆ワークショップ

情報処理学会IS研究会第3回 IS論文執筆ワークショップに参加してきました.
会場は専修大学神田キャンパス.
35/41/36.881,139/45/25.818
講師は神沼先生とボス.
参加者は40名程度.きっと,オレが一番若手.

メモ用にノートを持って行ったのだが,必要なかった.
資料が十分に準備されており,片面刷りのため,メモ余白が十分であった.
オレの性格上,メモが別のものに書かれていると,目にしなくなる.
同じ視野の中に,全てが収まっていて欲しいし,同じ場所にあって欲しい.
勉強における理想論としては,ノートが教科書になることである.
しかし,そのためには多大な労力と時間が必要である.
そんなオレは教科書にガンガン書込む派です.

閑話休題.
内容も充実しており,論文をどう書くべきか,どこを重点に書くべきか,
どういう展開が必要か,査読者(読者)はどう見るか,といった話.
やはり,日本語は重要.
理科系の作文技術とか「超」文章法とか読めばいいのに!

ありがたい話が終始して,目がウロコになりました.
ぇ?目からウロコが落ちるの間違いじゃないかって?
残念ながら,そこまでには至りませんでした.
何故か.
全て既知の内容だったから.
何故か.
ボスがいつもしつこく言っている内容だったから.
うーん.
ボスの言うことなんて,右から左の時が多いわけですが,案外身に付いてるんですね.

最後は献体(!?)を利用しての査読練習.
研究会報告と全国大会の2本が準備されていました.
「あなたが査読者だと思って読んで下さい」
と言われましても,限られた時間でそんなポンポンできないわけですよ.
ボクなんて,若輩者ですから><

オレは前から3列目の一番右側に座っていたんだ.
1列目の右側の方から,レビュー内容を発表したんです.
ボス「次はどうしますかね?横行きますか?奥に行きますか?」
って・・・見事に奥に来ましたよ.狙ってたね.
もちろん,3人目として発言しましたよ.
仕返しとばかりに,
オレ「前にいらっしゃる辻先生の研究室でお世話になってます」
と逆襲しておいた.苦笑い.

それにしても,皆さん素晴らしい.
あの短時間にそこまで精読されているとは・・・
査読練習だからだと思うけど,みんな妙に厳しい><
「査読は落とすための試験ではありません」って説明してたのに・・・
みんな全力で粗探しですよ.いや,粗じゃないけど・・・

まとめ
理論はわかった.
後は実践あるのみ.
オレにとっての最大の障壁は時間だろうか.
なかなか書き始めないからなぁ・・・
とりあえず書き始めるって,重要なことです.

2007年03月28日

Heavy Metalはボクを癒す

Technobahn その他: ヘビメタなどの音楽にはリラックス効果がある、英国で論文発表
MTV News | Study Proves That Metalheads Aren't Boneheads
Sky News: It's Heavy Mental Music

ものすごい論文が発表されたものですね.
論文自体を探したんだけど,見つかりません.
論文を見てみたいぞ!

成績が上位5%に入る優秀な生徒の場合に限って、ヘビメタなどの過激な音楽はリラックス効果をもたらすことを突き止めた。

うむ.Heavy Metalをこよなく愛するオレは,成績上位5%に入る優秀な学生ということでいいだろうか?

奇しくも,論文が発表されたのはイギリス.
British Heavy Metalですね.
そして,NWOBHMですね.
つまりは,Iron Maidenということですね.
オレはJudas Priestが好きだけどなぁ・・・

2007年03月14日

今日は数学の日!

スラッシュドット ジャパン | 明日はπの日
3月14日は「数学の日」です!
円周率の公式集 暫定版 Ver. 3.141

ためになります.

2007年03月13日

大学生に対して過保護すぎる

【溶けゆく日本人】過保護が生む堕落(1)「最高学府」が泣いている|生活|生活・健康|Sankei WEB

正にその通りだと思う.
オレは講義で学生と接している程度だから,まだいいだろう.
学年担任の先生方の苦労は計り知れない.
単位を落としたり,履修申告ミスしたり,留年したりすると,
本当に親がガサガサと登場するらしいですからね.
学生が自ら立ち上がって,学生相談室に駆け込むなんて,素晴らしい自主性ですよ.ほんと.

何も,この問題は親子間だけに発生する問題ではない.
「過保護」という言葉は適合しないと思うが,似たようなケースは発生する.
近年の学力二極化傾向があればこそのことかもしれない.
もしかすると,向学心の低下がそれを引き起こしているのかもしれない.
これについては,去年の夏頃から書こう書こうと思っているのだが,
なかなか内容がまとまらずに,公開するに至っていない.
いつになったら書き上げることができるんだろう・・・

2007年03月11日

日本語検定

日本語検定

日本語検定なる新しい検定試験が始まるようだ.
日本人を対象にした日本語検定は初かな?違うかな?

問題を見てみたが,2級でもなんとか戦えそうな気がする.
試験時間が60分らしいので,集中力が途切れることもないだろう.
なお,1級は2級に合格していることが受験条件のようだ.

それにしても,2級の5000円ってのは,ちょっと敷居が高いなぁ・・・
この検定試験が社会からどの程度評価されるのかって話になるのだが,
5000円の価値を発揮するのだろうか?
受けてみたいけど,暫し様子見だろうか.

2007年03月02日

飛び級合格後,退学

速報!
飛び級試験に合格した吉田君が,退学するそうです.
詳しくは,明日以降に書きますsぇcdrvftbyふにj@


200703031402追記:
退学するのは当然なんです.
飛び級試験に合格したということは,学部を卒業することなく,大学院への入学を認められたわけです.
正規ルートならば,来年度は4年次になるわけで,
現状のままだと,学部4年次と大学院修士1年次の二重学籍になるわけですね.
そのため,学部を自主退学する必要性があるんですね.
なんだか,退学ってネガティブな言葉だよなぁ・・・

2007年02月27日

製本原稿焼失

情報通の方は既にご存じかもしれませんが,
製本を依頼していたサンワインサツ(リンクを張りたいけど,どこだかわからない.漢字もわからない)が,
放火に見舞われたそうで,製本原稿および機材一式,要するに全焼したそうです.
本来ならば,速報的に昨日流すべきだったんですが,酔いつぶれてましたw

というわけで,今年の製本された論文はありませーん!

いや,そんなことは絶対に許されませんがね.
しかしながら,依頼していた製本原稿は焼失しているので,
新しく印刷し直して,製本依頼を出すわけですね.
サンワインサツ以外の製本業者に.

しかしながら,その製本業者の選定作業が現在行われている・・・
というか,そもそも補填が行われるのか?とか,不明な点が多すぎ.
今のところ,どうなるのかわかりません!
年度末だからなぁ・・・予算処理がめんどくさいんだろうなぁ・・・

当研究室としましては,別業者に製本依頼をする予定です.
つきましては,卒業式には絶対に間に合いませんので,
製本が完成し次第,送付するという形になるんでしょう.
現在,そういう方向で調整しています.
詳細が決まり次第,先生からメールが飛ぶと思います.

いいですか.悪いのは放火犯ですよ?
先生は悪くないし,サンワインサツも悪くないです.
強いていうならば,学校が悪いですね.
サンワインサツ以外に製本依頼を出せないという癒着体質だから,
こういうトラブルに全ての人が巻き込まれて,てんやわんやになるんです.
東海教育産業が火事で全焼になったら,どうするんだろうね?

さて,そういうわけで,製本依頼に出されていた原稿は焼失しました.
今がチャンスです!
卒論・修論原稿を書き直すチャンスです!
今一度,ご確認下さい.

誤字脱字はありませんか?
口語表現はありませんか?
半角全角の不統一はありませんか?
用語や表現の揺らぎはありませんか?
適切なフォントが使われていますか?
各章間の整合性はとれていますか?

特に,謝辞は1000回くらい見直してください.
謝辞を述べるべき人に,謝辞を述べていますか?
感謝のし忘れはありませんか?
誰の何に対して,謝辞を述べるのですか?明確に書かれていますか?


折角なので,各班に最後のコメント.

QR班:
謝辞を書き直さなくてはならない.絶対だ.
謝辞を送るべき人の名前を間違えているなんて,非礼の極まりだ.
許されることではない.

AC班:
謝辞を書き直すべきだ.誤字がある.許されない.
一度も校閲をしていないので,ツッコミ所満載である.
見て見ぬ振り.

検索班:
フォントにプロポーショナルが使われている.チェックすればいいのに!
謝辞と参考文献の題字がおかしすぎ.
参考文献の書き方が失礼すぎ.
何故,著者の名前が全て書かれていないのか?
予稿集は紙面の都合があるから,「他」と書くわけであり,
卒論には紙面の都合なんて一切無いので,全て書く.
共著者に失礼ではないか.
なんでそうなってるのかわからないのだが,原稿データそのものを確認した方がいいだろう.
ハードコピーがどうなっているのかしらないが,少なくともPDFはおかしい.
修正するべきである.

POGO班:
フォントにプロポーショナルが使われている.チェックすればいいのに!
参考文献の題字がおかしすぎ.
参考文献の書き方が失礼すぎ→検索班に同じ.
3D円グラフは使わないようにって指摘しなかったっけかなぁ??

今川:
参考文献(文献[2])の書き方が失礼→検索班に同じ.

2007年02月27日の小学校勤務

毎週火曜日は給食の日!(ちがっ
今日の給食は何かな?
070227_1250~0001.jpg
ソフトフランスパン,ペンネのトマトソース,白菜のスープ,ブルーベリー&マーガリン.
ソフトフランスパンにブルーベリー&マーガリンを塗って食べます.
それにしても,ペンネのトマトソースは美味しかった!
量もいっぱいあって,大変満足であります!
給食はこれで食べ納めか・・・
やっぱり,来年も補助教員をやるしかないか・・・

1時間目は今日の実験の準備.
今日は4年実験の集大成.
恐らく,最終勤務日に合わせてくれたんだと思います.
2時間目から5時間目まで,4年全クラスを対象に,実験.
「水の変化を調べよう」の冷却実験の派生版.
そう,ジュースを凍らせて,アイスキャンディーを作る実験.
てんてこまいだぜ!

さて,大変なことが判明.
氷が圧倒的に全然足りない.
午前3クラス,午後1クラスの予定だったのだが,
氷が製氷皿で10セットしかないので,2クラスが限界・・・
これは困った!
というわけで,氷を水槽に移して,すごい勢いで氷作成.
すごい勢いといっても,冷凍庫に頑張ってもらうわけですが・・・

アイスキャンディーを作るとはいえ,理科実験なので,理科室の器材を使います.
新品の試験管を出して,念のための煮沸消毒.
070227_1309~0001.jpg
料理してるわけじゃないよ?

2時間目は4組.
氷のストックがないので,節約しながらの実験.
アイスキャンディーの材料として,オレンジジュースとグレープフルーツジュースが準備されてた.
水槽に氷と水と塩を入れて,準備完了.
試験管に割り箸を入れて,そこにジュースを流し込む.
あとは,ひたすらに凍るのを待つだけ.

が.だ.
準備不足が露呈しすぎ.見事に失敗しました.
4組・・・ゴメン・・・
そもそもジュースは水ではないので,0度では凍らない.
凝固点降下させて,ガンガン温度を下げなくてはいけないのだが・・・
他のクラスが控えている上に,氷のストックが少ないので,
氷も塩もジャンジャン投入できなかったのです.
ホントにごめんなさいm(__)m
お詫びに,ジュースを振る舞っておきました.
追実験は後日行われると思います.マジゴメン.

3時間目は2組.
またもや失敗!
4組の失敗に学んで,水槽からビーカーに変更.
ビーカーに試験管を挿すことによって,手で押さえることによる温度上昇を回避.
だがしかし,氷不足には変らないわけで,結局は失敗.
ジュースの量が少なかった子は数人凍っていたが,大半は凍らない・・・
なお,グレープフルーツジュースが凍りました.
オレンジジュースはなかなか凍りません.しぶといなぁ・・・

このままでは4時間目のクラスはとても実験にならない.
そこで,急遽予定変更.
2組を4時間目まで延長して,現存する氷を全投入.
4時間目に実験予定だった3組を5時間目に回して,1組との合同実験に.

この作戦が的中!
とにかく,氷と塩をガンガン使って,凝固点降下を起こせば何とかなります.
おおよそ零下7度くらいあれば,ジュースが凍ります.
テレビでやってるほど,気軽にできる実験じゃねーぜ!
予備実験をして,器材も十分に準備して,準備万端で挑むべきだった.

5時間目は1組と3組の合同実験.人多すぎ.
朝にセットした氷を取り出してみる.
凍ってるものから,半氷のものまで,様々.
でも使うしかないので,全ての氷を取り出す.
前2回の失敗を教訓に,完全なる準備を試みた.
ジュースも試験管も冷蔵庫で冷やしておく!
なんだか卑怯な技っぽいけど,失敗するわけにはいかないのだ!
理科補助教員の名にかけて,全力投球だ!
ビーカーには氷と大量の塩に少量の水を加えて,凝固点降下を起こさせる.

最後の最後にして成功!
ガンガン凍ります.
ジュースを入れて回ってるうちに,最初の方の子は凍ってしまってる.
んー.やはり氷と塩を潤沢に用いれば,不可能はない!
また,あらゆる実験器材を冷やしておいたことも,功を奏しただろうか.
1回でもちゃんと成功して良かった.

4組は残念だったけど,これが実験というもの.
「失敗から学ぶ」「失敗は成功の母」
実験は必ずしも成功しないし,その失敗から学ぶという良い教訓になっただろう.
と偉そうなこと言ってますけど,ホントにごめんなさい.


本日で,小学校勤務が終了となります.
夕方の全体職員会議でご挨拶を致しました.
4ヶ月という短い期間でしたが,大変勉強になりました.
昨日は送別会を開いていただきました.
私如きのために,会を開いていただき,感謝しきりであります.
また,3月末に行われる納め会にもお誘いを頂きました.
もちろん,全力で参加致します.

この貴重な経験は,この先の人生の糧になることでしょう.

2007年02月23日

飛び級試験結果

辻研の3年ゼミ生だった吉田君が,見事に飛び級試験に合格した.
これで,2007年度は4年生ではなく,修士1年生となる.
すばらしいことだ.
まぁ.オレの強力なバックアップがあってこその合格だけどね.
彼を育て上げたのは,僕ですよ!
うそうそ.100%彼の実力です.
オレなんて,ダメ出しして煽るくらいしかやることはありませんでした.

厳密な情報がないので,間違っているかもしれないが,
情報理工学専攻では初の飛び級合格者だと思われる.
彼がパイオニアになってくれたことにより,
今後も優れた学生が積極的に飛び級に挑むことを期待する.

それにしても,入試担当者は賢明な判断を下した.
ボスから伝え聞いた話では,上層部は飛び級に対してかなり慎重だったらしい.
まず,前例がないことに対する合格基準の設定.
飛び級という特殊な条件なので,通常の院試と同じでいいのか,という話.
オレは同じでいいと思うんだけどねぇ・・・
飛び級でも飛び級じゃなくても,それが院試なんだからねぇ.
また,そもそも飛び級制度に対する否定意見もあったそうだ.

なんにしても,前例がないというのがネックだったようだ.
保守的な考え方をする上で,新しいことを導入するときは慎重だ.
だが,制度が確立されている以上,有効に利用するべきである.
オレならば,とりあえず入れてみてから論じよ,と思う.

結果として,合格になったわけだ.
つまりそれは,こういった否定派に対して,グゥの音も出ないような,
非の打ち所がない成績を打ち出したためであろう.
彼を合格させずに,誰を合格させるというのだ!という状況だ.

そんな私も飛び級試験は視野にあった.
専攻主任から「受けてみないか?」と薦められたことはあった.
しかし,チキンな私は断ったのだ.
まず,確実に合格するわけではないということ.
また,合格すると卒研をやることができないこと.
そして,同級生の友達が一気にいなくなるということだ.
そんな理由で,私は受けなかった.
吉田君が飛び級に合格した今でも,私の判断は賢明であったと思う.
考え方の違いである.
飛び級にいったい何を期待するのかということだ.

最後に,院試で入ったため,院授業の先行履修分がありません.
そのため,修了要件を満たすための単位取得がなかなか厳しいでしょう.
なかなか研究室にいる時間が作れず,思うように研究ができないかもしれません.
うまく時間を作って,やりくりしてください.きっとできる.
院生は研究室にいるのが仕事ですよ.
オレはそう思う.


2007200416追記:
Kakku Tips: 大学院合格

教授からは,
>電子情報学部で初めてと思われます
とのお言葉を頂いた.
この快挙は電子情報学部の歴史に残るのではないか?笑(大袈裟杉)

総長賞は無理としても,東海大学新聞には載りたいところだね.
オレを恩師の欄にでも登場させてあげてください.

2007年02月21日

2007年02月21日の小学校勤務

毎週水曜日は給食の日!(ちがっ
昨日は修論発表会だったため,今週は水曜日に振り替えていただきました.
初の水曜日勤務!
今日の給食は何かな?
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ゆきだるまパン,スパゲティナポリタン,メンチカツ.
んー.メンチカツが小さいのう・・・
スパゲティは満足の量ですよ!
給食もいよいよ来週で最後か・・・

1,2時間目は4年生と「ふっとうしたときの泡は何か?」実験.
水蒸気を袋に集めて,冷やして確認するやつ.
500mlのビーカーを使ったんです.一番大きいヤツですね.
今日は理科日和なのか,理科室が2部屋とも使用中なのです.
隣の部屋では5年生がミョウバン結晶を観察してるんです.
さて,そんなとき,こっちの部屋では500mlのビーカーが割れました.
まぁまぁ.ビーカーが割れることなんて,珍しくないです(ぉ
でも,大きいビーカーだったので,かなりの音が聞こえてようです.
あとで5年の理科の先生に「何か割れましたか?すごい音でしたけど」って言われちゃった.
よくあることですよね.

3,4時間目は4年生と「水はあたためつづけるとどうなるか?」実験.
沸点を確認する加熱系実験.
2回目の実験だから,オレの手際がよい♪
そつなく実験サポートをする辺り,プロっぽい.
それにしても,沸騰石ってそんなに面白いものなのだろうか?
沸騰し始めると,温度や水の状態そっちのけで,沸騰石観察してる・・・
観察対象が違うよ!ちゃんと観察して!

5時間目は5年生とテスト返却.
「てこのつりあい」と「もののとけ方」のテストが返却された.
最近の教材業者も大変だなぁって思いましたよ.
オレの頃はテストの裏面はカラーではなかったと記憶している.
裏面は2/3くらいしか問題がなくて,1/3は余白だった記憶がある.
今は全面カラーですよ.
しかも,記憶では余白だった部分に,単元に関連したマンガが描いてあるでやんの!
子供を教育の方向に向けようと必死ですね.大変だ.

今日は色んな先生と色んな話をした.
教育がどうだとか,給食がなんだとか,コネは重要だとか・・・
オレの現状や研究内容や将来とか・・・
家庭菜園トークに華を咲かせてみたりとか・・・
オレ,なんだか多様な人だなw

そんなボク.送別会をしていただけるようです.
なんたること!
ワタクシ如き補助教員身分なのに・・・
感動で前がよく見えません!!!
是非参加させていただきます!!

2007年02月20日

2006年度情理工修論発表会

修論発表会は卒研発表会とは一味も二味も違う.
詰めに卒がなく,さすがは修士といった印象である.
明らかに検討不足であったり,修士足る発表ではないものもありましたが,個別にコメントはしません.
きっと,自分はダメだったと思ってるはず.
学位審査がどうなってるかはしりませんが,これからの糧にしてください.
同じ轍は二度踏まない.

なお,本日は発表会に遅刻したり,簡単に質問できることがなかったので,大人しくしてました.
質問時間が5分以上あって,3件程度の質問が可能だったら,したところです.
しかしながら,先生方とは有意義な質疑ができたと思います.
そういう思い出も大事.

個別にどうこうコメントするようなことはないんですが,
これだけはどうしてもコメントしておかないといけないことがある.
修論発表会は自分一人のためにあるわけではなく,
修論発表会に参加している全ての人のためにあるわけです.
また,学位審査を兼ねている厳粛な場であり,
それを理解した上で場違いな行動をとる感覚が理解できない.
オレが審査員だったら,間違いなく落としている.
発表中に会場にいる一個人に対して,
「これならいいですよね?」
などと話しかけたり,発表と一切関係のないことを表示したり,
学位審査を軽視しているし,常識が無さ過ぎる.
なお,オレに対して言ったわけではないようだが,あれでは良くない.
何も解決していないし,当然ながら抜け道がいっぱいある.
指摘しても考えないなら,無駄な努力なので,何もしません.


さて,吉田君が修論発表会についてコメントしていた.
彼ほどの理解と向学心があると,情メも悪くないと感じる.
所詮は個体に過ぎないんですけどね.
一つのサンプルを見て,全てを知った気になってはいけない.

数あるアカウントを1つでまとめて利用するための暗号プロトコル.

SSOと呼ばれる技術であり,Liberty Allianceが有名.
近年,各企業がLiberty準拠の製品を投入しまくっている.

保持しているアカウント情報を一種の属性と捉えればどうだろう?

どうだろう?
オレもLibertyは勉強し始めた程度で,薄っぺらくしかしらないのだが,
属性情報までもがサーバに管理されてるとは思えないのだが・・・
サービスによって,どのような属性情報が必要とされるかは違う.
そのため,SSOでアクセスするサービス全てに対応する属性情報を保持しているとは考えにくい.
資料が手元にない上に,確認する気もないので,憶測で書くならば,
各サービス提供者が個別に属性情報を持っていると思われる.
重要なのは,その属性情報が個人と結びつかない点である.
Libertyなら仮名方式で認証をしているので,個人とは直接結びつかない.
そのため,属性情報の管理や秘匿などの議論がされていないのだと思っている.
マジでドキュメントを見ながら書いてるわけではないので,勘違い甚だしいかもしれない.
間違ってても,指摘しないでください.ほくそ笑んでおいてください.

個人的に印象深い研究だった.プレゼンも上手く発表に聞き入ってしまった.

彼は上手い.参考にするべきところが多くある.
1を見て,10くらい学ぼう.

10000人の解答結果から難易度を設定した方が正確であるかもしれない?

それは明らか.
そのコストを下げるために,どの程度の人数に問題を解かせれば,
ある程度正しい難易度評価を得られるかという話.

そういえば,IPAの情報処理試験の採点方式も受験者の出来に依存するんじゃなかったっけ?

正解.IRTです.
発表中にも3パラメータロジスティックって話がでてきてたね.

今日改めて痛感したこと.「質疑応答の大切さ」

それがわかれば十分.言うこと無し.
自分の考えることなんて,所詮は自分視点であり,独りよがりに過ぎない.
それを全く別の分野や知識で見つめ直すと,新しい問題点や利点が見つかる.
そのために,多くの人に研究内容を知ってもらい,コメントをもらう必要がある.
自分で何もかもができるんだったら,コミュニケーションなんて要らないよね.
コミュニケーションは重要です.
それが仮に,呑ミュニケーションになったとしてもです.

2007年02月19日

2006年度秋学期TA最終報告

そろそろ成績評価が固まっている頃だろうから,エントリーにしてみる.
なお,この情報は1月末時点での情報であり,確定情報ではありません.
その後,採点ミス集計ミスなどによって,変化があったかもしれません.


プ実
両クラスとも合格率は向上したようです.
しかしながら,それは絶望と同義です.
大條先生はかなり基準を下げたらしい.
何をどういう風にどうしたかなんて,とても書けないが,壮絶に基準を下げたらしい.
その結果,合格率30%程度らしい.
何故?何故に30%??
だって,期末テストに出題される問題は知らされていたんですよ?
「中間テストの中から出題します」
「授業のレポートにしたものをそのまま出します」
なのに,何故0点が十数名もいるんだ?
どういうことだ?
これ以上,何をどうすればいいんだ?
ボクには分かりません.
なお,保坂クラスは40%強だそうだ.


アドプロ
合格率は50%程度.
一言で述べるならば「何故できない?」だ.
期末テストは授業の範囲内,というか最終レポートからそのままだった.
出題4問中2問が最終レポートからの抜粋出題だったにもかかわらず,
しかもその配点が合計で60点であるにもかかわらずだ.

この結果には理由がある.
最終レポートの出来と期末テストの出来には相関があるようだ.
つまり,最終レポートができてないから,期末テストもできてない.
では,何故最終レポートができてないのか?
毎授業の課題を順番にこなしていけばできるのに・・・
何故できないものをできないままにしておくのか?
TA2人が壮絶に暇そうにしているにもかかわらず,何故質問しないのか?
TAを暇死させておきながら,授業がわかりませんなんて,話にならない.
それともなんですか?
TAがアグレッシブに手取り足取り教えて回らないといけないのか?
少なくとも,オレはそういうアシスタントはしない.
なぜなら,考える力が失われ,自主性を無くし,学習意欲が無くなるからだ.

質問する学生はアグレッシブだ.
質問しない学生はパッシブだ.
質問するのが恥ずかしいとかいうやつがいる.
聞くは一時の恥.聞かぬは一生の恥.
一生恥じてればいい.
オレは学習意欲がないものと見なす.
その学生がどんな意欲を持っていようともだ.

それから,興味深い話.
アドプロ受講者に限った話をするならば,6aよりも5aの出来が悪い.
アドプロを受講している6aは,プ実を突破した学生だろう.
プログラミングの基礎を理解しているわけだ.
そういった学生にとって,この授業は簡単すぎた(もしくは理解十分)わけだ.
対して,5aは再履修扱いになる.
何故ならば,5a以前が受講できるアドプロは春開講(来年度から科目廃止)なのだ.
同名科目は受講できないので,春のアドプロは受けていないか,取れなかったかだ.

秋開講のアドプロは本来6a対象科目であるので,6a視点で評価する.
つまり,結論はこうだ.
アドプロのレベル設定は適切.
アドプロが取れないということは,
・プ実の範囲を十分に理解していない
・授業を真面目に受講していない
・わからないことをわからないまま放置した
のいずれかであることが明らかである.


「大学生になるために~理論と実践」「受講の基礎・実習」
「ノートの作り方・実習」「理系のための文章作法と技法」
とかの科目を作ったらどうですかね?
これからの時代,ゆとり教育世代をたたき直さないといけないんですよ.
今までの常識に囚われた教育方法は通用しないんだと思います.
抜本的なカリキュラム改革が必要であると具申いたします.
あ.担当者がいませんか?
ボクやりますんで,雇ってください.

2007年02月14日

2006年度情メ卒研発表会~感想

完全にジリ貧ですね.
誰かがどうにかしないと,どんどんダメになっていくと思います.
それは誰の仕事?
オレの仕事?じゃぁ雇ってくれよ.

総評:
今年の発表も酷かった.
どんどんダメになっていく様をただ眺めるだけなのだろうか?

午前は2パラだったので,まだマシだったのだが,午後の4パラは分散しすぎ.
1セッションに先生が司会を含めて3人しかいないなんて・・・
先生以外の聴講者が質問することなんて,希有稀なことです.
発表者が司会者の研究室だったりするわけで,事実上,質問できるのは2人.
何のために発表するんですか?
活発な議論が交わされない発表なんて,形式上の存在に過ぎない.
そして,発表する側も形式的だと思っているに違いない.
マインドの問題ですね.

確かに,物理的に時間が無いことはわかるが,譲れない一線がある.
それを超えるというなら,やらなければいいのに.
もしくは2日に分けるとか,司会は院生にやらせるとか,発表件数を絞り込むとか・・・
やり方は色々とあるだろうに.
オレは少なくとも,これは譲れない.
10分発表5分質疑.各セッションに先生が4名以上.
できないんなら,やめちゃえよ(堂々と批判)

運営のダメ出しはこの程度にして,発表に関して.
Sセッション(今年はRセッションと呼ぶべき?)はなかなか楽しかった.
もちろん,通常セッションもなかなか良い発表があったよ.
ただ,練習はするべきだし,発表会は発表して終わりじゃない.
我々にとっての常識が,情メにとっては常識ではないらしいのも困る.
常識が常識じゃなくてもいいけど,だとしたら誰かが教えるべき.
暗黙の了解が通じないのが,情メ.
改善を強く要求します.


雑感:
セッションはあくまでセッションです.
1セッションは通常の1講義に相当します.
途中でガヤガヤと入退室をする学生は大変失礼なことです.
特に,退出する学生は,
それ以降に行われる発表には興味が無いと態度で示しているようなものです.
大変不愉快であり,発表者に対して失礼極まりない行動である.
来年度から新社会人になるなんて・・・

PCの交換やパワーポイントの使い方に慣れていないのは,
勉強不足や発表練習不足です.勉強しなさい.させなさい.

卒研生からの質問は数える程度しか目にしなかった.
勇気ある行動であり,(普通だけど,特にここでは)賞賛されるべき行動である.
しかしながら,何のために質問しているのかを忘れてはいけない.
「わからないことを明確にする」「何故そう考えたのか知りたい」「それは何故?」などなど.
重箱の隅を突くような質問や不備を見つけて鬼の首を取ったように質問するのは,一体どのような意味があるのだろうか?
確かに,そういった質問にも意味があるのだが,今回は適切なのだろうか?
話を広げるための質問ではなく,話を萎縮させる質問は,不適切だろう.
他に質問したいと思っている学生がいるかもしれない.配慮するべきです.
質問自体は悪くないのだが,聞き方や場面が適切ではなかった.
もう少し考えられると,よりより質疑ができたものと思われる.

当研究室は会場設営と撤収の担当に割り当てられていたのだが,ちゃんと実施したのだろうか?
大変疑問である.
自分だけが良ければいいと考えている学生がいっぱいだ.


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2007年02月13日

2007年02月13日の小学校勤務

毎週火曜日は給食の日!(ぇ
今日の給食は何かな?
070213_1237~0001.jpg
コッペパン,チョコクリーム,とりのテリ焼き,ヌードルスープ,キウイ.
ふむふむふむ.
このヌードルスープってのはよく出てくるのだが,比較的美味い.
野菜もなかなかに入ってて,満足ですよ.
コッペパンは腹を割って,チョコクリームを塗り塗りします.
なお,キウイは衛生上の問題からか,袋詰めされています.
そこまで衛生に拘る必要性があるのだろうか?
ボクには理解できません.
15年前はむき出しだったよね?

1,2時間目は6年生と「コイルと電磁石」の授業.工作付.
今日でロボドッグを完成させます!
工作が絡んでくると,男の子と女の子で,進度に大差が付きます.
今日も,男子はロボドッグで戦ったりしてるのに,
女子はモーターに苦戦してたり・・・
こういうところで,優しさを見せるのが男だろ!
と今なら思いますが,当時なら間違いなく戦ってましたねw

モーターが回らない!3大原因を大公開します.
1. 磁石が逆
2. ブラシの接触不良
3. 単なる電極の接触不良
例外的なトラブルとしては,グリス塗りすぎってのもありました.
一応,欠席者以外全員のロボドッグが完成しました.良かった良かった.

3,4時間目は4年生と「水の変化を調べよう」の加熱系実験.
300mlのビーカーに,水150ccを入れて,アルミホイルで蓋をします.
アルミホイルの中央に穴を開けて,そこから温度計を中に入れます.
温度計の液溜めが水中かつビーカー底に付かないようにスタンドで吊す.
ビーカーをアルコールランプで熱しつつ,温度の変化を記録する.
いわゆる.温度の上昇が100度で止まっちゃうよね?って実験.

まぁ.100度になんかならないわけですが・・・
実測値は98度程度ですね.
沸点は1hPaごとに約0.027度下がるそうです.
実測値である98度が真値だとすると,実験室の気圧は950hPaになる.嘘っぽい.

温度計にはアルコール温度計(-5~105度)を使ったわけだ.
アルコール温度計は水銀温度計に比べて,誤差が多いのだ.
特に,上限や下限に近いところでは怪しい.
最大±2度程度の誤差がでる可能性は十分にある.
仕方がないことです.

この実験の重点は水の沸点が100度ということではなく,
完全に沸騰(正確には気化)しきるまでは,沸点から温度が上昇しないこと.
冷却系実験と加熱系実験が対となって,
水を冷やしたり暖めたりすると,どんな温度変化を示すか?が重要.
ちゃんとわかってくれたかなぁ・・・

5時間目は4年生と「水の変化を調べよう」の冷却系実験.
先週,別クラスでは2コマでやったのだが,今日は1コマで猛ダッシュ!
そのため,昼休みから準備をしていたのだが,大ピンチ!
食塩が足りない!
もうね.先生がスーパーへ食塩を買いに猛ダッシュですよ.
早めに準備し始めて良かった.
なお,試験管が1本折れました.ビーカーは2つ壊れました.
むー.そんなに簡単に壊さないで欲しいのだ!
お金の問題ではなく,心がけの問題ね.
中身が食塩とか氷とかだから良いけど,
高学年になれば,塩酸や水酸化ナトリウムを使うわけですから・・・
もうちょっと,薬品を扱うという心がけを学んで欲しいです.はい.

6時間目はPCクラブ.
今日は3年生がクラブ見学をしてました.
来年からクラブに入る関係上,見学をしておこうってことみたい.
クラブのリストを見せてもらったけど,色々とあるもんです.
オレも見学しに行きたかったぞ!
料理クラブは何かを作ってたみたいだし・・・つまめたかな?(ぇ

東海大学紀要LaTeXスタイルファイル

なにやら,東海大学紀要のLaTeXスタイルファイルを探している方がおられるようだ.
物好きな人だ・・・
ワードのテンプレートが準備されているのに,敢えて茨の道を選ぶとは.
茨の道を選ぶときは,自分でどうにかするものです.

そんなこといっても仕方がないので,必要でしたら,持って行ってください.

東海大学紀要 LaTeXスタイルファイル

完全にアンオフィシャルだし,どうにかなっても知りません.
必要なパッケージは以下です.
適切に導入してください.

pLaTeX2e 新ドキュメントクラス(jsarticle)
geometry.sty
balance.sty

2007年02月12日

課程博士が規定年限で取れない!

asahi.com:文系の博士号、難しすぎ? 理系の3分の1以下 - 暮らし

対岸の火事ではありませんのだ!
この記事は文系の博士号取得率が理工系の取得率に比べて,圧倒的に低いことを指摘している.
それにしても,工学の授与率も52.8%か・・・
規定年限で博士号を取得するのは,やはり大変な困難がつきまとうものなのだな.

大学が学生に博士号を与える条件は、「自立した研究ができる能力」があること。理系の各分野ではこうした考えが浸透しているが、文系の分野では約120年前の制度発足以来、「功成り名を遂げた人」に与える意識が根強く、理高文低の一因となっている。

「自立した研究ができる能力」というのはよくわかる.
国公立はどうだかしらないが,少なくとも我が研究室は放置プレイである.
放置プレイなどと言ってしまうと誤解を招くのでフォローしておこう.
論文投稿の催促,論文校閲,英文校正,研究室運営の丸投げ,後輩指導の指示,
金銭面のやりくりなどは適切に行われている.
しかしながら,研究についての議論など,博士課程になってから1度もやっていない.
ミーティングと呼ばれるものはあるが,オレが一方的に説明して終わる.
何かの問題に直面しても「それは調べなくちゃいけない」という素晴らしいお言葉を頂くだけだ.
よって,博士課程は自立した研究をさせる場であることは明白だろう.

だが,文系の「功成り名を遂げた人」というのはどうしたことか.
それはあまりにも酷いのではないだろうか.
論文博士ならまだしも,課程博士にそんな条件を求めるとは・・・
博士課程前期から考えて,規定年限5年だろうか.
博論を書く時間が必要なので,正味4年で世に名を知らしめろとでもいうのか?
それはあまりにも文系が可哀想すぎる.
よく考えてくれたまえ.
文系学部生と文系院生の格差が大きすぎるではないか.
文系学部生が真面目に(以下ry

ところで,この記事を取り上げた理由は,文系を哀れむためではない.
文科省を批判するためである.

文科省は05年9月の中央教育審議会(文科相の諮問機関)の答申を受け、大学院教育について学問研究とともに人材育成面にも力点を置く方針を打ち出し、その一環で修業年限内の学位授与を促している。

研究一辺倒だったところから,コースワーキングの充実を図っていることは知っている.
規定年限での学位取得を目標にした指導をしろという話も聞き及んでいる.
しかしながら,ちょっと待って欲しい.
何故そういった議論から,このような結論が導き出されるのだろうか.

同省の担当者は、文系の現状について「ちょっと低すぎる」とし、「どの程度の授与率が適当か、各大学院で考えてほしい」と話している。

授与率を先に決めろと?
授与率を決めた上で,誰に学位を授与するか考えろと?
つまりなにか?
課程博士が50人いて,授与率50%が決定されたら,
25人はどんなに頑張っても学位をもらえないのか?
おかしいだろ.どう考えてもおかしいだろ.

博士の学位を得るに相応しい条件を満足している人に授与するべきだろう.
そうなれば,授与率100%も有り得るだろうし,逆に0%だって有り得る.
なのに何故,授与率を考えなくてはいけないのだろうか?

もし,授与率が確約される時代が来たとしようか.
金持ちは簡単に博士号を取得できることになる.
何故か.
サクラを大量に投入すればいいからだ.
正規博士課程生25人で,授与率50%だったら,サクラを25人投入すればいいのだ.
ほら!おかしな話だろ?
こうやって手に入れた博士号に何の価値があるのだろうか?
ただでさえ,博士号は「足の裏の米粒」だと言われているのに,
こんな状況下では,さらに軽視されてしまうではないか.

文科省がこんな方針を打ち出すもんだから,大学教育がおかしくなるんだ.
プ実みたいに「合格率6割でお願いしたい」とか言われてしまうんだ.
何のための成績評価か.何のための合格基準か.

教育を堕落させてしまっては,未来はない.

2007年02月09日

不完全性定理 数学的体系のあゆみ

Amazon.co.jp: 不完全性定理―数学的体系のあゆみ: 本: 野崎 昭弘

チラ見しただけなんだが,なんだかすごそうな本だ.
文庫本サイズなのに,1100円という常識破りの価格がそのクオリティの高さを物語る.

中盤以降は,思い出したくもない推論が目白押し.
まぁ.推論が出てこないと話が進まないわけだが・・・
ちゃんと読んでないのだが,読んで理解できるのかな?
紙とペンが必要だったりしないだろうか・・・

で.そもそも「不完全性定理」とはなんなのかという話だが,
噛み砕くと「無矛盾な公理系は不完全である」という意味らしい.
これにほんの少しでも興味があるなら,読んでみた方がいいと思う.
なかなか面白そうだぜ?

もうね.正に最初のページからして,メロメロです.
1.1節からして,メロメロです.

私は以前から,「~らしい」と「~である」の区別,もっといえばその間の距離感覚を身につけていることが,「知性ある人」の条件ではないか,と思っている.

涙がチョチョギレそうです.

2007年02月06日

2007年02月06日の小学校勤務

毎週火曜日は給食の日!(ぇ
今日の給食は何かな?
070206_1232~0001.jpg
お楽しみ給食!ktkr!2ヶ月連続!
食べられなかった12月分も含めれば,3ヶ月連続の火曜日!
きつね汁,五目ごはん,さつまいもの天ぷら,シューアイス.
あー.おいしい.すごく美味しい.
全てが美味しい.超幸せ.
これぞお楽しみ給食の醍醐味だ!むん!
ところで,きつね汁にはうどんが入っているので,炭水化物.
五目ごはんはごはんなので,炭水化物.
さつまいもの天ぷらは天ぷらなので,炭水化物.
シューアイスだって,炭水化物.
炭水化物のオンパレードですねっ!

1時間目は3,4時間目の実験準備.
3,4時間目は4年生の「水の変化を調べよう」の冷却系実験.
大まかにどうなるのかっていうグラフを黒板に描いた.
070206_0904~0002.jpg
うまくね?(自画自賛)
凝固点降下用に使う食塩も準備.
070206_0905~0001.jpg
食塩各100グラム.血圧がはみ出ちゃいますねっ!

なお,理科準備室にミョウバン結晶が育成されていた.
070206_0904~0001.jpg
平面結晶ながら,なかなか綺麗な結晶ができていた.
正八面体結晶を作ってみたくなったきた,今日この頃.
空き時間があったら,来週やろうかしら?

2時間目は6年生と「コイルと電磁石」の授業.工作付.
今日はモーターの作成.
早い子は既にロボドッグが動き始めている.
まだの子は,まだまだ.
プラモを組み立てたことがあるか否かの差が大きそうです.
なお,モーターの軸に接触する電極部の構造がいまいち.
ケースカバーを付けると完全に固定される仕組みなのだが,
完全に固定されると接触しなくなるという微妙な角度.
かなりの数を微調整しました.大変だぜぇ.

3,4時間目は4年生と「水の変化を調べよう」の冷却系実験.
ビーカーに水100cc,食塩100グラム,氷300グラムを入れて,凝固点降下させておいて,
試験管に水とストロー付温度計を入れて,温度の変化を調べるってやつ.
これがなかなか難しい.
実験ノートでは2分ごとに温度を調べる指示になっているのだが,
あっという間に凍ってしまい,計測間隔が2分であるが故に,
凝固点を正確に記録できないという大惨事が・・・
ビーカーがくもるし,氷が入っているので,試験管が見にくい.
そのため,試験管内の状態を確認するため,出したり入れたり・・・
そのうち,試験管内の水が凍った状態で,温度計だけを持って持ち上げたため,
その力に耐えられずに,温度計が折れました.
みんな・・・気をつけよう!

午後は理科の授業がなかったので,教材作り第2弾!
前回の教材が好評だったため,5年生理科からも依頼が来ました.
ほら!オレ,大人気じゃん?
では,今日も成果物を並べてみましょう.
なお,ラミネート加工後のものを撮ったので,写りが悪いです.ごめん.

070206_1708~0001.jpg
振り子.どっからどう見ても,振り子.
だって,向かいの席の先生が「今日は振り子ですか?」って聞いてきたもん!
誰がどう見たって,振り子だい!

070206_1709~0002.jpg
その振り子を吊すためのスタンド.
会心の出来だと思うんですが,如何でしょうか?
特に,クリップ部の再現性が無駄に高いです.
マジで,完全に無駄.

070206_1709~0001.jpg
これは説明がいるよね.
長い棒はスロープです.長方形のはブロックです.
何かといいますと,斜面でボールを転がして・・・っていう運動エネルギーの実験用.
うん.どうでもいいね.

070206_1709~0003.jpg
4年実験用の教材も依頼されていたのだが,時間が足りなかった.
これは作成途中なので,また来週.

2007年02月05日

スライドデザイン

Kakku Tips: 辻研卒研発表会

全くその通りである.
後輩に指摘されるなんて,一体どこの班だ.
許し難いな.

「目的 : タグクラウドを用いて注目情報を提示する
こと」

オレならこうする.

「目的 : タグクラウドを用いて注目情報を
提示すること」

意味がある部分で切れ.
もしくは,ほんの少し領域を広くするか,ほんの少し小さいフォントを用いる.
そもそも,1行に収まらないのであれば,適切かどうかを熟考するべきだ.

僕はこんな見え方の良くないスライドを目にしてしまうと
「なんで修正しないんだろう?こうすれば良くなったのに・・・」
なんて考えてしまいその間の発表者のプレゼンは全く耳に入ってこなくなってしまう.

全くだ.
何故,髪型や化粧や服装は気にするのに,スライドのデザインや文章に気を配らないのか.
同じ自己表現であるにもかかわらずだ.
真面目な話をしてる相手の鼻毛が飛び出てるのを見つけてしまったときと同じ感覚だろうか.
気になって気になって仕方がない.どうにかして欲しい.

なお,作成者のパワーポイントでは綺麗に表示されていたかもしれない.
パワーポイントはバージョンによってマージンやなんやかんやの扱いが違うようで,
別バージョンで表示すると,表示が乱れたりするのだ.
これは事実である.たぶん.少なくとも,研究室では何回か目撃している.
だがしかし.それは理由にならない.
発表会前日に発表用PCにデータを入れて,動作確認を取らせているのだから,
動かないとか,うまく表示できないなんていうのは,完全な落ち度である.
どんだけズボラなんだよ.

2006年度研究室発表会を終えて~修論編

AC:
しょっちゅう議論してるから書くことがない.
属性情報の登録と失効の部分はしっかりと整理されていないといけない.
また,優位性を示すのであれば,誰もが納得するような説明や証明が必要だ.
欠点は素直に聞き入れてくれるだろうが,利点に関しては懐疑的に聞いている.
あと,スライドが妙に見にくいのはなんでだろう?
背景のせいかな?よくわからん.


グリッド:
理論研究という言葉を完全に履き違えている.
「理論研究だから実装しなくていい」という発想は解せない.
理論研究はその分野の基礎となる重要な研究であり,
その後において,多くの人に参照されるであろう位置付けにあるものだ.
理論研究を名乗るのであれば,それはそれで構わないが,
それならば理論武装をするべきである.
あんな展開不足・検討不足で「理論研究です」と言われた日には,苦笑いですよ.
是非とも,修論発表会でも「理論研究です」と主張して,
審査員の先生方の怒りを買って下さい.

さて,相も変わらず,何も変っていないようなので,何度でも質問する.
「その前提条件が妥当であるのか?」という質問に,未だに答えはない.
「これは前提条件です」の一点張りで埒が明かないので,仕方なくそっちの土俵で戦ってみた.
あの前提条件下であるならば,システムサーバに計算させればいいだけだ.
高速計算機も低速計算機も信用できないのならば,
唯一信頼できると前提されているシステムサーバを使えばいいことだ.
恐らく,コストは高速計算機>システムサーバ>低速計算機だろうし,
計算速度も高速計算機>システムサーバ>低速計算機だろう.
何故あの前提条件下で,システムサーバを計算に用いるという選択肢を出さないのか.

「卒研とは何が違うのか?」という質問に「全く同じ」と答えていた.
そこで「自分は理論研究で,卒研は実装」だと言っていた.
さらに「実装することで新規性はある」と言っていた.
しかしだ.彼はとんでもない事実を完全に忘れ去っている.
修論にプログラムソースが載っているらしい.
最も重要な新規性の部分が,修論に含まれているらしいのだ.
つまり,卒研に新規性は皆無ということになる.
また,実装を行った卒研生に対する謝辞がないらしい.
立場上書き辛いのはわかるが,自分が選んだ道である.
甘んじて受けなければいけない.


掲示板:
発表中に「これを質問しよう!」と思いついたのだが,
ふとした瞬間に,それが何であったかを忘れてしまった.
健忘症だろうか・・・
しかも,それを思う出そうと集中してしまったため,
発表が記憶に残っていないのである.困った.
過去に院ゼミで発表した内容をベースに考えれば,特に問題はないはず.

「スコアを持った人が突然悪意を持ったら?」という質問は良かった.
恐らく,誰もが感じた疑問点だと思うのだが,説明はされていなかった.
何故,他の卒研生はわからないことをわからないままにしておくのだろうか.
閑話休題.
同様に,スコアの格差が生じた後に発生する荒らし行為は抑えられるだろうが,
掲示板がスタートしたごく初期の期間では上手く機能しない可能性がある.
また,モデレート方式の掲示板は他にもあるので,
そういった先行研究や従来技術との差異がハッキリするとより良い.


RFID:
実はよくわかってない.
アプリケーションの作成は楽しくて良いのだが,
どの辺がアカデミックなのかがわからない.
それはただ単にオレが理解できないだけのことなので,構わない.
質疑で質問したように,盗難防止システムというのは必然なのだろうか?
システムの詳細が展開されておらず,抜け道だらけである.
実現された暁には,ものすごく不便な車が販売されることだろう.
オバタリアン(死語)は怒り狂っちゃうかもね.
盗難防止ステムは取って付けたようなシステムにしか見えず,
個人的には修論に載ってても載ってなくても変らないように思える.
最高速度違反なんちゃらシステムをごり押しする方がいいと思う.


そういや,どの班の卒論の謝辞にも,オレの名前はなかったなぁ.
きっと,校閲は感謝されてないんですね.
「折角書いたのに,書き直しかよ.余計なことしやがって」と思われてるんでしょうね.
まぁ.なんの了解も無しに謝辞に名前が書いてあるよりは,よっぽどマシですが.

2007年02月04日

2006年度研究室発表会を終えて~3年ゼミ編

タグクラウド班:
上出来である.
卒研生は後輩に完全に出し抜かれている事実を謙虚に受け止め,
自らの行いを悔い改めることを期待したいが,まぁ無理だろう.
特殊なプレゼン手法も効果的だった.
院生・OBの評価も高く,「ここまでで一番まともな発表だった」と言わしめた.

さて,褒めるのはここまで.飴と鞭.

Web2.0に組する研究なので,プレゼン手法も斬新なものを取り入れたのはよかったが,
やはり伝統的なプレゼン手法も踏まえなくてはならない.
定番が何故定番になり得たのかを心得ておかなくてはならない.
1スライドの情報量を少なくしているため,論理展開が上手く伝わらない.
また,スライドを補足する形で喋っていくのはいいのだが,
しゃべりが早かったり,要点を押さえていなかったりすると,聞き手は混乱する.
あのプレゼン手法はしゃべりが肝である.要練習.

「鶏大量死」の質問に対する受け答えが悪かった.
質問者は「ある記事タイトルから関係性のある言葉を繋げて作った」と受け取ったようだ.
質問者は「鶏大量死」という語が元記事に存在しているとは考えていなかった.
「宮崎でまた鶏が大量死」という記事タイトルから「鶏大量死」を作り出したと解釈された.
発表者は「宮崎でまた鶏大量死」という記事タイトルが「鶏」「大量」「死」と分解され,
その結果「鶏大量死」としたのだと知っている.当然だ.
そこにギャップがあったので,質疑応答は平行のまま終わった.
つまりは,キーワードを作成する過程が理解されなかったのだ.

確かに,どういう方法でキーワードを作成しているかの説明はあった.
しかしながら,その説明が意味するところを理解されなかったのだ.
ここでは,作成方法を説明するとともに,例を挙げるべきだった.

記事タイトル:「宮崎でまた鶏大量死」
形態素解析:「宮崎」「で」「また」「鶏」「大量」「死」
名詞抽出:「宮崎」「鶏」「大量」「死」
名詞接続:「宮崎」「鶏大量死」

ここで重要なことを言ってみる.
恐らく,多くの人が勘違いしているであろうから,ここに示すことに意味はあるだろう.
この言葉を目にした君!
不幸にもこのブログもこの言葉も知らない人が多くいるだろうから,
ひとりでも多くの人にこれを教えて差し上げてください.

プレゼンは自分が話したいことを話すのではない. 相手が聞きたいことを話すのだ.

とても重要なことです
発表者「アルゴリズムが難しく,プログラムの作成は困難を極めました」
聴講者「そんなことはどうでもいい.で.何ができるのか?」

そんなあなたに書籍を薦めましょう.
Amazon.co.jp: プレゼンテーション・マインド「相手の聞きたいこと」を話せ!: 本: 大島 武
読んだことないけどw

なお,パワーポイントのコツや裏技【プレゼン侍】も非常に役に立ちます.
学術発表向きじゃないものも含まれているけど・・・

2006年度研究室発表会を終えて~卒研編

3人のOBが発表会に参加してくださいました.
といっても,みんなオレの同期だけどorz
なかなか鋭い質問を展開してくださったので,良かったです.

総論:
発表資料の読み合わせは事前にやっておくべき.
pptのチェックは作成者以外が行うべき.
そもそも発表を聞いてない人が多い.
設営・運営・撤収に非協力的.
誰のために発表会を開いているのかを考えるべき.


POGO班:
pptの手抜き加減がありありと見て取れる.
要点が箇条書きになっていないので,何が重要なのかがわからない.
発表時間が超過していたので,調整が必要.
提案方式以前の部分を圧縮する必要があると思う.

検索班:
アニメーションがうざい.
アニメーション待ちでしゃべりが中断するなんて,有り得ない.
「スティーラさんの手法を基にして,詳細展開と実装を行い,新たな推薦方式を提案」
と言っているが,提案方式がなんであるのかが明確ではない.
そもそも,スティーラさんの手法が全く説明されていないので,
どこまでが従来手法で,どこからが提案手法であるのかがサッパリわからない.
いや.実は知ってるけど.新しい推薦方式がないことは.
何もしてないから書けない.
「突っ込まれたくないなぁ・・・」って部分は薄っぺらくなってるから,
聞き手はすぐに「そこは都合が悪い」ということに気付く.
あと,提案手法だと頑なに主張するのは結構ですが,
その提案手法を説明できないというのは,どういう主張なんでしょうか?

QR班:
説明不足.何故それが可能であるのかが全く伝わらない.
ppt作成者や発表者は当然知っているだろうが,聞き手は全く知らない.
自分たちが知っていることを公知の事実として話されても,誰も理解できない.
あと,根拠や結論が飛躍しすぎ.
「何故それが可能であるか」や「何故そう判断するに至ったか」の説明が飛躍しており,
聞き手はわかった気になるが,騙されているにすぎないので,理解できてはいない.

AC班:
検討不足すぎ.何が何やらサッパリわからない.
「何を提案して,何を実現するのか」が全然伝わらない.
会場から「これはこれこれこうするシステムなんですか?」って質問が出たら,
何も伝わってなかったと考えて,ほぼ間違いない.bad.
説明するべき焦点もずれている.
「自分たちはこんなに苦労して作りました!」なんて説明は要りません.
今まで実現不能とされていたものを苦心して実装しました!っていうなら別として・・・

グリッド班:
なかなか良い発表だったが,しゃべりが早かった.聞き取りにくい.
有効数字の質問をしたが,工学的にみて,あの数値は意味を成さない.
単位が[s]で表されていたが,恐らくは[ms]や[μs]を用いるべきだろう.
下の方の値が如何に有効数字であろうとも,必要な値なのだろうか?
「○○に比べて××は△倍の時間がかかっている」ことを示したいのではないか?
とするならば,必要になるのは上の方の値だ.
スケールレベルを揃えて見やすくした方が良い.
数字がいっぱい並んでるだけで,直感的に理解できなくなるのは,ものすごく損.

RFID班:
説得力のあるプレゼンテーション.
学術的にはどうだかわからないけど,つかみはok.
配色は考えた方がいい.暗い会場であの配色は明るすぎる.
電車メソッドをやめた理由が通信距離の問題だったとは・・・
個人的な意見を述べるならば,自動改札にタッチアンドゴーだから,
電車のドア部での通信距離を考慮する必要性があったのだろうか?
映画メソッドも電車メソッドもタッチアンドゴーなら同じだと思う.
ゲート通過後にマナーモードを手動解除できる点からみても,優位性は変らないと思う.

ネコミ班~チャット:
説明不足.論理展開が破綻しているし,話が飛躍しすぎ.
あんまりコメントはない.つまり,そういうこと.

ネコミ班~推薦:
意味不明理解不能.論理破綻しすぎ.
トランスコーディングで最適な推薦ができるらしい.そういう主張.
院生・OBゾーンの誰もが首をかしげる状態.
トランスコーディングにそんな機能があるとは到底思えないのですが・・・
「トランスコーディングをどのように使うのですか?」という質問に対して,
延々とトランスコーディングの説明をされても困る.
しかも,「解像度やビットレートを高速に変換する方法」と説明されても,
それと推薦技術はどう関係するのかがサッパリ理解できません.


まとめ:
何のために発表をするのか.
今までは何ができて,何ができなかったのか.
何をどうするために何を提案するのか.
その結果,一体何がどうなったのか.
スムーズな論理展開がされてないと,聞き手は苦労する.

何度も登場していると思うが,何度読み返してもためになる.必読だ.
東大で学んだ卒論の書き方★論文の書き方

2007年02月02日

論文で用いるフォント

ほとんど全ての研究班に対し,フォントの指摘を行った.

本文:和文は明朝体,英文はセリフ体
題字:和文はゴシック体,英文はサンセリフ体

これらは恐らく,どの論文であっても共通の執筆要項であると思う.
問題なのは,その書体に対し,どのフォントを用いるかということだ.
私はTeXnicianなので,注視したことがない.
なぜなら,明朝体としてRyumin-Light,ゴシック体としてGothicBBB-Medium,
セリフ体としてTimes-Roman,サンセリフ体としてHelveticaが指定される.
この状態でフォントを埋め込まずに作成されたPDFは,適切なフォントで表示されるわけだ.
例えば,WindowsXPである我がPCでは,
明朝体としてMS 明朝,ゴシック体としてMS ゴシック,
セリフ体としてTimesNewRoman,サンセリフ体としてArialが使われる.
だからこそ,私は何の疑問も持たずに,明朝体・ゴシック体・セリフ体・サンセリフ体といったら,
それらのフォントを指すものだと暗に信じ込んでいた.

だが,校閲結果に対して,卒研生から問い合わせを受けた.
「セリフにCentury,サンセリフにCentury Gothicを使いたいんですが」
Century??と思いながら,TimesNewRomanとArialを使うように指示した.
何故そんなことを訊くのかと思い,Wordを立ち上げた.
それはすぐに分かった.
Wordの英文フォントのデフォルトがCenturyだったのだ.
そして,そのすぐ近くにCentury Gothicがあったのだ.

Wordで文章を書く際に,フォントなんか気にしたことがないので,気付かなかった.
そうか・・・Wordで論文を書く際は,体裁もさることながら,フォントにも留意する必要があるのか.
なんと論文書きに適さないソフトウェアなのだろうか(元々,論文書き用ではない).

さて,では結局どんなフォントを用いればいいのだろうか.
電子文書のデファクトスタンダードであるPDFに変換することを考慮すれば,
日本化学会に示されているフォントに従うのが正しいように感じる.
また,WordでPDFを作る際の注意事項では,Centuryのイタリックに問題があることを指摘している.

というわけで,Windowsで論文を書く際は,
明朝体としてMS 明朝,ゴシック体としてMS ゴシック,
セリフ体としてTimesNewRoman,サンセリフ体としてArial,
を用いるのが適切ではないかと考えます.
なお,MS P明朝とMS Pゴシックを用いるなんて,以ての外ですよ?

2007年02月01日

卒論第1版を校閲して

ボスが忙しい忙しいと宣うので,卒論の校閲を行っている.
といっても,正式に校閲を依頼されているわけではなく,ボランティア.
さらにいえば,希望者のみ校閲を行っている.
自ら手を差し伸べるほど,お人好しではないのです.

まずは総論.
論文を書くなんて,初めてのことでしょう.
分からないことがいっぱいあるでしょう.
何故,わからないことをわからないままにしておくのか.
他の様々な論文を読んでもいいし,書き方を調べてもいい
「分からないことは調べない」
「誰かが指摘してくれるのを待つ」
そんな精神が滲み出ています.
書籍として,理科系の作文技術を推薦しておきます.必携.

また,論文の書き方以前の問題として,日本語が不自由すぎる.
オレも美しい日本語を操るわけではないので,偉そうにはいえないのだが,
主語と述語の対応関係はハッキリとさせるべきである.
恐らく,考えて文章を書いていないのだろう.
接続詞であれもこれもとくっつけてしまい,主語がなんであったかを忘れている.
ここに典型的な一例を示す.みんなは平気か?
「本システムは(中略)を提案する」
「本システム」が「提案する」のか??
じゃぁ,あなたは何をしたのか?と小一時間問いつめたい.
正しくはこうだ.
「私たちは(中略)を提案する」
「本稿では(中略)を提案する」
こういった方々には,「超」文章法をお勧めします.必読!

なお,上に挙げた2冊は研究室の書棚に鎮座しております.
昨年度末に駄々をこねて買ってもらったものである.


・QR班
全編校閲済.
提案方式がどのようなものであるのかが明確に書かれていなかった.
実験を行った結果による評価が書かれているのだが,
実験内容の詳細がどこにも書かれていない.
また,評価に至っては,ユーザからの客観的評価と提案者の主観的評価が,
一緒くたに書かれており,評価を濁していた.ヒドイ.
話の論理的な展開がでたらめ.
結文が何故か「卒研をやってみて」的な作文になってた.

・AC班
未校閲.

・POGO班
一部校閲済.
9月にはシステムが完成しており,仕様書・マニュアル類も充実しているので,
卒論も問題なく書き上げているだろうと期待していたのだが,現実は違った.
長い用語を略記するときは,1度示せばよい.
出てくる度に「長い用語(略記)」と繰り返しており,何のための略記か分からない.
文章の論理的な展開が不十分.
「何故?」「なんの?」「なにに?」「誰が?」「どの?」
などを曖昧にしており,誤読の可能性が高い.
ユーザ側からみた利用方法の説明(いわゆる操作マニュアル)と,
システム側からみた機能や構成の説明(いわゆる仕様書)の区別が付いていない.
機能説明をするべき場所に,「こういうときはこうする」的なFAQが書いてある.
未定義の用語が満載で,何を指し示しているのかがわからない.
また,用語や表記法の揺らぎが多すぎる.
MSワードで書いてるんだったら,指摘されるんじゃないのかね?

・検索班
一部校閲済.
謎の空行が大量にあった.
題字と思われるが,節にも項にもなっていない,謎の文字列が大量にあった.
揺らぎもあり,全角・半角の統一も不十分.
カギ括弧付文字列がとにかく多い.それは強調するべき部分か?
箇条書きと思われる部分が,平に書かれている.
口語体や口語表現が多い.
極めつけとして,提案方式を説明する章で,提案方式は説明されていなかった.
一番気になったのは,パラグラフの多さ.
1文しかないパラグラフが大量にあった.
パラグラフについては,以下が参考になる.
パラグラフの書き方 段落のまとめ方 paragraph writing editin
パラグラフを書く
パラグラフ


・まとめ
読まれることを強く意識して書く.
論文であることを意識し,文語体で書く.
主語と述語の関係を意識する.
図表の説明をする.
読者が誤読しない展開で書く.
揺らぎを気にする.
そもそも,しっかりと推敲する.

2007年01月30日

2007年01月30日の小学校勤務

毎週火曜日は給食の日!(ぇ
今日の給食は何かな?
070130_1228~0001.jpg
まるパンスライス,フィッシュポーション,タルタルソース,とり肉のスープ煮,フルーツポンチ.
要するに,マックでいうところのフィレオフィッシュです.
当然ながら,今日も完全に2食分食べてます.
お腹いっぱいすぎorz

今日は臨時朝会.
新しい先生が来るってことなんで,見学しに行く.
保健室の先生が産休を取られるそうです.
替わって新しい保健の先生が臨時でやって参りました.
若い!きっと,オレよりも若い!
弟さんが高校生って言ってたかな?
保健室の先生だから,なかなか話をする機会がないのう・・・

1,2時間目は6年生と「コイルと電磁石」の授業.工作付.
エナメル線からコイルを作成して,電磁石にする授業.
オレ,理科補助として頑張ったよ!
ある児童が,コイルを巻き終えたにもかかわらず,
電磁石にならないという症状で悩んでいた.
真っ先に,接触不良と回路構成を疑うんです.
でも,その子はちゃんとできていたんです.
なんでだろう?
電子工学卒の力を発揮しまくりだよ!
テスタを使って調べまくり.
コイル部の抵抗値を調べると,至極自然な値.
しかし,電流が全く流れない.何故だ?
ピキーン!電磁気学パワー発揮!
コイルをほどいてみると,途中から逆巻きになっていた.
わかるね?打ち消しあっていたんだね.
オレ,頑張った.

プォォォォォォォン! くんれん くんれん
15分休みに突然サイレンが鳴り響いた.
いや,知ってたけど.
児童には知らせていなかったので,抜き打ち避難訓練.
いやー.今時の子供は緊迫感がないね.
防災放送から避難完了まで,8分強だったそうです.
こりゃぁ.本当に火事や地震が起きたときは,大パニックだね.
訓練でちゃんと避難できない人は,本番で避難できるわけありませんよ?

3時間目は6年生と「コイルと電磁石」の授業.工作付.別クラス版.
15分休みの避難訓練の影響をもろに受けて,授業時間が30分しか・・・
小学校って,そういうもんですよね.
このクラスは授業時間が短かったこともあり,目立ったトラブル無し.

4-6時間目は4年生の「変身する水を調べよう」の教材作り.
毎回毎回,黒板に実験器材の絵を描いて説明するのは,時間的に厳しいんです.
かといって,描きっぱなしにはしておけないのです.
そこで,実験器材の絵を描いてください!ってお願いされました.
ふふふ.この画伯級の画力を有するワタクシに依頼するとは・・・
昼休み返上で頑張りました!
その作品群をご覧あれ!

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アルコールランプ
炎とキャップは取り外し可能です.
アルコールランプの火の消し方を確認できます.
素晴らしすぎる出来(自画自賛)

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ビーカーとアルミホイルと試験管3本セット.
アルミホイルの蓋は取り外し可能!
しかも,中央に穴が空いていて,試験管や温度計を挿入可能!リアリティ!
なお,ビーカーを思いの外に大きく描きすぎて,
試験管が中にすっぽり収まっちゃったから,描き直したとか,秘密.

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会心の出来!
漏斗にゴム栓を付けて,ビニール袋を被せたもの.
漏斗側から水蒸気を入れて,ビニール袋を膨らませる実験だ.
最初に右側のしぼんだ絵を描き上げたんだ.
オレ,絵画の神が降臨してきたと思った.
上手いよね?(同意を求める)

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三脚と温度計.
個人的に,三脚の出来に満足しております.
温度計は100度計を再現したつもりです.
実物がないのに,この再現性の高さはスゴイでしょ?(同意を求める)

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え?なんだこれは?って?
どっからどうみても,三脚とビーカーの間に置く金網じゃないですか?
みんなちゃんと理科の実験やってたのか?
ぇ?絵が下手すぎるって?
それは言っちゃあいけねぇ.

最後はこれらをラミネート加工して,使いやすい大きさに回りをカットして,完成.
オレGJ!
べ,べつに,ラミネート加工されたら試験管がアルミホイルに入らなくなって,
作り直したなんてことは,ないんだからねっ!(あった)

2007年01月27日

酸性雨ではげる?

26日の中学校勤務における理科授業での1コマを抜粋.

先生:
日本ではそれ程でもありませんが,酸性雨はヨーロッパの方では深刻な問題になっています.
教科書や資料集にも載ってますね.
このように酸性雨によって銅像が溶けてしまっているんだ.
ところで,酸性雨ではげるっていう話,聞いたことないかな?
酸性雨はその名の通り,酸性の雨だ.
酸性の雨ではげる!こわーい!
なんて,そんなことはありえません.
酸性ではげるんだったら,メリットは大変ですね.
メリットは弱酸性ですから.
あるあるなんですね.

一時期,人間の体にはアルカリ性がいいとされていた時期もありました.
またちょっとすると,酸性がいいといいはじめました.
人間の体は基本的に中性です.体の70%は水ですし,血液も中性です.
先生は中性が一番いいと思うんだ.
でも,世の中には酸性の食べ物もアルカリ性の食べ物もあるんだ.
要するに,極端なのは良くないということだ.
酸性がいいっていったから,酸性ばっかり.
アルカリ性がいいっていったから,アルカリ性ばっかり.
そういう極端なのはやめましょう.
なんでもバランスよくがいいんです.


「あるある」っていう言葉が「嘘っぱち」や「信じてはいけないもの」という意味で使われてました.
生徒も全く違和感なく受け入れてました.
Plutoedと同じですねっ!
もちろん,皮肉だよ.

P.S.
あるある探検隊も無用の被害を受けなければいいが・・・


200701281443追記:
テクトイックス・タブロイド - あるある捏造の影響で「レギュラー」仕事無くなる…あるある
言ってるそばから・・・

2007年01月26日

学位論文というものは

学位論文についてちょっと書いてみようと思う.

学位論文にはページ数の制限は無いはずである.
つまり,あれもこれも,書きたいことを書き尽くして良いのだ.
数百ページに及べば,まとめる能力を疑われますが・・・

例えば,情報処理学会全国大会の予稿は2ページの制約がある.
発表件数が多いため,致し方のないことである.
研究会やシンポジウム等では,4~8ページ程度に緩和されることが多い.
しかしながら,紙面に制約があることには変わりない.
論点を絞って,何を読者に伝えたいのか,発表したいのかを書かなくてはいけない.
紙面に制約がある以上,あれもこれも書くわけにはいかないのだ.
その代わりに,発表機会と質疑応答が準備されている.
発表によって,紙面で書ききれなかった補足を行う.
また,説明不足で伝わりきらなかった点や発表者の想定範囲外のことについて,
発表者と会場との質疑応答で,明確にする機会が与えられているわけだ.

論文誌になれば,その制約は大幅に緩和される.
例えば情報処理学会論文誌の場合,
規定は8ページだが,それを超えることが許されている.
ただし,超えた分については余分にお金を支払う必要があるわけだ.
お金と紙面との相談になるわけだが,制約を取り払う機会があるわけだ.

だがしかし.
学位論文はそれらとは性質が違う.
学位論文にはページ数の制約がない.
どれだけ書いてもいいのだ.
別のいい方をするならば,説明しきれるだけ十分な紙面が与えられているのだ.
卒研発表会や修論発表会があるにも関わらずだ.
これは何故か?

まず1つには,修士論文は修士生活の集大成であるので,
紙面の制約を課すことなく,全てをそこに書いて欲しいという思い.
もう1つには,それが1つの完結した読物として価値を持つように.
ではないかと考える.

学位論文は学位審査で審査員(要するに学科の先生)に読まれる.
そして,審査員は学位論文と発表を基に,学位審査を行うのだ.
こういうことが行われているであろうことは,恐らく想像に難くないだろう.

ここで,こう考えてみたい.
審査員A「なんだこの論文は?何を書いているのかサッパリわからないではないか」
審査員B「このロジックは正しいのか?証明が完全ではないな・・・」
審査員A「どうする?」
審査員B「もう1年やってもらうか」
なんていう事象が発生しないとは限らない.
では,どうするか?

論文は読まれることを前提に書く.
これは当然だ.
読まれない書物に価値がないように,読まれない論文にも価値はない.
論文が読まれないということは,審査されないということに同義である.
学位論文は書けばいいというものではないのだ.

では,学位論文の読者は誰か?
少なくとも審査員(要するに学科の先生)は審査のために読む.
つまり,審査員が読んでもわからないものを書いてはならない.
当然ながら,同じ学科内でも,多種多様な専門をお持ちの先生方がいらっしゃる.
自分が専門とする分野のエキスパート以外が読むことを念頭に置いておかなくてはならない.
特に修士においては,かなり深い領域に突入していることが多く,
同じ専門領域の先生であっても,詳しくは知らないといったことも多々ある.
そういうことを考慮して,誰が読んでもわかるように書かなくてはならない.

自専門領域では当然のことであっても,他領域では違うでしょう.
その読者の理解を助けるために,少しでも情報は提示しておくべきである.
その研究はその領域においては,必然の研究かもしれないが,
他領域の人にとっては,何故その研究が必要であるかがわからないかもしれない.
そのためには,分野の現状と研究背景を説明することは重要だろう.

そんなことをしていたら,あっという間に紙面は埋まっていく.
だから,ページ数に制約がないのである.

・きちんと説明する
・きちんと主張する
・曖昧にしない
・読むために必要な知識は,そこに準備しておく

学位論文は集大成です.


なーんて,偉そうなことを書いてるけど,
学位論文をそういうものだと認識したのは,修士修了後ですよ.
今になって修論を読み返すと,恥ずかしくって恥ずかしくって.
よくもまぁ,こんな拙い文章で満足してたもんだと思います.
修論製本前に校閲したのが,先生と自分だけってのが良くないね.
より良いものを書こうと思ったら,研究に関係がない第三者にチェックしてもらうことです.

学位論文は一生涯残るものなので,しっかりとしたものを仕上げてください.

2007年01月23日

2007年01月23日の小学校勤務

毎週火曜日は給食の日!(ぇ
今日の給食は何かな?
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今日はお楽しみ給食!
キタ━━━━━━m9(゚∀゚ )━━━━━━!!!!
いのししパン,になます,あつぎふうぞうに,とんづけフライ,りんごゼリー.
うん.予想通り,いのししパンはイノシシの形をしているだけだ.
しかも,イノシシだといわれないと認識できない形だったけど・・・
難しいよなぁ・・・
になますは美味しかった.レンコンがちょっと多かったぞ!
あつぎふうぞうにも美味しかったけど,どの辺が厚木風なんだろう・・・
中に団子が入ってたんだけど,白玉みたいでした.もしくは,白玉そのもの.
とんづけフライは美味しかった!でも,冷めてる!
暖かかったら,文句なしだったんだが・・・
厚木の名物だしね.惜しかった.

1時間目は3年生と「自由に動く磁石に他の磁石を近付けたらどうなるか?」の授業.
最近は3年生クラスへの出没率が急上昇中です.
3年生は落ち着いてます.

2時間目は3年生の別クラスで同じ授業.
こっちのクラスは元気が良い.
クラス全体が明るいし,活発だ.良い感じだ.
やっぱりね.
小学生は元気じゃないとダメだよ.そう思う.

3,4時間目は5年生と「もののとけかた」の実験.
水50mlに食塩とホウ酸がどのくらい溶けるのかを調べる実験.
とりあえず,ホウ酸は危険な薬品という扱い.
こぼしたら大騒ぎになる系の説明.
にも関わらず,こぼすこぼす.大丈夫か?
素手で触らないだけましかな.
個人的な感想だけど,女の子はもっとお姉さん気質を前面に出すべきです.
5年生男子はまだまだガキです.
お姉さんパワーを見せつけてあげてください.

5時間目は6年生と「電磁石の性質」の授業.
最後列窓際に,中学ジャージの子がいる.
何かと思ったら,中学からの体験学習だそうです.
お姉さん!
いや,きっと中学でオレを見かけたことあると思うけどね.
ただ,何年生かがわからない.1年じゃないのは間違いない.
あの中学校は学年毎に色が違うんだけど,全部青系なんだよねぇ・・・
いまいち区別が付かない.
おっと,脱線.
さすがに6年生ともなると,なかなかの理解力と知識を持ち合わせてる.
でも,今日はコイルのおもちゃを作る最初の段階だったために,
多少プラモデル工作的な要素がふんだんにあったのだ.
こうなると,女の子は大ピンチですね.
なかなか進まない.
取扱説明書の組み立て方もいまいち読めてない.
難しいのう・・・

6時間目はPCクラブに参加.
次回で本年度のクラブ活動は終わりだそうです.
クラブ活動の成果を残すために,みんなでお絵描き.
色んな子がいるよね.
普通に絵を描く子もいれば,図形ツールで幾何学っぽいの描いたり,
スタンプツールでペタペタして満足したり,
グラデーションをバリバリ描いてみたり・・・
個性ってヤツですね.
オレ,自由に絵を描いていいとかいわれたら,メチャメチャ困るんだろうなぁ・・・
あなただったら,何を描きますか?

知っておきたい情報セキュリティ

JNSA:知っておきたい情報セキュリティ

jnsa.png
簡単すぎた.
「知っておきたい」と題されているところから見て,最低限の基礎知識ということだろう.
満点が取れない人は,セキュリティに関する知識不足があると思って間違いないです.

自分の身は自分で守る!
それがセキュリティの大原則です.

2007年01月20日

2006年度情メ卒研発表会

2006年度の情メ卒研発表会が2/14に執り行われる.
発表会プログラムの最終版が出たようなので,スケジュールを考えてみる.

16-503
09:30-09:45 辻研 RA SNSを用いた地域通貨システム
09:47-10:02 菊池研 RA ウィルスってどの位感染し続けるのかな?
10:04-10:19 菊池研 RA データマイニングアルゴリズム「アプリオリ」と「ID3」の比較
10:21-10:36 菊池研 RA 研究室入退室システムの評価:学校にこなくても卒論は進むのか?
10:38-10:53 菊池研 RA 指紋がキーとなる金庫"Indexed Fuzzy Vault"の開発

16-504
11:05-11:20 濱本研 RC Haptic Interfaceを用いた超音波による組織弾性情報の提示に関する検討
11:22-11:37 濱本研 RC 人工筋肉を利用した反力提示可能なグローブデバイスの開発
11:39-11:54 濱本研 RC 力覚提示デバイスを用いたVR版画シミュレータの開発
11:56-12:11 濱本研 RC 湧過スクリーンとそれを用いたコンテンツ環境に関する検討

16-102
13:45-13:58 片岡研 A 音楽ファイルの不正コピー防止対策の提案

16-503
15:30-15:43 菊池研 A 音声データにおける墨塗り署名ツール“SANI”の開発
15:45-15:58 菊池研 A 提出時刻の改竄を防止するTimeStampシステム“S3”の開発
16:00-16:13 菊池研 A 懸賞サイト登録にするとスパムは来るの?
16:15-16:28 菊池研 A 入退室管理システム“TAG Lion”の開発
16:30-16:43 菊池研 A 電子すかしにおけるマスキング効果の主観評価
16:45-16:58 菊池研 A 情報メディア学科における,ゼミナールエントリーシステムの開発と運用

といったところだろうか.
見に行かないって可能性が大半を占めるわけだが,
見に行くとしたらこのスケジュールだろうか.

菊池研は挑発的な発表タイトルが並んでいて,大変興味をそそられる.
挑発的なタイトルで聴衆を煽るということは,それなりの研究内容が必要だ.
特に,RAセッションに出てくる菊池研の発表は必見だと思われる.
ニヤニヤしながら見よう.

午後は4パラの通常セッションなので,位置取りが難しい.
とりあえず,菊池研を見ておけば良いだろうか.
SUMIの音声版とも言えそうなSANIとS3とスパムの発表には期待してる.

一応,卒研発表会なので,控えめに大人しくしてようと思います.
あまりに会場から質問が出ないときは,僭越ながら発言させていただきます.
質疑応答こそが発表会の醍醐味ですよ.

2007年01月16日

2007年01月16日の小学校勤務

毎週火曜日は給食の日!(ぇ
今日の給食は何かな?
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ソフトめん,ごもくうどん,さつまあげとこんぶの煮物,ぽんかん.
写真を見ればわかると思うが,ソフトめんは既に2つゲットしております.
給食費は1食分しか払ってないがな.
だがしかし,何故だか知らないが,職員室の給食は余りまくった.
さらにソフトめんが配給されたのは,言わずともがな.
「若いんだから!」の一言で片付いてしまう・・・
なんて便利な言葉なんだ!
・・・・・・お腹いっぱいすぎorz

12月のお楽しみ給食は偶然にも火曜日だったのが,
月末だったために勤務予定が無く,食べ損ねていたのだが,神は私を見捨てなかった.
1月のお楽しみ給食は,1/23(火)だ!ktkr!
メニューは,いのししパン,になます,あつぎふうぞうに,とんづけフライ,りんごゼリー.
んー.正月料理?厚木特集?
べ,べつに,ガッカリなんか,してないんだからねっ!


1時間目は3年生と「電気を通すもの,通さないもの」のまとめ.
初めて3年生クラスと授業.
んー.4年某クラスよりも,よっぽど落ち着いてる・・・
おかしいなぁ・・・4年はお兄さんお姉さんなのになぁ・・・
単一乾電池と豆電球で,通電するかどうかを試すだけ.
豆電球が光るか否かがポイントなので,なかなかに難しい.
シャーペンの芯は電気を通さないものになってしまったよorz
オレ,結構頑張ったんだけどね.所詮は1.5Vだ.
いっそのこと,コンセントに突っ込んでやろうかとも思ったけど,
それはそれで,危険な遊びが流行ると困るから,グッと我慢.

2時間目はPC教室で教材準備.
と見せかけて,PC教室が使われていたので,空き時間.
「みんなの意見」は案外正しいを読んでました.

3時間目は3年生と「磁石につくもの,つかないもの」の授業と砂鉄取り実習.
金属の筆箱は磁石につかないものです.
恐らくは,表面がプラかポリでコーティングされてるものと思われます.
オレ「金属なのに,くっつかないねー.なんでだろうねー.」
と探求心を煽ることを言い残してみる.別に何も起きなかったorz
まとめが終わったら,各自磁石を持って,砂場にゴー!
今度は砂鉄取り実習.
いやいやいや.ダメ磁石がいっぱいあるw
磁極反転しちゃってる磁石とか・・・
着磁が甘いですね.
もしくは,保存環境が悪すぎるか.
なお,生徒達は「砂場」と言われて,すぐに駆けていったのだが,
オレにはどこからどこまでが砂場か分からなかったorz

4時間目は3年生と「磁石の性質」の授業.
N極とS極を近付けると・・・N極とN極を近付けると・・・ってやつ.
案の定,ダメ磁石の所為で,おかしな実験結果が出てくる.
でも,それは実験結果だから,致し方ない.
次回,再実験をすると言ってました.
磁石はなぁ・・・磁力を維持させるのが難しいね.

5,6時間目は4年生の「変身する水を調べよう」の予備実験.
先生用教科書に従って実験してみたのだが,時間が掛かりすぎ.
これじゃぁ1時間丸々使ってしまう.説明もまとめもできない!
ということで,本実験に向けた調整をしてみる.
うん.予備実験って大事.
ぶっつけ本番は危険よ♪
今日わかったこと!
古すぎる沸騰石は,沸騰してからブクブク言い始める(意味無し)

2007年01月15日

卒研抄録の校閲をした

今日は卒研抄録の研究室内〆切日だった.
前々から調整してあったように,ボスは多忙を極めている(らしい)ので,
ここは僭越ながら私が校閲させていただくことになったのです.

卒研抄録はA4で僅かに1ページだ.
紙面は限られすぎている.
その限られた紙面に,研究成果を書かなくてはならない.
しかも,抄録を書くことは初めてだろう.
研究についてのプレゼンやレポートを行ったことはあっても,
限られた紙面で書くことは初めてだろう.

さて,本日は7テーマの抄録を校閲した.
各テーマとも真っ赤っかになりました.
いや.別に,日頃の恨み辛みを放ってるわけじゃないですよ?

各テーマに共通して言えることだが,抄録のフォーマットが指定されている以上,
指定されたフォーマットは厳守しなくてはならない.
「本文は明朝」と言われたら,明朝体で書かなくてはならない.絶対だ.
指定されていないことに関しては,慣例と常識の中で自由にやっても良い.
しかしながら,指定されている事項に関しては,厳守しなくてはならない.
何のためのフォーマットだと思っているのか.
それとも,フォーマットを読んでいないのか?

図題・表題の記載位置もでたらめ.
図題は図の下.表題は表の上.常識だ.
他の論文を見れば,すぐに分かりそうなものだが・・・

図も推敲されていない.
恐らく,ディスプレイ上で眺めて満足しているのだろう.
推敲するときは,必ず紙媒体に印刷して行わないといけない.
何故か?
ディスプレイ上ではカラーだが,印刷物は得てしてモノクロである.
モノクロ印刷でも見るに耐える図であるか?
しっかりと確認しなくてはならない部分だ.
カラーがモノクロでどう出力されるのかなんて,考えるのが面倒だ.
だから,私は論文に載せる図を常にグレースケールでしか描かない.楽.

あと,これは重要.
「はじめに」と「おわりに(まとめ)」では同じことを書く.
「はじめに」では,
『○○には××の問題がある.
本研究では××の問題を解決するために,
△△による方法を提案する.』
「おわりに」では,「はじめに」を受けて,その結果を書く.
『本研究では××の問題を解決するために,
△△による方法を提案した.
その結果,□□が▽▽なので,××を改善することができた.』
などとなるわけだ.
これがしっかりと噛み合っていない場合,論点がずれていると思われる.
もしくは,故意にすり替えられている可能性がある.
読み手はいつだって,疑って読んでます.
鵜呑みにしないのが,研究者です.

これも重要.
冒頭で「今回,私たちは○○についての××手法を提案した」・・・
過去形で書くと言うことは,それは既に完了しているのです.
その「××手法」について書くのであれば,それは新しいことであり,
誰もが知らないことなのであるからして,これから知られることであり,過去ではない.
なので,「提案する」のであって,「提案した」のではない.
これから紙面を使って,「××手法」について説明するのである.
その結果,「おわりに」で「××手法を提案した」と書けるのだ.
その辺,勘違いしないように.

あとは,各テーマそれぞれ個別に細々とダメだったんだけど,
そういう細かいことは覚えてないので,書けない.
大筋で間違ってるのは,読むに耐えません.
読まれない=評価されない=成績が付かない=卒業できない
その辺のところも,しっかりと考えて書きましょう.

皆様におかれましては,
東大で学んだ卒論の書き方★論文の書き方
を熟読されることをオススメいたします.

2007年01月14日

2006年度プ実TA終了

授業開始直後で,8人でした.
1時限目終了時点で,26人でした.
授業中のピーク時で,43人でした.
単位,落としちゃえばいいのに.

TAの間では「今年の1年はおかしい」という結論に達しています.
年々学力(ってなんだ?)が低下しているのは感じていたが,
その緩やかな低下をぶち破って,急激な低下を見せたのが6A生だ.

それは学科の各先生方も認知しており,対策を講じているようです.
いや,6Aに対して対策を講じるか,7A以後に対策を施すかって話だが・・・
恐らく,6Aも7Aもあんまり変らないと思う.
6Aと5Aだと,その差は圧倒的なんだけどなぁ・・・
なお,5Aと4Aの差もなかなかですよ.
4Aと3Aはあんまり変らないね.

閑話休題.
学科としては受講者(厳密に言えば成績評価対象者)の6割を合格させたい思惑があるらしい.
でも,現場からしてみれば,そんなことは絶対に不可能だと言いたい.
授業開始時点で8人しかいないのにだよ?
仮に50人が受講していたとして,30人は合格させるんだよ?
授業に来ていないのにだよ?
成績評価対象になるためには,授業の2/3に出席する必要があるのにだよ?
本末転倒ですよ.

もしも,本当に合格率6割にしたいのであれば,以下の方法が必要だ.
・大学の成績評価基準の改悪(合格率6割を基本とした相対評価方式)
・最終目標の簡単化(パソコンの電源を入れられること)
・履修申告予定者に対する事前審査(合格する人しか履修させない)
・賄賂の正当化(研究費の足しにしよう)

何かおかしいでしょ?
おかしいんだよ.
それが今の教育の現場.
やだやだ.
こんなの教育じゃないし,学問を扱う場じゃない.
何のために大学に通ってるの?

2007年01月13日

単位とは

皆さんは単位の定義をご存じだろうか.
ここでいう単位というのは,メートルやグラムのことではなく,
大学の授業科目における単位である.

一単位の授業科目を四十五時間の学修を必要とする内容をもつて構成する

これは大学設置基準第二十一条によって基準が示されている.
つまり,大学設置基準に則って設置された大学ならば,この基準に従っているはずである.
大学設置基準は「日本で大学を設置するのに必要な最低の基準を定めた法令」であるので,
日本の大学で大学設置基準に従っていない大学はないはずである.
つまり,東京大学でも,東海大学でも,この基準以下ということは有り得ない.
1単位は45時間の学修を必要としているのだ.

では,本学のカリキュラムに適用して考えてみよう.
本学はセメスター制を採用している.
1セメスターは15週となっているようだ.
均等配分をするならば,1単位は毎週3時間の学修を要することになる.
授業は90分1コマなので,90分は授業以外に勉強する必要があるわけだ.毎週な.

1単位の科目が少ないからイメージが湧かないだろうか.
では,2単位科目を例に挙げようか.
本学科では,1コマ2単位の科目が多いだろう.
また,1セメスターは15週でも,講義期間は12週相当であるので,それも加味しよう.
2単位を修得するには,90時間の学修を要することになる.
講義が90分1コマで12週行われたとして,1080分.
つまり,18時間だ.
講義以外の学修として,72時間の学修を必要とするようだ.
72時間を15週で均等配分するならば,4.8時間だ.
わかるだろうか?
1コマ2単位を修得するためには,毎週5時間の予習・復習を必要としている.

スケールを変えよう.
本学の1セメスター履修上限は24単位に設定されている.
1セメスタ15週,1コマ90分,2コマ4単位と仮定しよう.
24単位を修得するのに必要な学修時間は,1080時間.
15週で均等配分すると,毎週72時間の学修を要する.
時間リソースは全ての人に平等で,かつ有限であり,不変である.
1週間は168時間である.
実に,1週間の43%は勉強に費やさなくてはならない.

いや,この計算には睡眠時間が考慮されていない.
平均睡眠時間6時間で計算するならば,有効な時間は126時間に減る.
1週間で寝ていない時間が126時間の場合,実に57%の時間は勉強しているのだ.
忘れてはならない.
126時間の中には,トイレ・風呂・登下校時間・着替え・歯磨き・談笑などなど,
そういった諸事に要する時間は全く含まれていない.
逆に考えよう.
毎週72時間の学修が必要なので,残る時間は54時間である.
僅か54時間である.

よく考えていただきたい.
単位の基準がこのようになっている以上,
風邪をひいて寝込んだり,バイトをしたり,遊びに行ったり,サークル活動したり・・・
毎週72時間の学修時間を工面することができなかった場合,
単位を落としたとしても,致し方ないことだとは思わないだろうか.

別に,風邪をひくなとか,バイトをするなとか,遊ぶなとか,常に勉強しろとか,
そういうことを言いたいわけではない.
1単位は45時間の学修を要するが,その内容や質の基準がない.
つまり,誰を基準として45時間分なのかがわからない.
そこはそれ.標準的という言葉で誤魔化されるのだ.
普通ってなんだ?
ですので,当然ながら,45時間も学修せずとも,単位修得に足る学修を得ることは可能である.
その逆もまた然りであり,45時間では不十分かもしれない.
絶対に45時間分の勉強をしなさいと言っているわけではない.
あくまで,45時間相当の勉強をしないならば,単位が取れないかもね,と言っているのだ.

皆さんは自分を見つめ直しましょう.
修得しようとしている単位に見合った勉強をしていますか?
予習・復習をしていますか?
講義の時間だけでは,学修不足ですよ?
自学自習はしていますか?

2007年01月11日

ATOK & 一太郎 presents 第二回全国一斉!日本語テスト

ATOK & 一太郎 presents 第二回全国一斉!日本語テスト

テスト結果 62 点 もうひといき

ダメっ子です.
敬語が苦手のようですorz
もっと頑張ります!

2007年01月02日

ブログは外部記憶装置

304 Not Modified: ブログは思考の外部装置

同調したのでエントリ.

ブログは自分の二次記憶装置,とりわけ外部記憶装置である.
それは脳味噌と呼ばれる一次記憶装置つまりは内部記憶装置より,質も量も劣る.
エッセンスという意味では,二次記憶の方が質は高いだろうか?
忘却可能性を考慮すれば,一次記憶の方が量は少ないだろうか?

ブログを用いる理由なんて,数多あるだろう.
オレは自己表現の場と外部記憶装置として使っている.
ブログを自分の脳の次に位置付ける記憶装置とするならば,これほどに対外的に開かれた表現はない.
「オレの脳を直接スキャンしてくれぇ!」
などと自分の意志やイメージが伝わらないときに叫びたくなることがある.
それ.まさにそれ.
多少の齟齬が発生するとはいえ,
「オレの脳を直接スキャンしてくれぇ!」
などという意味不明なシャウトをするよりも,よっぽど表現している.表現できている.

ブログはオレの思考の一連の流れを形成している.
いや.自己の興味という意味であるならば,ブログよりもSBMだろうか.
自己の表現という意味であるならば,ブログだろう.
だから,ブログとSBMが融合してしまえばいいと常々思ってる.
あ.そのためのはてなダイアリーか.

ブログには自分が今考えたことを書いていきたいと思ってます。 考えたことって、何かに書いておかないと忘れてしまうので。

私も忘れてしまいます.
あまつさえ,今書こうとしたことすらも忘れます.
「忘れてしまうことは,さして重要なことではない」っていう考え方もありますね.
だがしかし,同じ忘れるにしても,どこかに拠所があった方が安心です.

ときどき、同じことを繰り返し言っていることがありますが 気にしないでください。

下さい.

あのときの自分と、今の自分が同じことを考えた。 それだけのことです。

ことです.

そしてそれは、その人にとって非常に大きな財産となると思います。

思います.

だから,今日もブログ.
しょこたん曰く

ブログは『毎日生きた証を残さなきゃ』と焦って書いてた

2006年12月28日

情報処理学会全国大会LaTeXスタイルファイル

ヘタレ系DのBlog: 情報処理学会全国大会TeXスタイル

情報処理学会全国大会向けのLaTeXスタイルファイルを公開することにします.

情報処理学会全国大会向けLaTeXスタイルファイルをダウンロード

使い方はサンプルを見ていただければわかると思います.
でたらめな作りでごめんなさい.

関連:
同志社大学・大学院論文用スタイルファイル

2006年12月21日

「超一流」の言葉の繊細さ

朝日新聞2006年12月19日付朝刊19面より,スクラップ転載.
061219_asahi.png

何も超一流に限った話ではない.
何もアスリートに限った話ではない.

自分の世界と自分とは異なる他人の世界を
貧弱なコミュニケーションツールである「言葉」で共通化するためには,
確実な意思疎通が必要だということ.

貧弱で,曖昧で,儚く拙い,「言葉」を用いて意思疎通を行うためには,
そこで用いる「言葉」一つ一つに厳密な定義を与え,共有し合うしかない.
これは何も不思議なことではない.


あなたはよく分からない「言葉」を知った気分で使う.
あなたはよく分からない「言葉」を分かった振りして聞く.

「言葉」を用いるコミュニケーションで,
あなたはあなたではない誰かのことをどれだけ正しく理解していますか.
齟齬が発生してはいませんか.

2006年12月19日

Modern No Guard Tactics

サイバー・ノーガード戦法が時代遅れになったのか,世界標準になったのかは知らないが,
サイバー上のノーガード戦法とはいえ,それを展開するのはリアル世界の住人だ.

恐らく,ノーガード戦法自体が,現代人の思考にマッチしているのだろう.
だから一般的に流行したのだろうと考えられる.
言い換えれば,同じ思考をする人間であれば,ノーガード戦法を知らなくても,
自ずとその戦法にたどり着くものと推測される.

昨日,リアル世界でノーガード戦法による攻撃を受けたので,
どのような事例であるかを後学のために記しておこうと思う.

研究室前の廊下に紙書類が落ちていたのだ.
いや.置いてあったのかもしれないし,そこが提出場所なのかもしれないが,
最早私が持つ良識や常識では推し量れない世界がそこにはあるのだが.
きっと落ちていたのだと思う.そうだと信じたい.

そして,私はそれを拾い上げたのだ.
最近は道路や教室に何かが落ちていても,無関心の人が多い.
ましてや,ポイ捨て戦法が蔓延しているので,相反事象だ.
現に,私が拾い上げたということは,それまでの研究室の出入り状況から考えて,
かなり長いこと放置されていたものと容易に想像される.
それはいいんです.
周りの人間がどれだけ良識・常識を持ち合わせていなくても,
低きに流れずに,自らの信念を貫き通せば良いだけなのです.

私は紙書類がゴミであるのか落とし物であるのかを精査した.
最近はプリントされたものがプリンタの排紙口に置きっぱなしにされ,
必要なものかと思いきや「それはもう要らない」と言われたりする.
要らないものはプリントしても放置すれば,誰かが片付けるという思考.
一種のノーガード戦法であるものと思われる.
そういったコミュニティの中にいるので,必要そうな書類であっても,ゴミであるという可能性もあるのだ.

精査をしていたところ,紙書類の持ち主(と思われる)に「勝手に見るな」と取り上げられた.
廊下という公共の場にあり,恐らく多数の人間の目に晒されていたと思われるのに,
拾い上げた人に対しては「勝手に見るな」という.
これは明らかに釣りであり,典型的なノーガード戦法である.
つまりは,拾ってはいけなかったのだ.

落とし物を拾って礼を言われるならまだしも,いや何も言われないのが最近の標準か?
しかしながら,落とし物を拾って怒られるとは思いませんでした.

2006年12月17日

教員の「教育能力」向上?

asahi.com:教員の教育能力向上研修、全大学に義務づけ 文科省 - 暮らし

ほうほうほう.
文科省は何故こういうことをいけしゃーしゃーと言えるのだろうか.
問題は中央省庁で起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ!

全国大学生活協同組合連合会の調査(05年、9900人が回答)では、授業に不満を持つ学生は55%。

これは恐らく正しい結果だと思います.
ウチの大学でアンケートを採っても,こうなると思いますよ.
でも,この結果を受けて,

文科省は大学全体の教育力の底上げが必要だと判断

という判断をする理由がわからない.
文科省は学生が授業に不満を持つ原因の全ては,教員にあると考えているわけだな.
やれやれ.

確かに,大学には教員として相応しくない人もいる.
それは大学が最高学府であると共に,研究機関を兼ねているからであると思う.

勉強を教えるだけではダメ.研究もできなくてはならない.

そうなんです.
教育もできて,研究もできる教員ならいいんです.
でも,少なくとも,その2つを同時に満たす教員があまりにも少ない.
少なくともウチの大学においては,研究最優先だろう.
なんでそう考えるかって?
「その分野で社会的に活躍している人」を採用していますからね.
教育なんて二の次ですよ.

この話の結論は,教育に特化しているボクを採用して見ませんか?
研究一辺倒ではなく,教育にも力を入れてみませんか.
っていう大学の問いかけで終わるんだけど,本題はそっちじゃない.

教員に対しても同様のアンケートを採ってみたら如何だろうか.
「あなたの授業を受講する学生に不満はありますか?」
って.
恐らく,受講する学生に不満を持つ教員は,ほぼ100%だと思います.

平然と遅刻をしてくる,しかも言い訳をする.
自分から勉強しようとしない,言われたことは渋々やる.
だから,演習でやった問題の類似問題や発展問題は解けない.
「テストは簡単にしてください」「単位を下さい」「難しすぎます」
こんな受講態度がなってない学生を相手にして,不満がない教員なんていない.

いいですか.
学生が授業に不満を持つことはいいことです.
教員だって完璧ではありませんから,至らない点があるかもしれません.
「黒板の字が小さい」「黒板を消すのが早い」「声が小さい」などなど.
改善することで,授業の質がさらに向上するような不満は吐露すべきでしょう.
しかしながら,肝心なことを忘れてはいけません.
何が不満なのか?
「単位をくれない」「テストが難しい」「出席が厳しい」
「土曜1限はつらい」「寝てると怒られる」「喋ってると怒られる」
「予習復習がめんどくさい」「宿題が多い」
こんなのは問題外ですよ?
学生の不満の大部分って,そんなところでしょ.

文科省はそういう部分をわかっててやっていますか?


蛇足:
大学教員には小中高のような教員免許はありません.
大学教員の質は誰が保証しますか?
大学教員の適正は誰が判断しますか?
ライセンス制にしろとはいいませんが,その辺の評価はハッキリとやるべきです.
研究はすごいけど,授業は下手な先生だっているんです.
そういう先生の授業で,学生は不満を持つんじゃないでしょうか.
そういう研究者的な教員は,ゼミを充実させればいいんだと思います.
普通の学科開講科目に出てこなくたっていいじゃないですか.
そう思いませんか?

2006年12月12日

これは教育の放棄?

小学校に勤務するようになって,職員室に入り浸れるので,
色々な裏事情やらなんやらかんやらが伝わってくる.
小学校勤務前からそうだと考えていたが,改めて実感した.

小学校で全員に平等に教育を施すなんて,到底無理.

職員室内では職員の皆様の涙ぐましい努力があるんです.
授業に集中できず,フラフラと教室を歩き回ったり,
周りの子にちょっかい出したり,授業の邪魔してみたり・・・
大変なんですよ.
現象はそんな感じだけど,その分類は様々で,
叱れば反省するとか,叱ってもダメとか,周りの影響でそうなってるだけとか・・・
学級担任だけじゃ,全然回りません.
校長・教頭・教務・学習室担任・こころの相談室・地域ボランティアと三位一体どころじゃないですよ.

オレが思うにはですね.
小学校の役目は,勉強をさせることじゃないと思うんです.
小学校は社会の中で生活をしていくための基礎を作るんだと思う.
躾もそうだし,マナーもルールもそういうものだし,道徳もそう.

どう考えても,授業時間数と学習範囲が全然かみ合わないんですよ.
時間的に詰め込みすぎだし,やり方として無理がある.
近年のゆとり教育の影響で,現場は四苦八苦しているようで,
授業に重きを置くせいで,授業中に騒ぐ生徒がいても,きちんと指導できない.
だって,担任は1人でしょ?
叱ってる間,誰が授業進めるの?
言い訳じゃないけど,現場は悪くない.
無理だよ.

つまり,そんな状況下でも勉強できる子は伸びる.
周りに影響されて集中できない子は伸びない.
結果,近年良く言われている二極化傾向になるのだと思う.

責任感,自立心,躾,礼儀,協調性などなど.
小学校ではそういった面を重視すべきだと思うんです.
結果,勉強が置き去りになっても,構わないと思う.
時間は絶対的に有限です.
あれもこれもと全部を得ることはできません.
取捨選択が必要になるでしょう.

これって,教育の放棄ですか?

2006年12月12日の小学校勤務

毎週火曜日は給食の日!(ぇ
今日の給食は何かな?
061212_1240~0001.jpg
まるパンスライス,ヒレカツ,しろいんげんのミネストローネ,コーンポテト,ミルメーク
今はコーヒー牛乳とかないみたいですよ?
このミルメークっていう液体を牛乳にブチューって入れると,コーヒー牛乳味になるの.
スゴイ時代ですよ.
しかも,妙においしかったw


1時間目は5年生と「小数と小数のかけ算・割り算」の授業.算数.
先生は淡々と授業を進める中,ついていけない子に重点指導.
だいたいにして,計算ができない子は,計算ができないんじゃなくて,しない.
めんどくさがって途中式を書かなかったり,計算過程をすっ飛ばすので,
脳内記憶バッファがオーバーして,御破算となるのです.
ちゃんと全てを書いていれば,どこで間違えたかは,自分で気付く.
今日はそれで計算できたけど,きっとまたできなくなる.
一度染みついたものから脱却するのは難しい.

2時間目は4年生と「分度器と角度」の授業.算数.
いやいやいや.もう完全にオレ.4-2だよ.
全然違和感がないw
やけに空きの机が多いと思ったら,4年生の算数は2クラスに別れるらしい.
個別クラスと通常クラス.
個別クラスはできない子が集まってるのかと思いきや,そうでもないらしい.
どうやって分けてるのかはわからなかった.
それでも,20人程度のところに先生が2人いれば,比較的いい勉強ができる.
やっぱり,小学校で40人に勉強を教えるなんて,無理だよ.
クラス全体に目が行き届きませんよ.

3時間目は4年生の「空気を暖める」実験.理科.
誰がなんといおうと4-2.完全に4-2だw
ビーカーにアルミ箔で蓋をして,隙間から青雲の煙を注入.
ビーカーの端をアルコールランプで暖めて,対流を見るって実験.
もっと大きい容れ物でやると,もっとわかりやすいんだけどね.
そんな器材ありませんorz

4時間目は4年生と「分度器と角度」の授業.今度は個別クラス.算数.
児童数と学級数の関係上,個別クラスは廊下を区切って作った場所.
寒い!寒い!!寒い!!!
子供達はへっちゃらみたいです.元気だ.
2種類の三角定規(あの定番のヤツ)を使って,角と角を足したり引いたりする.
はっきり言って,引き算ができない.
2桁-2桁で桁下がりが起きる計算が全然ダメ.
60-45=25とか,衝撃的.
4年生なのになぁ・・・

5時間目は4年生と「エクセルでグラフを描く」の授業.PC教室.国語.
なんで国語の授業で,エクセルを使ってグラフを描いてるのかは不明.
きっと,国語の時間にPC教室が空いてたからだと,勝手に判断.
内容は何かのアンケートを集計するってやつ.
ちなみに,このクラスは今日の4時間目に初めて入ったクラス.
なのに,噂が充満しているらしく,「ドクター先生」と呼ばれる.
なんだそりゃw

6時間目はPCクラブに参加.
クラブは5,6年生対象らしく,4年生に入ってばっかりなので,
あまり面識がないと思いきや,普通に「ドクター先生」でしたorz
なにそれ?それで統一されてるのかしら?


これで2006年の小学校勤務は終了.
来週のお楽しみ給食を羨みつつ,2007年の勤務に思いを馳せます.

あーそうそう.
3年生はキリンビバレッジへ工場見学しにいってました.
いいなぁ・・・ってマジで思った.
2年生は大根を収穫してきたらしく,下駄箱が大変なことになってました.
ぇ?サバイバル迷彩下駄箱?(察しろ

2006年12月11日

平成18年度NW試験 不合格

先々月に受験したテクニカル(ネットワーク)試験の結果です.

h18nw.png

残念でした.
敗因を述べると,勉強不足です.
いやいや.勉強不足とかいうと,
「落ちたけど,勉強しなかったからしかたねーじゃん」
って言ってるみたいに聞こえるから,いやだ.

オレは試験勉強をすることなく,実力を出し切って合格することに意味を見いだしている.
そのため今回の不合格は,合格に十分なスキルが整っていなかったということだろう.
日々勉強を続けなくてはいけないということですね.
もう受けないかも知れないけど,勉強はし続けるぞ!
えいおー!

2006年12月08日

ニワトリの解剖後に残った足

今日は中学校勤務でした.
先週末に定期試験が行われた関係で,今週はイベント的な授業が行われていたようだ.
1年生は有機物と無機物の実験として,焼肉をしたらしい.
2年生は解剖実験で,ニワトリを解体したらしい.
うぅぅ・・・オイラがいない間に楽しそうなことしちゃって!
ずるい!ずるい!!オレもやりたかった・・・

解体されたニワトリは,先生が美味しく頂いたそうです.
そして,その残りというか実験教材として,ニワトリの足がありました.
061208_1531~0001.jpg
この足には腱も残っていて,その腱で筋肉が動く様子が観察できます.
これは良い教材だと思います.
生ものなので,保存しておけないのが残念でならない.

とりあえず,動く様子をムービーに収めてみました.
上手く撮れてませんが,その辺は勘弁してください.
職員室でニワトリの足をいじってるだけで,十分に怪しい人ですから!

ニワトリの足を腱で操る様子(3GPP2 1.32MB)

なお,上の腱を引っ張ると足が開いて,下の腱を引っ張ると足が閉じます.
楽しいです.

英検とThe World of GOLDEN EGGSのコラボ?

本日は中学校勤務でした.
廊下の至る所に,英検受験を促すポスターが張り出されていました.

061208_1617~0001.jpg

ちょw
2ch+YouTube人気を博したThe World of GOLDEN EGGSとのコラボ!?
中学生にとってはポピュラーなんでしょうか?
英語の先生に聞こうかと思ったけど,勇気が出ませんでしたorz

英検って・・・こういう英語を目指してたの??

2006年12月05日

2006年12月05日の小学校勤務

毎週火曜日は給食の日!(ぇ
今日の給食は何かな?
061205_1245~0001.jpg
ホットメン,みそラーメン,パオズ,杏仁フルーツ.

おおお!ラーメン!懐かしい・・・
この妙な麺が美味いんだよね.
懐かしい思い出です.

さて,今月の献立表をじっくりと観察してきました.
なんと,再来週19日はお楽しみ給食です!
やったー!ついにヒット!!お楽しみ給食!
今月は12月・・・もちろんクリスマスフェアだ!
メニューはフライドチキン,コンソメスープ,ピラフ,クリスマスケーキ
あー!来たね.来た来た!さすがはお楽しみ給食だ!
超楽しみだぜぇ!
・・・・・・
でも,勤務表には19日がなかった・・・
ぁれ??

なお,明日は5年生が収穫祭で餅つきをやるそうです.
ぁれ?
明日は勤務日じゃないなぁ・・・
なんだか,色んなことに運がありませんorz


今日も今日とて,実験補助☆
1時間目は6年生の「水中置換法で二酸化炭素を集める」実験.
ペットボトルに二酸化炭素を集めて,蓋を閉めて,シェイクシェイク!
炭酸水ができた!って実験.簡単.
ただね.
頑丈なペットボトルだと凹まないから,水に二酸化炭素が溶けにくいです.
それ以外は難なし.

2時間目は後片づけ.
ビーカーを洗ったり,ピペットを洗ったり,試験管を洗ったり.
水仕事は手荒れの原因!

3時間目は6年生の「水中置換法で二酸化炭素を集める」実験.別クラス版.
このクラスは少し遅れていたらしく,気体がとけている水溶液の観察付.
アンモニア水と塩酸の匂いを嗅いでみるのでした・・・
アンモニアはくせぇ!
鼻が曲がるでやんす.

4時間目は4年生の「金属を熱して熱の伝わり方を見る」実験.
銅板にろうを塗って,アルコールランプで下から炙ると・・・って実験.
なかなか楽しいけど,ろうの純度が悪いらしく,煤が出まくり.
理科室が煙くなっちゃいました.

5,6時間目は4年生の「金属を熱して熱の伝わり方を見る」実験の準備.
鉄棒にマッチ棒を等間隔に3本,ろうでくっつけていくんです.
この棒の端を熱すると・・・マッチが順番に落ちていくって仕掛け.
これがまためんどくさいんだ.
なかなかマッチ棒がくっつかなくて・・・
苦労しました.

2006年12月03日

プ実(再)中間結果

眠いので速報的に.

0~9点が全体の40%です.
春学期よりは改善しているようですが,喜べません.
また,実に89%の学生が0~59点に分布しています.
合格点が60点のハズですから,今回も素敵な結果が期待できそうです.

なお,受験者は54名いたようですが,
1時限目の時点では10名程度しかおらず,
1時限目終了時点で25名程度でした.
全く反省しない学生は,ジャンジャン単位を落として,
学校にお金を献上してくれればいいんだと思います.
必要悪です.

2006年11月30日

一目で全く解らないコンピュータセキュリティ

AAで図解!ずばり一目で全く解らないコンピュータセキュリティ

すごい!すごい!!すごい!!!
ゼロデイとパストラバーサルはガチですね.
サニタイズはイイ感じです.

平成18年度NW試験 午後解答

情報処理推進機構:情報処理技術者試験センター:問題冊子・配点割合・解答例

オフィシャルの解答例が出たので,ちょっと答え合わせ.

・・・・・・午後IIのバカぁ!!

合否発表は12/11(月)だ!

2006年11月28日

プログラマがC言語を学ぶ理由

404 Blog Not Found:プログラマがC言語を学ぶべきたった一つの理由
Geekなぺーじ:プログラマがC言語を学ぶべき10の理由

この「○○が××な10の理由」ってやつは,常々考えさせられる.
「自分が存在しても良い10の理由」とか自問自答したら,なんだか悲しい結果が出てきそう.

閑話休題.
プログラマじゃないし,プログラマ志望でもないから,よくわからない.

C言語がわかれば、あなた用のプログラミング言語を書くことが出来るから

ってのは,明らかにプログラマ視点ですね.
僕たちのような,自らのアルゴリズムが正しいか検証するためにプログラムを叩く人間とは違います.
僕らがプログラムを使う理由は検証目的なので,
行おうとしているプログラムを最も高効率に書くことができる言語を選ぶだけです.

といいつつも,やっぱり習うのはC言語なので,Cで書くことが多いわけですが・・・
論文に載せるときはpascalで書くし,セキュリティ系で多倍長整数が必要になればjavaを使うし,
手っ取り早くGUIが欲しければVBで書いちゃったり,web系ならperlやPHPとかね.
得手不得手を把握して,適切な言語を選んで使っちゃう僕らは,プログラマではないよね.

情メは一応プログラマを育てる意識もあるような学科なので,
何かの参考になればと思いながら,エントリ投稿.

2006年11月28日の小学校勤務

毎週火曜日は給食の日!(ぇ
今日の給食は何かな?
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せわりコッペパン,ツナサンド,ミートボールのスープ煮,デザート!

デザートがでたー!
ぶどうゼリー!給食大好き!
やっぱあれよね.
たまに出るデザートの嬉しいこと嬉しいこと・・・
小学生の頃を思い出します.
欠席がいると余るんですよね.えぇ.
あとは・・・わかるな?


今日も今日とて,1時間目~6時間目まで,フル実験補助☆
1,2時間目は6年生の「塩酸と水酸化ナトリウム水溶液で金属を溶かす」実験.
塩酸は3mol/l,水酸化ナトリウム水溶液は2mol/l.
そんなに強くないけど,両方とも危険な薬品であることを説明.
運良く(?),オレは昨日プリンタ用紙で指を切って絆創膏をしていたのだ.
生徒「その指,どうしたんですか?」
オレ「塩酸で溶けちゃったんだよ」
生徒「えーこわいー」
理科では危険な薬品を使うんだよっと.
理科室でふざけてると危ないよ的教育.
オレ,ナイス怪我☆

3,4時間目は4年生の「水と空気の膨張率を比べる」実験.
丸形フラスコにゴム栓+ガラス管を付けたものを2つ準備.
片方には色水,もう片方には空気のみ.
わかりやすいように,空気のみの方にはガラス管の途中にコーヒーゼリーを設置.
食べちゃダメだよw
フラスコに熱湯を掛けると,すぽぽぽーんって実験.
同様にして,水と空気を2:1くらいにして,同じく熱湯を掛けると・・・
噴水みたいにしゅぽぽぽーんって実験.
楽しいー♪理科っぽくない理科w

5時間目は6年生の「塩酸で金属を溶かしてみよう」実験.
ビーカーに張ったアルミホイルを塩酸で溶かす実験なんだけど,
なんだかとってもスゲー上手くいかない.
溶けるには溶けるんだけど,塩酸がこぼれるまくる.
アルミホイルが多少くちゃくちゃになってると,そこから伝ってこぼれちゃう.
むむむ.塩酸め・・・奥が深いわ.
ちなみに,溶かした金属はアルミと鉄と銅.
試薬は3mol/l塩酸.
はい.溶けなかった金属はどれでしょうか?(50点)

6時間目は4年生の「水と空気の膨張率を比べる」実験.別クラス版.
前実験の再トライで,鉄球を熱する実験を再演.
2分強熱し続けて,成功.良かった良かった.
実験自体は3,4時間目と同じ.
ただ,1コマしかないので,急ぎ足.
ほとんどダイジェスト.
やっぱり,実験は2コマ欲しいですよね.


最後に,5時間目の問題の答え.
答え:銅
銅は塩酸如きでは溶けません.
もっと酸化力がないとダメです.濃硫酸とかね.

2006年11月25日

論文を書くための必携ツール

大絶賛論文進行中ですが,息抜きも必要です.
今日は論文を書くための必携ツールを紹介したいと思います.

エディタ:EmEditor
エディタは基本機能を揃えていれば,何でもいいと思うんです.
検索・置換,日本語文字コード,ルーラ,行番号・・・
これに加えて,指定行を記憶するブックマークに分割表示.
TeXやC言語に対応したカラー表示.
タブによるインデントを半角スペース4つ分に変更できるのもok.
プラグインによる拡張も可能で,言うこと無しです.

TeXプラグイン:M's TeX Helper 2
EmEditorのプラグインです.
これがないとEmEditorでTeXを書くのは困難です.
これがあるから,EmEditorで論文が書けるようなものです.
他には,秀丸+祝鳥とか,Eclipse+TeXlipseとか,xyzzyとかね.
色々あるんです.
好みのエディタが使えるのは,優れたプラグイン作者さんのお陰です.

Aspellプラグイン:AspellChecker Plug-In
TeXでのスペルチェックにはAspellを用います.
Wordもあるんだから,Wordの校正を使えばいいと思うでしょ?
でもね.TeXのタグがついてるから,それらもチェックされちゃうの.
Aspellにはフィルタがついてて,TeXのタグを無視してくれます.
便利です♪

TeX環境:角藤版W32TeX
きっと使わない機能がいっぱいだろうけど,フルインストールしてます.
使うのは,pTeXとdvipdfmxとjBiBTeXかな.
本当はpdfTeXの方がいいんだろうけど,Acrobatが重いからねぇ・・・
ちょっと確認するだけなら,dvioutの方が楽ちん.

英語辞書:PDIC+英辞郎
英論文を書く以外にも,なんだかんだで結構役に立ちます.
英辞郎は更新したばっかりなので,ver96が入ってます.
前バージョンを持ってるかどうかに関わらず,常に1980円なので,大型更新の時しか更新しません.
もう少し安くならないかなぁ・・・
なお,アルクの英辞郎 on the Webも役に立ちます.

バージョン管理:Subversion+TortoiseSVN
研究室のlongwangサーバにSubversionを入れて,
論文を書く全てのマシンにTortoiseSVNを導入して,バージョン管理してます.
簡単に同期が取れるのと,古いデータを保存しておけるのが良いですね.
「あれ?前の版ではここ・・・なんて書いてたっけ?」
なんて時にも,簡単に差分比較できます.

差分比較:Rekisa
上記の通り,差分比較は結構重要です.
どこをどう書き換えたかがわかるのは便利.
TortoiseSVNにもTortoiseMergeってツールが入ってるけど,
EUC-JPとかUTF-8で怪しい動きをします.
やはり,日本語を扱うなら,国産ソフトに限ります.はい.

2006年11月21日

2006年11月21日の小学校勤務

毎週火曜日は給食の日!(ぇ
今日の給食は何かな?
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まるパンスライス,スライスチーズ,コロッケ,カレーヌードルスープ,ちんげんさいのソテー.

献立表を発見しました.
来週はデザートがつくようです!楽しみ!
なお,今月のお楽しみ給食は16日でしたorz
く・・・くやしい!!


今日は1時間目~5時間目まで,フルに実験補助.
1,2時間目は6年生の「リトマス試験紙で水溶液を調べる」実験.
洗剤はアルカリ系が多かったです.
ビオレは弱酸性w
ビールと芋焼酎は酸性でした☆

3,4時間目は4年生の「水の膨張」実験.
加熱による膨張の観測は簡単ですが,
冷却による収縮の観測は難しい.
氷水じゃなかなか冷えません.
氷+塩などのもっと強力な冷却媒体が必要ですね.

5時間目は4年生の「金属の膨張」実験.
リングに通る金属球が熱すると通らなくなるってやつ.
これが絶妙に失敗.
金属球が大きいのと小さいのの2種類あったのだが,
大きい金属球がなかなか膨張しなくて,いくら加熱してもダメだった.
今後の要検討課題.
いや.まぁ.それはそれで面白い観測だけどね.

2006年11月20日

アドプロ中間1

本日の1限目に中間試験が行われたので,悠然と立ち向かいました.
出題は「以下のプログラムを参考にして,○○を作りなさい」という形式.
スケルトンが存在しているので,楽と言えば楽.
しかしながら,参考にしろと言っているので,
独自のテクニックを駆使した変態プログラムを書くのは気が引ける.
採点者の都合と配慮が見え隠れします.

で.私は何も迷うことなく一心不乱に問題を解き続け・・・
っていうか書き続けて,それでも15分かかりましたorz
なかなかボリュームがある試験でした.
いや,内容は簡単ですよ.
スケルトンがあるから,ガイドに沿って解くだけ.
「解くだけ」とか言ってるけど,それは分かる人の視点ですね.
できない人は,やっぱりできない.

しかし!なんたること!
私,凡ミスで1問間違えてしまいました!!
3問しか出題されていないので,33%も点数を失いました!
あぁ・・・ボクなんて,所詮は凡人です.

水曜日クラスでは間違えないように配慮します!

2006年11月18日

プ実(再)中間試験

本日の1限目に開催されました.
実情を赤裸々にレポートします.
こんなこと隠したって,社会悪でしか有り得ない.

問題は4問構成.
実行結果を書く問題が2問,プログラムを書く問題が2問.
標準的な出題形式.

はっきりと言おう.
今回の試験問題も過去の類似問題だ.
具体的に言えば,値が違うだけ.
しかも,1問は春の中間に出題された問題で,
printfの書式パラメータが%2dから%3dに変わっただけ.
ただそれだけ.

でも,できない.
何故できない?
春学期の中間に出題されたってことは,
試験直後の2限目に解答例と問題解説をしているはずだ.
なのに,何故値が違うだけの問題を解くことができない?
自分の失敗から学ばない人間は,何度試みたって成功するはずがない.

できる人はできるんです.
再履修科目とはいえ,反省して,必死に勉強した人もいるようで,
この程度の問題では簡単すぎて,10分程度で終わっていたようです.
6Aではないような気がしたのは,気のせいだということにしておきましょうか?
恐れ多くも私も解いてみたんですが,5分とかからずに終わってしまったよ.
考えている時間はほぼゼロです.
そんなレベルの問題なのに・・・
単位取得の最低の最低の最低条件だと思いますよ.こんな問題.

それから,試験終了数分前にやってきて,
「遅刻しました.寝坊しました.追試験はないんですか?」
っていう学生はもう完全にダメだと思います.
これはプ実に限らず,大学生としてダメだと思います.
中間試験は大学の正規の試験ではないけど,準じてます.
追試験がなんたるかをよく考えるのがいいと思う
寝坊じゃ追試験があっても受けられないよ.


ところで,水曜日はコン基の中間試験監督として,出張ったわけですが,
これまたこっちもヒドイ出来でした.
コン基は1年秋開講なので,受講対象はプ実を派手に落としまくってる1年.
プ実すら取れない学生はコン基をどのように受講してるのか興味満々ですよ!

できる人はできるんです.それは当たり前.
できない人はできない.それも当たり前.
問題なのは,何ができないかだ.
2進-16進相互変換のサービス問題を平然と間違えるのは,どういう了見なんだろうか.
サービス問題が解けないのに,どの問題で点数を取るつもりなのだろうか?
ボクには彼らの考え方と受講意識が理解できません.

という話を山田先生と成瀬先生を交えて,講師室の中心付近で話しました.
まわりの先生がギョッとした顔でこっちを見てたのが,印象的です.
他学科の1年はちゃんと勉強してるのかな?
他学科の実情が気になった今日この頃です.

2006年11月14日

小学校に行ってきました

今日から毎週火曜日は小学校で理科補助教員をやります.
今日は4年生と「空気の膨張」に関する実験を2コマずつ2クラス担当.
白衣を持って行って良かったです.
やっぱり,白衣を着ると威厳が発生するようです.
教頭先生にも「見た目でおぉってなるから」って言われました.
正にその通りだ.

守秘義務的にぼやかして適当に書きます.
先生に怒られて,教室から追い出されるのは,オレの頃もあった.
でも,自ら教室から出て行くってのは・・・新しい.
これが学級崩壊ってヤツなんですかね?
崩壊してるとは感じなかったけど・・・

4年生は大人っぽさと子供っぽさの差が激しくでますね.
基本的に女の子はお姉さん的存在で,しっかりしてます.
男の子は遊びたいお年頃ですね.チャカチャカしてます.
小学校の頃の同級生の女の子って,妙にしっかりしてたよね.
しかも,字が綺麗だから,なおさら大人っぽく見える.
そんな印象.

お楽しみの給食!
理科があるクラスにスポット参戦するので,クラスには所属してません.
だから,教室で給食は食べられないんです・・・
いや,無理じゃないと思うけど.
職員室で,クラスを持ってない先生方と一緒に食事です.
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でかいけど,ロールパンって放送で言ってたから,ロールパンです.
放送で今日のメニューを言ってたけど,後片づけ中でメモ取れませんでした.
手前の肉はカレー風味の鶏肉.
スープはキャベツを中心に野菜たっぷりスープ.
右奥はポテト・・・だよね?妙に甘みがあった.サツマイモ?

来週の給食報告を楽しみにしてください!

2006年11月10日

横浜市大2年生半数超 留年の危機

横浜市大厳しすぎた?進級要件

だからなんでこんな記事が出るの?
こんなことで有名になれるなら,ウチの大学も取材してくださいよ.
「例年6割の合格率だった科目が,今年は3割の合格率に!」
「教員も補助教員も同じ.教え方も同じ.試験問題も同じ.なのに,何故?」
ってタイトルでどうでしょうか?えーこら.

要件を満たせない人間が半数近いからって,だから何なの?
要件を満たせないんだから,要件を満たすまで頑張ってくださいよ.
いや,退学しても,転学してもいいでしょうけど・・・
4年間平々凡々と暮らしてりゃ,卒業できると思ってるんじゃないの?はっ!

半数近くが落とされて文句が言えるんだったら,
情報処理技術者試験なんて,成り立たないんじゃないの?
合格率5割超の科目なんて,ないけどwww

よし!今日も批判しちゃうぞ!

「このままだと留年してしまう。措置に期待したい」(一年女子)

留年したらいいじゃないですか.
自分の学修不足が原因なんですから,手抜きしないでください.
世の中はそんなに甘くないです.
この理論はすり替えれば,こうだ.
「このままだと留年してしまう.単位をくれ」
もっとすり替えよう.
「このままだと退学になってしまう.博士の学位をください」
そんな学位に何の意味があるんだ?

「五百点は厳しい。もう少し下げてもいいのではないか」(二年女子)

厳しかったら,それなりの勉強をすればいいのではないか.
自分の無力を棚に上げて,何をおっしゃっていらっしゃられやがりますかね.
もう少し下げたら,あなたは要件を満たせるんですか?
そうじゃないんでしょ.
500が480になったところで,変わらないんでしょ?
じゃぁ,頑張ったらいいじゃないか.

「自分は理学系だが、進路によっては、会話中心のTOEFLよりも、専門の英語が必要な人もいる。強制的にやらされるのはどうか」(二年男子)

じゃぁ君は所属するべき場所を間違えているんだよ.
大学はいっぱいあるし,学部も学科もいっぱいある.
強制的にやらされずに,もっと適した学科に転科すればいいではないか.
オレも理学系だけど,TOEFLが不要だとは微塵も思わない.
必要だとも思わないけど・・・
確かに専門用語で意思疎通はできるけど,会話の基礎は重要だ.
そのために学校が定めた基準がTOEFL500点なんでしょ?
だったら,それを満たせない君は基準以下ってこと.
ボクはTOEFL500点なんて,取れる気が全くしないけどね.
だから,横浜市大じゃない大学に通ってるんだよ.
賢明だろ?

2006年11月07日

小中学校の理科補助教員になりました

なんだか時期外れですが,小中学校の理科補助教員になりました.
火曜日に小学校,金曜日に中学校に勤務するんだと思います.

守秘義務があるので,あんまり細かく書けないんです.
といいつつも,今日はご挨拶だけだったので,勤務してませんが・・・

教頭先生って,どこの学校でも物腰柔らかなんですね.
小学校の校長先生は視察で不在でしたが,
中学校の校長先生はなかなか豪快な先生でした.

なお,どうでもいいことかも知れませんが,
小学校では給食をいただけるとのこと!
これにはかなり期待しております.
給食ぐらいは・・・守秘義務に当たりませんよね?

2006年11月04日

身分,行政協力員

恐らく,11/7から中学校の理科補助教員になります.
勤務地は微妙に遠いです・・・
中学校の1時間目って9時前から始まるよね?
大学の1限TAよりも早そう・・・
起きれるかなぁ・・・

2006年11月02日

必修科目未履修問題

asahi.com:朝日新聞 「必修科目履修漏れ」 ―ニュース特集―

そろそろ決着したようなので,記事にしてみる.
今更感がある頃に掘り起こして,煽ってみる試み.

誰が悪いかと言えば,間違いなく学校が悪い.
利己主義だ.
受験対策をふんだんに盛り込んで,有名大学への進学率を上げる.
それによって,本来学修するべき必修科目を蔑ろにする.
それがばれた現在,補習で補填します?
生徒は学校の利己的なカリキュラムに振り回されている.
生徒は被害者であり,学校は加害者だ.

「特色を出さなくては学生数を確保することができない観点から,学校も被害者だ」という論調もある.
そんなはずはない.
その論調が通るなら,「必修科目を受けなくても高校卒業ができる学校」という特色を前面に打ち出せばいい.
やらなくてはならないことをやらずに,何を偽善者面を・・・
教育指導要領があり,卒業要件が存在する以上,それを満たさないのは問題外だ.
カリキュラムもまともに組めない低脳な学校に子供を預けてる親のことも考えてみろってんだ.

一方で,学生は完全に被害者だ.
高校は義務教育ではなく,単位制を準備する学校も存在する.
しかしながら多くの学校は,学校が決めたカリキュラムで授業を行うだろう.
自分が通った高校のことしか知らないが,選択できた科目は数少ない.
柔道か剣道か.数IIIか地理・歴史か.物理か英語コミュニケーションか.
それ以外に選択の余地はなく,時間割は決まっていた.
だからこそ,クラスという枠組みが機能すると思うんだけどね.
だってそうでしょ?
大学に入ったら,クラスっていう枠組みは形骸化してるでしょ.
そういうことなんですよ.
高校は義務教育じゃないけど,時間割は決まってる.
仮に未履修に気付いたとしても,選択の余地がない以上,どうにもできないではないか.

だがしかし,不公平感はぬぐえない.
真面目に履修してきた生徒と受験勉強一辺倒で必修を無視した生徒が,受験戦争で戦うのだ.
どこをどうみれば公平に見えるのか?
いや,全く見えない(反語)

よく考えなさい.
必修科目は卒業要件である.
つまりは,必修科目を未履修または未修得となれば,卒業できなくて当然だ.
卒業要件なんだからね.
これは大学では当たり前のことだ.
それが何故,高校だと問題になるのか?
卒業要件を満たしてないんだから,卒業できなくて当然じゃないか.
3年間平々凡々と通っていれば,卒業できるわけではない.
考え方が甘すぎる.

そして,オレが一番不愉快に思ってるのは,こういう考え方を持ったヤツらだ.

米田省三校長は「大学受験前に長時間の補習を行うのは物理的に困難だ」と強調した。

引用:asahi.com:卒業式遅らせ補習も 必修履修漏れの青森・三本木高 - 必修科目履修漏れ
意味がわからない.
受験前だと補習ができない?物理的に困難?何で?
時間というリソースは平等に存在するわけだから,物理的に困難なら,卒業させなければいい.
だって,履修してないんでしょ?卒業要件を満たしてないんでしょ?

女子生徒は「私は受験科目が日本史。(未履修の)世界史は正直いらない。とにかく不安だ。土日も補習になれば(受験に)必要な教科の勉強ができない。どうしてちゃんと調べてカリキュラムを組んでくれなかったのか……」と憤る。

引用:asahi.com:「補習出ない」「学校ふざけるな」 履修漏れ、受験生ら - 必修科目履修漏れ
学校がちゃんとカリキュラムを組んでくれなかったことには同情するが,
世界史がいらないという論点は理解できない.
日本史が受験科目であることと,卒業要件がいらないという関係性がわからない.
世界史は必修科目で卒業要件なんだから,いらないのであれば,卒業しないでください.
卒業したくなくて,大学に行きたいのであれば,大検でも受けて下さい.

帰宅後4時間は勉強しているという福岡県の県立田川の男子生徒は「世界史を必修にしていることに問題があるのではないか。進学校には時間がなく、受験に必要ない科目はやるべきではない」と語った。

引用:asahi.com:「補習出ない」「学校ふざけるな」 履修漏れ、受験生ら - 必修科目履修漏れ
コイツが一番不愉快.
世界史を学ばなくていいって?歴史を知らなくていいって?
じゃぁ知るなよ.
数学だって,化学だって,物理だって,
過去の偉人達が成し遂げてきた学問の歴史だ.
進学校には時間がないから,受験科目以外はいらない?
だったら,進学校なんてやめて,予備校+大検でもやっとけって.
卒業要件があるんだから,それを満たさなければ卒業できないよ.
卒業できなければ,大学に入学できないんじゃないの?
そして,彼の論点を借りるならば,
「世界史は必修なんだから,受験科目にするべきだ」ってことかな?

結論:
未履修問題の元凶は低脳で利己的な高校.

オレが思うにはだ.
受験直前にちょっと勉強したって,何も変わらないって.
受験直前の勉強が合否に影響を与えるとするならば,勉強不足過ぎ.
人間の能力なんて,突然にして向上することなんてないの.
日々の勉強や修練が実を結ぶの.

だってさ,受験範囲は決まってるし,その範囲でできることも覚えることも限られてる.
いや,確かに勉強に終わりはないけどさぁ・・・
そのうち勉強だって飽和してくるでしょ?
あれ?それともあれかな?
発想力や応用力がないから,解いたことがある問題しか解けないのかな?
あー.それなら納得だ(もちろん皮肉だ)

2006年10月28日

高齢で不合格

「高齢」で?群馬大医学部不合格、主婦の入学請求棄却 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

ふざけてるねぇ.
「高齢」が理由だとするならば,受験資格にそう書くべきだし,
「高齢」が理由だとするならば,出願時に気づくべきだ.
つまりは,受験料に目が眩んでの詐欺ではないか.

そもそもハッキリと言うならば,「56歳」を高齢と言っていいのか?
あっちこっちから批判が来そうなもんだが・・・
「56歳」が高齢で,医学・医療に携わるのに不適であるという判断なら,
全国から「56歳」以上の医師・看護師を排除するべきだ.
もちろん群馬大医学部には「56歳」以上の医師・看護師はいないんですよねぇ?

年齢を理由に,教育の機会が与えられないのは,不公平だと思う.
それとも医学部に入ったら,全員が必ず医師免許を取れるとでも言うのだろうか.
いや,そんなはずはあり得ない(反語)

個人的な意見を述べるならば,高齢の高校入学はいいのだろうか.
明らかに体育の授業に支障をきたしそうなもんだが・・・
要するに,そういうことだよな.

2006年10月23日

プログラミングを教える

ふと思った.
プログラミングを教えるときに,断定表現は使わない.
「~だ」とかね.
しかも,推量表現ばっかり使う.
「~かもしれない」とかね.
これはオレに限らず,先生もそう.

なんでかって,簡単なことですよ.
プログラミングには唯一の答えは無いから.

たとえば,C言語で名前を表示するプログラムを書くとしましょうか.
多くの人はprintfを使うと思います.
書式を使わないにもかかわらず.
ある人は書式を使わないことに気づき,putsを使うかもしれない.
でも,間違いじゃないんです.
プログラミングはいろんな書き方があるんです.
自分がそうだと思ったものも答えだけど,それ以外もあるんです.

だから,考えることを中断させないために,
「そういうやり方でもできるかもね」とか,
「たぶんね」とか,「きっとね」とか,あいまいな表現に終始する.

2006年10月19日

平成18年度NW試験 午後解答速報

平成18年秋期 テクニカルエンジニア ネットワーク試験 午後[I・II]本試験解答情報 | 本試験解答情報 | 本試験について | 株式会社アイテック
情報処理技術者試験 解答速報|資格の学校TAC[タック]

まずは,アイテック.
なお,問題2-2-(3)は解答メモがありません→不正解扱い.
午後I
問題2 32/40=80.0%
問題3 30/40=75.0%
問題4 26/40=65.0%
計 88/120=73.3%
問題2-1-(3)は納得いきません.

続いて,タック.
午後I
問題2 38/50=76.0%
問題3 36/50=72.0%
問題4 34/50=68.0%
計 108/150=72.0%

午後II問題1を採点(やや合ってるを採用→点数半分).
1-1-(2)は解答メモがありません→不正解扱い.
アイテック: 52/120=43.3%
タック: 95/200=47.5%

午後IIのバカァァァァァァァ!!!
アーラン絡みの計算問題が痛い・・・全滅は痛い・・・
超不貞寝するorz

2006年10月16日

平成18年度NW試験 午前解答

情報処理推進機構:情報処理技術者試験センター:問題冊子・配点割合・解答例

43/55=78%です☆
足切り突破っぽい♪

午後の解答例は11/29だそうです.
完全に忘れてそうですね.
忘れてるぐらいの方がいい.
きっと,いい.

2006年10月15日

平成18年度NW試験 午前解答速報

平成18年秋期 テクニカルエンジニア ネットワーク試験 午前本試験解答情報 | 本試験解答情報 | 本試験について | 株式会社アイテック

アイテックは信用してない!
でも,折角だから採点してみる.

・・・・・・43/55=78%

期待age

2006年10月14日

平成18年度NW試験 言い訳

まだ受験前だが,予め言い訳をしておこう.そうしよう.

敗因は間違いなく教本だ.
今回はアイテックの過去問集を買ったのだ.
選んだ理由は単純.
・過去問は必要である
・日本経済新聞社は買いたくない
・アイテックの評判は良かった気がした
そんな理由.

ハッキリ言わせてもらうならば,アイテックはそれ程良くない.
評判が良い理由がわからない.
少なくとも,オレには全然合っていない.もう買わない.

対して,昔からお気に入りの技術評論社のは良かった
坂もっちゃんが持ってたので,ちょっと見せてもらったが,なかなかいい.
要点を押さえているし,テキスト自体が読みやすかった.
付属のCDもいいらしい.
他にも翔泳社のテキストがなかなかいいらしい.

というか.そもそも勉強方法を見誤った.
過去問集だけで挑んだのは間違いだった.
やはり,過去問集と教本の2冊を持つべきだった.


結論:
・過去問集と教本の最低2冊は買おう
・日本経済新聞社のテキストは買わない
・アイテックも買わない
・技術評論社にベタ惚れ
・翔泳社もなかなかいいね
・勉強プランは計画的に☆

平成18年度NW試験 直前特集

ハッキリと述べるならば,受験するに足るスキルが備わっていない.
知らないことが多すぎる.
知らなくても考えればわかることと,考えてもわからないことがある.
穴埋めなんて,知らなければ埋められないよ・・・

現状で試験に挑戦するとどうなるかを過去問から推測する.
午前の足切りに掛かることはないと信じたい.
でも,確証が得られない辺りがギリギリ.
90分あるから,読み違えやケアレスミスがないように,しっかり見直そう.

午後Iは過去問を信じるならば,7割近く取れる.
しかしながら,過去問は過去問.
同じ問題が出ることはない.

午後IIが厳しい.
過去問では7割弱を取れるが,信じがたい.
一番自信がないし,集中力が持つのかどうかも怪しい.
そもそも問題文が長すぎるんだよ.
読む気が起きないよ.

もしも,午後IIでPKIが出たら,完全に圧勝.
たぶんでないけどねー.
気になる点は春に新設されたテクニカル(セキュリティ)の影響だ.
ネットワークの試験においてもセキュリティ関連の出題があるわけだが,
それらが出題されなくなれば,オレは受かるはずがない(どんな依存だw
セキュリティ分野が重要視され,ネットワークでもセキュリティの出題が増えたとなれば,
オレの合格可能性は鰻登りになることは疑いようがない.

VoIPとかSIPとかでたら,マジで泣く.
光ファイバーなんて,以ての外!
・・・・・・
弱点が多すぎるよorz
やっぱり,自分の畑で受験しろってことだな.

2006年10月13日

卒論作法

卒論作法

これは文系のものだけど,理系だって大きくは違わない.
いや,文献引用の方法が明らかに完全に違うけど・・・

理系だから,『1、「論文」とは何か』は問題がないと思う.
そういう結論になっちゃうようだったら,理系失格だよね.特に工学系だし.

『2、テーマをどうする』は参考になるようなならないような?
必ずしも読んだ文献の数が論文の質には直結しないからなぁ・・・
もちろん重要なことではあるんだけど.
そういえば,年度初頭はサーベイをやらせてたけど,最近もやってるのかな?
自分でアクティブに探し回れないんなら,自分の研究の位置付けが曖昧ってことだよ.

『3、「できないこと」はしない。テーマは「狭く深く」』はもっとも.
オレも昔はそうだった.
あれもこれもと思ったけど,そんなのは重要なことじゃないんです.
要約やはじめにで問題を挙げてる割りに,結論では違うこと言ってたり・・・
現状の何が問題で,それに対してどういうアプローチで問題をどう解決したか.
その結果得られた副次的な効果は本質じゃないんです.
論点は絞って集中的に.

『4、「学びて思わざれば則ち罔(くら)し。思いて学ばざれば則ち殆(あやう)し」』からは引用をして示したい.

論文を書くには、研究したい原典を読み通すと同時に、それに関する先人たちの研究をよく読んで理解しなければなりません。論文とは「独創的な」研究成果を書くものであって、どんなにすばらしい内容でも、既に誰かが言っていることを書いたのでは評価されません。オリジナリティを出すには、先行研究をよく消化した上で、それらが見落としていることを指摘したり、それらとは違った角度から研究したりする必要があるのです。ですから論文では最初に先行研究の内容を紹介し、それぞれの問題点を指摘した上で、自分の考えを述べるというスタイルをとるのが普通です。(このように言うと、先行研究の紹介に紙幅の大半を費やして、自分の考えはほんの少しちょろちょろと述べているだけの、頭でっかちな論文を書く人がよくいますが、これでは本末転倒です。目的は自分の考えを述べることであって、先行研究の紹介が目的なのではありません。)

まさにその通りです.
発表を聞いてても,先行研究をさも自分の成果のように騙られる場面を見かける.
自分の成果なのか,既知の事実なのかをハッキリと区別するべきである.
その結果,自分の論点が情けなかったら,それは情けない研究なんですよ.
しっかりやってなかった自分を恨むがいい.

『5、批判は罵倒にあらず』はオレのためにあるような言葉.

学問における「批判」とは、あくまで「根拠を挙げて理性的に誤りを正す」ことです。むきになって感情的に罵倒することではありません。

その通りです.
理系ですから,感情的に争うような場面はほとんどないんですけどね・・・
科学的な根拠と客観的な事実.感情を持ち込まないのが理系であり,工学.
でも,最近の学生は批判もしなければ,罵倒もしない.争うことは何もしない.
透明な存在感です.

『6、論文の「お作法」』は理系向けではないので,参考になりません.
これは異分野の世界での常識ごと.
領域が違えば,これだけ違うんだぞっと.
「郷に入れば郷に従え」です.

班ゼミも全ゼミもそういうもんだと思うんだけどなぁ・・・
『7、「知るを知るとなし、知らざるを知らずとなす、これ知るなり」』にもそう書かれている.
自分でできることなんて,大したことじゃない.
自分の考えなんて,視野が狭すぎる.独りよがり.
それを気付かせるために,ミーティングとか発表とかあるんだけどなぁ・・・
オレなんて,論文を書いてるときは週2回程度はミーティングするけどね.
何のためにやってるんだろうね.

2006年10月11日

謎の水平グラデバグを解明

本日のアドプロで発生した謎の水平グラデバグ.
言葉で説明するのは難しいので,画像を見ていただきたい.
before_ga.png
これは期待通りの出力ではありません.
左側が黒,右側が白の水平グラデーションが出力されるはずでした.
この画像は256*256のpngになってますが,
実際は2048*2048のbmpです.
その辺は都合ですので,適当に解釈してください.本質じゃない.

学校ではツール類が充実してないので,細かい検証ができなかったので,
自宅に帰ってから,バイナリエディタで調査してみた.
それがこれ.
before_bi.png
もうね.明らかにおかしいでしょ.
水平256ピクセルだから,同じ数値が3つ並ぶはずなのに,
0D0A 0D0A 0D0A
って・・・

これを見た瞬間.理解しました.
0AはLF(改行)で,0DはCR(復帰)です.
つまり,0Aを出力しようとしたので,ご丁寧にもCRLFにしてくれたんです.

もうわかりますね.
出力モードがバイナリではなく,アスキーになってるんです.

原因箇所は以下の1文.
if(0 == (fp=fopen(file_name,"w")))
これをバイナリモードに変更します.
if(0 == (fp=fopen(file_name,"wb")))

バイナリエディタで確認.
after_bi.png
確かに,0Aが0D0Aに変換されていません.

ビュワで確認.
after_ga.png
ktkr!


結論:
freadやfwriteを使うときは,バイナリモードに注意しよう!

2006年10月02日

「動かないんですけど」

TA中によくある質問!

発言:
「動かないんですけど」
プログラミング系のTA中に,よくある質問.
これには2パターンある.
エラーが表示されている場合と表示されていない場合だ.
前者の場合,「エラーで動かない」という意味である.
後者の場合,「期待している動作と違う」という意味である.


それに対する返答:
前者の場合,「なんてエラー?」
後者の場合,「あってるんじゃないの?」

エラーが表示されている場合,自力でどうにかできるはずである.
セミコロンがないとか,文法ミスとか,変数が定義されてないとか・・・
確かに,わかりづらいエラーがある.
全角スペースが入ってるとか,カンマとピリオドが違うとか・・・
最初は誰だってわからないので,聞くのは結構です.
でも,同じことを2度も3度も聞いてくるのは,学習してるとは思えない.
「人間誰でも忘れるんだ!」って反論があると思いますが,
そんなにすぐに忘れてしまうなら,勉強しなくても同じでは・・・?

後者の場合は大問題だ.
「あってるんじゃないの?」というと,大抵こう返ってくる.
「あ,これであってるんですか」
恐らくあってないと思うけどね.

授業で使うC言語は枯れた言語であり,潜在的バグがあるとは考えにくい.
もちろん無いとは言いきれないが,どう見てもバグでないことは明らか.
プログラムは非常に素直なものです.
指示した通りにしか動きません.
たまに,素直すぎてイライラすることもありますが・・・
ですので,その結果が期待したものと違っても,
そのプログラムの実行結果としては,何も間違っていないのです.
もしもその結果が期待のものでないのならば・・・
そうです.実装が間違っているんです.

「あってるんじゃないの?」といって,食い下がってくるやつは見所がある.
課題に対するイメージがしっかりとできている.
「この課題の結果はこうなるべき」と推測できている.
どういう実装をしたかは別として,課題の条件を満たしていないと理解している.
こういう学生には,さらにこう返す.
「じゃぁどうだったらいいの?」
ここで返事が返ってくるようだと,なかなかに理解している.
ちょちょっとアドバイスすれば,自己解決に進む.


結論:
自分が何をして,何がどうなって,それが起きたのか.
しっかりと考えよう!
「何をしたの?」「何もしてません」
なんてやりとりが行われるようじゃダメだよ.
無駄に勉強しないように.

「これ,あってますか?」

TA中によくある質問!

発言:
「これ,あってますか?」
プログラミング系のTA中に,よくある質問.
恐らく「このプログラムは先生の解答と同じですか?」
または「このプログラムは正しく動いてますか?」
という意味であるものと推測されるが,
実際のところ,どういう意味で使われているのかはわからない.


それに対する返答:
「さぁ?」
そもそも,突然に「あっているか?」と質問されても答えられない.
プログラミングの解は唯一に定まらない.
様々な手法で同一の機能を実現させることができる.
そのため,先生の解答と同じものを作る必要性は全くどこにも存在しない.

また,何のプログラムを作ったのかがわからないため,
正しく動いているかどうかすらもわからない.
そこで,「これはどういうプログラム?」って尋ねると決まってこう返ってくる.
「課題のです」
どういうアプローチでプログラムを書いたのかを説明して欲しい.
設計思想がわからなければ,あってるかどうかはわからない.
そもそも,課題を正しく理解しているのかも怪しい.

2006年09月30日

平成18年度情報処理技術者試験~試験地編

受験票が届きました.
さて,そろそろ勉強しようかな?って気になりますよね.

試験地は予想を裏切って,厚木中央高等学校・高等専修学校(382)です.
会場で見かけたら,勇気を振り絞って,声を掛けて下さい.
きっと喜びます.

なお,H17午前を解いてみましたが,落ちますね.
こりゃやばい.
午後2が!とか言えないですよw
ちゃんと勉強しないと☆

2006年09月27日

学園オリンピックが注目される

中高大連携「知の刺激」…東海大「学園オリンピック」 : ニュース : 教育 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

誰に注目されているのかがわかりません.
教育界から注目されているのか,社会一般から注目されているのか,
受験生から注目されているのか,学内派閥から注目されているのか?
メディア特有のぼやかしですね.
ハッキリと書こう!

オレも数学オリンピックには,高2・高3と2回エントリ(高1の時は海の上にいました)したけど,
まぁ・・・なんだ.
予選からして突破できないもんね.
オレなんて凡才ですよ.

オレが思うには,こういったものに参加してる学生は優秀なんだよ.
ジーニアスかどうかは別として,優秀だと思う.
いや,もしかすると,ただ単にモチベーションの差かもしれないけど.

大学内でも選抜プログラムとかやろうよ.
JABEEとか言ってないでさ.

2006年09月24日

桁数の多い足し算の答えを瞬時に計算するように見える方法の証明

Going My Way: 桁数の多い足し算の答えを瞬時に計算するように見える方法

電話番号を当てる方法なんかと同じ数学的なトリックですね.
きっちり証明されてないので,勝手に証明しますね.

ここでは,簡単のために4桁を扱います.
5679という数字を初期値として設定しましょう.
この数字に,証明の都合上,変数名を与えます.

X4=5, X3=6, X2=7, X1=9

次に,以下のように数字のやり取りがあったとしましょう.
ここで,自分が書く数字はa,相手が書く数字はbとラベルします.

a 5679

b 1272
a 8727

b 2241
a 7758

ぶっちゃけ.この答えは,25677です.
これを数学的な証明で立証したいと思います.

この味噌は,bの数字とそれに対するaの数字の和が9になることです.
aとbのやり取りの回数・・・厳密に言えば,bが書いた回数をnとしましょう.
一の位の演算は,次の数式で示すことができます.

X1+9n = 10n+(X1-n)

ここで,10nは桁上がりしてしまうので,一の位は(X1-n)になります.
ただし,条件があります.
この演算を円滑に進めるためには,以下の条件を満たす必要があります.

X1>=n && n<10

この条件は一の位がマイナスにならないための条件です.
一の位がマイナスになると,隣の位・・・つまり十の位が桁下がりを起こします.
いや,桁下がりを起こしてもいいんだけど,計算が1ステップ増えます.
間違いやすくなるので,やめましょう.

次に,十~千の位はどうなるのでしょうか?

Xm+9n+n = Xm+10n

ここで,mは自然数で,十~千の位ならば2~4が入ります.わかるかな?
左辺式中の9nはbとそれに対するaのやり取りによって生まれるその位の数,
nは下の位から桁上がりしてきた数です.
結果として,右辺がXm+10nになります.
10nは桁上がりなので,この位はXmになります.

最終的に,千の位(m=4)が計算された際に発生した桁上がり分の10nが,
1つ上の位である万の位に現れます.
つまり,それは万の位でのnです.

これをまとめますと,

万の位 n
千の位 X4
百の位 X3
十の位 X2
一の位 (X1-n)

となります.

今回はn=2, X4=5, X3=6, X2=7, X1=9で計算しているので,
結果は,25677になるんですねぇ.
数学のトリックはすごいですねぇ.


200609241613追記:
勘のいい方ならもうわかってると思いますが,
最上位の桁に9を書かれるとマズイですね.
上の例では4桁を想定してますから,
最上位に9・・・例えば9876なんて書かれると,
0123という不自然な数値を書くことになり,
トリックを見破られる可能性を露呈します.
まぁ.ゾロ目を書かれると,法則性に気付かれそうです.
まして,9999なんて書かれたら・・・

Yet Another かけ算

i d e a * i d e a - かけ算2.0

普通に用いる筆算よりも,よりへんちくりんな方法でかけ算を計算する方法が紹介されています.
筆算に慣れてしまっている日本人としては,筆算の方が速く計算できると思うけど・・・
数学的にどっちが美しいかといえば,こっちの方が美しい.
筆算は力業っぽく感じる.

これを見たとき,直感的に10進-2進変換を思い浮かべた.
10進数を2で割って,その余りを並べていくと,2進数になるってやつね.
かけ算と割り算で全然違うんだけど,要はそういうことでしょ.
複雑な問題をどうやって簡単なレベルに落とし込むかって話.
10進数の中に1と2と4と8と16と32と・・・が何個ずつ入ってるか考えるよりも,
2でひたすら割っていく方が,単純だしわかりやすい.
つまり,計算しやすいわけですね.

そこにきて,このかけ算手法も同種である.
九九算はできるという前提で,その部分をスムーズに計算できるようにしてる.
九九は九九,繰り上がり算は繰り上がり算,と別個にしているので,
相互の計算が同時に発生することがないというメリットがある.
通常の筆算では,九九算と同時に桁上がり算を計算しなくてはならず,
1次キャッシュとパイプラインで高速化してたのに,パイプラインハザードがでたような状態だ(例えが悪すぎw).

でも,ボクは筆算を使うと思うんです.慣れてますからね.
慣れないことをすると計算ミスをするのが世の常ですから.
でも,こういう方法をしっていることが重要.
呑み会の一発芸に使えるかな?
ぇ?そんなのが通用するのは理系だけ?
まぁ,理系院生ですから.

他にも,インド式計算法繰り上がり分離法があるようです.
繰り上がり分離法はこの計算方法と基本アイディアは同じですね.
みんな考えることは一緒ってことですね.

2006年09月20日

情報処理技術者試験アンケート

情報処理技術者試験で有名なJITECからメールが来た.
アンケートに答えて欲しいらしい.
秋試験前だというのに・・・変な時期のアンケートだなっと.

応募者の減少,若年層人口の減少などの理由により,
試験制度の見直しをしようとしているらしい.
そんで,しょっちゅう受験してるお前はどう思ってるのか?
ってことらしい.

とりあえず,批判をするのがオレの生き甲斐なので,痛烈に批判しておきました.
バカいってんじゃねーぞ,と.
痛烈に批判し,改善案を一応提示しておいた.
完全にオレの都合ですけどね.

「合格率が低すぎるという批判がある.問題を簡単にするのはどうか?」とか,
はぁ?受験者の不勉強の所為で,試験の質を下げるというのか?
バカ言っちゃいかんよ.
そんな権威のない試験なんて,逆に誰も受けなくなるよ.
なんでそういうことがわからんのかね.

さーて!秋のネスペに向けて頑張るぞー!

2006年09月17日

論文の書き方2

学会発表の心得など (TAKENAKA's Web Page)
how to write paper
科学論文を書くにあたって
レポート・卒論の書き方初級編
How to write a scientific paper

最近,目から鱗が落ちまくりだ.
そろそろ鱗が無くなりそうな気がするけど,きっと無尽蔵だ.
オレの感動なんて,そんなもんだ.

またもや,素晴らしいサイトを発見しまくってしまった.
学会での質疑応答とか,全員に読ませたい.
ゼミで発表をやっても,質問なんてでないもん.
なんでオレがこんなにも疑問を持って質問をしているのに,卒研生は何も質問しないのか?
オレよりも格段に広範で深奥な知識を持っているから,何も知る必要性がないんでしょうね.
(正解は,聴いてないから質問できないでしたー.あはは.)
口頭発表の心得も中間発表に向けての今こそ必要.

科学技術論文の書き方は基礎中の基礎だが,やっぱり参考になる.
当たり前のことでも,こうやって文字にされると,改めて考えてしまう.
研究領域が違っても,基礎は同じ.
こういった基礎に基づいて,TeXによる執筆を行うと,より完璧です(宣伝).

こういった有益なサイトが存在することを卒研生や修士生は知っているのだろうか?
または,論文の書き方を知ろうとするのだろうか?
いや.しないだろう(反語).
何故ならば,いつの頃からか,不連続的に起きたその変化によって,
1から100まで教えないとできなくなっているからだ.
もちろん,できる人もいるんです.
でも,多数はできないんです.
困ったもんです.

そして,ここに記する.

PCと会話する

情報系で研究をする以上,プログラミング能力は基礎と言っても過言ではない.
自分の考えが如何に正しいかを証明するのが実験だ.
物性系だったら,それこそ本当に実験をすればいい.
情報系では,プログラムを書いて,性能評価を行うわけだ.
実験結果というのは,客観的な事実であり,理解されやすい.

で.そんなヘタレ系Dはどんな言語でPCとお話しているのか?
皆さんも気になるでしょ?
ならないとか言わない!

背景を述べよう.
初めて使ったプログラミング言語は,ROM-BASICだ.
当たり前だよね.
電源を入れたら,それが起動したし.
この頃はまだプログラムなんて書けなかった.
適当にキーボード叩いて,エラーが表示される.
初めての対話だよ.一方的に怒られてただけだけど.
齢一桁だ.

次に使ったのは,当然N88-DISK BASICだ.
これは結構長いこと使ってた.
そうだなぁ.6年くらいはやっただろうか?
この年齢の6年は長いぞ.中学~高校で6年だからな.
N88でもまともなプログラムは書いてない.
初期においては,ベーマガのゲームを打ち込んでただけだし,
後期は確かに自分でコードを書いてはいたが,ゲームだ.
所詮,コンピュータなんて,ファミコンの延長線上だったんだ.

大学に入る頃になると,少しハイレベルな世界に憧れ始める.
まず最初に手を出したのは,Turbo Cだ.
高校の頃に手を出すものの,即挫折.
まだまだ子供だった.

次に手を出したのは,Visual Basicだ.
高校末期から学部時代まで,これまた5年近くは使ってた.
GUIでの開発はVBが初めてだったと言える.
VBでは実用プログラムをかなり作った.
その一部はVectorに公開されている.
完全に放置プレイだが・・・
一時期はフリーソフトプログラマを名乗ってた.
お陰様で,EmEditor秀丸もテクニカルライセンス所有者です☆

大学に入るとプログラミングの授業でC言語を習う.
そうだ.挫折したTurbo Cの仲間だ.
だがしかし,不思議なことに再挫折することはなかった.
きっと,大條先生の教え方が上手かったんだねっ!
(授業は数回しか出席してない上に,テストは5分で終わっちゃって満点だったけど)
きっかけってのは,よく分からないものです.
挫折したC言語ですが,今では主力です.

学部中期になると,Delphi 6 Personalが無償提供されたので,Delphiを使い始める.
厳密に言えば,Delphi 6の頃はDelphiではなく,Object Pascalなのだが・・・
まぁ.同じだ.名前の問題だ.
Delphiは修士時代まで活躍してくれました.
ほら.アルゴリズムの表記とかだと,Pascal表記が多いじゃん.
だから,修士の授業の課題をPascalで書くとカッコイイかなって.
そんだけ.
でも,Delphiも結構役に立ってます.

で.結局,お前は何の言語でPCと会話するのか?
CUIなら圧倒的にC言語だ.BCC32最強.
GUIならDelphiだろうか.
実はこれだけでは済まず,多倍長整数を使うときは・・・
要するに公開鍵暗号をやるときなんだけど,明らかにJava
BigIntegerクラス様々ですよ.

このように,私は複数の言語を場面によって使い分けてます.
得意な言語は?って訊かれたら,一応Cって答えておきます.
でも,本当に得意な言語は日本語ですけどね.

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何もかもが間違っている数学の回答

何もかもが間違っている数学の回答 - GIGAZINE

何もかもが間違ってます.
数学だと思えば.の話ですけどね.
こういう特異な能力を持ってる人を育て上げていくのがゆとり教育でしょ.
「独創的な発想だ!」とかいいながら.
明らかに,教育の放棄というか,断念だね.
頑張れ,数学の先生!

まず,最初の回答だが,中途半端に数学が混じってるのがいけない.
良い感じに"n"を消し去ったのに,"1"も消してしまっている.
恐らく,かけ算だから,あってもなくても同じだと思ったのだろう.
そう思わなければ,数学ではなかったから,恐らくあってたのに・・・

Expandは間違ってないと思う.
数学だと思うから間違ってるように見えるだけで,
「広げろ(いや,展開しろだけど・・・)」だから,間違ってないぜ?

そうだよね.∞は8が倒れただけだよね・・・
ちげぇぇぇぇぇぇぇ.
これは問題を作った人が悪い.
そもそも,∞は8が横に倒れたデザインではなく,左右の輪っかの大きさが違うし!
そういう表示になるフォントを選ばなかったのがいけない!
あ.でも,8も上と下で大きさが違うか・・・

「Xは?」と訊かれた,「ここだよ!」って・・・
間違ってないじゃないですか.どこが違うんですか?
これは我が学科にも類似する回答がありましたよ.
大條先生のデータ解析・実習のテストですね.
問「次のデータの分散を求めよ」
解「あそこをクリックする」
これ.○になってます.正答です.
先生曰く,
先生「確かに授業中,『あそこをクリックする』って言ったさー」
先生「授業ではエクセルを使ってるから,確かにあってるさー」
ってね.

最後の問題もよくわからない.
sqrt(2)/2=√になってるけど,分数の棒はどこいったよ?


だったら,○を与えたい所だ.

所詮ボクらは,数学という固定観念に囚われた凡人で御座います.

ちなみに,オリジナルはこちら

2006年09月13日

論文の書き方

東大で学んだ卒論の書き方★論文の書き方

素晴らしい!
参考になることが満載だ.
目から鱗がぼったんぼったん落ちてます.

私も修論で培った技術がありますが,足元にも及びません.
そうだよなぁ・・・こういう風に書いておかないとダメだ.
オレのメモもしっかりと形にしないと.
自分のためのメモでも,他人が読むことを想定して書くべきですね.

それにしても,これ以外のコンテンツも素晴らしい.
英語のPunctuation
英語でスピーチ・口頭発表
一日一回は目を通して熟読したい.

ネットは広大だ.

2006年09月11日

エニグマ シミュレータ

ドイツ軍が第二次世界大戦で使った暗号「エニグマ」シミュレーター - GIGAZINE

第二次世界大戦にドイツ軍が使った暗号,エニグマ.
セキュリティの授業で,強力な暗号として習ったこともあるでしょう.

そのエニグマ.
授業で習ったといっても,教科書に載ってる紙資料と理論ばかり.
ちんぷんかんぷんだったことでしょう.
理論は大事です.
でも,理解することの方がもっと大事です.

そこに来て,エニグマ シミュレータ
実際に動きます.
目で見て理解することができます.
これがなかなかに素晴らしい.
造りが細かくて,高性能.

これを授業で使ったら,暗号学に興味を持つ人が5%くらいは増えるだろうか?
いや,暗号学だけではなく,セキュリティ全般に興味を持って欲しい.
興味を持つ可能性があるきっかけを提示できることは重要.
いつ何時,どんな刺激によってみんなの脳味噌がグルグル回り始めるかわからない.
可能性は最大限に.

2006年07月31日

平成18年度NW試験受験申込

情報処理推進機構:情報処理技術者試験センター:トップ

--------------------------------------------------------------------------
yocchan 様
平成18年度秋期情報処理技術者試験の受験申込みを,次のとおり受付けました。
試験日は,平成18年10月15日(日)です。

●受付番号
xxxx-xxxx
●申込日時
2006/07/31 13:47
●試験区分
テクニカルエンジニア(ネットワーク)試験
●試験地
厚木
●免除申請

●決済方法
クレジット決済

--------------------------------------------------------------------------

行くぜ!目指せ五連勝!

2006年07月26日

発エ入門レポ採点

本日が期末テストで,しかもレポート〆切.
採点業務を仰せ仕りました.

もう今年の新入生は同じ人類とは思えません.
別人類の派生系ではないのかと疑いたくなる.

最終レポートは指定の表紙を配布しており,
それを付けて提出せよ,と授業で言っていたのだ.
なのに,全然違う表紙を付けて出してきた学生が2名.
成績評価に直結する重要なレポートなのに,
表紙がボロボロ(何故そうなるの?)の学生が数名.
表紙に書く名前や班番号や発明名称などなど.
もちろん,シャーペン書きだよね.
常識を疑えます.

授業中にレポート提出方法として,以下のことも説明しました.
・ステープラは左上1カ所止
・各ページ中央下に通しのページ番号を付ける
・明細書テンプレートの各所に配置されたテキストボックスを削除
なのに,何故,どうして?
ステープラを3本も打ち付けてきたり,
ページ番号が右下だったり,ページ番号が手書きだったり,
同じページ番号が何ページか続いたり,
ページ番号がローマ数字で書かれてたり・・・
もちろん,削除するべきテキストボックスがそのままあったりね.

また,第2版から最終版を作る過程で,
修正・加筆した部分には下線を引きなさいと言っているのに,
引いてなかったり,線が手書きだったり,
なにを思ったのか,ボールドだったり,ゴシックだったり・・・

もっとすごいのもあるよ!
他の班員と発明の名称が違ったり,
特許請求項が丸々無くなってたり,
発明者が教員名そのまま(テンプレ通り)になってたり・・・

レポートなのに,平然と両面印刷.
両面印刷は紙資源の消費削減に寄与しますが,
これはレポートです.
成績評価を行うための書類と言っても良いものです.
片面印刷で出しましょう.

それから,すごいのが居た.
どうやら自宅のインクジェットプリンタで印刷したらしいのだが,
設定がB5になってたんだろうねぇ・・・
A4の紙にB5印刷で出力してるから,右側と下側に広大な余白が発生.
それをそのまま出してくるハイクオリティ.
ちょっと考えたら,わかると思いませんか?

なんでもありだな.おい.
オレだったら,そんなレポート減点減点,減点の嵐ですよ.
ルールは遵守するべきものだ.
「ルールは破るためにある」と意味不明なことを言うヤツがいる.
「ルールは破るためにある」というルールは破るためにある.
論理が破綻してるんだよ.
オレオレルールはお腹いっぱいです!


わかったこと!
・言われたことしかやらない
・指示がないことはオレオレルール適用
・否はいかなる時でも,自分にはない
・高校の延長として考えてる
・延長として考えててもいいけど,どんな高校教育だったの?

要するにだ.
レポートの書き方を表紙の書き方から説明しないといけない.
どこに何を書いて,何を直して,どうすればいいのかを全て指示しないといけない.
ぇ?それって,全員同じレポートになるんじゃないの??
個性はないのか?
学生の個性って,レポートには出てこないの?
ファッションとヘアスタイルと音楽だけ?えーこら?


どこかで言われてたよなぁ・・・
「最近の若者は,指示を出せばしっかりやる」って.
しっかりやるんだろうなぁ・・・言われたことだけは.
こうも言われてたよなぁ・・・
「自分で考えて行動はしない.自分からは動かない」

オレ,まだ学生貴族で,社会に出たことがないんだけど,
会社ってちゃんと機能してるの?
すごい心配.

P.S.
授業を受けた感想も合わせて提出だったんです.
小学校だったら満点を差し上げたいところですね.
ここは大学ですけど.

ICT活用授業の効果が実証された?

スラッシュドット ジャパン | 文部科学省がICTを活用した実証授業の調査結果を公表

オレ.こういう議論は大嫌いです.
バカなこと言ってるんじゃないよと.
ITITって,ただ言ってみたかっただけなんじゃないと問いつめたい.
これについても,オレもWeb2.0Web2.0って,言ってるからなんともかんとも.


「初等中等教育において、ICTを活用することによって児童生徒の学力が向上することを示すことができた」

へぇ~それは素晴らしいですね.
学力が向上したそうです.成績ではなく学力が.
もちろん,揶揄ですよ.
学力って,そんなに短期間で向上するものなの?
そもそも,そんなに頻繁に変化するパラメータなの?

そんなにITを活用した教育が効果的なら,全面的に導入したらどうですか?
e-learningでも,ヴァーチャル教室でも,なんでも投入すればいいじゃないですか.
ITを活用した教育が,本当に学力を向上させるというなら,そうするべきだ.

そうすると,どうなると思う?
教員なんて不要になるし,学校だって要らなくなる.
必要になるのは,ITを活用した教育基盤を作る人.
つまり,プログラマ?IT技術者?
教育現場からかけ離れた人によって作られるんじゃないの?
百歩譲って,教育者が作ったとしましょうか?
一度作ったら,終わりでしょ.
生徒は教師と向き合わずに,ディスプレイと睨めっこ.
どこに教育者としてのモチベーションを求めればいいの?

ヴァーチャル教員に人工知能的な何かを搭載して,
個々人に最適な授業を提供して差し上げたらいいじゃないですか.
えぇ.勉強漬けにして,勉強しかできない子供を育てたらいいじゃないですか.
スーパークリエイタなら,それを育てたらいいじゃないですか.

でも,初等中等教育って,そういう教育をする場でしたっけ?
社会道徳や一般常識,社会適応性,人間関係の育成,そもそも身体と精神の育成じゃないの?
だいぶ前からの持論だけど,初等教育初期段階は,勉強なんてしなくてもいいじゃん.
社会道徳を学ばせるべきだよ.
遊びたい時期に,勉強勉強って押し込めちゃうから,
その反動で学級崩壊とかが起きるんじゃないの?
ちゃんと躾なよ.


何事においても,そうでしょ?
技術はめまぐるしく進化しても,人間はそれ程に進化しない.
ITとかの技術が世界を変えるんじゃないんだよ?
世界を変えるのは人の心だよ.

2006年07月19日

発エ入門TA終了

記名アンケートだが,個人が特定されないように,
ダメ出しや珍解答を提示するとともに,大いに嘆きます.


6. 特許庁の仕事について,知っていることをいくつ挙げることができますか?
(  個)
例えば,どのようなことですか?
(1)
(2)

知っていることをいくつ挙げることができるか?と尋ねられ,
6個と答えているのに,例えには1つしか書いてない.
じゃぁ1つしか挙げられないんじゃないの?と問いつめたい.小一時間(ry

「特許をもってないない人が使うとうったえることができる」
それは特許取得者がやるべきことです.

「特許電子図書館」
の何?運営?管理?公開?


ディベートにもダメ出しする.

新規性,進歩性,有効性の3点について(模擬的な)特許審査を行うわけであり,
立論側は,その3点を明確に主張し,発明の有効性を明確にする必要がある.
逆に否定側は,その3点を完膚無きまでに否定するべきだ.
実用性や実現可能性などは議論の対象ではない.

立論側も否定側も熱意も気迫も感じられない.
同じ発明を題材にして特許審査を行い,
オレが否定側に立てば,全ての発明を否定することは容易だった.
と同時に,立論側に立てば,全ての発明を(模擬的な)特許として採択させる自信があった.
そのくらい議論がメチャメチャ.

やはり,事前にTAによるデモンストレーションを行うべきだろう.
ディベートがどういうものか知るべきだし,全否定攻撃の威力を思い知るべきである.
温室ゆとり教育世代は,否定されることに慣れていないとみた!
そして,否定されると,自暴自棄になるか,逃げるか,キレるかとみた!


何度も主張してるけど,大学は最高学府ですから,
こういった学生が入ってくるのを阻止するか,
それが絶対的に不可避な事項であるならば,
社会に適応できるだけの教育を行うのが妥当ではないだろうか.
4年生大卒のフリーターがいっぱいいるのは,大学の責任でもあると思う.

って,途中から,話がずれてる・・・

そうそう,リアル世界で初めて「ガイシュツ」って聞きました!
ネタだとばっかり思ってましたよ.

早生まれは不利?

asahi.com: 「早生まれ」は学歴でも不利? 一橋大院助教授が調査 - 教育

日本の学校システムは早生まれに不利だという論調が一般的.
実際問題,早生まれに不利があることは否めない.
なんと言っても,最大12ヶ月の成長差があるわけだから,
幼少期のそれは成育に大きな違いを見せるだろう.

幼少期における12ヶ月は大きな差だが,大人の12ヶ月は大したことがない.
小学校低学年で,早生まれは低学力を示すことがあるが,
高学年になるにつれ,その差は埋まるというのは,この点からだ.
しかし,この記事の結果はそれを示していない.

では,早生まれは永遠に劣等なのだろうか.
オレが思うには,小学校低学年の教育方針がいけないんだと思う.
小学校低学年の頃は,やはり早生まれの影響は大きいと推測される.
身体と能力の発達に明確な差が発生している可能性も想像に難くない.
だからこそ,その差が埋まるまでの期間は,
クラスを分けるなどの工夫が必要ではないかと感じる.

でも,人間は低きに流れる性質を持っていますので,
温室育ちだと,より明確な差が発生してしまう可能性も否定できない.
こういうのは,初等教育学とか発達学に詳しい人たちが,
ガンガン議論しながら,試行錯誤すればいいと思う.

でも,オレの周りの早生まれさんは,比較的優秀だぜ?
統計なんて,そんなもんです.
局所的に見れば,有意な差なんて現れないんです.
統計の中に生きず,個は個として生きるべし.

2006年07月15日

Proof that 1+1=2

Radium Software Development

工学者に言わせれば,「これだから数学者は」というべき極限がここにある気がする.
我々が当然のように知っている"1+1=2"を証明している文献があるらしい.
その379ページにそれはある.

最早理解の範疇を超えている.
簡単で当たり前のことこそ証明が難しい.
そして,それを正しく証明できるのが,本当の専門家.

僕なんて,専門家すら名乗れませんけどね.

2006年07月03日

ワイン講座

先週の情メ産業論はなかなか面白かったようだ.
うらやましいぞ!

講義中に「ワイン講座」なるものが行われたようだ.
以下,2年生の某ブログから引用.

1、抜いたコルクを眺める
2、まわす
3、香りをかぐ

1、グラスに注いだら色を眺める
2、「・・・色だね」とつぶやく
3、香りをかぐ

1、口に含んだら口の中でころがして「おいしい」という

概ね間違っていないと思うが,オレのテイスティングの方が一流だ.

1. 自分の要求を全て伝える
2. ワインが運ばれてきたら,その素性を尋ねる
3. 傾ける
4. 色を眺める
5. 香りを味わう
6. 少量を含み,転がす
7. 不満があれば,不満を言う→2に戻る
8. 「さすがですね」とソムリエに対する賞賛を忘れない

以上だ.完璧だ.

このメソッドの特長は,自分の好みのワインが呑める点だ.
前述のメソッドの場合,知ったかをするので,
本当に呑みたいワインを呑めない可能性がある.
本メソッドは手順1にて,その問題点を解決する.

手順1にて,自分の好みを伝える.
例えば,「渋みが弱く,酸味がある,辛口の赤」といった感じだ.
オススメを呑むのも良いが,好みの酒で料理を楽しみたいものだ.

手順2はソムリエから情報を引き出すとともに,
ソムリエに「教えてる感」を味わっていただくことができる.

手順7において,不満を伝えることで,
自分好みのワインを要求することができる.
厚かましくない程度に.

手順8において,ソムリエの働きに最大限の賛辞を送り,
ソムリエにも気持ちよく仕事を全うしていただく.

みんな幸せ☆
これ,最強のメソッド.

2006年06月29日

イメージ

プ実のTAをやっていて,感じることがある.
類似のプログラムをコピペして,
「このあとどうすればいいんですか?」とか,
「なんで動かないんですか?」とか,
そういった質問をよく受け付ける.

何故こういう質問を繰り返すのかと言えば,
「考えていないから」の一言で片付くのだが,
それではあまりにもおざなりなので,
「考えない」理由を考えてみよう.

私が思うには,イメージできないからだと思う.
プログラムがコンピュータの中でどのように動き,
命令がどのような機能を果たし,
変数がどのように遷移していくのか.
そういったことが,イメージできないのだと思う.

彼らは,紙もペンも持たず,常にディスプレイと睨めっこしている.
IT革命の影響をもろに受けた世代なので,これで理解できるのかもしれないが,
旧世代の我々にとっては,並列思考を苦手とする脳をサポートするために,
必ず紙とペンを持ち,現状態を書き留める.
確かに,我々TAは紙もペンも持たずに,プログラムを書いていくわけだが,
それは脳内でプログラムをトレースすることができるからであり,
それができない彼らが,その姿を真似したところで,無駄なのだ.

つまり,問題をイメージできていないのだ.

実際,誘導を行うと問題を理解してもらえることが多い.
ステップを踏んで,何がどうなって,どこそこがああだから・・・
と説明すれば,それをイメージすることができるらしく,
おおよそ理解してもらえる.
本来,そういったイメージの構築作業は,
紙とペンを利用して,脳と行うべきだと思うのだが・・・
なかなかそれができないようだ.
我々TAを使うのは結構だけど,TAはテストの時には居ないことを自覚して欲しい.
最後に頼れるのは,自分自身だけですよ.

イメージは重要だと思う.
スポーツではイメージトレーニングがあるし,
医龍や白い巨塔もイメージで手術練習するし,
女王の教室でも「イメージできる?」って言ってるし,
John Lennonイマジンだよ.
理解するためには,イメージが絶対に必要不可欠なのです.

イメージできないから,理解できない.
理解できないから,考えようもない.
考えようもないから,問題が解けない.
そういう連鎖にはまっているものと思われる.

プログラムの動作をイメージすることも然り.
何かに成功する自分.
苦境を跳ね返す自分.
目標を達成する自分.
イメージできないことは,実現できない.

イメージしなさい.

2006年06月27日

デ構中間2回目

時限投稿.きっと,テスト終了後に投稿されてるはず.

中間2の問題作成というか校正に参加した.
オレがビシバシと修正したので,出題ミスは無かったと思います.
出題不備がないので,中間1よりも良質な問題になってると思います.

さて,出来の方はどうだったでしょうか?
昨年度の問題に比べれば,優しすぎる程の問題だったと思います.
個人的な感想を述べるならば,出題に工夫がない.
教科書をなぞるだけの問題に,どんな意味があるのかが分からない.
そして,中間1と中間2ともに,試験を行う必要性があったのかが分からない.
あの試験で,何が評価できるのかがわからない.

古き良き時代に照らし合わせて現状を述べるならば,
学力の低下は中間テストの質の悪さと試験回数にあるのではないかと思う.

オレの学部時代は,期末試験一本とか,ザラにあった.
中間テストを実施すると,その分のコマを潰さなくてはならず,
当然ながら,学修時間が減る.
また,こまめに試験を行うことで,試験範囲を狭め,
単元の局所的な理解を促進する反面,単元全体の理解を妨げるものと思われる.
そして,試験回数の多さと難易度の低さから,危機感の喪失状態にあると思う.

もっと地獄を見せるべきだ.
試験の結果で評価するのも結構だが,
本当に理解している学生に単位を与え,
理解不十分の学生は,じゃんじゃん落とすべきだ.

入るは易し,出るは難し.

教育の原点に立ち戻るべきだと思う.

2006年06月17日

プ実出席状況

出席調査カードに細工をして,遅刻者を調査してみました.

調査対象:
6/17(土)の実習開始時に正規出席調査カードを在席者に配布.
不在者あるいはその後に来た学生には,似て非なる遅刻者用出席調査カードを配布.

調査結果:
総出席調査カード67枚.
正規出席調査カード58枚(86.6%).
遅刻者用出席調査カード9枚(13.4%).

遅刻者概要:
実態が分かった.
てっきり,再履修者等の上位セメスタ生が遅刻しているものだと思っていたが,
遅刻として該当した9枚は,全て6Aだった.
なお,講義開始直後は40名程度しかいなかったので,
講義開始後から実習開始前までに遅刻してくる者が,20名程度いると思われる.
これも厳密に調査することは可能だが,TA身分ではその権限がございません.残念.

まとめ:
これによって,成績がどうこうなったり,単位がどうこうなったりはしません.
しかしながら,この結果は出席調査表に記録しておこうと思う.
中間テストと期末テストの相関関係は証明されたので,
遅刻者とテスト成績の相関関係を証明していただけたらと思う.

平然と遅刻してきたり,出席を気にするような学生は,
平然と単位を落としたり,卒業単位を気にするような学生になると思います.

2006年06月13日

今年もまた・・・

濱本研に出し抜かれた・・・
なんであの研究室は,毎年本気モードなんだ.
Webデザインの専門職でも雇ってるのか??
毎年毎年オシャレなページに改装しおって!!

ウチも毎年毎年,対抗しようとして,うっかり忘れて,
結局去年のまま使い回し・・・
ヌァァァァァァ
本気の度合いが違う.

とりあえず,ウチのボスはもっと積極的にシステムを利用するべきです.
ゼミ紹介とか,整備は結局オレがやってるし・・・
こうやって甘やかすと,調子に乗って使わない.
でも,整備しないと外面が悪い.
難しいジレンマだ.

一応,明日苦情をブツブツ言う.

2006年06月11日

プ実中間結果

先週に行われたプ実中間テストの結果が返却された.
具体的な数値は記憶に残っていないが,
受験者の半分は0点だったと思われる.
60点以上は,なんと6人!
90点以上は2人!満点無しorz

有り得ないと思いませんか?
オレがテスト中の巡回業務をしながら,
片手間で,かつほんの数分で解答したのだが,
オレは満点の自信が100%である.
実際,満点以外を付け得ない,非の打ち所のない解答をした.
圧倒的な知識差があるとしても,
今まで,ここまで圧倒的な大差が付いたことはないよ?

しかもだ.
この中間テストは3年前の中間テストとほぼ同じ出題だった.
類推で言うなら,100%同一である.
そして,3年前も今回のような散々な結果だったかといえば,
そんなことは一切無く,普通の正規分布だった.

何故,同じ出題で,同じ教員で,同じTA(オレ)で,同じ教え方で,
ここまで大差が発生するのだろうか?
これは,完全に学生側の受講状況に問題があると言わざるを得ない.

平然と遅刻してきたり,
遅刻してきてテストの結果をもらってないからという理由で講義を中断させたり,
実習開始と同時に出席調査票を「全員」に配っているのに「もらってない」と言ったり,
実習課題の解答例をコピペして「動かない」と言ってみたり,
学習意欲があるとは,到底思えない.
そういう方々には,それなりの対応をしております.

その反面,真面目に学習してる学生もいるわけで,
そういう真面目な学生と不真面目な学生が,
同等の条件でTAを占有するのは,不公平だと思いませんか?
私は不公平だと思います.

来週からは,遅刻者に対して厳しく対応しようと思います.
まずは,遅刻者の厳密な洗い出しをするために,
出席調査票にあからさまな細工をしようと思う.

2006年05月19日

発表を聞く

毎年のことだが,書きたいから書く.

発表会に何の意味があるのかが,さっぱりわからない.

発表を聞いてるのは,院生を含む一部のみ.
他の人は聞いてるのか,聞いてる振りをしてるのか,
はたまた聞く気すらなく話してるのか.

質疑においても,質問なんて何も出ない.
だって,聞いてないんだもん.質問できないよね.
ちゃんと聞いてれば,理解できない内容が必ずあるはず.
それを質問すればいいのに,何故しないのか?
それ程までに,発表者の発表が完璧すぎるのか?
それ程までに,院生の知識は乏しすぎて疑問だらけなのか?

百歩譲って,今回の発表はサーベイだから,質問しづらいとしよう.
次回からは研究内容の発表だから,ガンガン質問が出ることだろう.
出なかったら,それこそ卒業に値するって事ですか?

ついでに.
質疑において,
「わかりません」とか「調べてません」とか.
何をやってるのか?
わからないことをわかった振りして言わないで欲しい.
調べてないなら,発表するなと言いたい.
何の考えも無しに,オウム返しの如く,
「今後の検討課題にします」とか.
そんなんだったら,事前にレコーディングして,流せば?

どうにもこうにも,発表も議論もゼミも,重要性がわかってないらしい.
研究は一人でできると思っているらしい.
是非とも,自分の力だけでやり遂げて頂きたいものです.

きっと,これ以後の発表で,オレの猛攻撃を受けるんでしょうね.
それがDの仕事.院生の仕事.

2006年05月05日

Proof that Girls are Evil

Urban Dictionary: evil
Girls are evil
理系ジョーク

First we state that girls require time and money
Girls = Time * Money
And we all know that "time is money"
Time = Money
Therefore
Girls = Money * Money = Money squared
And because "money is the root of all evil"
Money = square root of Evil
Therefore
Girls = (square root of Evil) squared
And we are forced to conclude that
Girls = Evil

QED.

2006年05月03日

最近覚えた英語

Hell Yeah! サイコーだぜ!

hella 超
例)It's a hella cold.

Beat it 帰れ

Let's get FIRED UP! 盛り上がっていこうぜ!
類)Let's get crazy!
類)Let's get mental!

sweet 最高だぜ
例)That's sweet, man!

foxy lady いい女

Kick Ass 超イケてる
派)Let's Kick Ass 頑張ろう

sad ダサい
例)That's sad, man.

Get it on 盛り上がっていこうぜ
注)get it on with ~

You Punk! お前ダッセー!

Air head パー

like ていうか,みたいな

Honky Tonk Women 関西ノリの女性

buff パワフルな,ゴリゴリの
例)That's a buff band.

sick かっこいい

ill 超かっこいい

Cloud Nine 最高に嬉しい
例)I'm a cloud nine.

2006年04月29日

発見的TA雑感

毎年毎年,同じことを飽きずに主張するわけだが・・・
どうにかならないものだろうか?

知らない,聞いたことがないなどの知識不足は,
これから学習をしていけばいいんじゃないかと思います.
えぇ.大学は最高学府ですから,
勉学の質を差し置けば,勉強をする場であることには,変わりません.

ただ.ただしかし.どうしてもだ.
それは違うだろう?と思ってしまうことがある.

発見的初回のアンケートは,アンケートであり,テストではない.
一応,記名アンケートになっているが,匿名集計されるし,
記名されたところで,顔と名前は一致しないのだ.
なのにだ.
何故か.
「知っている発明家を3人あげよ」
に対して,記憶を捏造してまで,3人あげてくれなくても良いのだよ.
どの程度,発明家を知っているかを推し量りたいだけなのだ.
正解とか不正解とか,むしろ成績に影響するなんて有り得ないから.
ゆとり教育世代は,どうにも成績を気にする人が多いです.
成績のための勉強じゃないでしょ?

他にも,
「この授業に期待することを教えてください」
に対して,
「まだ授業が始まったばかりでわかりません」
とか
「何をやる授業なのかわかりません」
とか・・・
そうじゃないでしょ!
あなたは,この授業がどういう授業であって欲しいですか?
って尋ねてるの!
ちゃんと文脈を読んで!

そして,これは最近に限った話ではないが,漢字がとにかく書けない.
平仮名ばっかりだったり,頑張って漢字を使ったけど,間違ってたり・・・

やっぱり,何事においても基本となる国語は,重要だと思うのです.
国語力が無くては,文章が読めない.
つまり,問題が読めない.
問題が読めなくては,問題を解くことができない.
同様にして,国語力がないと,解答が書けない.
数学のように,計算結果を書くだけが問題ではない.
むしろ,大学の授業において,答えは重要視されていない.
重要視されるべきは,その答えを導出した過程である.
どのような思考で,どのような方法を用いて,解答を導き出したか.
さすれば,計算ミスをして,答えが違っていても,ほぼ満点が配点される.

とと.閑話休題.
自分も人を批判ができる程,国語力に長けてるわけではありませんが,
最低限の国語力は必要だと思います.
それはコミュニケーション能力ではありません.
コミュニケーション能力は,人間としての最低限の能力であって,
国語力の最低限の能力ではありません.

大学に入ってしまうと,国語の授業はありませんから,
もう正してくれる人は居ません.
頑張って適応していくしかありません.

みんな頑張ろう!

2006年04月15日

高校の情報教育

高校の情報教育は,どの程度をやっているのだろうか?
今年から,ゆとり教育世代なので,
しっかりと情報教育をされてきた世代だと信じていたのだが,
例年と比べても,それ程できる感じはない.
高校ではプログラムをやらないのかな?

それよりも,気になることがある.
読解力だ.
もっと言えば,読解力ではなく,国語力かもしれない.

授業終了30分前くらいに,レポート課題が出るわけだが,
どうにもこうにも,それを理解してもらえない.
「あるプログラムを作成し,ある入力をした際の出力を示せ」
といった内容なのだが,
何をしたらいいか?っていう質問がでたり・・・

もちろん,多くの人は理解しているわけですから,
出題の文面が悪いっていうことはない.
そういう場合,オレッチはどう対応するか.

まず,レポート課題を音読させます.
そして,何が書いてあるかを尋ねます.
「何を作るの?」「何をするの?」「何を提出するの?」「それには何を書くの?」
往々にして,これで理解されます.
ただ誘導するだけ.何も教えません.
でも,理解されます.自分で解決できるんです.
つまり,物事を思考しながら読んでないんですね.
だから,思考ができるように,プロセスを分けてやればいいんです.
簡単.

プログラミングの勉強をする上で,
コーディングスキルよりも何よりも,
問題分析能力を身につけることの方が重要だと思います.
その方が,あらゆる分野に応用できて,有用だと思います.

2006年度春期TA始動

今日から新年度のTA業務開始です☆
本日は,プログラミング実習.

初回なので,皆様,大変静かで御座います.
この静けさも,4月中だけだけどね.
そして,GW明けには,何人減ることやら・・・

さて,TAは今年で4年目になるわけですが,
毎年変わらない傾向があることに気付いた.
それは,誰がどこに座るのかということだ.

前の教室の一番前に座る人は,
自分の能力が足りないことを自覚し,
しっかり勉強しようという意識を持って,そこに座るのだろう.
例に漏れることなく,13時くらいまで,残っています.

前の教室の最後方の廊下側に座る人は,
何故だかわかりませんが,よく質問をしてきます.
しかも,できるのかできないのかの見極めに迷うくらい,
できたりできなかったりします.

後ろの教室の前方部に座る人は,
そこそこそれなりの能力を持ってる人が多いです.
質問が妙に高度です.
他の学生とは,一線を画す質問を飛ばしてきます.

後ろの教室の最後方に座る人は,
語らずとも,多くの人は察することができるでしょう.
そんな感じです.

まだ初回なので,質問の内容と進捗は,こんなもんだと思います.
質問してくるだけ,いいと思いますね.
TAが2人も付いてるわけですから,利用するべきです.

2006年03月19日

ゆとり教育世代,大学生に

Sankei Web 社会 東大合格数“異変” ゆとり教育“1期生”(03/19 07:48)

高校3年間をゆとり教育で育てられた世代が,ついに大学生になる.
オレは,反ゆとり教育派なので,来年度はとても心配だ.

しかし,実際に極端な差はないと思う.
ここ数年,TAを通して見てきて感じたことがある.
年々,学力が低下している.
極端にではないが,しかし確実に,年々低下している.
厳密にいうならば,上位はあまり変わっていない.
学校の偏差値やらなんやらの関係があるので,上位は毎年似たような傾向.
その反面,下位の低迷が続いている.
簡単にいえば,勉強ができないのではなく,勉強をしない.
無気力に対する最善の教育は,どのようなものなのだろうか.

来年度から,ゆとり教育世代が入学してくる.
ゆとり教育を最大限に活かして成長してきた学生が,
果たしてどのくらいいるのか?
ゆとり教育の真価が問われようとしています.

2006年03月04日

平年の2月と3月

毎年,この時期になると思うことがある.
ついさっき,正に再認識したので,書かせていただこう.

平年の2月と3月のカレンダーは,基本的に同じ

意味わかりますか?
月毎のカレンダーを使ってると,月初めに,先月分をめくらなかった所為で,
先月のカレンダーを見てしまうことがありますよね?
その違和感が全く発生しないのが,平年の3月なんです.

さぁ.この謎が君には解けるかな?
数学的な理論的解法を期待する.

2006年02月23日

戦力内通告

戦力内通告を受けました☆
TAって戦闘要員だったんですねw

2006年度も1年生科目を重点的に頑張ります☆

2006年02月20日

文書作成の基礎

ITmedia D PCUPdate:一太郎でマスターする、人を納得させる文書作成のテクニック (1/6)

大変わかりやすくなってます.
文書作成の基礎中の基礎として,参考になります.

やはり,日本人が使うワープロソフトの最高峰は一太郎だろう.
MS-DOSの頃とWindows対応初期の頃しか使ったことがないが,
親切なようで,実は不親切がいっぱいのMS-Wordなぞ敵ではない.
快適に文書を作成することに重点が置かれている.
使い始めると後戻りできない快適さがある.

といいつつも,やっぱりオレはTeXですね.
TeXの唯一にして最大の弱点は,校正機能がないことだろう.
スペルチェックはあるが,文書校正はない(と思う).
揺らぎ,誤字脱字,語尾統一.
大変重要なことだと思うんです.
でも,TeXには無いんです.
そんなとき,一太郎に浮気したくなる.
極希にね.

2006年02月15日

2005年度卒研発表会

去る14日に学科の卒研発表会が執り行われた.
あまりに酷い発表会だったので,最初の数件しか聴講してないが,
感想を書きながら,痛烈に批判してみる.

午前は16-504の大教室でSセッションと銘打たれたシングル構成.
卒研生と院生と3年ゼミ生と教員とその他の人で,会場はごった返しすぎ.
発表会って雰囲気では当然ありません.
気分的には記者会見か講演会って感じ.違うだろそれ.

Sセッションという下らない構成の影響で,発表件数が多い.
煽りをくらい,発表6分,質疑応答2分っていう意味不明な発表時間.
1年間の卒業研究の成果をたった6分で片付けられてしまうんだよ?
しかも,質疑応答が2分って,1人か多くても2人しか質問できないじゃん?
何のための発表会なのかが,微塵も理解できない.
形式的にやらないとマズイからやるっていうなら,もっと殺伐とやるべきだ.

発表者も公聴者も心得が無いから酷い有様.
そもそも発表時間が6分しかないので,強烈な駆け足.
研究背景や基礎技術が全く紹介されないため,
自専門以外の内容なんて,理解しろってのが無理難題.
パワポのスライドも文字がぎっしりの上に,めくるのが早い.
書いてある内容の朗読は要りません!読めますから!
公聴者は無知なのか本気なのか知らないが,
スピーチが終了した段階で拍手する.
どう考えても,それはおかしいだろ.
質疑応答を終えて,その人の発表は完結するわけであり,
スピーチ終了の段階で拍手するってのは,
相当に素晴らしい発表を行った時だけだろう.
素晴らしい発表だったとは感じなかったので,無知なんでしょうね.
「話は聞いてなかったけど,区切りだからとりあえず拍手しておくか」
って気分なんでしょうね.
なんでこういう基本的なマナーを指導しないのかがわからない.
こんなのが社会人になるんだよ?
大学として,こんな社会人を排出して恥ずかしくないのだろうか?

質疑応答も酷い.
学生の質問のクオリティが低いのは致し方ないとしても,
それに対する発表者の回答のクオリティが低いのは許せない.
質問者:「○○は××ですか?」
発表者:「はい」
終わりかよ!
質問者は何故それを採用したかの背景を訊きたいんだよ!察しろ!

教員側もいい質問を飛ばせてない.
ブログの置いてある場所的に誰とは明言できないが,
企業出身者は教育的配慮を理解するべきだ.
それはそれは企業で素晴らしい実績を上げてこられて,
数多くの学会に参加して,数多の議論を繰り返してきたことでしょう.
しかし,その議論は研究者同士の領分争いや探求であって,教育では有り得ない.
ここは学会ではなく,大学のしかも学科の卒研発表会である.
教育的視点から教育的配慮を持った質問を行うべきだ.
司会の濱本先生は,とても良い質問を繰り出していた.
質の差だな.

結論:
どういう理由があれ,発表10分,質疑応答5分は必要だ.
なんのための発表会なのかを考えるべきだ.
発表会が形式的に行われるだけなら,
その過程の卒業研究すら形式的になりかねない.
痛烈に批判するとともに,警鐘を鳴らしたいと思う.

Sセッションの扱いに対して,個人的な意見を述べる.
これは学科の発表会でしょ?
S評価したい研究テーマを集めた意味がわからない.
それはつまり,そこに組み込まれた時点でSなんでしょ?
そうじゃなくて,全部フラットにした状態で,
発表を聞いて,質疑して,その上で評価を出すんでしょ?
全発表の中から,これは素晴らしかった!っていうものにSを与えるんでしょ?
学会発表をするから(たぶん査読無し)Sとか,社会的貢献度が高いからSとか,
そういうのは事前に決まってるものじゃないでしょ?
根本的に大きく間違えてるよね.
情メの掲示板にもなんか書いてあったけど,
こんな状態じゃSに選ばれなかった学生のモチベーションは下がるし,
Sに選ばれた学生もだれるよね.
情メの教育体制は,やっぱりどう考えてもおかしいと思います.

2006年02月07日

チャレンジセンター

東海大学オフィシャルサイト|チャレンジセンター

来年度はこのプロジェクトに参加するかもしれない.
主催か公認かは知らないけど.

早い段階で企画すれば,2年ゼミ(おっと!オフトピ)にも適用できるじゃん?
情メなら,いくつかプロジェクトを企画できそうなもんだけどねぇ・・・
やらないのかな?

2006年01月26日

もんたメソッドを実戦投入

bricklife.weblog.*: 「もんたメソッド」は○○なプレゼン手法だ (説明ムービーなど)

初めて教壇に立ち,講義をしました.
とても緊張しました.
っていう話ではなく,もっと真面目な話.

講義用プレゼン資料として,もんたメソッドを適用したパワポを使った.
もんたメソッドを初めて実戦投下したので,評価してみる.

もんたメソッドは,今回のような講義形式にはそぐわない.
教師が学生に対して一方的に講義をする形式の場合,
もんたメソッドはその効力の大半を失う.
キーワードを隠すという,もんたメソッド最大の特徴.
これが仇となる.
キーワードが見えていない訳ですよ.
通常,スライド中のキーワードはスライド内の最後の方にあるだろう.
上から順々に説明して,これこれこうでこうだから,何々だよ.って.
その何々が伏せられているわけです.
説明が終われば,当然次のスライドに進む.
ノートを取る学生は,このペースに付いて来られない.
宜しくない.

では,もんたメソッドはどのような場面に適合するか?
講義シーンに適合することは間違いないが,
あらゆる講義シーンに適用できるとは思えない.
ベストマッチなシーンとしては,
1スライドをキーワードまで説明し,全部が見える状態になってから,
そのスライドの本質を説明するような形式.
要するに,講義時間は長いけど,スライド枚数は少ないとき.
流れるように大量のスライドを流す形式には,とにかく合わない.

さらに,教師が生徒に一方的に教えるシーンも不適だろう.
もんたメソッドの特徴は,教師側が教えたいとするキーワードを隠すことによって,
生徒側の知りたいと思う探求心を煽るところだろう.
つまり,生徒側がその伏せられた箇所に,何が入るのだろうか?
と考えることこそが勉強となるわけだ.

では,その状態を理想的に引き出すにはどうするか?
やはり,双方向性の講義形式を取る必要があると思う.
講義中に生徒を指名して,伏せられている箇所には何が入るかを答えさせる.
講義クラス全体が授業に向いてる状況で,もんたメソッドは最大限の効果を発揮するだろう.


結論:
もんたメソッドは,時間的なゆとりがある講義に適用すると,効果的.

2005年12月31日

ウルトラヘブン?

美濃輪

スーパーヘブンの上にウルトラヘブンがある

とか言ってましたが,ハッキリ言わせてもらえば,有り得ません.
どっちかって言えば,

ウルトラヘブンの上にスーパーヘブンがある

で間違いありません.
いや.まぁ.そんなものがあればの話ですけど.
オレは,ヘブンにすら行ったことがありません(ここ最近)

だれか膝枕しれ

(参考:Wikipedia

2005年12月15日

平成17年度情報セキュリティアドミニストレータ合格

情報処理技術者試験 合格者受験番号

受験番号 SS356 - xxxx の方は,合格です。
午前試験のスコアは,680 点です。
午後I試験のスコアは,690 点です。
午後II試験のスコアは,750 点です。

余裕です☆
今までの情報処理試験の中で一番勉強しただけはありますね.
初級システムアドミニストレータ,基本情報処理技術者,ソフトウェア開発技術者に続いて,
4つめの資格をゲットであります!
今のところ落ちたことありません!無敗記録更新中♪

いろいろ分析してみましょう.
情報処理推進機構:情報処理技術者試験センター:統計情報:スコア分布・評価ランク分布

午前は680点なので,上位20.6%です.
午後Iは690点なので,上位23.0%です.
午後IIは750点なので,上位4.75%です.

うん.自信がなかった午後IIで高得点が獲れたので,大変満足です.
午前が一番点が悪く,午後IIが一番いいって傾向は,今まで通りですね.
オレは午前が苦手だなぁ・・・
やっぱり,オレが情報処理試験で落ちるとしたら,
午前の足切りだと思います.落ちるならね.

情報処理推進機構:情報処理技術者試験センター:統計情報
また,
午前の採点対象: 27744人
午後Iの採点対象: 13831人
午後IIの採点対象: 6698人
合格者: 3812人
なので,下位50%を足切りするって噂は,真実味がありますね.

勝因を語るならば,午後IIの選択で,問1を選択したことだろうか?
2chの情報のみなので,信憑性は低いが,
午後IIで問2を選択した人は,軒並み点が悪い.
不合格だったり,合格しても700以下だったり.
2chでは,問2楽勝ムードが漂っていただけに,
やはりといった印象だろうか.

何にせよ,結果は素晴らしかった.
2chのスレに解答速報を提供したことが恥にならずに済みましたね.
いやいや.よかった.
オレの考え方は間違ってないし,
セキュリティ技術者として通用するレベルにあることが,証明されました.
これで,名実共に,セキュリティ専門家を名乗ることができますね.
セキュリティの道に足を突っ込んで3年.
やっとスタートラインに立てたような気がします.
そんな気分です.

次のターゲットは,来春新設のテクニカルエンジニア(セキュリティ)です♪

2005年12月09日

もんたメソッド

bricklife.weblog.*: 「もんたメソッド」は○○なプレゼン手法だ (説明ムービーなど)

また面白プレゼン手法を知ってしまった.
知ってしまったからには,使いたくなるのが研究者.
研究室の発表会で使ってみようと思う.
うへへ.

2005年12月05日

最適な受講ポジション

論文に追い込まれている間に,情メ板が面白いことになってた.
素で自己中なのか,テンパってて自己中なのかは知らないけど,
端から見てると滑稽ですね.
昔のオレも,あんな感じだったのかな?

閑話休題.
最適な受講ポジションをさらっと書いてみる.
これは,あくまでオレ理論なので,
他の人にとって必ずしも最適ではないかもしれない.
さらに,本校の教室を対象にしたポジションなので,
他校では最適ではないかもしれない.
その辺,臨機応変に行間を読んで下さい.

黒板に向かって,右側の前2~5列目の中央通路側ですね.
このポジションは,消去法で導かれます.

まず,教室の半分から後ろは,黒板までの距離が遠すぎます.
担当教員によっては,声の通りが悪く,聴きにくいかもしれません.
さらに残念なことに,前に座る人の頭が邪魔で邪魔で仕方がありません.

じゃぁ前方ならどこでも良いかといえば,そうでもない.
最前列は,受講意欲をアピールするには良いが,
受講環境としては劣悪である.
なんといっても,黒板が近すぎる.
黒板が近いということは,視点移動距離が多くなるということだ.
視点移動は意外と疲れ,無意識の内に集中力が低下する.
つまり,黒板を見たときに,全体を一目できるポジションが良い.
それが2~5列目だ.経験的に.

では何故,左列と中央列はダメなのか?
中央列は問題外だが,左列はダメではない.
まず,左列について述べる.
左列が最適な人もいる.
オレは右列が最適なのだ.
何故か?
簡単なことだ.利き手だ.
右利きは自分の右側にスペースを確保した方が,高効率である.
しかし,机を動かすことはできない.さぁどうする?
簡単だ.机に対して,自分の体を曲げればいい.
わかるかな?
右の肘を机について,左を向く感じ.
この状態で黒板を視野に入れることができるのは,右列だけだ.
つまり,左利きにとっては,左列が最適なはずである.

次に,中央列が問題外の理由を示す.
1つは,上記の理由である.
もう1つは,視野の問題である.
中央列は視野角が広く,黒板を正面から見ることができるが,
同時に,自分よりも前列に座る生徒も視野に入る.
これが,邪魔で邪魔で仕方がない.
経験はないだろうか?
前の人の頭と頭の間から見る感じ.
前の人の肩と肩の間から見る感じ.
前の人が動けば,それに合わせて動かないと視野が遮られるとき.
そんな理由です.
中央列は,その回避方法がないんです.
自分よりも前に誰も座ってないなら,中央列もアリです.
そんなことがあるならですけどね.

最後に,何故中央通路側か.
これも簡単.
1つは,机の領域の広さ.
右側にスペースを取ることを考えたとき,
右通路側だと,右側に机がないんですよ.
中央通路側だと,右隣の人の領域を浸食しますが,
比較的広い領域を確保することができます.
もう1つは,視野の問題.
通路から黒板を見る視点になるので,
前列の人が視野に入りにくいのです.
視野に入らないなんてことはありませんけどね.

以上です.
なお,階段教室等の扇形の教室の場合,
中央列中央~右通路側が宜しいかと思います.
右列まで行ってしまうと,多少視野角が広すぎですね.
階段教室のメリットは,前列よりも後列の方が高くなってる点です.
つまり,前の人の頭が邪魔じゃないんです.
なので,比較的選択の自由度はあると思います.
それでも,いつもと同じポジションに座るのは,慣れですよね.

皆さんも,最適な受講ポジションを探してみて下さい.

2005年12月01日

カンニングペーパー

今日(11/30)は担当TA科目の中間試験がありました.
その試験中に,相方のSティーラさんが,カンニングを発見,摘発しました.
うむ.その行動力は素晴らしい.
いや.書きたいことは,そのことについてではありません.

そのカンペは,10mm四方程度の紙に小さな文字で,
テストの要点(と思われる)がまとめられていました.

私は,カンペ容認派です.
ただし,作ることを推奨しますが,使用することは厳禁です.
その心は何か?

皆さんは,テスト前に「まとめ」という作業をすることだろう.
しかし,その「まとめ」という作業に,どれだけ注意を払っているだろうか?
一般的に,「まとめ」はノートやルーズリーフに書かれるだろう.
しかし,そこに制限を設けているだろうか?
ノートは何ページまで.ルーズリーフは何枚まで.と言ったように・・・
恐らく,多くの人はしていないだろう.
これは,非常に非効率的であり,言うなれば勉強の振りに過ぎない.

私はどうか?
私は,どのような試験においても,A4両面1枚の制限を設ける.
そして,その紙に秩序を求めない.
文字の大きさに対するポリシーを厳密に定義しないが,
ノートに書いてある文字よりも,大きい文字で書くことを心がける.

それは何故か?
単純なことだ.
有限な領域に,本当の要点をまとめるためである.
試験範囲で不要なことなど一切有り得ない.
しかし,本当に抑えておくべき要点は,一握りに過ぎない.
多くの人は,それを把握できないがために,苦労をするわけであり,
その要点を求めるために,勉学を行うのだ.

そこに来て,有限な領域に試験範囲をまとめることは,有意義である.
そして,その領域は,狭ければ狭いほど,高効率を発揮する.
「これは必要かな?」「これは書くべきかな?」「要らないかな?」
などと悩み,考える.
そして,悩みに悩んで,考えに考え抜いた結果,「まとめ」が完成する.
そこには,試験範囲のエッセンスが詰まっているし,
それを作成する過程で,試験範囲のほぼ大半を網羅していることだろう.
そして,「まとめ」に書いた内容も覚えていることであろう.

私が勧めるカンペは,これである.
あなたが実際に,試験で利用することができる大きさのカンペ用紙に,
自分が実際に使うつもりで,試験の要点をまとめるがいい.
それを作ることは,強烈な高効率学習方法だが,
それを実際に行使することは,愚かさの極みである.

だからこそ,私はカンペを作ることを容認するし,
むしろ積極的に勧める.

そんな教育観を持っている私の戯れ言です.

2005年11月22日

高橋メソッド

高橋メソッド

年末に近づきました.
プレゼンテーションの機会も増えることでしょう.

そんなあなたにオススメなのが,高橋メソッド
シュールです.

2005年11月02日

バイバイ算数嫌い??

Sankei Web 産経夕刊 バイバイ 算数嫌い 平均点グングン、新教科書(11/02 15:00)

> 大学生の学力低下の原因が小学校教育、
> とくに教科書にあるとする大学教授らが
> 今春から順次、発行にこぎつけた。
その新教科書世代が大学生になるのは,
13年後ですよっと.今更・・・
目の付け所は悪くないけど,初動が遅い.

何故,日本の教育界は,こうも遅いんだろうか.
何でもかんでも後手後手.
ゆとり教育の失敗なんて,明らかだったのに,
カリキュラム改訂をしなかったし.
もっと柔軟で身軽な指導体系を作っていかないといけないと思う.
特に,現場の声はもっと重視するべきだと思う.
国策がどうだこうだじゃないでしょ.ねぇ.

この記事も,なんというか,良いとこしか書いてないよね.
平均点がグングン伸びてるのは,良いことかも知れないけど,
平均点が伸びていることと,知識量が増えることは関係ない.
現行の学習指導要領を扱うだけでは,
理解度をどんなに上げたとしても,結局はゆとり教育世代.
そういう目でしか見られません.
っていうか.
この大学教授は,それに危機感を感じて,
教科書を作成したんじゃないのだろうか??

大人って難しいネ!

2005年10月27日

メディア板

なんか話が年単位でループしてるような気がするけど,
メディア掲示板が盛り上がってるので,ネタにしてみる.

基本的に,こういう場に掲示板を設置すると,
愚痴などの吹きだまりになるのは,仕方がないことなのです.
大半が授業に対する不満でして・・・
いや,別に不満を口にすること自体は自由ですが,
多くが身勝手な内容なので,不憫でならない.

といいつつも,便所の落書きは楽しいし,たまに重要.
院生族は,これらの書き込みを見て,
ニヤニヤしながら,笑いのタネにするわけです.
って書くと,意外とみんな見てるんだなってことが分かる.
でも,そこに書き込まず,実世界の話題に昇華させる辺りが,
分かってるというか,面白がっているというか・・・
書き込んじゃうと,匿名の世界で,横並びになっちゃうからね.

で.今の話題.

課題がわかんねーとか言ってるのは,マジで意味不明.
分かるまで考えるか,調べるか,写すか,諦めるか,でしょ?
習ってない課題が理不尽とかいったら,
オレの学部時代は全部理不尽ですが,なにか?w
3次元ラプラシアンを直交座標系から極座標系に変換するとか,
シュレディンガー方程式が突然現れたり,
蜘蛛の巣みたいな合成抵抗を計算したり,
pならばpならばpだったり,
ヒルベルト空間に飛んでいったり,
電荷が球体の表面に一様に分布してたり,
div(ダイバージェンス)が出てきたり・・・
なんて不幸な境遇に生まれてしまったんだ!!

独学に限界がどうのこうのってことだけど,
独学に限界はありませんね.
ただ,個体差があるので,個体の限界はあるでしょ.
現に,オレが限界に直面してるような気がする.
これを打破するには,自分の改革が必要.
でもなぁ・・・オレも無気力推進系のヘタレDだから,
限界はあるよなぁ・・・
独学の限界ではないけど・・・勉強してないしw

まぁ.なんつーか.
メディア卒じゃないし,カリキュラムも全然関係ないオレの立場で言うと,
「え?これって大学の勉強なの?」
って感じですけどね.
電子情報学部って名乗ってますが,この時点で負けだよね.
工学でもなく,理学でもないと言ってるようなもの.
学部名が素直に理解できないのって,なんか負けてる気分.
オレの所属も意味不明だけどね.
オレの所属なんて,英文名称にしたとたん,最悪に意味不明だし.
ようするに.あれだ.
 み ん な が ん ば れ

2005年10月22日

コンピュータの無能さを知らしめる

コンピュータって,意外とバカなんだよ.
事細かに説明してやらなくちゃいけないし,
自分で考える能力はないし,
アレはダメ,コレはダメって,制限事項が多いし,
なんつっても,コンピュータがわかる言葉で説明しないといけない.
そう.ちょうど君みたいな感じだよ

あ.でも・・・
コンピュータは指示されたことを間違いなく絶対にやるけどね

君とコンピュータ・・・どっちが賢いの?

2005年10月20日

平成17年度情報セキュリティアドミニストレータ試験 午後II速報

情報処理技術者試験 解答速報|資格の学校TAC[タック]

午後IIも配点を信じて採点.

問1 123/150 (82.0%)

私情を挟んだ採点のため,もう少し点が下がるでしょう.
記述式なので,どの程度の間違いで,どの程度減点されるのかが不明.
細々と微妙に違うものが,結構ある.
その違う部分がクリティカルだと,大減点になる.
そうすると・・・アウチですね.

TACを信じて,合否を期待するなら・・・

午前:45/55 (81.8%)
午後I:124/150 (82.7%)
午後II:123/150 (82.0%)

いけるんじゃないの?これ?

2005年10月19日

平成17年度情報セキュリティアドミニストレータ試験 午後I速報

情報処理技術者試験 解答速報|資格の学校TAC[タック]

配点も出てるので,信じて採点してみる.

問1 50/50
問3 34/50
問4 40/50
計 124/150 (82.7%)

多少甘めに採点してます.
細々とした表現が違ったり,言葉足らずだったり.
なお,問3は,解答が違うから減点してるけど,
オレの解答でも間違いじゃないと思う.
オレはオレを信じてる!

2005年10月18日

TACでの午前解答チェック

情報処理技術者試験 解答速報|資格の学校TAC[タック]

TACでは45/55の81.8%なので,
午前は抜けたでしょ.うん.

2005年10月16日

平成17年度情報セキュリティアドミニストレータ試験 午後速報

午後I
特に述べることもない.
強いて言うならば,問2の監査を飛ばした人が多数派だった.
みんな,監査嫌いなんだなw
かくいう私も1,3,4を解答.
細々としたミスはあるが,明らかな間違いは皆無.
参考:2ch解答速報

午後II
問2が簡単だったらしい.
個人情報取扱事業者関連の設問.
オレは問題を見た瞬間に「お詫び文」が脳裏をよぎったので,回避.
問1は難しかった.
怪しげな解答を埋めるだけ埋めて帰ってきた.
もちろん,自信なんて皆無だった.
しかし,2ch解答速報を信じるならば,案外悪くない.
2ch以外の解答が出てこないと何とも言えないが,
もしかすると,いい勝負になってるかもしれない.期待あげ!

総括:
午前 足切り突破!
午後I こんなの敵じゃね
午後II もしかするともしかする

現在の期待度 70%♪

平成17年度情報セキュリティアドミニストレータ試験 午前速報

平成17年度秋 (2005秋) 情報セキュリティアドミニストレータ ( 午前 解答速報 )

44/55 (80.0%)

速報なので,訂正されるかもしれないが,
7割は堅いだろう.

午前足切り突破!
キタ━━━━━━m9(゚∀゚ )━━━━━━!!!!

2005年10月15日

対セキュアド戦 最終考察

午前:
コンスタントに7割を獲得できるので,概ね満足.
安定感を得るためには,法令,標準化,監査,経営などの
いわゆる実務系を勉強しなくてはならない.
如何にして受験制限がないとはいえ,
実務を知らない人間が受験をすると,大変な不利を被る.
まぁ.だからこそ,学生で合格してると価値があるわけだがね.

午後I:
はっきり言って,最大の鬼門だ.
ただですらわからない実務系が,記述式で出題される.
午前とは違い,知識を問われる問題ではないので,
常識に従えば,解答は可能ではあるが,
その解答が正答と微妙にずれている辺りが,実務経験の差だろう.
出題パターンと傾向は把握したので,戦えないことはないし,
惨敗ということもないが,勝てる見込みもまた薄い.

午後II:
できそうでできない,微妙な雰囲気.
「○○字以内で述べよ」って問題が大半を占める.
言い訳だが,知らないわけではないし,わからなくもない.
だが,文字数指定があると,プレッシャーが掛かって,解答しづらい.
わかっているのに答えられないってのは,要はわかってないわけで・・・
しかも,何が嫌だってさぁ~
80字以内とか,70字以内とか,あまつさえ100字以内とか・・・
あくまで,単語・用語を埋める訳ではなく,
小論文的な解答が求められている点.
何がダメで,どこをどうすればいいのか.
っていう解答を求められている.
はっきり言おう.
セキュリティ専門家でも,実務を知らなきゃ解答できないから!!

プレゼンテーション技法

作品をよく見せるためのお手軽なテクニック集
Presentation.jp: 資料作成 / プレゼンテーションソフトのワナ
プレゼンテーションソフト

この辺を参考にすると,大変素晴らしいものが作れると思う.
オレが考える要点は,以下.

・フォントサイズは大きめ
 -タイトル40,第1レベル28,第2レベル24
・箇条書きでキーワードを強調
 -文章は極力書かない
・図表を多用し,視覚的に理解させる
 -文字が多いだけでうんざり
・スライドの表示時間は長く
・スライド1枚の情報量は減らし,重要点のみを書く
・アニメはピンポイント

これに沿って作成されたからって,必ずしもいいとは限らない.
最終的には,センスが問われます.
なお,内容が素晴らしいかどうかは,全く関与するところではない.

2005年10月12日

セキュアド午前総括

H13からH16までの4年分の過去問を解いてみた.

コンスタントに7割をキープしている.

つまり,本番でも7割を期待できるだろう.
7割あれば,午前の足切りを突破できそうな気がする.
だから,午前の勉強は,もう止めようと決断した.

ところで,何故,コンスタントに7割なのか・・・
それはね.残りの3割が不得意な監査や法令や標準化関係で,

コンスタントに3割を失ってるからです♪

2005年10月11日

情報処理試験の部屋

KIKIの情報処理試験の部屋 ~シスアドから高度まで~

I川君に教えて貰った.
満点間違いなしだ!

セキュアド午前過去問2

H15午前過去問

正答率70%

自信がついた

でも,後半の監査とか経営とか法令とかISOとかISMSとか・・・

さっぱりわからんちん☆

2005年10月10日

セキュアド午前過去問

H16午前過去問

正答率66%

超びみょー

後半の監査とか経営とか法令とかISOとかISMSとか・・・

さっぱりわからんちん☆

Windows 3.1って・・・

先日の記事で,Windows 3.1をOSだと書いた気がする.
よくよく考えれば,Windows 3.1はDOS上で動いていたので,
OSと呼べないではないか.ミドルウェアだな.

それはそれとして,@ITに面白いコラムを発見した.
特集:Windows 9x or Windows 2000? コラム:Windowsの歴史、メモリの歴史(1)

情報セキュアド試験勉強記

午後の過去問を解いてみた.
散々な結果だった.
大筋ではあってるけど,細かい減点が積み重なる.
減点累積で落ちそうorz

やる気が58%減少した.

2005年10月06日

コンピュータは常に正しいか?

プ技をやってて,ふと思い出したことだが,
どうせ,最近の大学生では,ジェネレーションギャップでわかってもらえないだろう.

かつて,MS-Windows 3.1と名乗るOSが存在していた.
時代で言えば,NEC PC-98シリーズの終焉が近づいていた頃だ.
まぁ.なんてことはない.今のWindowsの流れを汲む前身である.
"Windows"の名が一般大衆に知られた最初のOSだろうか?
それとも,それは,Windows 95の役目だったろうか?
まぁ.どうでもいいや.
そのWindows 3.1に標準搭載されていた「電卓」
えぇ.Windows XPにも,Windows 2000にも,Windows Meにも,
標準搭載だよね?使ったことあるよね?
その「電卓」
素晴らしい計算をしてくれるんです.
世界の大原則をぶっ壊してくれるんです.豪快に.

2 - 2.01 = -0.00
2.01 - 2 = 0.00

壮絶です.
いいですか.コンピュータに浮動小数点演算なんて,任せてはいけません!
その最たる例と言えましょう.
懐かしい思い出です.

以下.オフィシャルのプレス発表っぽい文章を引用.


****************************************************************
マイクロソフト株式会社より UPDATE VERSION として供給された
モジュールの修正情報
****************************************************************
----------------------------------------------------------------
電卓 CALC.EXE
----------------------------------------------------------------
 以前の電卓アプリケーションでは、次のような演算を実行すると
間違った答えを表示していました。
12.52 - 12.51 = 0.00
6.0001 - 6.0 = 0.0000999...
 本修正により以下の演算結果に違いが現れます。これは加減算時に
有効数字14桁目で四捨五入を行い、電卓内で有効数字13桁の数値と
して扱うためです。
1 / 3 x 3 = 1
(1 / 3 + 10 - 10) x 3 = 0.9999...
上記の問題は Windows 3.1 システム本体には関係ありません。その
ため他のアプリケーションへの影響は一切ありません。また、この
問題は Intel(R) Pentium(R) チップ内の PFU(浮動小数点演算装置)
との関連はありません。

2005年09月29日

平成17年度秋期情報処理技術者試験 受験票の巻

受験票が来た.

試験区分:セキュリティ
試験地:横浜・川崎
会場番号:356

試験会場:
名称:東洋英和女学院大学
住所:横浜市緑区三保町32番地

女学院
キタ━━━━━━m9(゚∀゚ )━━━━━━!!!!
トイレ少なそう・・・

・・・どこですか?これ?
歩いていけない試験場って,バスが混み混みになるからやだなぁ・・・
歩いて行ける距離だと良いなぁ・・・

2005年09月28日

外来語・役所ことば言い換え帳

杉並区役所区長室総務課が著者となっている,
外来語・役所ことば言い換え帳
これ.ちょっと欲しい.

それにしても,御役所様はよー.こんなところでも金儲けか!エーコラ!
難しい言葉をツラツラ並べて,
「意味を知りたいなら,この本を読んで下さいね」ってか.
良い仕事してるよな!腐れ根性が!

こんなもんは,杉並区のサイトにPDFで置けばいいじゃん?
なんで,金払って買わないといけないわけよ?
税金で書いた本をなんで買うわけよ?

と思ったので,買おうと思ったけど,買うのは止める.
どうせ,言い換えなくても,オレは意味わかるし.

2005年09月05日

MSDN AA

むー.カテゴリーがなぁ・・・教育でいいかな?ダメかな?

MSDN AAをゲットした.
一生懸命バックアップ.
11枚はきついぜ!

実験PCにテストインストール.
そして,失敗.
「実験機だから,5GBも割り当てれば十分」
って言ってインストールした記憶がある.
いきなりVS.NETのインストールでいっぱいいっぱいorz

バックアップがちゃんとできてるかのテストだから,
ベリファイやコンペアの方が,早いし確実だったかな?

なんだかなぁ・・・