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レポート・論文の書き方に関する書籍 [ レビュー, 教育, 研究 ]

3年ゼミ用に新しく書籍を購入した.
Amazon.co.jp: 理科系の論文作法: 本: 高木 隆司
Amazon.co.jp: レポート・論文の書き方入門: 本: 河野 哲也
Amazon.co.jp: レポートの組み立て方 (ちくま学芸文庫): 本: 木下 是雄

木下先生の「レポートの組み立て方」は在庫がなかったため,取り寄せである.
久しぶりに,ネット書店ではないリアル書店を利用してみた途端,これだorz
ロングテールを実感した今日この頃.

レポート・論文の書き方に関する書籍の最高峰は,誰が何と言おうと,
Amazon.co.jp: 理科系の作文技術 (中公新書 (624)): 本: 木下 是雄
これ以外には考えられない.
何かしらの書籍を読みたいと思ったら,まずこれを買えばいい.
というか,理工系の院生は1冊ずつ持つべきだと思う.
そのぐらいに素晴らしい.

さて,新しく入手した書籍について,パラ見からレビュー.

Amazon.co.jp: 理科系の論文作法: 本: 高木 隆司
これいいわ.
「理科系の作文技術」の焼き直しかと思ったけど,そうではなかった.
ただ,タイトルが示す通り,論文作法についての書籍であるため,
論文を書く機会が少ないであろう学部生にお勧めするのは気が引ける.
値段も1700円と他の関連書籍と比べれば高めで,手を出しづらい印象.
「3.3 文の作り方」「3.4 文章の作り方」「3.5 明白な文のための諸注意」は学部生に読ませたい.
論文の投稿について,当たり前すぎて誰も教えてくれないのに,すごく大事なことがしっかり書かれている.
論文を投稿する人は,これを読めばいいのに.
発表の仕方,スライドの作り方,発表会の心得に至るまで網羅しており,研究者としては必読か.
特に,プロジェクタの話が出てくるなど,内容が現代化しており,端々で参考になる.
「5.3 研究集会の心得」は卒研生,修士生に熟読させたい.

自分の発表が終わったあと,すぐ退室することも控えるべきである. 他の人の講演を聞き,できれば質問をするのが,自分の発表を聞いてもらったことへの恩返しである.


Amazon.co.jp: レポート・論文の書き方入門: 本: 河野 哲也
明文術と同じサイズの本ででかい上に,薄っぺらい.
本のサイズがでかいので,字が大きくて読みやすい.
amazonではべた褒めされているが,オレはオススメしない.
もしかすると,オレの読歴が良くないのかもしれない.
これを読んでから,木下先生を読めば,効果ありかもしれない.
パラ見なので,正確なレビューになっていないが,第1章は見所がある.
個人的に,この書籍は第1章がクライマックス.
「1.2.3 講義中の態度・質問」から引用.

講義は,全員(all)に向かってなされているのではなく,各員(everyone)に向けられているのだ,と考えるべきです.


まとめ
Amazon.co.jp: 理科系の論文作法: 本: 高木 隆司
Amazon.co.jp: 理科系の作文技術 (中公新書 (624)): 本: 木下 是雄
Amazon.co.jp: 明文術 伝わる日本語の書きかた: 本: 阿部 圭一

この3冊で安定だと思います.
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