先週の土曜日で,春学期のTA業務は終了しました.
厳密には発見的のレポート採点が残っていますが.
今年度のオレは過去に類を見ないほど役に立たないTAだと思われます.
一応,学生にとって不利になるようなことは避けましたが,
TAの相方にとって不利になることはバンバンしました.
それは単純に後輩指導.
昨年度までの相方は大変に優秀であり,特に指導するべきこともなかった.
今年はどことなく頼りないので「しっかり育成しないと」と思った.
TAに対して指示が飛んだ場合,オレがノソノソしていたらどうするか?
誰がどうであると関係なく,自分から率先して動けるか.
自分の判断で適切に行動することはできるか.
授業前に何をするか,授業中に何をするか,授業後に何をするか.
それらを暗に示しながら,たまに遠回りにチクチクしてました.
少しは気がついてくれただろうか.
さて,7A生は期待されたほどの成果を上げられなかった.
まだ期末試験は行われていないので結果は出ていないが,恐らく6A同等か少し良い程度だろう.
1年生科目のほんの一部しか担当していないので,他の科目がどうであるのかはサッパリ分からない.
でも,各先生の前評判は悪くなかった.
少なくとも中間試験前までは.
大変残念である.
春学期の結果を受けて,秋学期に奮起してくれる学生が多くいることを期待したい.
学期末になると授業評価アンケートが行われる.
授業評価アンケートについては,既にエントリーで述べているので,詳細は割愛.
ただ,どうしても書いておきたいことがあるので,書く.
「先生の説明が分からない」「説明が速い」「説明が下手」「TAが不親切」
などの意見が目立つ.
目立つといっても,自由意見に書かれている中で,という話だ.
そもそも自由意見など書かない学生が大半である.
この傾向は大変いいことだと思わないだろうか?
「理解できないのは先生(TA)の所為だ」「TAが悪いから成績が悪いんだ」
と言いたいようだ.
良いことではないか.
もっと批判したらいい.どんどん批判したらいい.
だが,これらのコメントに共通することがある.
「あれはだめ」「これはだめ」と書くが,「どうしたらいい」というコメントは一切ない.
ダメだと言われるのだが,どう改善して欲しいのかという意見が全くない.
つまり,このコメントだけを汲み取ると,成績が悪い責任を全て教員(TA)に転嫁しているに過ぎない.
彼らは単位が取れなかったときに,きっとこう言って欲しいはずだ.
「君が単位を落としたのは○○先生の教え方が悪かったからだね」
「××TAが答えを教えてくれなかったからレポートが出せなかったんだよね」
そうやって,自分が単位を取れなかったことを正当化して欲しいのだ.
秋学期に成績不良者を呼び出して面談をするであろう学年担任の先生方.
是非とも,そのように声を掛けて差し上げてください.
彼らはそれを望んでいますよ.
だから,良いんです.
TAは悪者で構いません.
どんどんTAの所為にしたらいいんです.
そうやって逃げ場所を与えておいたら良いんです.
そして,社会に出てからこてんぱんに伸されてしまえば良いんです.
そうしたくないとするならば,大学は社会に出る前に,学生をたたき直さなくてはならない.
勉強を教えるだけが大学の役目ではない.
社会人に相応しいように育てることも重要だろう.
オレが学部だった頃は,そういう教育をされたものだが・・・