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出席管理 [ 教育 ]

授業における出席管理は重要視されているらしく,様々な大学の卒研で扱われている.
情メでも菊池研とウチが取り扱ったことがある.
教員の関心と興味も高い分野であるようだ.

Okumura's Blogを眺めていて,代返を防止するのが大変に困難であることを再認識した.
IC学生証は磁気学生証に比べて,利便性は高い.
しかしながら結局のところ,読取り端末のコストは無視できない.
産業能率大学のように各座席にICカードリーダがあるような環境は,そう多くはないだろう.
最終的にはいたちごっこになるわけで,いたちごっこになるような状況下では,防衛側が圧倒的に不利.

ところで,出席確認に躍起になるほどの意味があるのだろうか.
出席確認を厳密にしたところで,教師側の負担になっては意味がないし,学生側に負担を強いても本末転倒.
どうしてそこまで出席確認に拘るのだろうか.

これにはいくつかの理由がある.
不正者の排除
1限開始からちゃんと出席している学生に対して,代返をするものや遅刻するものを許さないという立場.
そのために,ありとあらゆる手を使って,出席確認を厳密に行う.
その代償として,授業時間を削ったり,ちゃんと出席している学生につまらない思いをさせる.
誰のために出席を取っているのかが分からなくなる典型.

出席回数を盾にした授業への半強制参加

全授業回数に対して,2/3以上の出席を持って,成績評価の対象とする.

これが本学のルールだが,如何ともし難い.
オレが入学する以前からこのルールだったと思うのだが,旧電子でこのルールに従っていた先生はいるのだろうか?
授業に来ない学生が単位を取れるほど甘い授業は存在しなかったから,出席確認なんて意味を成さない.
だから,出席確認なんて,適当もいいところ.
あくまで,教学へのエヴィデンスとして取っていたに過ぎない.
つまり,出席回数云々という話が出始めるということは,内部が腐り始めている証拠.
出席のために授業に出るのか.授業のために出席するのか.
本末転倒も甚だしい.


結論
出席なんてとらなくてもいいじゃないか.
授業をしっかり聞かないと単位が取れない授業をやればいい.
そんなに厳密に出席状況を確認したいのなら,授業開始直後にミニテストをやればいい.

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