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学位論文の謝辞の書き方 [ 教育, 研究 ]

卒論(B論)や修論(M論)や博論(D論)などで,謝辞を書くことになるでしょう.
正しいかどうかは分からないけど,知り得る限りの書き方を説明してみます.
間違いはありませんが,謝辞はローカルルールが多いので,適合しないかもしれません.
自分のところのローカルルールに従いましょう.

071128_acknowledgment.png
↑これはオレの博論の謝辞です.
まだ受理されていないので,公表するとまずそうな気がするので,ところどころ伏せてます.
察してください.

ご存じとは思いますが,謝辞というものは,
学位論文をまとめるに当たってお世話になった方々に,感謝を述べるためにあります.
問題になるのは,
・誰を載せるべきか
・どの順番で書くべきか
といったところだろうか.
以下,オレの謝辞を例にして,説明します.

まず最初に登場するのは指導教員です.
「指導教員は指導をして当然の立場なのだから,謝辞に載せるべきではない」
という考え方もあるようです.
それはそうなのだが,指導教員がいなければ,学位論文は出せない.
それに自分1人で研究ができるわけもないわけで,指導教員は欠かせないと思われる.
謝辞の文言は自由である.
好きなように感謝を述べればいい.

次に,学位論文の審査においてお世話になった先生方に,感謝を述べる.
B論やM論では該当者がいないかもしれない.
D論ではいるであろうから,謝辞を述べる.
当然ながら,偉い人順に書くべきである.
どう偉いかは,感じた通りの偉さ加減でよい.
ここで注意したいことは,偉さ順よりも優先順位が高い事項がある.
自校内の場合,自専攻の先生よりも,他専攻の先生を前に書く必要がある.
他専攻の先生はわざわざ審査委員になって下さっているので,自専攻の先生よりも感謝を述べたい.

次に,研究の過程になってお世話になった方々に,感謝を述べる.
順番としては,お世話になった順に述べるべきである.
この際,謝辞を述べるときは具体的に感謝する内容を書く方がよいようだ.
「○○でお世話になった」とか「××について助言を頂いた」とか.
好きなように感謝を述べて良い.

次に書くべきは,科研費や奨学金などのお金関係.
オレは該当する獲得資金がないので,何も述べていませんが,
多くの優秀な研究者の方々は科研費等を獲得していると思うので,感謝を述べてください.

次に,お世話になった先生方に,感謝を述べます.
真っ先に挙げなくてはならないのは専攻主任教授(学科主任教授)に感謝を述べる.
直接的にお世話になっていることは少ないと思うが,裏ではかなりお世話になっているはずだ.
そういう点では研究科長(学部長)や学長,ひいては事務員や食堂のおばちゃんにも謝辞を述べるか?
ということになってしまいますが,その辺は述べません.
ものすごくお世話になったというなら,載せるべきでしょうが.
続いて,学科や専攻の先生方にも感謝を述べます.
本当なら個々人の名前を挙げて感謝を述べるべきでしょうが,抜けがあると困ります.
また,とんでもない人数になることもありますから,「○○学科の先生方」としてしまいましょう.

ここから後は,どう書いてもいいと思います.
感謝を述べたい人を挙げて,感謝する内容を述べればいいと思います.

最近,家族や彼女を謝辞に載せる人がいるようです.
オレは載せませんでした.
でも,載せることもやぶさかではないと思います.
家族の支え無しにしては学位取得は困難でしょう.
ましてや,論文博士の場合,家族の負担は計り知れないものがあると,想像に難くありません.
そういった点から,家族を謝辞に載せることは問題がないでしょう.
ただ,オレは載せませんでした.
学校と家族を切り離して考えたかったので,載せませんでした.
ご自由にどうぞ.


最後になりますが,所属を書くときは正確に書きましょう.
同じく,名前も正確に書きましょう.
誤字とか失礼すぎて,謝辞の意味が無くなります.
そういう意味で,謝辞は綿密にチェックしましょう.