発見的の最終レポートを採点しました.
現状を如実に反映していると思います.
・努力しない
電子情報学部世代はある意味で変な学生が多かった.
発見的レポは差分加点方式を採用しているので,基本的に減点はない.
しかし採点項目があるので,その項目外は採点されない.
そういうルールなんです.
にも関わらず,既に満点が配点されている特許請求項を修正加筆してきたり・・・
しかも,その量が半端じゃなく,請求項が100近くにまで増えてたり・・・
班で作成した第2版に相当の不満があったらしく,ほぼ全文を修正してきた学生もいた.
基本的には採点項目外は採点されないので,気合いが空回りなんですが,
そういう学生はそれなりの評価を受けていました.
レポートの点は伸びなくても,総合的に良い評価を得る実力が伴っていました.
そこにきて最近はそのような無茶苦茶な学生が見当たらない.
差分加点方式を採用しているお陰で,採点はものすごく楽です.
だって,修正加筆されてなかったりしますからね.
修正されていたも「方法」が「手段」に変わっただけとか・・・それは本質?
思うには,彼らは大きな勘違いをしているんだと思う.
60点が合格点だと知っているようだが,レポで60点を取れば良いという意味ではない.
発見的は中間・レポ・期末と3つの評価基準をごにょごにょして,その結果が60点以上で合格となる.
よって,レポが60点であっても,中間・期末が悪ければ落ちる.
逆に,中間・期末が悪くても,レポが良い点であれば補填が可能である.
そういうことが全く分かっていない.
もしかすると,合格と不合格しかないと思っているかもしれない.
成績評価はS,A,B,C,D,E,/の7評価があり,C以上が合格であることを分かっているのだろうか?
本学ではGPAを採用しているから,Cなんて取ると痛いよなぁ・・・
・提出方法が守れない
「レポートは左上1ヵ所をステープラで止める」と散々言ったにもかかわらず,
やっぱり右上を止めたり,2ヵ所止をしてきたりする学生がいた.
「レポートの表紙は指定の用紙を使うこと」と言っているのに,やっぱり違うのを出してきた.
1名は最後の授業を欠席していた学生だが,提出に必要な表紙を持っていないのに,
何故レポートを提出しようと考えたのかが理解できない.
何故取りに来ない.
オレはTAだから権限がないが,担当教員だったら間違いなく受け取らない.
ルールは遵守するためにある.
・無配慮
レポートがなんたるかを全く理解していない学生が大勢いる.
成績評価に直接関係がある重要な書類であることを何故理解しない.
読めないような汚い字で名前を書く.履歴書もそんな字で書くのか?
「ページ下中央に通し番号を入れる」と指示したら,入れたは入れたのだが,
全部「1」と印刷されたらしく,それをエンピツで修正していた.
しかも,ぐちゃぐちゃっとして,横に書き加える.修正液って何ですか?
そもそも,間違いに気付いたのなら,作り直せば良かろうに.
オレはこういうところを厳しくチェックしてますので.
・日本語の乱れ
今年に限った話ではなく,近年の傾向だが,きっとペンと紙で何かを書くという習慣が減っているのだろう.
誤字に全く気がつかない.
漢字変換に誤りがあるのに,全く気に留めていないようだ.
1ヵ所ならまだしも,同じ誤変換が文書全てに渡っているとか,どんだけー.
口語体と文語体の区別が付かないようで,「~っていう」という表現が頻繁に見受けられる.
電子メール世代らしく,段落の開始で1文字下げるなんて有り得ない.
手書き文書でなければ,段落の開始で1文字を下げる必要がないと思っているのだろうか・・・
それから,妙にカタカナ語が多いです.
しかも,和製英語や外来語という意味でのカタカナ語ではなく,メールで見受けられるカタカナの使い方.
例:「この文書はイイけど,スゴク違和感あるよね」
レポートとは思えない.
あとあと,体言止だらけです!
レポートなので,倒置法もできればやめてください.
主述泣き別れシンドロームも主述ねじれシンドロームも見受けられる.
というか,それらが見受けられるだけマシだという評価をするべきなのだろうか?
1つ1つの文が短すぎて,ブチブチと分断されていて,かつ「なので」や「だから」などの接続詞で,繋ぎまくる.
数式じゃなくて,文書なんだから,なめらかな日本語で書き表していただきたいところです.
まとめ:
がんばれよ.
この一言に全てを集約できそうでなりません.
200707201541追記:
ステープラの件で,書き忘れ.
落合先生は「ここにステープラを押す」と言わんばかりに印を付けているそうです.
ゲーム性がないとルールは守られないようです.