« 授業の思い出2 | メイン | 2007年度 第2回NSEC研 »

「先週休んだんですけど」 [ 教育 ]

TAでよく聞く言葉.
TAはこういう視点で学生を見ているんだぞっていう一例を示す.

プ実などなど,どの科目においてもそうだと思うのだが,
毎週毎週独立のことを勉強しているわけではないので,先週の内容を踏まえて,今週の勉強をしているのだ.
そういう場面でよく学生がいう言葉がこれ.

「先週休んだんですけど」
「先週休んだんで,わからないんですけど」

だから?って感じだ.
オレに一体どうして欲しいのか?
先週の授業を再現しろと言っているのか?
それとも「それなら仕方がないね.やらなくていいよ」と言って欲しいのか?
もしくは「知らないんだからできるわけがない.答えを教えろ」と言っているのか?

類似にこういうやり取りもある.
オレ「ランダムな整数ってどうやって作るの?」
学生「えーと・・・」
オレ「先週のレポートでやったよね?」
学生「忘れました」
オレ「ふーん」
学生「それでどうすればいいですか?」

どう考えても,解答例を期待している.
「先週の範囲を復習しなさい」とたしなめると,大層不満そうな顔をする.

常識的に考えて,こういう質問ややり取りが発生する時点でおかしいと思う.
休んだんであれば,休んだ分を自習してくるのは当然だろう.
最近はこれが当然ではないらしいから,驚きを隠せない.
予習も復習もしてこないのだから,授業がわからなくて当然.
オレが学部生の頃とは違って,今は授業で扱う範囲内でしか課題を出さない.
だから,分からないというのは単純に勉強不足だし,調べて無さ過ぎ.
教科書を開かないし,ジーッとIDEと睨めっこ.
プログラミングの勉強をしているのに,考えて答えが出てくるのだろうか?
プ実の教科書は手作りでしかも薄っぺらい.
でも,授業で扱う範囲の情報は全て網羅されており,必要十分である.
あんな安っぽい作りなのに,未だに新品同様の人がいっぱいいる.
オレの教科書なんて,3冊目だぜ?
すり減るまで読めばいいのに.

何度も言うが,オレは答えを求める学生には何も与えない.
過程を求めずに結果を求める学生には何も与えない.
学ぶ気があるかどうかなんて,授業態度を見ればおおよそに分かるし,
一言二言言葉を交わせば,すぐに理解できる.
向学心がある学生とない学生では,全然違うのだよ.


まとめ.
分からなかったら,復習する.予習・復習は基本.
何が分からないのかを明確にする.
「全然分かりません」「何が分からないか分かりません」なんて考えてない証拠.
睨めっこしない.試す,調べる.