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上出来である.
卒研生は後輩に完全に出し抜かれている事実を謙虚に受け止め,
自らの行いを悔い改めることを期待したいが,まぁ無理だろう.
特殊なプレゼン手法も効果的だった.
院生・OBの評価も高く,「ここまでで一番まともな発表だった」と言わしめた.
さて,褒めるのはここまで.飴と鞭.
Web2.0に組する研究なので,プレゼン手法も斬新なものを取り入れたのはよかったが,
やはり伝統的なプレゼン手法も踏まえなくてはならない.
定番が何故定番になり得たのかを心得ておかなくてはならない.
1スライドの情報量を少なくしているため,論理展開が上手く伝わらない.
また,スライドを補足する形で喋っていくのはいいのだが,
しゃべりが早かったり,要点を押さえていなかったりすると,聞き手は混乱する.
あのプレゼン手法はしゃべりが肝である.要練習.
「鶏大量死」の質問に対する受け答えが悪かった.
質問者は「ある記事タイトルから関係性のある言葉を繋げて作った」と受け取ったようだ.
質問者は「鶏大量死」という語が元記事に存在しているとは考えていなかった.
「宮崎でまた鶏が大量死」という記事タイトルから「鶏大量死」を作り出したと解釈された.
発表者は「宮崎でまた鶏大量死」という記事タイトルが「鶏」「大量」「死」と分解され,
その結果「鶏大量死」としたのだと知っている.当然だ.
そこにギャップがあったので,質疑応答は平行のまま終わった.
つまりは,キーワードを作成する過程が理解されなかったのだ.
確かに,どういう方法でキーワードを作成しているかの説明はあった.
しかしながら,その説明が意味するところを理解されなかったのだ.
ここでは,作成方法を説明するとともに,例を挙げるべきだった.
記事タイトル:「宮崎でまた鶏大量死」
形態素解析:「宮崎」「で」「また」「鶏」「大量」「死」
名詞抽出:「宮崎」「鶏」「大量」「死」
名詞接続:「宮崎」「鶏大量死」
ここで重要なことを言ってみる.
恐らく,多くの人が勘違いしているであろうから,ここに示すことに意味はあるだろう.
この言葉を目にした君!
不幸にもこのブログもこの言葉も知らない人が多くいるだろうから,
ひとりでも多くの人にこれを教えて差し上げてください.
プレゼンは自分が話したいことを話すのではない. 相手が聞きたいことを話すのだ.
とても重要なことです.
発表者「アルゴリズムが難しく,プログラムの作成は困難を極めました」
聴講者「そんなことはどうでもいい.で.何ができるのか?」
そんなあなたに書籍を薦めましょう.
Amazon.co.jp: プレゼンテーション・マインド「相手の聞きたいこと」を話せ!: 本: 大島 武
読んだことないけどw
なお,パワーポイントのコツや裏技【プレゼン侍】も非常に役に立ちます.
学術発表向きじゃないものも含まれているけど・・・