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2006年度情理工修論発表会 [ 教育, 研究 ]

修論発表会は卒研発表会とは一味も二味も違う.
詰めに卒がなく,さすがは修士といった印象である.
明らかに検討不足であったり,修士足る発表ではないものもありましたが,個別にコメントはしません.
きっと,自分はダメだったと思ってるはず.
学位審査がどうなってるかはしりませんが,これからの糧にしてください.
同じ轍は二度踏まない.

なお,本日は発表会に遅刻したり,簡単に質問できることがなかったので,大人しくしてました.
質問時間が5分以上あって,3件程度の質問が可能だったら,したところです.
しかしながら,先生方とは有意義な質疑ができたと思います.
そういう思い出も大事.

個別にどうこうコメントするようなことはないんですが,
これだけはどうしてもコメントしておかないといけないことがある.
修論発表会は自分一人のためにあるわけではなく,
修論発表会に参加している全ての人のためにあるわけです.
また,学位審査を兼ねている厳粛な場であり,
それを理解した上で場違いな行動をとる感覚が理解できない.
オレが審査員だったら,間違いなく落としている.
発表中に会場にいる一個人に対して,
「これならいいですよね?」
などと話しかけたり,発表と一切関係のないことを表示したり,
学位審査を軽視しているし,常識が無さ過ぎる.
なお,オレに対して言ったわけではないようだが,あれでは良くない.
何も解決していないし,当然ながら抜け道がいっぱいある.
指摘しても考えないなら,無駄な努力なので,何もしません.


さて,吉田君が修論発表会についてコメントしていた.
彼ほどの理解と向学心があると,情メも悪くないと感じる.
所詮は個体に過ぎないんですけどね.
一つのサンプルを見て,全てを知った気になってはいけない.

数あるアカウントを1つでまとめて利用するための暗号プロトコル.

SSOと呼ばれる技術であり,Liberty Allianceが有名.
近年,各企業がLiberty準拠の製品を投入しまくっている.

保持しているアカウント情報を一種の属性と捉えればどうだろう?

どうだろう?
オレもLibertyは勉強し始めた程度で,薄っぺらくしかしらないのだが,
属性情報までもがサーバに管理されてるとは思えないのだが・・・
サービスによって,どのような属性情報が必要とされるかは違う.
そのため,SSOでアクセスするサービス全てに対応する属性情報を保持しているとは考えにくい.
資料が手元にない上に,確認する気もないので,憶測で書くならば,
各サービス提供者が個別に属性情報を持っていると思われる.
重要なのは,その属性情報が個人と結びつかない点である.
Libertyなら仮名方式で認証をしているので,個人とは直接結びつかない.
そのため,属性情報の管理や秘匿などの議論がされていないのだと思っている.
マジでドキュメントを見ながら書いてるわけではないので,勘違い甚だしいかもしれない.
間違ってても,指摘しないでください.ほくそ笑んでおいてください.

個人的に印象深い研究だった.プレゼンも上手く発表に聞き入ってしまった.

彼は上手い.参考にするべきところが多くある.
1を見て,10くらい学ぼう.

10000人の解答結果から難易度を設定した方が正確であるかもしれない?

それは明らか.
そのコストを下げるために,どの程度の人数に問題を解かせれば,
ある程度正しい難易度評価を得られるかという話.

そういえば,IPAの情報処理試験の採点方式も受験者の出来に依存するんじゃなかったっけ?

正解.IRTです.
発表中にも3パラメータロジスティックって話がでてきてたね.

今日改めて痛感したこと.「質疑応答の大切さ」

それがわかれば十分.言うこと無し.
自分の考えることなんて,所詮は自分視点であり,独りよがりに過ぎない.
それを全く別の分野や知識で見つめ直すと,新しい問題点や利点が見つかる.
そのために,多くの人に研究内容を知ってもらい,コメントをもらう必要がある.
自分で何もかもができるんだったら,コミュニケーションなんて要らないよね.
コミュニケーションは重要です.
それが仮に,呑ミュニケーションになったとしてもです.