東海大学大学院情報理工学専攻 ネットワークセキュリティ研究グループ
今日は2007年度第1回目のNSEC研.
今日は山本准教授による「留学報告会~ハワイと符号理論」の講演でした.
NSECの3研究室以外からも,広く参加者があり,いいことだと思いました.はい.
内容はハワイの歴史から始まって,研究テーマである符号理論の話,
何故ハワイで符号理論なのかという話に展開し,最後は現状の研究成果.
カメハメハ大王は西洋文化流入以後だったとは・・・
タナカオブトーキョーとは・・・
自転車よりもサーフボードマウンタの方が高いとは・・・
ハワイの別の一面を知ることができました.
・・・・・・といっても,ハワイに行ったことがないんですけどね.
研究成果の話はグリッドのあれ.
茂木君が昨年度やっていたあれである.
やはり,どこかで情報伝達の齟齬が発生していたようで,
ああいう想定ならあの前提条件は有効である気がする.
「信頼できない」とか「間違った答えを返す」の定義が厳密ではなかったのだね.
現状で問題になるのは,挙げられていた「低速計算機の結託」と「悪意ある高速計算機」.
扱う問題の設定にもよるけど,伝送時間の問題も出てくるかも?
それから考慮されてなさそうな問題を挙げてみる.
低速計算機が結託した場合は排除するというポリシーのようだが,
効率を低下させる攻撃としては,「無意味な計算結果を返す」という単純な方法もある.
2つ全く同じ計算ペアが完成した時点で計算検証完了とするならば,
無意味な計算結果を返す低速計算機が増えると,著しく効率が低下する.
さらに残念なことに,悪意ある低速計算機は正しい答えも稀に返す.
「悪意を持った無意味な計算結果」なのか,「単なる計算エラー」なのかの区別が付きにくい.
結託とは違うので,排除しにくい状態になると思う.
有意義な一時でした.