マイクロソフト、スパマー撃退のために猫画像を活用 - GIGAZINE
そうやって,オレが目を付けた研究は日の目を見ないうちに大企業に喰われてしまう.
タグクラウドの時は@niftyに喰われたし・・・
今度はMSの猫認証・・・
正にDAI-HIPsの劣化版ではないか.
目指す方向性は違うけど,コンセプトは同じ.
っていうか,こんなのずーっと前から存在してるじゃないか.
MSがやり始めた(サービスに突っ込んだことに意味がある?)だけじゃないか.
過去を辿れば,ゲイツ認証があるじゃないか.
よく知らないけど,ゲイツってMSの中の人でしょ?こっちの方が無限の画像を作れそうだが・・・
まぁ.もっと辿るとゲイツ認証は猫認証の後発なんだけどね.
ハッキリ言って,MSの猫認証は今更感.
そもそも,このやり方ではHIPsを用いていても抜本的なスパム対策にはならない.
何故ならば,猫を選択することが分かっているからだ.
この方法で行く限り,画像識別を用いたマシンラーニングの攻撃は防げたとしても,
相変わらずエログリッドコンピューティング攻撃を防ぐことはできない.
これは猫だろうが,犬だろうが,猿だろうが,ゲイツだろうが,その程度の違いは問題ではない.
マイクロソフトではHuman Interactive Proofs、HIPsと呼んでいる
これは誤り.
そもそもCAPTCHAはカーネギーメロン大の登録商標になっているので,
一般的なHIPsという言葉を用いるのが適切というだけの話.MSに限らない.
論文もHIPsで検索しないとなかなか出てこない(CHAPTCHAでの検索結果).
そんなオレはDAI-HIPsを公開してるけど,別目的で公開してるから,
MSのそれに圧倒的に劣っているように見えるんだけど・・・
山中湖中間発表を聞いた人ならわかると思うけど,DAI-HIPsは人とマシンの識別だけでなく,
個人認証(誰であるのか)までできる方法である.
やっぱり,学会で発表しとこうかなぁ・・・
CSS2007は絶望的に無理っぽいから,12月のCSEC辺りで.
それにしても,画像認証系は画像をどうやって工面するかが問題.
膨大な枚数を確保したいのだが・・・
そこは大企業のパワーか.太刀打ちできない.
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