朝日新聞2006年12月19日付朝刊19面より,スクラップ転載.
何も超一流に限った話ではない.
何もアスリートに限った話ではない.
自分の世界と自分とは異なる他人の世界を
貧弱なコミュニケーションツールである「言葉」で共通化するためには,
確実な意思疎通が必要だということ.
貧弱で,曖昧で,儚く拙い,「言葉」を用いて意思疎通を行うためには,
そこで用いる「言葉」一つ一つに厳密な定義を与え,共有し合うしかない.
これは何も不思議なことではない.
あなたはよく分からない「言葉」を知った気分で使う.
あなたはよく分からない「言葉」を分かった振りして聞く.
「言葉」を用いるコミュニケーションで,
あなたはあなたではない誰かのことをどれだけ正しく理解していますか.
齟齬が発生してはいませんか.