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ITセキュリティ用語は誤読されやすい? [ 記事 ]

秘匿を「ひじゃく」と読む会社のセキュリティは大丈夫か? - ワークスタイル - nikkei BPnet

杜撰なインスパイア.
取り上げなくちゃいけないと思った.

個人情報保護法の施行で表舞台に登場した難読漢字の代表が、情報を安全に隠しておくことを意味する「秘匿(ひとく)」だろう。かなり多くの人が「ひじゃく」と誤読する。そして、誤読者の一部は意味も分かっていない。誤読者に「匿名」の読みを尋ねると、「じゃくめい」と誤読する率が高い。ただし、「とくめい」と読むと指摘すると、意味は理解していることが多い。

この記事はミスリーディングを誘っているのではないか.
「かなり多くの人が『ひじゃく』と誤読する」って・・・
この記者の周りがあまりにも日本語に弱すぎるだけではないだろうか.
誤読者は「ひじゃく」と誤読する率が高いだけではないのか.
「秘匿」を誤読する人が多いってのは,にわかには信じられない.

履歴書と3文字なら読めるのに、「操作履歴(そうさりれき)」だと「そうさふくれき」と誤読する人がいる。漢字を絵柄として、パターン認識で覚えているらしい。

んなアホな.
4文字だから「履修登録」も読めないのかしら??
始めて見る字を誤読するのは仕方がないが,誰もそれを正さないのだろうか.
それとも,正されても学ばないのだろうか.

前例がある。「契約条項やコンプライアンスの遵守」という定型句で、「遵守(じゅんしゅ)」を「そんじゅ」と読み、漢字で「尊守」と書く人が増えた。定年間近のベテラン社員が、「遵」は「尊」の旧字体だと思っていたという例もある。

これは断言してもいいが,作り話だろう.
誤読するなら「そんじゅ」ではなく「そんしゅ」だ.
ATOKを使っている人なら試して欲しい.
Google先生の「もしかして」よろしくに,指摘してくれます.

071122_sonsyu.png

「そんじゅ」ではこのような指摘はされない.
ATOK先生は「遵守」を「そんしゅ」と誤読しているという認識はあっても,
「そんじゅ」と誤読するなんて思っていない.


コメント欄もなかなか楽しいことになっている.
正に,誤読のオンパレードやぁ!
コメント欄から1つ引用.

齟齬という字を上司が読めなかったため、私は「こんな字を使うんじゃない!(怒)」と怒られました。W大学の出身の人ですが、理系の場合こういうこともあるのです。

理系だったらハルヒくらい読んだ方がいいと思う.
ラノベでも国語の勉強になるんですよ!


ここで,オレからもいくつかの誤読例を挙げてみたいと思う.
一部,実体験に基づいています.

「顧客」「こきゃく」→「かいきゃく」
「雰囲気」「ふんいき」→「ふいんき(←なぜか変換できない)
「既読」「きどく」→「がいどく」
「抄録」「しょうろく」→「さろく」
「凸凹」「でこぼこ」→「おうとつ」
「頒布会」「はんぷかい」→「ぶんぷかい」
「思惑」「おもわく」→「しわく」
「概要」「がいよう」→「きよう」
「相模」「さがみ」→「すもう」orz