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MG法の追実験2回目 [ レビュー, 教育 ]

新しい実験試料が準備されたので,MG法の追実験2回目を行った.

理論
省略.


実験目的
新しい試料を用いて,メントスガイザー現象が観測できるかを確認する.


実験器材
・メントス(パイナップル味,メロン味)
・ペプシ NEX 1.5l 常温保管品
・コカ・コーラ ZERO 1.5l 常温保管品


実験方法
炭酸力を測定するため,背面壁に測定用スケールを準備した.
071127_scale.jpg
ペットボトルの口を0MG基点とし,50MG毎に目盛を準備した.
撮影カメラは約130MG水平に固定した.


実験条件
2007年11月27日(火) 午後4時
神奈川県内某所某建築物屋上
天候:曇り 気温:寒い 湿度:乾燥気味


実験1(試料:ペプシ NEX)
071127_vsNEX.jpg
実験映像(2.81MB,22秒,DivX6.7)


考察1
映像から140MGと推定される.
ペプシNEXでもメントスガイザー現象は観測されることが確認された.


実験2(試料:コカ・コーラ ZERO)
071127_vsZERO.jpg
実験映像(2.87MB,23秒,DivX6.7)


考察2
衝撃的な威力である.
想定されていた150MGラインを軽々と超えていった.
目視による観察に依れば,200MGをも超えていた.
当初,200MGラインの設置は検討されたが,実際には設置されなかった.
観測態勢が不十分であり,観測は失敗したと言える.


考察3
成分からではZEROノーカロリーの違いが分からない.
しかしながら,ZEROの製品特性には以下のように書かれている.

コカ・コーラ本来のしっかりした味わいと、シャープで力強い炭酸の刺激はそのままに糖分ゼロを実現しました。

と書かれていることから,炭酸力に自信ありと見受けられる.
また,Wikipediaによれば,アスパルテームとメントスガイザーの関係が指摘されており,
糖分ゼロであることもZEROの強さを裏付けているものと思われる.

実験結果が正確であるとするならば,ペプシNEXは炭酸が弱いという報告もあり,
炭酸とアスパルテームが炭酸力の強さに影響を与えていることは間違いなさそうだ.
上質のメントスガイザー現象は強炭酸とアスパルテームによって,実現されるものと思われる.

コカ・コーラや三ツ矢サイダーにはアスパルテームが添加されていない点も見逃せない.
この2試料においても,メントスガイザー現象は観測されている.
そのため,アスパルテームはメントスガイザー現象に必要な要素とは言えない.
しかしながら,アスパルテームが添加されているZEROやNEXなどが高炭酸力を記録していることから,
アスパルテームは炭酸力を強化するドーピング剤の位置付けであると思われる.

今後は炭酸ドープ,アスパルテームドープなどの現象強化実験を行い,
それぞれの炭酸力に対する影響度を検証したい.


結論
今までの実験結果を総合すると,各試料の炭酸力は以下のように位置付けられる.

コカ・コーラ ZERO(200MG超)
ノーカロリー コカ・コーラ(推定150MG)
ペプシ NEX(140MG)
三ツ矢サイダー(推定130MG)
コカ・コーラ(未測定)

実験結果から,現状においてはZEROが最も炭酸力があると言えるだろう.


謝辞
実験試料を提供してくださった山本先生および山本研究室に感謝いたします.


注釈
実験試料は後でスタッフがおいしくいただきました.
実験現場は後でスタッフが片付けました.


以下,実験時における記録を残す.

メイキング映像~ちゃんと後片付けをする僕ら(7.55MB,30秒,DivX6.7)