イメージ [ 思想, 教育 ]
プ実のTAをやっていて,感じることがある.
類似のプログラムをコピペして,
「このあとどうすればいいんですか?」とか,
「なんで動かないんですか?」とか,
そういった質問をよく受け付ける.
何故こういう質問を繰り返すのかと言えば,
「考えていないから」の一言で片付くのだが,
それではあまりにもおざなりなので,
「考えない」理由を考えてみよう.
私が思うには,イメージできないからだと思う.
プログラムがコンピュータの中でどのように動き,
命令がどのような機能を果たし,
変数がどのように遷移していくのか.
そういったことが,イメージできないのだと思う.
彼らは,紙もペンも持たず,常にディスプレイと睨めっこしている.
IT革命の影響をもろに受けた世代なので,これで理解できるのかもしれないが,
旧世代の我々にとっては,並列思考を苦手とする脳をサポートするために,
必ず紙とペンを持ち,現状態を書き留める.
確かに,我々TAは紙もペンも持たずに,プログラムを書いていくわけだが,
それは脳内でプログラムをトレースすることができるからであり,
それができない彼らが,その姿を真似したところで,無駄なのだ.
つまり,問題をイメージできていないのだ.
実際,誘導を行うと問題を理解してもらえることが多い.
ステップを踏んで,何がどうなって,どこそこがああだから・・・
と説明すれば,それをイメージすることができるらしく,
おおよそ理解してもらえる.
本来,そういったイメージの構築作業は,
紙とペンを利用して,脳と行うべきだと思うのだが・・・
なかなかそれができないようだ.
我々TAを使うのは結構だけど,TAはテストの時には居ないことを自覚して欲しい.
最後に頼れるのは,自分自身だけですよ.
イメージは重要だと思う.
スポーツではイメージトレーニングがあるし,
医龍や白い巨塔もイメージで手術練習するし,
女王の教室でも「イメージできる?」って言ってるし,
John Lennonもイマジンだよ.
理解するためには,イメージが絶対に必要不可欠なのです.
イメージできないから,理解できない.
理解できないから,考えようもない.
考えようもないから,問題が解けない.
そういう連鎖にはまっているものと思われる.
プログラムの動作をイメージすることも然り.
何かに成功する自分.
苦境を跳ね返す自分.
目標を達成する自分.
イメージできないことは,実現できない.
イメージしなさい.